マサバやゴマサバを、だいたいのサイズによって、『小サバ』『中サバ』『大サバ』と呼ぶことがあると思います。
体感値で、だいたい手の平ぐらいのサイズを小サバ、30㎝ぐらいを中サバ、40㎝前後を大サバと呼んでいるような気が。
これも厳密に決まっていることでもないので、人によって違いますね。
小サバとよばれるようなサイズは春から秋にかけて堤防のサビキ釣りでわんさか釣れてそれはそれで揚げると美味しいわけですが、中サバはみなさんどうしているんでしょうかね。
以前釣ったやや大き目の中サバ(いや大サバか…)
わたしは人に聞かれたら中サバも脂がすくないので、「揚げたほうがいいですよ」と、伝えるようにしているんですがね。
そんな中サバを今回は締めさばにしてみました。
塩でしっかり水分をぬく
全長30㎝弱のサバを1尾持ち帰り、三枚におろします。
そこに塩をたっぷり。
一旦ラップして冷蔵庫で1時間程度。
するとこのように水分がでるので、これを酢洗いします(酢のなかで洗い流します)
そのあと酢に漬け込むわけですが、
今回の材料は以下の通り。
<しめ鯖の酢>
- すし酢(昆布だしや食塩などが入ったモノ)
- 米酢
- 生姜スライス
- きび砂糖
- 乾燥島唐辛子
漬け込む。
翌日食べようとしたら、タイミングを逸して、そこから、日、月、火、水、木。
と、5日目のしめさばをたべることに。
ちょっと締めすぎだろ、という話なんですけどね。
水分もさらに出て、しまりまくって皮にしわができてますね。
盛り付け前に薄皮を1枚剥いで切り分けて食べる。
・・・
あ、
これは、サバっていうよりも、小肌の酢締めの食感っぽいな。
身も薄いし。
塩でも水分をかなりぬいたし、かなり合わせ酢につけこんだので、身がしっかりしているなー。
しめ鯖を脂の乗ったオオサバで作ると脂の旨みがあってそれはそれでうまいのですが、脂がない場合も、酢の物っぽい感覚でかなりさっぱり食べることができるなとおもうにいたりました。
細切りに刻んでキュウリと酢の物にしてもよいだろうなと。
現代日本人はマグロのトロに代表されるように脂信仰(じっさいうまいんですけどね)があるので、なにかと脂乗りが悪い魚を蔑んだりしますが、「さっぱりしたものをさっぱりしたまま味わう」というのもそれはそれでありだなーと。
今度から中サバを指して「このぐらいのサバを食べる時にどうやって食べるとよいですか?」という質問を受けたら、「さっぱりしているのが好きだったら、しめ鯖にしてもコハダっぽくてうまいですよ。冷酒によく合う」というような一言を入れようかなと思います。
ではでは。