ダイワの汎用スピニングリール「レブロス」をメンテしてみた(やり方・注意点)

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レブロス
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本記事ではダイワの汎用スピニングリール「レブロス」のメンテナンスについてやり方や注意点を紹介します。ギア内部などは繊細な部分なので、神経質な方はメーカーにメンテを依頼したほうがよいのですが、値段も5000円ぐらいなので、お値段を考えると自分で対応したほうがよいと思うに至るひとも多いとは思います。そんな自分でやってみよと思った方は参考にしてみてください。自己流なので、これが完全なる正解というわけではありません。

目次

レブロスはふっつーの釣りにオススメ

レブロス2000(2015年~)

ダイワの汎用スピニングリール「レブロス」をしばらく前から使っています。

高度なドラグ性能や圧倒的剛性をもとめない、ふっつーの釣りはとってもオススメです。

現行モデルを購入したときは色が黒×オレンジ系ゴールドだったので、やや違和感があったのですが、なれると、これはこれでかっこいい思います。黒系のロッドにはよく合うなと。

レブロスの巻き心地が悪くなっちゃったよ・・・

そんなレブロスなのですが、おかっぱりの釣りから沖釣りメインになっていた秋冬の間に調子が悪くなっていたわけです。

具体的にはリールのハンドルを巻き上げるにときに重くなったり、金属のスレ感があるんですね。これでもぶっこみ釣りのように、キャストして放置する釣りであれば全く問題ないんです。

が、メバリング・アジングのように等速巻きや繊細なアタリをとってかけていく釣りでは使いものになりません。

また、ちょい投げのように一定の動作をくりかえしてリーリングする釣りでも、巻き抵抗が増すというのはなにかとストレスにつながりがちです。

レブロスの日常的なメンテナンスについて

スピニングリールもベイトリールも通常メンテナンスはほぼ一緒です。日々の釣行のあとに、ドラグ部分をしっかりしめて流水で洗って完全に乾かします。

ドラグが緩いまま水をかけると浸水するので注意。シャワーなどの湯で流してしまうと油分が流れてしまうのでこれもNG。

海でPEラインをつかって釣りをしたあとは塩分を落としましょう。これはスプール部分にシャワーをあててもよいですが、さらにこだわる場合はスプールを外して、水につけこむとよいでしょう。

ほかには、ハンドル部分のつなぎ目などにCRC556あたりを吹いておく。ただこれだけ。

が、海で釣行したあとなどで、あとでメンテしよと放置して忘れてしまったりすると、残留した塩分が空気中の水分を引き寄せ金属部分の錆の原因になってしまったり。また、砂地などで利用したあとは、見えない砂ぼこりなどがスプールしたの部分に入ってしまっていやなじゃりじゃり感をだしてしまいギア部分の摩耗を引きおこします。

レブロスの分解メンテナンスをやってみた

こちらがメンテナンス前のレブロス。

ハンドルがときおり固くなる。。。

個人的にはきれいにつかっっているつもりでも、釣りをしないでオイルがとどまった状態だとリーリングが固まってしまうのも無理もないなと。

悪いのはレブロスではなく、自分です。

さて、さくっとメンテしましょう。

今回用意したメンテ道具はこちら。

写真に写っていないですが、ハンドル部分などはグリスではなく、CRC556等の潤滑油でもよいと思います。

ギア部分だけは粘度が高く熱につよいグリスを選びましょう。

また、スプール下のパーツをあけるためには、ナットをゆるめる道具と小さいプラスドライバーが重要です。

まずドラグネジをゆるめてスプールを外して、砂ぼこりなどのごみを取り除きます。

油分はティッシュかクッキングペーパーでとるのがおいでしょう。ティッシュはちぎれやすいので細かいところでは詰まってしまうので注意。

こちらがレブロスのスプール裏です。みると、金属のペラペラ板がついているんですが、この部分が破損すると、ドラグ音が出なくなります。写真はペラペラ版のつけねが折れ曲がっている状態なのでドラグ音がなりません。

たまに、スピニングリールのドラグ音が鳴らなくなったと嘆いている方をみかけるんですが、対応するのはこちらのパーツです。レブロスの場合、不用意にスプール内に指を突っ込んでゴミをふき取ったりするとこのパーツが折れるので注意。

このパーツはシンプルながらも自作はなかなか難しそう。

もし折れてしまった場合は、あのキンキキキキというドラグを諦めるか、替えのスプールを購入しましょう。釣具店で注文すると2000円ぐらいなはずです。

スプールを外した後に、このあたりのパーツが。このあたりも砂ぼこりや不要なほこりを取り除いておきましょう。巻き心地が悪い場合、綿ほこりか細めのラインが絡んだままになっている場合もあります。

このギア下はメンテナンスしなくてもよいですが、外したい場合は以下の通り。

はじめに小さいネジをプラスドライバーで外して、そのあとワッシャーとギア部分を外して、真鍮製?のナットを外す。

ナットはメガネレンチがあればそれが一番です。

この黒いパーツの中身にはストッパーが入っているようなので、潤滑油を吹くなどはやめておきましょう。

こちらはベール部分の付け根。

この機構はカバーを外すしてベールを起こすと、パン!っとパーツが飛んでいくタイプです。注意。基本

ベール部分には軽く潤滑油をシュッとしておけばOK。

こちらベールのつけねにあるローラー部分ですが、「ツイストバスターII」とダイワでは呼ばれています。この部分はラインにテンションをかけて糸ヨレを防止している機構で、どのメーカーも似たようなかたちで溝があります。

この溝にですね、ゴミがたまるんですね。日々水洗いしていてもラインについた油膜などの汚れがローラー部分にたまり、そこにいろんなゴミが蓄積します。そうなるとローラー部分の回転も悪くなりますし、巻き取り時にライン自体も擦れるのでよくないわけです。

このパーツは爪楊枝かカッターなどで綿棒の軸を平らにしたものでほじると汚れがよく取れます。ローラー垢とでもいいましょうか。

ローラー内部はパーツが組み合わさっているわけですが、摩耗するところなのでここにも潤滑油をシュ。

こちらがレブロスのギアの中心部。メインギア部分の表面がやや酸化してますね。

内部に水がたまっていることはほぼないはずですが、グリスが劣化していたりするので、ふき取ってあたらしいグリスをスプレーしておきましょう。

このレブロスのギアボックスの蓋はかなりパチッとはまっていて指だけでは取り外しにくい箇所です。コツとしては壊れない程度に、慎重に小型マイナスドライバーで隙間を広げていき、そのあと指で外すという方法。

こちらがレブロス分解図。ストッパー部分は、小さい+ネジのネジ穴が死んだため諦めました。みんなも気を付けて。

ボールベアリング部分に錆がでているとそれも巻き心地が悪くなります。分解してベアリングをつけかえるのもよいですが、そこまでいっていたら、買い換えたほうがよいのかもしれません。そこはモノへのスタンスですね。

ギア部分の汚れが酷い場合は、こういったパーツクリーナーを吹いたりすると一気に汚れが落ちます。室内でやると危険なので、戸外でどうぞ。

ギア部分は、CRC556のように粘度が低い油脂をかますと、巻き心地は軽くなるんですが、ギアの劣化が早くなります。リール専用でなくてもよいので機械用のグリスをさしておきましょう。

その昔、中学1年か2年の頃、三兄とどちらのリールのハンドルがよく回転するかを競っていたことがありました。

上州屋で売っていたピナクルデットボルトというリールをわたしはもっていいたんですが、当然のようにわたしはこのギアボックスのグリスを一掃して、潤滑油のCRC556仕様にしたんですね。

すると、めっちゃ回転するんです。

ブーーーーーンって。

ピナクルデットボルトはボールベアリングもしっかり入っていたので、かなり回り続けました。

実釣ではなんの意味もないんですけどね。

リールのグリス部分をとって潤滑油を吹いておくと、回転時の音や抵抗も大きくなります。ということで、ギアが無駄に摩耗するので気を付けましょう。

メンテは完了したものの、ギア部分にふいている錆が気になるところではあります。が、一旦このままで。

さらにこだわる人は、ギア自体を外して、ピカールなどで側面を研磨するというのは一つなんですが、そこまでやる価値があるのかどうかという問題との闘いだとは思います・・・

その他、ハンドル固定部分のベアリングパーツがやや錆ていたので清掃と注油しました。

完成。

回転は元通りスムーズになりました。

レブロスじゃなくてもよいですが、眠っている汎用スピニングリールがありましたら、大体機構は一緒なのでセルフメンテナンスしてみるのも、いろいろ気づきがあって面白いですよ。

それと重要なのは、釣行ごとの通常メンテナンス。あとはどんなメカでもそうですが、長期間使わない場合も定期的にハンドルを動かしてあげることも必要なのではないかなと思います。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

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▼グリスやオイル類は厳密には粘度や成分の違いがあると思うので気になる人は純正品をどうぞ。使い分けはギア部分はグリス推奨です。

▼ギアまわりの劣化したグリスや金属粉の一層はパーツクリーナーが便利

▼リールのメンテは手指が汚れるし肌荒れにもつながるので、気になる人はニトリルグローブが便利

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