こんにちは。大磯のナベです。
相模湾で、「中深海スロージギング」という釣りをはじめてやってみました。
メタルジグで中深海の魚である「アカムツ(のどぐろ)」や「キンメダイ」を狙う釣りにチャレンジした話です。
「中深海スロージギング」をはじめたきっかけ
赤いダイヤモンドとも言われる超高級魚「アカムツ(のどぐろ)」やキンメダイは意外と近くにいる
「ノドグロを釣る」って、いいじゃないですか。今や誰もが知ってる問答無用の高級魚です。
ぜひ釣って食べたいし、家族にも食べさせたいなと。
のどぐろなんて、石川県とか日本海とかの魚、というイメージがありますよね。
それが、近くの相模湾にもいるのです。
相模湾も、少し沖に出ると、すぐに200m、300mって深さになるのです。最深部の水深は約1,600mあるんだそうで。
釣りで「中深海(中深場)」と呼ばれるような水深でも、何時間も沖に出るなんてことなく、20分とかそんなもんです。
キンメダイも同じです。伊豆下田、新島というエリアがブランドもあり有名ですね。
キンメもかなり沖にいるイメージを持っている方もいるかもしれませんが、ほんの少し大磯沖にいけば、キンメダイもいます。
もう、大磯ロングビーチが見えるくらいの距離で釣れますからね。
中深場なら意外と手巻きリールでチャレンジできる
キンメダイとか深場の釣りって、すんごい糸巻き量の大きい電動リールや数キロのオモリに耐える、ごっつい竿でやるイメージありませんか?糸巻き量1,200mみたいな。
タックルだけで、十数万円かかりそうなイメージです。いやもっとかかるのかな。「社長」とか「名人」がやってる釣りってイメージです。
手巻きリールでやったら、全員電動リールの中、1人手巻きで一生懸命巻いて巻いて、1人仕掛けの回収が遅れ、他のごつい道具の名人達を待たせてしまうんじゃないかと。そんで、怒られてしまうんじゃないかと。
それが、そんなことなかったです!
本格的な深場と違って、中深場なら手巻きでもできました!電動の人と比べても、回収も自分1人で遅れたりもしませんでしたね。
しかも、スピニングでも平気でした。
それに、餌釣りの場合はやはり電動リールが多いようですが、スロージギングの場合は、乗り合いで乗った他の人もみんな手巻きでした。ルアーだからなのかも。
そもそもですよ。岸から投げる釣りでも、50m、100m投げて回収しますよね。
船釣りでも、100mくらい落とす釣りなんて、いくらでもありますよね。
普段やってる深さより、×2くらいしただけで、なにも10倍の深さってわけじゃない。って考えれば、できないことはないです。
ルアーもそこまでの重さじゃない。
今回、デビュー戦で使ったメタルジグは主に250gです。
岸釣りや沿岸でサバやワカシ・イナダなどを狙うライトルアー船で馴染みのあるメタルジグは、30~60gぐらい。
60gもあれば、ショアジギングなら、かなり飛ぶ重さですよね。
それに対して250gジグ。むちゃくちゃ竿に負荷がかかって重たいイメージですよね。
でも、中深海スロージギング、なにも遠投する釣りではありません。下にポイっと落とせばいいんです。
それと、250g。この重さを馴染みのある、オモリの「号数」に換算するとどれくらいか?
なんと、だいたい60-70号です。
オモリは60号で225g。70号で262.5gです。
ビシアジ釣り130号なんて、450gもあるんですよ。
シマノの船釣り用竿 、 ライトゲームBB TYPE73 H255 の適合錘負荷で30~150号(112.5g~562.5g)です。
そう考えると、意外と軽いメタルジグをつかうんだなーって思いました。
それと、スロージギングをやってみて思ったことなのですが、メタルジグのカラー・デザイン・フォルムが、カッコよくてたまらないです。
「中深海スロージギング」って、言葉の響きがなんかカッコイイ
釣りをやってると、好きな「言葉の響き」ってありませんか?
「根(ね)」とか「遠征(えんせい)」とか。
「中深海スロージギング」もやっぱり魅惑的です。
「中深海スロージギング」をはじめるまでに押さえたい5つのポイント
次に「中深海スロージギング」をはじめるまでに押さえておきたいポイントを紹介します。
①リールとライン/リーダー
リールのギアは好みでもあるんですが、巻抵抗に対応できる腕力があるのならハイギアのほうが手返しはよくなります。
目安としてPE1号が400m巻ければOKです。リーダーは30lb前後を用意しておきましょう。
それほどキャパシティーがないスプールでも1号まで細くすれば、まあまあの量の糸は巻けます。
▼グラップラー300HGはギア比6.2の巻上げ。ライトジギング・ディープタイラバ・スロー系ジギングに対応
▼大容量PEラインは「PE CUBE4」がお得
▼リーダーは30lb.
②竿・ロッド
今回、デビュー戦で使ったジグは250g
オモリでいう60-70号。これが使える竿なら平気です。
③相模湾で中深海スロージギングをやっている船
「年間を通じてルアー釣りを得意としている」とホームページにもあります。
7~9月のキハダマグロシーズン以外は、中深海スロージギングをやっているようです。
船長に聞いたら、アカムツ自体は年間通して釣れる魚らしいです。
8月くらいが産卵にあたるらしいので、その時期はキハダマグロをやる時期なので、ちょうどいいらしいですね。
【アクセス】
最寄り駅はJR東海道線の真鶴駅。駅からは徒歩15分ぐらい。大きいクーラーもいらない釣りなので、車じゃなくても行けます。
しかも嘉丸さんは、午前・午後船で分かれているので(キハダシーズンは除く。)、午後船なら電車で11時くらいに真鶴駅に行けば、早起きもしないで行けるので楽チンです。タクシーに乗ってしまうのも一つ。
邦丸さんは6~9月は主にキハダルアーで、10月~4月くらいに、中深海根魚をやっています。中深海根魚のときは、スロージギングだけでなく、餌釣りの人も乗船しますが、餌とルアーの割合は半々くらいの印象でした。
【アクセス】
最寄り駅は大磯駅。徒歩15分くらい。午後船はありませんが、日の出の遅い時期なら集合6時とかで、エリアによったらもしかしたら電車でも行けるかも?
こちらの船宿も餌釣りと同船だったり、スロージギング専門として中深海根魚をやっているようです。
④ルアー
スロージギング用のメタルは一つ1000~3,000円程度。
個人的な意見ですが、250g前後のメタルジグで、「ピンクのゼブラ&ディープライナー スピンドル」。とりあえずこれで釣れましたので、これがあれば大丈夫な気がします。
色のお好みは人もそれぞれだと思いますので、お好きな色でも釣れると思います。
本当はこんな簡単な話じゃないのかもしれないのですが、自分も一緒に行った人たちも、こんな調子の釣行2~3回でも、ボウズはなかったです。
慎重にやりたい人は高切れにも備えて5~10個ほど、メタルジグを用意していくとよいと思います。
スロージギング デビュー釣行記
そして、初めてのスロージギング釣行記です!
やってきたのは、真鶴の第5嘉丸(よしまる)さん。
真鶴港から出港です。とても好きな雰囲気の港です。
真鶴半島の景色は、神秘的。
真鶴半島を巡る遊覧船もあるほどなので、真鶴港からの出港は、この景色がお得です。
観光スポットとしても有名な三ツ石。沖から間近で見られるのもありがたい。
釣れるようにお祈りです。
スロージギングって、どうしてもベイトリールのイメージが強かったのですが、タックルは、全然スロージギング用じゃないジギングロッドとスピニングリールでやってみることにしました。持ってないから。
中深海だけど、とりあえず糸巻き量足りているし(PE1号500m)、スピニングだけど気合いでカバーすることにしました。嘉丸船長も、「スピニングでも全然大丈夫だよ」とのこと。
結果。
間に合わせの道具でしたが、中深海ジギング、釣りになりましたよ!
アカムツは釣れなかったけど、水深270mからクロムツ釣れましたよ!
初挑戦ながら、クロムツ3匹、キンメダイ1匹が釣れました!
- 釣れる魚がどれも高級魚
- ルアーだけど、餌釣りみたいな感覚で釣れる印象
- 300mくらいの深場で、底から5mとかでアタリを取って、300m巻いてくる楽しさ!
いやー。スロージギング、楽しかった。
これはハマる。
ヒットルアーは「ディープライナー スピンドル 250g」このジグで、3連投でクロムツ3連発でした!
ちなみに、フックは、サイズ3/0 長さは上が5cm、下が3cmなどです。
スロージギングって、専用のタックルじゃないとダメなイメージありましたけど、糸巻き量さえ足りれば、なんとかできます!釣れます。
PE1号が400m巻けて、300gのジグでも竿が折れなくて、リールが巻ければ釣れます!
使用したタックルは以下の通り。
- ロッド:テイルウォーク(tailwalk) ロッド SALTYSHAPE DASH JIGGING S63/180 1686
- リール:テイルウォーク(tailwalk) リール クロシオ 33PGX 19075
本来は、スロージギングやるタックルでないんですがね。
同行者3人もスロージギングのタックルではなかったですが、初挑戦でも釣れました!
前回のマグロ寄稿でも登場していただいたミッチーさん。微妙なアタリだったらしいけど、キンメダイをゲット!
この深海からの微妙なアタリが楽しいです。
初挑戦と別日ですが、同じ第5嘉丸さんで、ミッチーさんはスロージギングでアカムツを釣りました。
アカムツじゃなかったけど、クロムツ、すげえ美味かったです!
脂ノリというか、甘みというか。
深海の魚って青物とかの脂ノリと違う旨味があります。
そのまま刺身でも、炙りにしても、本当に美味しい!
どの魚も釣れたら嬉しいですが、深海の嬉しさは、1匹1匹の釣れた喜びが、とにかく大きいです!
スロージギング 2回目
せっかく覚えたスロージギング。
地元大磯からもやりたくなるわけです。
自宅近くの大磯邦丸さんでも冬場は中深海スロージギングはやっていたのですが、暖かくなってからイワシでヒラメが釣れるようになり、5~6月の主な釣り物はライト泳がせ釣りになっていました。
そんな時期でしたが、スポットで中深海の船が出る日があったので、急遽、大磯 邦丸さんで中深海スロージギングやって来ました!
結果。
やはりスロージギングは釣れる!
ジギングでキンメダイ釣ってみたかったから、嬉しかった~!
ヒットルアーは200gのメタルジグ。
あとはスミヤキ。こいつには糸を切られて本当に困ったけど、深海の脂たっぷりで最高に美味い!
この日は、最後のヒットがとても嬉しかった。会心の合わせ!
いわゆる、フォールでの当たりってやつです。
しゃくる~フォール。
しゃくる~フォール。
これを何度か繰り返したところで、フォールのところで、底から数メートルも上なのに、糸がフッと、明らかに止まってから大きくたるむ。
・・・
あ!これは!?
もう、無意識に糸フケとって、ガっと合わせ!
乗った!やっぱり魚いた!
キター!食ったー!
これは気持ちよかった~。
水深270mくらいでのヒットだったので、上げるのに時間がかかるんですね。
で、上げている最中に船長から、「はい。じゃあこれで終わりにしますね」の合図。
ちょうどこれで陸上がりの時間でした。
最後の最後でのフォールのヒットでした。釣れてよかった。
キンメダイにスミヤキ。どちらも高級魚。
刺身にしても炙りにしても煮付けにしても、家族が「美味しい!」と喜んでくれるのが嬉しいですね。
秋以降のシーズンには、なんとしてもアカムツ釣りたいですね。
ハマってしまって、タックルもスロージギング用にしたので、今秋、早く試したいです。
次回以降はこちらのタックルです!
ロッド: ジギングロッド テイルウォーク SSD SPJ(ソルティシェイプダッシュスローピッチジャーク) 633
リール:シマノ オシアジガー 1500HG (右ハンドル)