平田から君へ。釣りで「ボウズ」は恥ずかしいことじゃない!

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これは、相模湾・城ヶ島沖に「デカアマ」こと「巨大アマダイ」を釣りにいって盛大にボウズに散った或る男の話である。

目次

男はついに釣り座を前日に押さえるガチ勢に参入してみた

11月某日。季節は立冬を過ぎたので、たぶん冬。

とはいっても年明けの厳冬期でもないので、凍えるというほどじゃない。いつまにか一歳四か月をすぎた息子を起こさないようにそっと布団からぬけると、俺はアマダイリベンジに向かった。

と、その前に、前回の釣果を読みたい人はこちらのアマダイ釣行記を念入りにチェックしてほしい。よかったら広告をクリックし、遷移先のページも念入りにスクロールしボタンがあればクリックしつつ、記事で紹介されているAmazonとか楽天のリンクからそこから買い物をするとあなたの汚れた魂もすこしは浄化されると思う。

読むのが面倒な人には、一応、概要をおしえておく。前回はアマダイが2尾だったんだ。

しかも、一尾は30cmぐらい。もう1尾はポニョみたいな幼魚。しかもだぜ、船釣りにまだなれてなくて、アマダイがはじめてだった釣友はすぐ隣で40UPと50UPを釣っていたという。

こっちは、アマダイの生態について語りつつ、「こうして底を叩いて、聞き上げて、タナ1mで待って、ときおり、さらに1m誘い上げてゆっくり誘い下げるんです」とかいっておいて、2尾。

なんたる体たらく。

でも、俺はこうしたくやしさを25,000回は乗り越えて37年間精いっぱい生きてきたんだ。

人に愛され、人を愛し、人を信じ、人に裏切られ。人にも信じられたけど、裏切ったな。それは事実だ。仕方ない。

しようがない人生だった。夜寝る前にこれまで歩いてきた道をふりかえる。

すると、過去の小さな俺と俺と俺と俺はみんなこっちをみて今の俺を笑ってやがる。ははん、案外、これでいい人生なのかもな。お前らは将来大成しないけど、尊大に自由にいきるといいよ。俺もこのままで生きるさ。

ということでアマダイリベンジの話だな。

まずは釣り座だ。潮先をとりたい。

よく「腕があれば釣り座は関係ない」とか、「釣り座が悪かったけど、なんとか釣れました」とかいっているやつがいるけど、やっぱり釣り座は重要なんだ。

これはね、釣り座が釣果に直接関与するという考え方もあるけど、俺はもう一つ理由があると思う。それはね、人はいざ釣れないとき、釣り座のせいにしがちというやつなんだ。

釣れないときに、人はなにかのせいにしがちだ。

潮、船長の操船、餌、誘い、タナ、などなど。

仕事でも一緒だろ。

上司が愚鈍、事務が無能、取引先がDQN、後輩が低能とか。

そんなときに、本当にできるやつは、自分ができない理由は自分の中にしか存在しない(本当は違うけど)と思い込んで自分のなかに改善をもとめるやつなんだ。

おっと、脱線しそうだ。釣り座の話だったな。

そういや、朝一に船宿にいっても気でも狂っているのかガチ勢がいて、先に名前がかかれているだろ。あれは連日釣行だったり、船長の計らいだったりするんだけどさ。

だからさ、俺は前の日予約するときに電話で聞いてみたんだよ。

俺「釣り座って、何時から記入できるんですか?」

たいぞう丸の人「うーんと、もう出すんでだいじょうぶですよー」

俺「ありがとうございます。(しめしめ、うひひ)」

ってな具合さ。

で、釣行前日の18時ぐらいに、葉山鐙摺港にチャリンコで駆け込んだね。

翌釣行日は16席満席でした。

これな。右舷トモにたしかに「平田」ってかきこんだ。他にかきこんであるのはおそらく船宿の方による記入で、グループ釣行だから4隅以外なら並びでとりますよという計らいだと思う。

当日は北東風が吹くという東京湾の冬パターンだし、ずっと下げ潮だからさ、トモ側に流れるんじゃないかと思うわけだよ。城ヶ島沖とか、東京湾口あたりでどう潮が流れるのかは湾内とは違うんだけどさ。

あとは天秤もストレート天秤を一つ買い足した。

仕掛けは、ハリス4号で統一。

なんでかって、狙っているのは40cm以上のデカアマダイだからね。

前回はゴマサバの呪いによるオマツリ地獄で苦しんだので、余分につくっていく。

必勝を胸に!葉山沖でシロアマダイ狙いからスタート

当日の逗子湾は凪。

これが、外海に出ていくと、多少風波はでてくるんだろうなと頭の中で城ヶ島沖のゆれをイメージしてみる。

だんだんと明けていく。

鐙摺港の逗子側の浜は小浜といって鈴木ボートという手漕ぎボート屋がある。浜からはボートも出せるのと、コインパーキングが目の前にあるので、マイボート派にも人気の場所でもある。

会計をすませ、船に荷物を積み込む。

今回はつけエサ用のオキアミを持ち込んで、やや締めておく。

締めるという観点であれば、みりんに漬け込めばいいんだけども、市販品がたまたま手元にあったのでつかってみる。食紅とみりんと味の素でいいんじゃないかなとは思う。

船が出船。

いつだって、この出船ってやつは士気が高まるよね。

ひとり釣行だからすましてるけど、内心メラメラとしてるからね。

絶対にデカアマを釣る。50、60待ったなし。っていう勝利の栄光のイメージだよ。やっぱり勝負事ってのは勝ったときのイメージがとっても大事なんだ。これは勝ってきた人間にしかわからないと思うけど。

冬の相模湾は富士がきれい。

だいたい釣り人は朝一でこの写真をとってSNSに投稿するんだ。

「今日はアマダイ釣りにいってきます!」

「冬の相模湾は富士がきれい」

とかね。

え?俺も、もちろん投稿したさ。

たいぞう丸は逗子新宿湾にはいってスパンカーをたてて、速力をあげて10分ほど走って葉山沖へいく模様。

オキアミの準備はバッチリ。

アマダイ用のオキアミは3Lサイズ(最大サイズ)が人気でハリはチヌ針系より丸海津のほうが針がけしやすい。しかも、針はオキアミの背側ぎりぎりを通すと針持がいい。

今回の差し餌は、某不凍品を購入していったんだけど、なんとなく、眼玉がとれてるのと、小型のオキアミが混ざりすぎてるのと、頭部と胴が取れ気味なのが多くまざっているような気がする。

ま、いいさ。いざとなったら船支給のオキアミを締めてつかうだけだよ。

最初は4,50mの水深。

シロアマダイは比較的浅場にいるようで、この数日まえにも一尾40cmUPがあがったとのことで、船長としても1本顔をみたいというところだと思う。

そういう探求心っていいよね。

その一番槍は俺がもらったり!

着底して、海面近くまで竿をおろして数回底をたたいく。

そこから水平まで竿をゆっくり聞き上げて錘が海底から1mのところにあるイメージ。

潮があまり流れてないからさらに、そこから1m竿先をあげていく。

ということを繰り返す。

すると微妙なアタリが出る。

このあたりに気づかないと、延々と空針のまま釣りをすることになるし、針に小物がかかったまま待つことになる。

この小物をマトウダイが吸い込んだりするうれしいミラクルはしばしばある。これは初心者のほうが多い印象。

タマガンゾウビラメ。

ムシガレイによくにてるけど、顔の向きが逆よね。この魚は比較的逃がしてももとに戻るので、小さいのは逃がすようにしてる。

そろそろ本題に入ろうか?決戦!城ヶ島沖~東京湾口

船は40分ほど速力をあげて走って城ヶ島沖あたりへ。

清々しい朝で、なんとなく釣れる雰囲気がしてる。

潮流れずで船はエンジンで北東側に前進して、道糸を立てているのかな。そうすると俺は一番最後にポイントに入るんじゃないか。いや、そういう風にすぐに釣り座のせいにするやつはだいたい仕事ができないんだよ。釣る人はどこでも釣るからさ。

左舷ミヨシの方で歓声があがって50UPが釣れたみたいで。

いいよね。

うん。まだ、時間はたっぷりあるからさ。じっくりやろうよ。そうしようよ。

オキメバル。

もっとデカイのは煮付けとかに良さそうだけどね。でも旨そうだから持ち帰るよ。

他にもオキメバルを釣っては海に放している人がいるようで、ミヨシ側から浮いてながれてきたオキメバルが南の海に旅立っていく。と、おもったら、どこからともなく現れたカモメがくわえ込んで飛び立つ。

生々流転ってやつだよね。

どんなに強いものも、弱い者もいずれは死んで誰かの糧になる。

ライオンだって白熊だってゴリラだって死んだら蠅の餌になるんだよ。

そこにおいて、死ぬんだったら持ち帰って食べたほうがいいというのは、個人の主張だったりするわけでさ。

ヒメ。

この魚はアマダイと同じタナにいるから、タナはあってるんだよな。

アマダイとヒメ

ほら、これは水族館で撮影した写真なんだけど、アマダイとヒメは同じ層にいるでしょ。

だから、狙っているタナは間違っていない。

間違ってやしないんだよ。

でも釣れない。

ちらほら、まわりでアマダイが顔をみたり、50UPが釣れてるみたいだけどね。

おっけーおけまる。俺は俺のペースで行くよ。

アカボラこと、ヒメコダイ。

この人も、アマダイと同じ層にいると聞くよね。

アカトラギスの一荷。これはけっこうあった。

この魚もボトムにいるわけで、タナはあってるはず。念の為、オモリをつけて下針が漂う位置を調整してみたり。でもトラギスは続いたよね。

そんなこんなで残り1時間。

あれ、アマダイ釣れてないよね。

50UPのデカアマは連発していて、船長のポイント選択はバッチリなんだよね。

左舷ミヨシ&左舷トモ2番、右舷トモあたりで50UPが何本も釣れている状況。これはまさかの。

残り1時間、いや30分

もう沖上がり時間は過ぎてるみたいだけど、船長の配慮で最後にもう一流しとのこと。

有難いよね。

聞き上げる。

聞き下げる。

聞き上げる。

船長「はい、すみませんが時間になったんで締まっていきましょう。おつかれさまでした」

ん!

ちょ待てよ。

なんだか、当たったぞ。

水の抵抗なのか、リールがバルケッタプレミアムのエクストラハイギアだからかもだけど、けっこ重めだよね。

これはまさかのサヨナラアマダイなんじゃないの?

だったらうれしいよね。

ぜったいうれしい。

ドラグがジーっとでたり。

これはゆるめに調整したせいかもだけど。

アマダイ。

アマダイ。

アマダイ。

ぜんぜん、30cmでいいよ。

サイズとかもういいから。

1尾は釣れてほしい。

だってアマダイボウズとかやったことがないからさ。

そんな話、人にできないって。

そろそろあがってくるな

・・・

15m

・・・

10m

・・・

5m

・・・

あ、赤いヤツ!

アマダイじゃないのか!?!?

き、貴殿でしたか(カナガシラ)

まさかの将門。

そうこうして、若船長がやってきて、俺は眼も合わせられないよ。

「平田さんどうでしたか?ダメでしたか…うーん」

ふぅ。

タックルは手巻きだけども最高スペック。

船長と話したところ、たいぞう丸の手巻きでよく釣る常連の方はシマノのグラップラーをつかっているとのこと。ジギング用のリールだよね。メモメモ(買う!)。

それにしても、なにが悪かったんだろ。

左舷トモの人に聞いてみたら、同じくボウズだったようで。

釣り座か?

いや、釣り座は関係ないっていっただろ、この腐れ大根。

この隙間に船を入れるってむずかしいよね。

左右の船がそれぞれ外側「ハ」の字に開いてくれて・・・

無事着岸。

え?

突然話をすり替えたって?

ちょっと落ち着けよ。

話をすり替えないと、やっていけないぐらいのテンションだったんだよ。

帰り路はラーメンを食べたよね。

鐙摺港には「しなそば小浜」というラーメン屋があるんだけど、ここのラーメンは蕎麦的な出汁がいいんだよ。

しみるなー。

餃子もうまいよね。いつも思うけど、ラーメンのほうが旨いけど。ラーメンが突出してるんだよな。

さーせん、おばちゃん、お会計お願いしまっす!

おばちゃん「はい、1500円です。あれ、釣り?釣れたの?」

俺「アハハハ。釣れませんでした!あはははははは」

ということで、釣果はみんなが釣れた速攻で海に投げてた赤い魚のオンパレードでしたよ。

わたしは大事にいただきます。

城ヶ島沖のデカアマダイ釣り。次回はベストを尽くしたいと思います。

なぜベストを尽くさないのか?

まだできてないことがあるはず。

ということで、今後ともよろしくお願いいたします。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

まとめ

  • 市販の差し餌が完璧だと思ったら大間違えだ。今回は不良オキアミ率40%をこえてたぞ。注意
  • 釣れないときは釣れている人のところまでいって話しかけてリサーチしたほうがいいかも
  • 釣れないときは船長に聞きに行くと、心の余裕がうまれるかも。釣り続けるとハマるかも
  • 船長はすごくいい人。船宿もいい
  • オモリはスカリーの着色タイプがやっぱり効果的なのかも
  • 釣れないのは全部自分がわるい。オキアミのせいにするなんて大間違えだ
  • 釣れないのは全部自分がわるい。潮のせいにするなんて大間違えだ
  • 釣れないのは全部自分がわるい。釣り座のせいするなんて大間違えだ

お世話になった船宿

葉山鐙摺港・たいぞう丸

※筆者がいろいろとダメだっただけであって、とてもよい船宿でデカアマダイの出現率がとても高い船宿です。

タックル

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