【定番餌】「アミエビ」と「オキアミ」って何が違うの?コマセの種類と使用方法・注意点を解説!

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アミコマセとオキアミをブレンド
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釣り餌の中に「撒き餌」というジャンルがあります。

本記事ではこの撒き餌(コマセ)のなかでアミエビとオキアミについて詳しく解説していきます!

使用方法・メリット・デメリットや使用ルールもお話します。

目次

コマセの役割

イサキの群れ

コマセは効率的に魚を寄せるための釣り餌

「コマセ」こと撒き餌の役割は、以下の通りです。

  • 魚を寄せる
  • つけエサに違和感を与えず食わせる
  • ターゲット以外の魚を遠ざける

コマセは、まず魚を寄せます。

次にコマセは海中に濁りを生じます。

これを煙幕や帯と呼ぶのですが、その中に「付けエサ」や「サビキ(餌を模した針)」を紛らわせ、魚に違和感なく食わせるということを目的にしています。

また意外な使い方ですが、本命以外の魚を遠ざけるという使い方もあります。

たとえば、磯釣りなどで対象魚以外の「エサ取り」と呼ばれる小魚が集まったとします。

そんなときに、まず手前にコマセをまきエサ取りを寄せ固めます。

次に、やや沖目にコマセを打ち、対象魚(主にメジナ)を釣るという方法もあるのです。

コマセの種類と違いについて

アミエビやオキアミ由来のコマセについては、大きくわけると3種類の選択肢があります。

釣り場や狙う魚によってコマセを使い分け、組み合わせて利用します。

アミエビ

アミコマセに混ざっている魚

アミエビのなかにはしばしば小魚や小さいイカが混じっている(特に輸入アミ)

アミエビはアミコマセとも呼ばれる撒き餌です。

つぶが小さいため基本的にコマセとして使用されますが、トリックサビキ仕掛けでは付けエサとして使用されます。

アミ目に属する甲殻類で海中に大量に存在しているものを漁船が捕獲し、冷凍されたものがブロック状にして販売されています。

アミエビには国産と輸入品があり、国産は三陸沖産が主要で、主にツノナシオキアミを原料として「三陸アミ(エビ)」と呼ばれます。

輸入品はアキアミを原料とし、中国産が多く「中国アミ(エビ)」とも呼ばれます。

左:台湾産「アキアミ」 右:三陸産「ツノナシオキアミ」

台湾産「アキアミ」はサクラエビに近く、三陸産「ツノナシオキアミ」はエビせんべい風味

もともと、中国アミは魚やゴミなど不純物が混入している比率が高く、粒が崩れやすいという品質でしたが近年品質が向上してきています。

近年、国産・輸入ともに仕入れ価格が高騰しています。

アミエビは強烈なニオイをもっていて粒子が細かく、潮にばらけやすく、即効性をもって魚を寄せることができる万能撒き餌です。

堤防釣りから船釣りまであらゆる釣りで用いられています。

最近では女性や釣り初心者などに配慮して独特のニオイが抑えられたアミエビも販売されています。

▼常温保存可能でフルーティな香りがついたアミエビも人気(釣果に遜色がない)

アミ類は佃煮として加工されて食卓にのぼることも多い

オキアミ

オキアミブロック

オキアミは「南極オキアミ」という名称で、南極付近に生息しています。

栄養価が高く、クジラをはじめとして多くの水生生物の糧になり、生態系を支えている生き物です。

オキアミは日本の海域には生息していないので、その全てが輸入でまかなわれています。

アミコマセ同様ブロック状に冷凍されているものや、くずれなどの少ない良品がサイズごとに選別・不凍処理されてパック詰めされているものがあります。

つぶが大きいため、用途としてはコマセ・付けエサの両方に用いられます。

コマセとしては、主に真鯛・青物・カツオ・マグロなどの大型魚狙いで使用され、ブロック状のものを解凍して利用します。

海域によっては「水質汚濁や養殖魚等への影響がある」とされ、漁業調整規則で「コマセでの使用が禁止」されていることもあります。

刺し餌で制限されていることはほとんどありませんが、トラブルを避けるため、オキアミ使用時は海域のルールを必ず確認しましょう。

神奈川県におけるオキアミ利用ルール

配合餌

撒き餌V11と、のりグレ

配合餌は、魚が好む飼料をブレンドしたものです。

ターゲットごと、季節ごとにブレンドが異なります。

アミエビを原料にするものも多く、そのまま海水で溶いて使うほか、アミコマセやオキアミとブレンドして利用されます。

▼配合餌はアミエビなどに混ぜることで余分な水分を吸い取りつつ、カサを増すことができます

コマセ釣りのステップと必要な道具

次にコマセ釣りの流れと必要なアイテムを紹介します。

バケツと柄杓を準備

水汲みバケツ

水汲みバケツをコマセ入れにするのもよい

まずコマセの種類にかかわらずバケツと柄杓が必要です。

1日に利用するコマセ量は釣りものによっても異なるのですが、2~3キロ程度。

これらが余裕をもって入るサイズのバケツを用意しましょう。

釣り具屋で買えるコマセ用のバケツ(深いもの)でもよいですが、量が少なければ100円ショップのものでも十分です。

水汲みバケツでも代用できますが、魚を入れる必要がある場合は、二組必要なので注意しましょう。

柄杓はコマセをかき混ぜたり、撒くときに利用します。

解凍が必要

冷凍オキアミブロック

オキアミやアミコマセの場合、釣り餌店では冷凍販売されています。

冬場などは、この冷凍品がなかなか解凍できないため、事前に「解凍予約」をしておきましょう。

解凍予約できなかった場合は、ビニール袋のまま海水につけると溶けやすくなります。

アイスピックや釣用のナイフなどコマセを砕くアイテムを用意しておくと便利。

専用のコマセカゴにいれるか、柄杓で撒きながら使う

岸釣りの場合、コマセは釣り方に適したコマセカゴにいれて使うか専用のひしゃくで撒いて利用します。

サビキ釣りのカゴ

プラスチック製のかごを使うことがほとんど。釣り方によって、針の上もしくは下に装着します。

下に装着する場合は錘がついているものを選びましょう

遠投カゴ

遠投カゴはコマセと仕掛けを堤防や磯から遠くに投げることができ、より沖で狙うタナでコマセを展開できる優れたアイテムです。

堤防間際ではなく、沖の潮流を狙うことができるため、必然的に狙える魚の平均サイズが大きくなります。

船釣りのカゴ

サニービシFL60号・イサキビシ60号

船釣りのカゴは比較的重めのオモリがついた一体成型が主流です。

コマセの出る量を細かく調整でき、潮受けしにくい形状をしています。

主流はサニー商事のコマセカゴで、「サニーカゴ」「サニービシ」と呼ばれます。

コマセ釣りの注意点

コマセ釣りは魚を寄せるメリットだけでなくデメリットもあります。

注意点をよく覚えて取り扱いましょう

とにかく汚れに注意

コマセを浴びる

アミコマセ汁を浴びると悲惨なニオイがまとわりついて落ちない

アミコマセやオキアミなどのコマセはかなりの臭気があり、服や車のシートにニオイがつくとなかなかとることができません。

取り扱いには注意しましょう。

車中の場合、夏場車内に放置しただけでシート等の布に臭気がついてとれなくなります。

レンタカーなどを利用する際はコマセを持ち運びできないものと考えておきましょう。

船釣りなどでは、あらかじめ撥水するカッパなどを装備したほうが無難です。

雨の元町港へ向かう車

伊豆諸島など離島遠征では予約時に釣り専用車がレンタルできる

コマセは使用禁止場所がある

科学的に証明されているものではありませんが、コマセ餌は海底に堆積してヘドロとなり、海を汚す可能性があるとされます。

因果関係は不明ですが、ルールとして定められていることをことさらに破るのは釣り人全般の印象を悪化させる原因となります。

船釣りでは、特にオキアミコマセが使用禁止となっているエリアは多いので注意が必要です。

また堤防等では汚れが目立ち、ニオイもでるといった理由でコマセの使用が禁止されている釣り場もあります。

釣り場ごとのルールに注意してコマセを使用しましょう。

使用可能なコマセや量が決まっている

主に船釣りの場合、漁業組合と遊漁船組合の取り決めにより、海域で使用できるコマセの種類や量が決まっています。

遊漁船の場合は、基本的にこのルールを守って釣りができるのですが、個人で遊ぶ場合も守るようにしましょう。

例:オキアミのコマセ利用禁止、アミコマセの使用量一人○○キロ。それぞれ水質汚濁が理由

納竿後は綺麗に清掃しパッケージは持ち帰ろう

コマセを流して終了

前述の通り、コマセは集魚効果に優れているものですが、独特のニオイがあります。

堤防や磯で使用したあとに放置して帰るとかなりの臭気が漂います。

「カモメやカラスが食べる」などという言い訳をせず、水汲みバケツ等でキレイに流してから場を後にするのが釣り人の基本マナーです。

まとめ

コマセで汚れた釣り場の柵

コマセを放置して帰らないようにしたい

今回はアミエビとオキアミの違いやコマセの使い方について解説しました。

コマセは便利なアイテムですが、汚れによって迷惑をする人も多いということを必ず覚えておきましょう。

また容器などの準備なしに釣り餌店で購入すると、釣り場での処置にこまるので必要なアイテムも一緒に購入しておきましょう。

臭いが苦手な場合、釣具店に寄れない場合は、常温保存の香りがよいアイテムを準備しておくと安心です。

コマセを使うときに便利なアイテム

コマセを扱ったあとは、手を2度洗いするのがおすすめです。

衣服や車内のニオイは消臭スプレーで軽減できます。

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