三浦半島ボート釣りの聖地と勝手に呼んでいる金田湾の釣り。
かの地の釣りも9月に入り、キス・メゴチ釣り主体からカワハギ釣りになった模様です。
釣りの浜浦さんのサイトをみても、カワハギの釣果が増えてきたようで。これは沖のイワシイケスが撤去され、曳舟のポイントが雨ケ崎沖の根回りに移ってきたからかもしれません。
出典:釣りの浜浦
が、わたしはといえば、しこしこマゴチ仕掛けを自作してマゴチの大物1本勝負とうそぶきベンサンでやってきましたよ。
この日は、阿部さんと三浦海岸駅で待ち合わせしての釣行。
ここでプチノウハウですが、Googleマップで金田湾のキャプチャをとり、色のエフェクトをかけると根回りなどがよくわかりますよ。現在地情報をポイントとしてマップ上に記憶することもできます。
意外と夏の金田湾
浜浦さんで受付をしタックルを3セット用意(キス・メゴチのルアーロッド+マゴチねらいの船竿×2)
平日だったからかボート番のお兄さん(この人は言葉が乱暴で初見とっつきにくい人ですが、実は気さくないい人です)も物憂げで暇そうではあります。
曳き船で沖へ。雨ケ崎沖の根回り(カワハギポイント=ベラ地獄)から漕ぎ出します。
この雨ケ崎沖に現在設置されている定置網の南側は根、北側も少し根なのですがこの北側でさぐってみることに。
が、根のはずれでベラアタックが集中するため移動。(根のはずれは、カワハギの好ポイントでもある)
砂地でグーグーがヒット
さらに北側の完全砂地に移動。
ここで阿部さんにヒット。グーグーことホウボウ氏でした。ここで、ホウボウはフライにしてサルサソースがうまい云々と語っておきます。
おいおいメゴチとシロギスが釣れないぞ
金田湾といえば、おびただしいほどのメゴチと比較的シロギスが釣りやすいところなのですが、8月後半あたりからそれがぱったりと途絶え、釣れない状態になっているのです。
この日も、メゴチとシロギスを釣ってマゴチの泳がせ釣りをしたいとおもっていたものの、まー釣れない。
ほんと釣れない。死ぬほど釣れない。
シロギスなんて1日やってゼロです。
ポイントを何度も移動しして、やっとメゴチの反応がある箇所を発見し、二人で必死に餌を釣りはじめます。
ここで、阿部さん怒涛のメゴチラッシュ。
そんでもってわたしもすこしメゴチを釣ることができ、ようやくマゴチ狙いスタートです。
メゴチが針を飲むという状態がつづく
この日メゴチが少なかったといっていましたが、ジャリメを喰ってくる個体はかなりやる気があり、釣り針を飲み込まれて弱ってしまうことが多い日でした。
ということもあり、軸が長い競技キス針の号数が大きめのものをつかっていましたが、数少ないメゴチが矢鱈にアグレッシブで体当たりのようなバイトをしてきて、アタリがあると即針を飲まれていました。
PEラインを使っているのは以前とかわりないものの、バスロッドを折ってから、いくらかカーボン含有量が少ない感度という点では劣るダイワのクロスビートをつかっているからかなと。
細かいアタリも空合わせをし積極的に拾うようにしていたのですが、5匹中、3匹は針を飲まれるという状態で。
これはメゴチのサイズが大型化してきていたのもあるかもしれません。
いずれにせよ、針を飲まれた時点でマゴチのエサとしては弱ってしまい失格なのですよね。
北東の風で流し釣りをする
午前中は北東風が吹いていたのですが、最後にのこっていたイワシイケス(この日の午後撤去されていました)まで風に逆らい漕いでいき、そこからノーアンカーでマゴチの流し釣りをすることに。
たまにアタリはあるものの、もっさりしたあたりでマゴチではなくイカのような反応。
うーむコウイカかなー。
と、阿部さんが、「あれ、平田さん、これ来てますかね?」というので、またまたーと、みたらじわーじわーっと阿部さんのライトゲームBBH190(わたしとお揃いの名器)の竿先が波のゆれとはことなる絞りこみをしているという状態。
お。おおお。
「阿部さんちょっとあれです、すこーし、すこーしだけ竿先で上に聞き上げてみてください」
「はい」
じわー
「これ合わせてみたほうがいいですかね?」
「よし、合わせましょう!」
お、のった!
ぬ。ちょっと引きがよわいぞ。何かはついているようだけど、イカかタコかな。
と、阿部さんが寄せてきたらこの通り。
おお、イカだ。剣先イカ(マルイカ)ですねー。よく針がかったなー。うまそうだこれは。正直うらやましい。
このあと、頭部を2か所刺してイカの全身が2段階で白くなって締まるところをみせられ、釣りにおいての先輩風を軽く吹かせておきました。
阿部さんは前回も浜浦から出船してマゴチらしきあたりを数回体験したらしいのですが、どうも今回のあたりと同様で、「あれは多分イカだったかも」とのこと。
ふむふむ。けっこうイカがいるようであれば、エギを流してもよいかもですね。
砂地のベタ底を丁寧に流せばあまり釣れなくなったというイイダコもくるかもしれませんしね。
漕ぎ手交代の上、再度流し釣り
いやはや東京湾のむこうにある千葉側を見上げると、なんとなく雲が夏らしい。いいねもくもく。何を隠そうわたしはもくもく好きです。
ここで、朝から漕ぎ手担当であったわたしも疲労しまして、漕ぎ手を阿部さんに交代です。
ボート上で漕ぎ手を交代するときは、波風がない状態でボートの左右の重心に配慮して慎重に行いましょう。
ほんと沖からの波と重なったりすると転覆しますよ。
ということで、野球の選手交代のアナウンスをふたりでふざけてやってみたり。
「バッター阿部くん。ドンドンドン!ドドンガ、ドン!」
このあと600メートルほど漕いでもらい再び、イワシのいけすエリアへ。
真夏の金田湾マゴチ激戦区として有名です。
よーし。ナイス漕ぎ。たどり着いたぞ。
ここから流し釣りを再度スタート。
うーむ。潮流でボートは浜千鳥さん(もう一つのボート屋)方面に流されつつという状況。
必殺、どてら流しで泳がせ2刀流開眼!どんとこい!
む。
数百メートルぷかりぷかりと、のほほん釣り流すと、なにか当たった気が。
引きあげてみると、がっつりかじられたメゴタンが。
このセンターを残して両サイドからくちばし状についばまれている噛み跡はイカかもしれませんね。
このあとも、おなじようなもたれかかるアタリがあったものの、マゴチ系のググ、グググ、というあたりはなく。
閉幕。俺たちの夏が終わった。
沖上がりとボート番のお兄さんとの会話
沖上がりして、道具を流して洗っていながらボート番のお兄さんと話していたかぎりは以下の模様。
お兄さん:「あれだよね、なんか、なんどかウチにきてくれてるよね」
わたし:「あ、そうなんですよ」
お兄さん:「なに、今日はカワハギ?」
わたし:「いや、マゴチなんですよね。釣れなかったんですけど」
お兄さん:「マゴチかー。まー釣れないことはないけど、真っ盛りじゃないよねー」
わたし:「そうなんですよね。」
お兄さん:「マゴチかー。まー釣れないことはないけど、真っ盛りじゃないよねー。なに、この夏マゴチ何本釣ったの?」
わたし:「2本ですねー」
お兄さん:「まー、マゴチってのは本数じゃなくて、サイズだからねー。」
以下略。
なにがいいたいかというと、このボート番のお兄さんは口調は荒めですがけっこう話してみると気さくですよ。ということです。釣り船もボート屋も通っているといろいろと見えてくるものもありますね。
さいきんは、浜浦にいって、このお兄さんが元気に働いているとなんだかほっとするものがあります。
ではでは。