世の中には一般的には正しくなくても、釣り人独特の読み方・呼び方というものがありますね!
今回は釣り用語としての「湾奥」についてお話します。
湾奥とは?
湾奥は読んで字のごとく「湾の奥」を意味します。
では、奥とは、なんなのか。
どの海でも、湾の出口(湾湾口=わんこう)を経て、広い外洋につながっていますね。
たとえば東京湾であれば、太平洋につながっています。
陸地から湾に向かっての視点では、手前に街があります。東京であれば都市と呼ぶ規模です。
そこには港や河川があり、工業地帯が広がります。
湾の奥というのは、反対に外洋を背にしたときに、これらの奥まったところ全般を指します。
ちなみに湾奥の範囲は人によって異なります。
なので、「どこからどこまでが湾奥なのか」について厳密な定義はありません。
たとえば東京湾であれば、川崎~木更津にまたがるアクアライン北側を湾奥と呼ぶ人がいます。
また、より北側の多摩川から幕張あたりにラインを引いて、湾奥と呼ぶ人もいるかもしれません。
他に、東京湾横浜~富津以北には細々した湾や奥まったところがあります。
たとえば横浜であれば、根岸湾や金沢八景の平潟湾あたりも、見方によっては東京湾奥と呼んでも問題ないのでしょう。
要は、どこが湾奥かなんて「そんなに細かく話す問題ではないよ」ってことです。
湾奥の釣り人的な正しい読み方って?
さて、そろそろ本題に入ろうか。
あなたはここまで「湾奥」をなんと読んでいましたか?
恥ずかしがらなくてよいので、正直に答えてください。
たぶんほとんどの方が、「わんおく」と読んでいたんじゃないでしょうか。
実は正しい国語的な観点では湾奥は「わんおう」と呼びます。
ドキッとしましたか。わたしは嘘はあまりつきません。
嘘だと思った人はGoogle先生に聞いてみてください。
が、ほとんどの釣り人が「わんおく」って、呼んじゃっているんですよね。
わたしも国語的な正しい読み方が「わんおう」と知ってはいても、ふつーに「わんおく」と読んでます。
これまで釣り人と対面で話して「湾奥(わんおう)あたりのポイントを今日はやったよ」みたいなセリフを聞いたことは一度もありません。
「湾奥(わんおく)攻めてたけど、ぜんぜんだめだった」みたいなものばかり。
でも、本当のところはどうなんでしょうか。
実際にTwitterで聞いてみたところ以下の通り。
ちなみに「湾奥」をなんと読んでる?
— ひらっさん (@tsuyoshi_hirata) June 13, 2023
- わんおく62.7%
- わんおう26.4
- むしろ平田さんが好き10.9%
N=201
そう、注目したいのは・・・
- むしろ平田さんが好き10.9%
間違えた。ではなくて、
わんおく62.7%
ですね。
そう、10人中6人の人が湾奥を「わんおく」と読んでいるのです。
これは「読んでいる」という設問なので、口語として「呼んでいる」にすると、もっと高い割合になるかもしれません。
まとめ
今回は釣り用語としての「湾奥」についてお話しました。
ということで、湾奥(わんおく)と呼んでいる人は、そのままでいいと思います。ぜんぜん問題ないです。
たとえば、釣り人同士で話しているとします。
国語的な正しさを重視して「てか、わんおうがさ、」といっても、「はて、さっきからこいつは何をいっているのか?」という話になりかねません。
今日も明日も、堂々と湾奥(わんおく)と呼びましょう。
相手が「湾奥(わんおう)」といってきても、スルーして「湾奥(わんおく)」で大丈夫です。
ではでは。
平田 剛士(@tsuyoshi_hirata)
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