どうも平田(@tsuyoshi_hirata)です。
今年もスタートしたアマダイシーズン。アマダイは潮が澄む秋冬がよいとされます。
「ほんとはいつでも釣れるんだけど、春の潮による濁りが入るとだめになるよねー」というのは平塚港・庄治郎丸社長のお言葉で。
2020年シーズン初のアマダイ釣行は、デカアマこと大型のアマダイ狙いで有名な葉山鐙摺港のたいぞう丸さんへ行ってきました。
ちなみに、「デカアマ」と呼ばれるのは40cmUP以上のようです。知ってましたか?
「シロアマダイ」が混じると噂の葉山沖の浅場からスタート
某日たいぞう丸へ。
今回は漫画家の佐藤秀峰さんと一緒です。佐藤さんは、アマダイは3回目とのこと。前2回は相模湾側で数が釣れて、初回は45㎝ぐらいデカアマを釣ったらしいそうで。裏山。
うれしい空席多数。最終的には両舷で8名ぐらいに
平日なので釣り座はこの通り。
さてどうしようか。
左舷トモか。いや、北風がそこそこ吹いたときに、左舷側は日陰になって寒そうだな、じゃあ右舷ミヨシか。
などなど、おっさん2名が協議しているのがまた面白い世界。
結果、「あったかいから右舷ミヨシで」ということに。
たいぞう丸の場合、河村船長操船では、葉山沖の水深60m付近でシロアマダイ狙い、その後、やや深場やって反応ないと城ヶ島沖~東京湾口へ移動というのが攻め方な気がします。
このあたりのポイントって東京湾内と違って潮先などが判断しにくいんですよね。
それにアマダイは潮先だから釣れるかというとそうでもなかったり。
穴に潜っていて、潮先側にいる人が小突いたことにより、穴からでてきて、後にいる人の仕掛けに食ったりしていることもあるんじゃないかなと。
だからどこに座っているか、よりは潮に対してのアタリだなと誘いを合わせることが重要な気もします。
荒れていると、ミヨシとかは船の上下でタナの調整が難しいというのはありますが。
こちらは逗子湾。
湾内でイナダが釣れているみたいで。かなりの遠浅なんですが、先日岸からルアーでイナダを釣った人がいたり。
スタンバイOK。
ロッドは、シマノ・ライトゲームCI4+ TYPE73 MH195 RIGHT。リールは、オシアコンクエスト200HG。道糸は、タナトル8 1.5号。という構成。
天秤はヤマシタのY型で。
アマダイはタチウオ同様、弓型天秤よりストレート側のほうが、餌を動かしやすいといわれています。もちろん弓型でも問題なく釣れます。
ヤマシタのY型は従来品よりは1.5倍アタリの伝達もよいとのこと。まっすぐの方が、キダイ・ヒメ・トラギスなどの所謂「貴殿類」のアタリおm感知しやすいというわけです。
放置気味の釣りなら3本針がオススメ
仕掛けは3本針。幹糸フロロ6号、枝スは張りのあるホンテロン4号という構成。ハリはオーナーの「OH甘鯛(Wケン)13号」。後半「沖アミチヌ」も併用。
この日は澄み潮で晴れて光量も多いのと、序盤葉山沖は60~90mぐらいが主体なので、「インブライト甘鯛13号」は使用していません。
甘鯛のハリはこの3種類があればよいと思っているんですが、インブライト甘鯛は、曇天・雨天・濁り・深場だけ使えばよいかなと。塗装面もあるので、ややコストがあがるのと、貫通力という点で劣ると思われるからです。
仕掛け全体の構成は、こちらの原田さんのデカアマ狙い仕掛けを参考にしています。
甘鯛仕掛けは2本針にして積極的に誘っていく方法と、3本針で、アマダイ漁のはえ縄を参考に底上放置プレーの2種類がある気がします。
前者の誘いでは、小突くか小突かないかで派閥が分かれたり。
大型のアマダイほど縄張りがあり、小突くことで穴から誘い出しヒットに持ち込めるという説があれば、あまり小突くことで、警戒して穴に入って出てこなくなるという説もあれば。
ということで、能書きはそのあたりにして、仕掛け投下。
まーシーズン初とはいえ、アマダイは比較的簡単な釣りだし、苦手でもないので釣れるっしょ。
・・・
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ところがどうだ。
うんともすんとも言わない。
通常どんどんアタリが出るキダイなども、控えめ。ときおり、「こんにちは僕だよ」ってな具合に、ヒメやトラギスが顔を出すぐらい。
葉山沖で2時間程度釣れず。
「あれ、どうしたんだろう」
「釣れませんねー」
「釣れないっすね」
「アタリありましたか?」
「いやないっすねー」
というやり取りを佐藤さんと何度繰り返したことか。
これは渋い。
と、幾パターンか誘いを分けている中で、底上30cmにオモリをおいてから、1m程度まで誘い上げてステイしたときにアタリ。
む。
ちょっと引いている。が、「これはアマダイです。がははは。もらったな!」ってな具合に断言しにくのがこの釣り。
イトヨリダイやソコイトヨリの可能性もあるので。
で、上がってきたのがこちら。
黄アマダイ
黄アマダイ。アマダイの序列があるとすれば、シロアマダイ>アカアマダイ>キアマダイのようです。浜値では。
それにしても、ハリを2本飲んでますね。
底上での放置時間をあえて長めにして、動きがとろそうな大型アマダイを狙っているのでね。
こういうかかり方をしていれば、デカアマサイズで獲れる可能性があがるわけです。まー、ヒットすればの話だけど。
「ヒメたん」はうろこが排水溝に詰まる&水気が多いので、、、
あとは、基本的にオキトラギスとヒメのタッグ。もしくはヒメたんダブル。ときおりキダイ。
全体的にゲストの活性も低そうで、底上の潮がよろしくないんでしょう。
そうそう、甘鯛のゲストでは、オニカサゴ>イトヨリダイ(ソコイトヨリ)≒アカボラ>キダイ≒トラギス類≒ヒメジ>ヒメというような順にうれしさを感じているんですが、みなさんはどうですか?
と、ここで、「40分ほど移動します。深場言ってみますねー」と船長のアナウンス。
デカアマが潜む実績ポイント「東京湾口」へ移動!
はい、時刻は11時頃。
クーラーボックスの中には、キダイ、ヒメたん、トラギス、ヒメジ、やっこさ黄アマダイ小型1尾という布陣
ポイントを移動したからには、デカアマを一本とって勝利宣言をしたいところ。
さっそく、投入して、着底。水深100m程度ですね。
と、落とした瞬間にグーンとアタリ。
アヤメカサゴ。鍋かアクアパッツァにオススメ
アヤメカサゴですね。
これはこれでうれしいゲスト。
左舷ミヨシの男性には良型オニカサゴ。根周りなんでしょう。オニカサゴも釣りたい。
オシアコンクエスト×ライトゲームCI4+=カッコイイ
ここいらで置き竿にしておにぎりを頬張ったり。
なんだか釣れる雰囲気はでてきているんですがね。
これがほんとだれも釣れない。後ろの方で30㎝ぐらいのアマダイがでたっぽいんですが、それ以外は、ほんとうんともすんとも。
船長も流しを繰り返しているわけですが、釣れないときのアマダイはほんと釣れないわけです。
魚探に映らないから、地形変化や過去実績をもとに流すものの、まったくアタリ出ず。
こんなときは、なんらかの要因で巣穴に潜っているのかもなと。
地域によってはこの巣穴にもぐったアマダイを釣るために丸オモリに短ハリスをつけて、穴にオモリを落として釣るんだそうで。それはそれでやってみたい。
オモリ60号にホンテロンの張りのあるハリス10㎝ぐらいにして、伊勢海老の穴釣りのように段差針にしたらどうだろうか。
もしかして、意外といいんじゃないか。
とか思っちゃうぐらいの釣れなさで。
と、移動時に仕掛けを早巻きで回収していたら、突然絞り込まれる竿。うなるドラグ。
ぎぃぃぃぃぃぃぃぃー。
なんじゃこれ。
イナダ?いや、春に釣ったワラサより引いてるぞこれ。
春にタイラバで釣ったワラサ@城ヶ島沖・たいぞう丸
ドラグを調整しつつ、走らせては巻き。
後ろをふりむいて、河村さんに「ちょ、これヤバいかも」と聞くと、「あ、それ本メジかもしれません。慎重にやったほうがいいです!ハリス4号ですよね?とれますよ」と。
わはは。ですか、本メジですか。
あははは、望むところですよ。
慎重にやったりますよ。
ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。
す…
わちゃ!
河村船長「あーきれちゃいちゃいましたかー」
諸行無常。
あー、きれちゃうよねー。
たぶん飲まれて、ハリス切れだよなー。うーん。
と思って回収してきたら、ハリスは無事でハリも曲がっていない状態。たぶん、かなり早引きで回収しているときにヒットしたので、皮1枚だったんでしょう。
惜しかったなー。
って、残りの人生であと何度言うんでしょうね。
あのとき、こうしていれば。ハリがマグロ鈎だったら
それにしても、このあと「いやー惜しかった」「無念なり」とか延々と聞かされる佐藤秀峰さんの気持ちになってみてほしいです。あなたは。
ちなみに「ホンメジ」というの本マグロの子供でめっちゃうまいらしいです。地域によって漁獲制限があるので遊漁でも注意が必要です。
クロマグロを遊漁で狙う際は、水産庁のページをチェック。東京・神奈川・千葉あたりはいまのところ制限がない。
この世のどこかにある「デカアマの聖地」へ・・・
ここで、河村船長も最終決断。
やはりリーダーというものは決断によって状況を動かしていかなくてはいけません。
釣り船のリーダーは船長。これは間違いない。常連のおっちゃんとかではないんです。
その河村さんが、この世のどこかというか、東京湾のどこかにある「デカアマの聖地」を目指すってことなんです。
なんと、休日に聖地巡礼ができるとは。
実際は流し替えの末に、だいぶ移動したところ
はい、デカアマの聖地付近です。
デカアマの聖地と聞けば、エンカウントする敵が全部中ボスクラスの強さという裏ステージみたいなものを感じませんか?
FF3で言えば禁断の地エウレカみたいな。
さて、釣れぬなら落としてみようホトトギス。
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着底。
ス(あ。察し)
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小形のキダイはカモメの餌にするのも自由ながらも出汁とりにするも一つ
はい、こんにちはー。
ふつーにキダイです。
他に、巻き上げ途中にそこそこの走り。
これはサバだな。それもゴマサバだよたぶん。あの細いヤツ。
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・・・
・・・
はい、アスリート系ゴマサバ。
脂肪分が少ないので揚げるか、あえてさっぱり食べるのがよい状態。
船長「残り30分ぐらいです。昨日も最後の最後にデカアマ出たんで気を抜かないでやってみてください」
そう。
デカアマは不意にやってくるもの。
最後まで気をぬかず、オキアミを選定して、落とし込む。落とし込む。落とし込む。
ヒメ。キダイ。
ヒメ&キダイ。
チャゲ&アスカ。
えー、沖上がりのお時間です。
聖地も沈黙だったようですね。
さようなら。
まったくダメな日のアマダイは「穴攻め」しかないかも
さて、うんともすんとも言わないアマダイ釣行。
これって、たまにあるんですよね。船中いろんな釣り方をやっている人がいても、だれも目立って釣れず、小型主体の日。
振り返って反省点を探してみます。
11月13日(金) 水温20.0 水色 澄み
★アマダイ五目船
ラストチャンスあるも…
今日は朝から立ち回り悪く苦戦しました。アマダイが上がっても小型多く単発でしたね。
しかし昨日のように終わり際潮が流れ始めここぞとばかり皆さん集中して頑張って頂きましたが、デカアマは不発でした(>_<)
明日もいい凪みたいですので頑張って出船します!土日共に今のところ空いてますので、チャレンジお待ちしてますm(_ _)m●アマダイ五目船
アマダイ 23~30cm 0~4匹
他、イトヨリ、マトウダイ、オニカサゴ、ムシガレイ、アヤメカサゴ、アカボラ、レンコダイ、サバ
葉山~城ヶ島沖60~110m
たいぞう丸さんの当日の所感はこちら。
状態は悪かったのは間違いなさそう。
甘鯛って、釣れないときは本当に釣れないわけですが、ポツポツ釣れているから全くいないというわけではないわけで。
やはりなんらかの理由で巣穴に入ってほぼ出てこない日というのがあるんでしょう。
▼巣穴に引きこもっているアマダイ
そんなときに天秤で静かな誘いをやっても餌を捕食しないのかも。これはオキアミを誘い上げたり、底付近で放置も効かない状態なのかもしれません。
ならばどうするか。
これはやはり穴攻めが重要な気がします。底上を漂わせるんじゃなくて。
文中で言及したようにオモリに太目の短ハリスを10cmほど直結して穴にコロコロ落とし込んで狙う「おむすびコロコロ釣法」。もしくは重めのタイラバに枝スを出してタイラバのヘッドと枝スの2か所で狙う「ハイブリッド・タイ(アマ)ラバ釣法」
または天秤ではなくて、胴突き仕掛けにして下針を、カサゴ釣りのようにオモリから10cm以内にして、穴に直接落とし込むという方法はどうなんでしょう。
関東で胴突き仕掛けでアマダイを狙っている人はそれほどみないんですが、チャレンジしてやっていないというよりも、ただ天秤が主流だから天秤をやっているということのような気もします。
穴攻めは天秤で釣れているときは、試せない釣り方ながらも、今度アマダイが引きこもり気味の日に釣行した際には試してみたいと思います。
あとは天秤仕掛けだったら思い切って5~10号ぐらいの中オモリをつけてしまい、その中オモリを穴に落としていくような釣り方もありそうな。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
▼当日の釣行動画はこちら。
先日のアマダイ釣行@たいぞう丸の動画です。
黄アマダイ1尾( ;∀;)。来月リベンジ。河村船長には「平田さん近いから(もっときて)」といわれているので、どんどん行きたいです!動画は釣友の漫画家佐藤秀峰さんが編集してくださったもの。わたしもそろそろYouTubeやろうかなとおもって早3年たち。 pic.twitter.com/y7BqCdvWgz
— 平田剛士|ORETSURI(俺釣) (@tsuyoshi_hirata) November 17, 2020