多摩川でのマルタ&ウグイ釣りついての話をします。
この日も丸子橋へむかってみました。
丸子堰のあたりは、河原で生活をしている方々が多く住んでいるエリアです。震災以降いつも感じているのが、なんらかのサバイバル状態になって電気水道ガスといったライフラインがたたれたときに、自分は生きていけるかということです。
おそらく多摩川で生きている人は余裕でしょうね。でも、都会人もいざとなったら最初は遠慮してるんだろうけど、多摩川の鯉とか食べるんだろうなと、あれこれ妄想しながらポイントへむかって歩いていたところ、ふと小屋から股間に手をいれたおじいさんが向かいからきまして、ちょっとびっくりしました。
丸子堰。白鷺がいますね。堰の開き具合によってこのフィールドは流れが変わり魚のつきも変動していきます。
丸子の堰下。干潮からの上げはじめということで潮の干満の影響をうけるこのエリアに中州が登場しています。中州あたりの釣り人がマルタと思われる魚を釣っていました。中州で釣りをする際は、干潮時は岸からぬれず中州に入れても、満潮になると中州が独立してしまうこともあるということを理解しておいたほうがいいですよ。スニーカーだと哀しい思いをします。
この日は、夕まづめの1時間ちょっとだけ狙おうと思っていました。とりあえずサーモスにいれたコーヒーを一杯すすって。温まります。
水門周り。跳ねている魚は少なそうですが時おり、背びれがみえたり。
最近、川のルアー釣りでつかっているタックルはアングラーズリパブリックのパームスELUA モーラ MSGS-67LFのテレスコピックタイプのものです。ブラックバス用のものですが、マルタやウグイにもパワー的にはちょうどよいかなと。ウルトラライトタックルをおすすめしているブログ等も拝見しますが、ドラグ性能がよくなかったり、周りに人がいたりすると、トラブルの原因にもなるので注意です。
こんなかんじで丸子橋の橋脚手前を狙ってみます。川底がマクドナルドのM字のように浅→深→浅→深となっているようです。
冬場や春先の多摩川は水量がすくないため、手前は浅くなっています。そのため、ニーブーツがあれば攻められる場所が増えてきますよ。
もちろんウェーダーがあればなおのことよいですが、マルタやウグイが産卵する時期ですし、他の釣り人もいるので配慮なくずんずん瀬に入っていくのはやめたほうがいいでしょう。たまに、人が釣ってる上流にウェーダーで入っていく人がいますが、あれはだめです。
そんなこんなで、数投していたら根がかりに。。。
が、すこしずつ引っ張ることができます。
こういうときはあおらず少しずつロッドのバットあたりを意識して引き寄せると、、、
やはりこういうことで、メタルバイブが釣れました。
水中にラインが多く残ると、そのラインとラインがからんで、そこに根がかりするわけです。今回も8lbクラスのラインをつかっていたので、なんとメタルバイブと長いラインを回収することができました。
そのあとさらに下流に移動して、上流にむかって数投し、流されながらと底につかないぎりぎりのスピードを保ちながら巻いてくると、ヒット!
ライトロッドだとかなりたのしい引きです。流心でかかった魚なので、ウルトラライトだと完全にのされるパワーです。シーバスロッドで去年やったこともありますが、オーバーパワーな気がしています。
ちょうど口がかりですね。まだ婚姻色が出ていない個体です。おそらくノーマルウグイかと。
シングルフックをカルティバの エリアモンスターに変えてありますので、比較的安心して巻いてこれます。このフックは、エリアトラウト用のバーブレスフックなのですが、比較的強度が高く作られているため、マルタや大型ウグイ等にもよいでしょうね。
その後、趣向をかえて、飛距離も出やすいガイア エリア7EVOに。これもフックをエリアモンスターに変えてあります。もともとスモールベイトを意識しているシーバス用ですが、マルタやウグイ等、いろんな川のターゲットにも効果的です。
が・・・アタリゼロ。
多摩川の岸辺も釣り人によるゴミが・・・
釣りをしながらいつも気になるゴミは回収しているのですが、多摩川にも釣り人が落としたのにまちがいないゴミがたくさん落ちています。その中には、いまさっき捨てただろよ、というゴミもあったりします。
ラジオペンチ。これは初心者か、久しぶりに釣りをやった人かなと。いつも思うのですが、こういう風にパッケージごと釣り場にもってくる人は釣り具や経由で釣り場に向かっているのでしょうかね。
自宅でパッケージをすてて持ってくればいいのに、わざわざ釣り場に箱ごともってきて捨てるという考えがよくわかりません。
風でとんでしまって水に落ちて流れてしまったとかであればまだわかるのですが、こういう行為はどうにも理解できないんですよね。小学生でもちゃんとした子は持って帰るはず。なんともダサい行為です。
そして、これ。シーバス用のシンキングペンシルですが、同じ種類のものがぬれずに同じ場所にありました。
人間としてのマナーを守れない釣り人は『ダサー』
この釣り人はこのルアーが好きで、この多摩川でシーバスを釣ったことがあるんでしょうね。だから2個買った、というところまでは思考をたどれるのですが、それをこの場で開封し捨てる。
わたしには、この思考のながれがわかりません。
他人に迷惑をかけないという、最低限の公衆道徳を司る部分が水濡れでショートしているのでしょうか。とにかくダサいですね。
ということで、わたしは、これから釣り以前に人として思慮に欠ける行為をする人を、『ダサー』と呼ぶようにします。よかったらみなさんも呼んでみてください。
使用方法:
「○○さんは釣りはけっこううまいんだけど、まー『ダサー』だからなー」
「『ダサー』には釣り具をお売りできないんですよ。すみません」
「昨日釣りにいったら『ダサー』が3人いて、ほんと参ったよw」
※ブラックバス釣りをする人(わたしもたまにします)を、『バサー』といいますが、良識ある『バサー』を『ダサー』と言い換えるのは誤った使い方です。
どんなに釣りがうまくて、釣り具はハイエンドのものを利用していて、ノースフェイスとかパタゴニアとか、かっこいいアウトドアファッションをかためていても、こうして平気でゴミを捨てちゃう人は、まーダサいことこの上なしなのではないかなと。
でも、もしたまたまこの記事を読んでいる方が、残念ながら今ダサーでも、だれでも間違えはあるものです。行為を改めればすぐにダサーからは抜けでることができると思うので、自分はそうだなとおもったら、次からは気を付ければいいと思いますよ。
多くの人にとって、釣りは自然を相手にした遊びです。自然から奪う行為でもあるので人間のエゴですね。ただ同じ人間が気持ちよく釣りをし続けるためには個々人が守らなくてはいけないマナーやルールがあるのだと思います。
当然、世の中には釣りをしない人のほうがたくさんいるので、一部の釣り人のマナーが釣り全体の印象を左右してしまいます・・・とかいってみるものの、良心の呵責をまったく感じない筋金入りの真正ダサーは何をどうしても直らないと思うのでそのままでいればいいと思います。この記事の後半は、ゴミを捨てつつも、ほんとうは悪いことだと気づいているまだ可能性のある方向けに伝われば幸いです。
あとは、少数の真正ダサーが日々捨てるゴミを他の大多数の大人が気づいたら捨てるということぐらいがわたしたちにできることな気がしています。