餌釣りの餌ってなにかと臭いですよね。
淡水の鯉や鮒などを釣る餌や、オイカワやハヤ釣りの赤練り餌などは芋やバニラなどの甘い香りだったりして苦になりません。
が、ガチンコの釣り餌である蛹粉やら、海のオキアミ・アミエビはかなりの臭気。
釣り初心者のうちはびっくりするはずです。
特に、アミコマセともよばれるアミエビは強力な集魚力をもっているんですが、飛び散りやすく服などにつくとまー臭い。
ポイント移動に車などをつかっているとシートなどの繊維にニオイがついてとれません。
自分で釣りをしてないときに電車でコマセ釣りをした人がいると、「くっせーな―」と思うこともしばしば。
レンタカーだと、魚釣りでの利用NGや罰金というのもあります。
昔、伊豆大島でバスに乗ったときに、運転手さんから「コマセとか持ってませんよね?」と問いただされたことがあります。
それもしようがないなーと思えるぐらいの臭いをもったアミエビ。
そんなアミエビへのイメージを革命的に変えた商品があります。
それが、マルキューのアミ姫。
今回は、アミ姫をつかってみて気づいた点を紹介します。
アミ姫とは
「アミ姫」は主に堤防釣りで使用できる携帯用のアミコマセです。
釣り餌メーカー「マルキュー」の女性プロジェクトチームが企画しました。
アミエビ独特の臭みがほぼなく、フルーティーな香りで女性でも気軽に使えるアイテム。
保存もできるので、予備用に買う人も多い人気の釣り餌です。
価格は500円前後で販売されていることがほとんど。
冷凍のアミエビよりは割高ですが、手が汚れにくい、ニオイがしない、保存ができるという点で考えるとお買い得。
内容量は600gなので、堤防から1日中サビキ釣りをする際は1つだと足りません。
1日の釣りならば、最低2つ、できれば3つ用意しておきたいところ。
朝まずめ、夕まずめなどのスポット釣行であれば1袋でも大丈夫です。
余ったらまた保存して使えるので、多めに用意しましょう。
アミ姫には6つのメリットがある!
アミ姫のメリットを6つ紹介します。
①独特の臭いがまったくしない。むしろいいニオイ
まずですね、アミ姫はパッケージを開ける前から香料の影響によりフルーティな甘い匂いがします。
キャップをあけると、アミエビの臭いはほとんどしません。
昔の練り消しのような香りといえばわかるでしょうか。
うーん。これはすごい。画期的。
②解凍不要
アミ姫は他の常温アミエビと同様、長期保存できるので解凍不要です。
夏などの高温時であればよいですが、冬はコマセブロックをバッカンなどにいれて海水で解凍しますよね。
あのメンドクサイ処理は不要です。実に便利。
やっぱり釣り場について、すぐに釣りができるっていいですね。
③コマセ用バッカンも不要
常温販売されているアミエビではキャップで開け閉めできるものもありますが、アミヒメも同様、開閉はキャップで行います。
バケツやバッカンなどに移さなくてもビニールの容器ごと使えます。
電車やバイク釣行など少しでも道具を減らしたいときにはよいですね。
④手や釣り場が汚れにくい
これも、容器の形状ゆえですが、アミ姫をつかってみると驚くほど手指や衣服等の汚れが少なくなります。
また、出し入れ口が小さいので、コマセが飛び散ることも少なく、岸壁や堤防などで広範囲にコマセが飛び散ることも少なくなります。
⑤少しずつ使える。必要な量を使える
少しずつ使えるので、コマセも無駄打ちしなくて済むのでよいと思います。
たとえばコマセ釣りを以外の釣りもやるときは、ちょこっとアミ姫をつかって、それでアジやイワシを釣る。
その後、キャップをしめてコマセ釣りは終了して、泳がせ釣りにすぱっとうつれたり。
手間いらずですね。
⑥開封後に余ったアミ姫は蓋をして保存・再利用も可能。
余ったアミ姫は早めに使い切ったほうがよいですが、高温等でなければ意外と部屋のなかで保存可能です。
筆者の場合、1か月ほど余ったアミ姫の蓋をして部屋に保管しておきましたが、再度釣行する際に品質的に問題は感じませんでした。
開封後1年ほどたったものでも問題なく釣りにはつかえました。(メーカーによる保証ではありません)
キャップで密閉できるので、内容物も漏れないですし、イヤな臭いも全くしないのはかなりのメリットです。
ご家族がいる方にもさほど嫌がられないのではないかと思います。
アミ姫のデメリットはあるの?
とっても便利なアミ姫に無理矢理難癖をつけてみました。
結論からいうと、全部論破できました。
「どうせアミ姫は釣れないんじゃないの?」
アミ姫は甘い匂いなのですが、釣り人的にはやっぱり独特のニオイがないと釣れない気もします。
実際のところどうなのか。
が、実際に堤防でのサビキ釣りや手漕ぎボートでの五目釣りでつかったところ、魚の寄りや釣果は通常の冷凍アミエビと大差がありません。
集魚力を数値化していないのでデータはありませんが、堤防などでサビキ釣りなどを釣る程度では大差がないと言えます。
「アミ姫の値段は割高に見えるんだけど・・・」
実際、アミ姫は冷凍アミエビと比べてやや割高です。
冷凍アミエビのブロックは1ブロック約900gで300~400円程度(仕入れ状況によって異なる)で販売されています。
アミ姫は600gで536円。ちょい高めですね。
とはいえ、これは加工費用+パッケージ費用+広告宣伝費用が加算されているため当然ですね。
アミエビのニオイが気にならず、より安価にたくさんのアミエビを使用したい釣り人にはむいていない。
これは覚えておきましょう。
アミ姫を実際につかってみた(使い方)
実際にアミ姫をつかってみたので簡単にレビューします。
パッケージの裏側に透明窓があるので、中身の様子を確認できます。
原料のアミエビに増粘多糖類が混ぜられていて、通常のアミコマセより粘度が上がっているのが見て取れます。
この特徴でまとまりやすく、コマセ汁が飛び散るなどのリスクが軽減されています。
あとは釣り場に持ち込んで、プラスチック蓋を開封して使うだけ。
注意点は、残ったものを保管・再利用する場合、蓋をなくさないようにしたいという点です。
また、タックルバッグなどにいれて持ち運ぶ場合、釣り針やハサミなどが刺さると中身が漏れてしまうので注意しましょう。
筏釣りでつかってみました。
アミ姫は粘度が高くキャップ部分が小さいので、アミエビがぽろぽろ散らなくてライト五目用のコマセカゴにも入れやすかったです。
また、アミエビの型崩れがなく、一匹一匹の粒がはっきりしているなーという印象。
冷凍アミエビを崩して使うときにありがちなんですが、つぶがぐちゃぐちゃになっているんですよね。
それと、他の常温保存型アミコマセは、アミエビの他に、「ぬか」などでかなりカサを増していますが、アミ姫の場合はアミエビオンリー。
メバルやタカベなど、繊細な魚にはよいかもしれませんね。
彼らは餌の粒をしっかりみて食べますからね。
で、釣果は・・・。
貴殿でしたか・・・。
この日は、筏の下にフグの軍勢がずっとついていたのでフグしか釣れなかったんですけどね。
アミ姫を海面にまいた場合と、冷凍アミエビをまいた時で実験してみました。
魚(フグやシマダイ(イシダイの幼魚)の寄りは特に変わらなかったですね。
別の機会では、手漕ぎボートのコマセ釣り用に使ってみたのですが、いろいろな魚が釣れました。
アミ姫は画期的な餌。女性や釣り初心者でも安心!
アミ姫の登場によって、アミエビのコマセをつかうのが苦手な人も堤防や岸壁から簡単に釣りができるようになりました。
まわりに釣りをこれからはじめる人がいたら、使い慣れた冷凍アミブロックだけでなく、アミ姫をもっていくのも一つの手ですね。
釣り≒臭い。というイメージがすこしでもやわらぐことでしょう。
アミ姫の使い方(動画)
▼一般的なアミコマセと使用法はかわりません。マルキューによるアミ姫の使用方法解説動画があるので気になる人はチェックしておきましょう。
追記:アミ姫など常温コマセの容器を釣り場に放置するのはやめよう
アミ姫のパッケージが捨ててあった岸壁
便利なアミ姫なのですが、使用率が高まるにつれ、釣り場で使用後のパッケージを放置する人が目立ってきています。
自分は汚れたくないのに、釣り場が汚れるのに心を動かさない釣り人。
人としてどうなのでしょう。
アミ姫は比較的地面等も汚れにくいですが、やはり飛び散ったコマセは最後に洗い流しておくのがマナーです。
関連アイテム
▼アミ姫には、よりコンパクトで量の少ない「アミ姫ハーフ」と集魚効果が高い「アミ姫キララが」あります。Amazon等で複数購入しておけば、思い立ったときに釣りにいけるので便利。
▼ダイワからも同じようなコンセプトの香り付きアミエビ「アミのチャージ」が登場して人気!
▼コマセ用のバッカンなどは不要ですが、折りたためる水汲みバケツは、最後の掃除用に必ずもっていきましょう。