メメズ浜で朝まずめを狙う
前日ほぼ魚が釣れないという思いをした翌朝。夜明け前から海のふるさと村下にあるメメズ浜にむかい、真っ暗な中、電気ウキでメジナを狙いはじめます。
が、アタリなく次第に周囲が明るくなってきました。
釣りをしているといつも思うのですが、この段々夜があけていく時間帯はとても好きです。
そうこうしているうちに、
置き竿に異変が!
20号のおもりにスナップでタチウオ用のフックをつけたぶっこみ仕掛けなのですが、ドラグがでていくので、手に取ってまきあげてみると・・・・
ありゃま。うすうす気づいていましたが、ウツボ殿、貴殿でしたか。
このメメズ浜はゴロタ場で海底も石ころだらけで、その隙間に大量のウツボが生息しています。この朝合計4匹のウツボをぶっこみ釣りで釣りました。この季節にいるかわかりませんが、一応ぶっこみ竿はハマフエフキ狙いでやっているんですけどね。
夜もあけたので、腹ごしらえでジェットボイルで湯をわかし、カップヌードルをつくります。湯を沸かせるということはほんと便利ですよ。釣り場でコーヒー・インスタント味噌汁・カップラーメンと、特に冬場の中だるみ時の士気向上に効果的です。
海にいったシーフードヌードルでしょ。とかいってみますが、カレーヌードルも好きです。
ルアーマンが登場
と、ここでルアーマンの男性が登場です。この日は波がたかめでサラシも多くでていました。この男性が釣りをしているのをみていると、沖目で何かがヒット。
「おー!かなり強い引きですね!ヒラスズキですかね?」と聞いてみると、
「んーなんでしょうね」と、かなり重めで横走りしています。
ドラグがでて、磯のほうに走る魚。
あわや危機一髪というところで、魚がこちらにまわってきました。
ん?ブリかヒラマサか?
ヒラマサっぽいな!
すげーと他人事ながら興奮してタモ入れをしようとしますが、どうもタモに入りそうもありません。
男性にきいてみるとギャフをもっているけどそれほど伸ばせないものとのこと。とりあえず、そのギャフを男性の荷物からとってきて、ロッドをもたせてもらい、男性が、堤防によこたわりランディング。
うまく、ギャフがかかりました。パッと見、わたしが釣っているように見えますが、このようにして世界のあらゆる事実が捻じ曲げられねつ造されいくのです。というのは冗談で、
ルアーはメタルジグだったようです。いいなー。青物用のタックルもそろえようかなー。伊豆大島は赤岩という有名磯以外にも多くの磯場がありこのような大物が狙えるようです。
メータはまではいかなさそうでしたが、目検で90センチぐらいはあったようにみえました。自分で釣ったわけではないのですが、アシストできてよかったです。
そうそう、伊豆大島の大物情報は丸市釣漁具さんの丸市特報というページをみておくとテンションがあがりますよ。
その後、こちらはウツボ。
或るときは置き竿の二本にあたりで、ウツボのダブルドラゴン状態です。。。
釣れたブダイで刺身をつくる
この季節伊豆大島で釣れる魚は少ないようなのですが、ブダイはそのなかでも美味しい魚です。夏場は磯臭いといわれていますが、冬から春にかけてのブダイは海藻をメインに食べているようでクセもなく旨いわけです。
ということで堤防調理。ヴィクトリノックスのナイフの背で鱗をとります。ブダイは鱗が大きくやすい魚で、それほど大きくないブダイでも、鯉の鱗ぐらいのサイズをもっています。
わたしが使っているナイフはキャンパーという種類なのですが、同ナイフのフィッシャーマンだと、定規兼鱗とりがついていますよ。キャンパーはvol.1で説明したとおり、ノコギリがついてて薪づくりに重宝します。
ここでオピネルのフィレナイフをつかって皮を引きます。堤防で皮をひくのって力の入れ方がむずかしく難易度が高いです。
やっとの思いで、刺身に。
コーヒー用にもってきた紙コップを器代わりに食べてみると。
実に旨い。
クセがなく甘みがある白身ですね。2、3日寝かせばもっと旨味がでていいかもしれませんね。昆布締めなんかもいいと思いますよ。ちなみにブダイやメダイの白身は、べっこう漬け(島醤油のヅケ)や伊豆大島名物の島寿司の原料としてよく使われます。
ということで太陽も完全に登り潮も悪いので移動します。
三原山へ
伊豆大島の中心地といっても過言ではない三原山。ここに来るのは2度目です。釣り人であればそれほど寄らない場所ですが、家族で釣りにくるときにはちょいと寄るのもよいかもしれません。展望台までは駐車場からすぐにいけます。
この山頂口展望台あたりから三原山山頂付近をみると、
こんな感じです。火山灰によって痩せた大地なので、あたりは低木しかはえていません。
山頂口展望台から1キロぐらい歩くと御鉢巡りといって火山口を1週できるコースがあります。
この日も風が強いこと強いこと。山頂部分は当然風よけがないので火山の砂が舞ってきます。。。
元町へ
三原山に登るまえにレンタカー屋に連絡したところ、この日の釣り車にキャンセルが出たとのことで、「最終日まで予約できるよ。」とのこと。
が、今日明日の宿を元町で現地予約してしまったので、予定通りレンタカーを元町に返しにいきます。伊豆大島のレンタカーは元町か岡田港であれば無料で返却できます。その他の地域、たとえば波浮あたりだと追加費用が必要です。
途中、伊豆大島がほこる便利スーパーべにやで物色。
地物の魚を使った寿司や刺身等があれば買おうかなとおもったのですが、ふつーの総菜しかなく無念。
丸市釣漁具店へ。
丸市さんでは、コマセ&オキアミ&キビナゴ&仕掛け類を補充しておきます。
これが今回のレンタカー。今回は海洋レンタカーさんにおかりしたので、モービルレンタカーさんよりは割高でしたが車がきれいでした。
「元町の事務所には人がいないから駐車してキーをつけたまま置いといてもらえればいいです」
なんとものどかです。たしかに車を盗んでも伊豆大島じゃ逃げようがないですからね^^
元町港で釣り
元町港がある元町は伊豆大島最大の町です。東海汽船の発着所でもあるこの堤防の突端で釣りをしてみます。
ここで釣れないとどこで釣るのかというベストポジションである白灯裏の角でキビナゴのぶっこみとへチ釣りなのですが、アタリゼロ。潮の状況もいいはずなんですけどね。
ま、基本的に地元の人が釣りをしていない場合は釣れないんですよね。。。
あまりにもつれないので、竿を日本とも置き竿にして寝ます。
あっ、
という間に日没。釣れそうな感じですが、コマセをまいてもなんにもよってきません。。。
去年の夏はサバがたくさんやってきたのですがね。
翌日は岡田港へいってみようということで、レンタカーがないのでバスの時間をチェック。
朝一の7時30分の便で予定をしておき、その後、2日間宿泊することになったゲストハウスオアシス別館さんへ
なんと、こちら1泊素泊まり4000円なのですが、このとき東京都から宿泊補助が1日3000円出る期間だったので、なんと1泊1000円という安さ。
このオアシスさんですが、特になにもない和室なのですが、釣りメインで宿泊するだけなら何もなくてよいと思うのでおすすめです。風呂は御神温泉が歩いて6、7分程度なのでそちらを利用するとよいでしょう。
伊豆大島の飲食店がんばれ
ここまで過去記事をふくめて伊豆大島が好きで賞賛してきたわけですが、伊豆大島でわたしが唯一よろしくないと感じている点は『食』です。
地物の魚料理を出す店の技術レベルがあまり高くなかったり、営業時間が短かったりと、『食』についてはよく考えて行動しないと苦労すると思いますので、みなさんも注意したほうがよいでしょう。
御神火温泉もがんばれ
御神火温泉は21時まで営業しているのですが、レストランはラストオーダー19時30分です。
この日はぎりぎりラストオーダー前にすべりこみ、だんだん麺というタンタンメンを食べました。これは酢をかけるとうまいのですが、980円。やや割高です。この御神火温泉のメニューの内容や料金等もうすこしがんばれるのではないかと思うのですが、この時間、港まわりでやっている飲食店がすくないので、いつも御神火温泉を頼ってしまいます。ということで、御神火温泉ももっとがんばれ。
※風呂上りは、伊豆大島牛乳アイスミルク(アイス)を食べながら宿まで買えるのがおすすめです。
ということで、朝4時あたりから活動していた長い1日も終わり爆睡。
翌日へ。