金沢八景といえば東京・神奈川に住む船釣りファンにとっての聖地といっても過言ではないでしょう。
逗子に引っ越してよかったことの一つに、京急の新逗子駅から金沢八景駅まで7分で到着するという素敵さがあります。
ということで、釣り船に乗る際も金沢八景が多く、この日は乗り合い予約不要の弁天屋さんのタチウオ船にのることに。
この前日に会食があったのですが、翌日早朝ともなれば胃もたれという体たらくで、そんなときはソルマックorキャベツーに限ります。このソルマック、激もたれのときでも、1時間後には食欲も出てくるというまさに神薬。
と、すっかり胃粘液が減り気味のおっさんと化していますが、弁天屋さんに到着しました。
弁天屋さんについて
今回弁天屋さんの利用は初めてであったので流れを紹介したいと思います。
乗り合いは予約不要
まず乗り合いについては、船によって予約必須・不要とありますが弁天屋さんの場合は不要です。
思い立ったが吉日というわけで、乗りたいときに来てねというシステムのようですが、仲間うちで釣り座を固めたいときや、電車の到着時間の関係で集合時間がぎりぎりになる場合は、相談ができるようです。
このように、みなさん平日でも船釣りファンがぞろぞろと集まってきます。
到着したら釣り座を確保
次に到着後の行動について説明しますが、まず桟橋にいきのりたい船の立札をチェックして、座りたいところにクーラーボックス等の荷物をおき実効支配しましょう。
注意点は、おなじ釣り物でも1日便と午前便があるという点です。
釣り人たるもの船宿に着た瞬間にアドレナリンの血中濃度が高まり鼻息あらく釣り座の確保に走ってしまいますが、立札だけはしっかりチェックするようにしましょう。
この日は、1日タチウオ、午前タチウオ、シロギス船がスタンバイしていました。
受付で料金を支払い氷の引換券と乗船券を受け取る
次に、受付の明るいお姉さんに挨拶して乗船料を支払い氷の引換券を受け取ります。
ちょっとそこのあなた。物理的な観点で明るいお姉さんがいるとおもって勢い受付にいってはいけませんよ。
氷の冷凍庫は受付前にあり、そこにも明るいお姉さんがいるので、乗船前に氷がほしい方は引換券をわたして氷にしておきましょう。
このとき、明るいお姉さんから
「ハイ、釣りものは?」
と、きかれるので、
「1日タチウオです」
などと答えておきましょう。釣り物と1日か半日かによって氷のサイズが異なるようです。
受け取った氷はすぐに船のクーラーボックスまでもっていきしまっておきましょう。真夏はすぐにとけてしまいますからね。
それと、受付では仕掛けも買えるので、足りないものは購入しておきましょう。
特にタチウオの場合は、浅場から深場まで探る必要があるので、30号(水深~20m)・60号(~水深70m程度)・80号(~水深100m or 走水沖等潮が速いとき)のおもりがあるとよいですよ。
乗船券は乗船後、船長に手渡すので大切かつ提示しやすいところに入れておきましょう。
弁天屋さんの雰囲気
受付裏をみたら、米粒かなにかで雀が餌付けされていました。こういう動物愛がある方がいるところは殺伐としておらず人もいいはずです。
トイレも十分確保されています。
女性優先トイレも確保。これ重要ですね。のぞいてみましたが、それぞれ清潔に清掃されていました。
乗船後
乗船したあとは隣席の方に挨拶をしつつ、タックルを準備しておきましょう。サブタックルを用意する方は邪魔になるので、たたんでおくとよいと思いますよ。
この日は、船長から「60号錘をつけおいて」という指示があったので、この取り合わせ。
船長にヒアリングしたところ、以下の通り。
「今日は、水深60メートルくらいのところをおもに狙う予定。浅いところも釣れるんだけど、やっぱりある程度水深があるほうが今は釣りやすいんだよね」
ほうほう。よくわからないけれども、水深60から勝負ということですな。
このように出船前でも、余裕がありそうであれば船長とコミュニケーションをとっておくと、その日の操船ストーリーだったりねらいがわかりやすいのでよいかもしれませんね。
向かいには米元丸さん。米元丸さんはLTアジ船が有名で、アカクラゲの呪いがないときは、オオアジポイントへ連れて行ってくれるのでおすすめです。
時間がすぎるにつれて、どんどん乗船する方も増えてくるという。
平日なのに14人ぐらいという人気ぶり。
ミヨシ(船首側)は、タチウオをバンバン釣る(船長談)弁天屋常連勢が数名乗っている模様。
おっと、酔い止めを飲み忘れていたことに気づいて、ここでアネロンを飲んでおきます。船釣りの神薬。
船長から座布団とタオルを渡されます。これ、地味にうれしいですね。
餌は、冷凍サバの短冊が一皿渡されます。この餌はおかわり可能なので、なくなり次第、船長に申しでましょう。
また、暑い時期のポイント到着前はクーラーボックスに入れておいた方がよいですね。
上下が斜めになっていますが、これはまっすぐに切りそろえると落とし込む際に落下しません。
ここで船長(中川家弟に似ているのでそれだけで好印象)からタチウオ釣りのレクチャーがはじまります。
わたしも数回タチウオ釣りはやったことがあるものの、常に初心でいることも重要なだなと混じって傾聴することに。
<弁天屋船長のタチウオ釣りレクチャー概要>
- 配られた餌はハサミでまっすぐ切りそろえてから使う
- 餌は縫い差し。ケンにひっかかるようにし、まっすぐ伸ばしてつかう
- バイトがあった際や、自分だけアタリがない際は頻繁に餌をチェック
- 指示ダナからしゃくりあげ、指示ダナから10メートル強まではしゃくり続ける。やる気がある個体や大型タチウオはどんどんタナが上振れする傾向にある。とくにミヨシの常連勢がどんどん釣るとタナが上になるから注意
- 指示ダナ到着後、竿先を下げひと呼吸おく
- 置き竿厳禁。しゃくらないと釣れない
- シャクリは主に20センチ&ティップを動かす程度の2種類。それぞれリールは四分の一回転、六分の一回転ずつ巻く
- アタリが軽くあっても、噛んでいるだけなのでそのままシャクリ続ける
- タチウオの本アタリは、しゃくり続けると、ズーン!と沈むので水平までアワセを入れる
- アワセの時に水平よりあげてしまうと、アワセのあとラインスラッグを巻き取る際にゆるみがうまれタチウオがバレる可能性が高まるので注意
- タチウオの活性が低い場合、バイトが弱く深く食い込まないことがある。その際は、巻き上げをとめロッドを下げたまま、その場で竿をブルブルとシェイキングしてから巻き取ると喰いつく可能性がある
以上が、船長によるためになるタチウオ釣りノウハウです。
このように、釣り方をしっかり教えてくれるのも弁天屋さんの人気な理由なのでしょうね。
いざ出船!
ということで、いつもどおり平潟湾を低速で出て、八景島シーパラダイスが見えるあたりで高速回転。
最初のポイントである走水沖に向かいます。
到着時に、すぐ落とし込めるようにサバ餌を付けておきます。ばっちこーい。
走水沖のポイント到着。
となりのおじさまが、スーパーヘビー級スモーカーで常時タバコをふかしているのでかなりきつかったという。
このように、移動時間を利用して、エサのサバをまっすぐにそろえておくと餌付け時の工数が削減できます。アマダイ釣りなどでオキアミの尾をきっておくのと似ていますね。切れ端は大漁を祈願して海に奉納しましょう。
観音崎。他の船団からはすこし離れた位置でタチウオ釣り開始。
「はい、はじめてください。水深○○m」
というアナウンスと同時に投下。
そんでもって、1投目からヒット。
ずーん!
おー、きたー。
指3本クラスですが、立派なタチウオです。
このあと指四本クラスのタチウオも混じりつつ移動。
この時点でたしか9本。
浅場へ移動
「浅場にいくので、オモリ30号にしておいてください」
というアナウンスがあり、はじめての浅場へ。
各船も、情報共有があるのでしょう、一斉にフルスロットルで同じ漁場へ向かいます。
移動前に餌のおかわりをし、サバからコノシロ餌に変更。これも切りそろえておきます。長時間の移動を挟むと餌が干物状に乾くのでラップがあるとよいかもしれませんね。
移動。
移動。
さらに移動。
もっと移動。
ようやくポイントに到着。他の船団も全集合です。
富津沖あたりのようですね。水深19メートル前後。
この浅場で爆釣かと思いきや活性が低いのかアタリが遠のき、指4本サイズのタチウオを1本追加してフィニッシュ。
30本ぐらいは釣る予定だったのですが、おいおいそうは問屋がおろさないということで、電動リール利用の常連勢のみなさんでも25本程度だった模様。
秋タチウオの釣りまとめ
今回は初めて弁天屋さんを利用しましたが、八景から歩いて5分で着きますし、午前と1日とわかれていて受付の接客は丁寧で船長のレクチャーも的確なので、船釣り初心者にもおすすめだと思います。
爆釣目指して、またチャレンジしてみます。
ではでは。
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