PEラインに先糸としてフロロカーボンラインを結ぶことが多くの釣りで一般的ですね。
高切れなどで、船上のように風が吹くところで結ばなくてはいけないときに、焼きコブ作りって大変じゃないでしょうか?
今回は強風時にも安心な電子ライターを紹介します。
「電子ライター」と釣りにおけるメリット
一般的なライターはガスやオイルで着火しますが、電子ライターはバッテリーによって着火します。バッテリーは、USBケーブルで充電可能です。
着火方式は「電熱式」と「アーク放電」を利用した2種類が一般的。
使い捨てではないので、バッテリー寿命の範囲内(数百回程度の充電)で何度も充電して利用可能です。
ガスやオイルライターは炎が安定せず、船上などの強風下では着火できなかったり、炎が揺らいでしまいがちですね。
たとえば身体で風に対して壁を作ってやっと着火したとする。
でも、わちゃ!てな具合に炎がゆらいで、リーダーやPEライン部分の余計な個所を焦がしてしまい、再度ノットの組みなおしといったことを経験したことはないでしょうか。
1度あることとは2度3度とあったり。そんなことをやっている場合に時合も終わってしまったり。
この間もガスライターを忘れて、船宿でマッチを借りたんですが、速攻で火が消えるし、案の定、PEラインを焼いてノットを組みなおしになってしまいました。
そんなときに電子ライターがあれば、風に強いので、サクッとリーダーの焼きコブをつくれるわけです。
あとは仕掛けを組む時に手前マツリをさけるために結束部は焼きコブで短くかためたほうがよかったりもしますね。
電子ライターのデメリットは防水性とデザイン
そんな便利な電子ライターをみてみるとそれほど高くないという。
電熱式のアイテムならば、1,000円しません。
が、みていると気づくのがデザインの「イケてなさ」なんです。
ちょっとAmazonの一覧からみてください。イケてない。
「リーダーの焼きコブをつくるだけやで」っていってもちょっと気持ちが乗りきらない。あんまり所持したくない感という。
それと、ほとんどの電子ライターが防水じゃないんですよね。当然アウトドア用というか釣り用にできていないので。
船はなおのこと、岸釣りでも雨風で水滴が入ったらすぐに壊れてしまうのは必定。
が、そんな電子ライター界のなかでも、ある程度デザインが洗練されていて、一定の防水レベルをもつ電子ライターがあったんです。
X-Vapor電子ライター(プラズマライター)を購入した
はい、ということで電子ライターを購入しました。
X-Vaporというブランドですね。とはいっても、ヘッドライトにおけるトモライト同様、OEMアイテムと思われ、同様のアイテムが他からも販売されています。
基本仕様は一緒と思われるので、購入するときは一番安価なものをさがせばよいと思います。
こちらがパッケージをあけた状態。
化粧箱的なものに入っているので、釣り仲間にプレゼントするのもよいですね。かさばらないし、もらったらどこかでつかうからうれしいはず。
オレンジを購入したのですが、他に、グリーン迷彩・青・黒等があります。販売者によっても異なります。
デザインがしっくりきたのは、ラミーの万年筆にちょい似ているからかもしれません。
底部はLEDライト。
強・弱・点滅の3種類を点灯ボタンで制御できます。
日中の釣りメインの船ではあんまりつかわないかもしれないですが、岸からの夜釣りにはつかえそうです。
ライター部はストッパーがついています。
このストッパーは片手で開けられます。
スイッチをつけると放電。
ためしに爪をあてたら、ふつーに焦げました。良い子は気をつけましょう。
上から見た様子。放電しておるなー。
蓋内側に突起がありますが、蓋をしめているとライター部分は着火しないようになっているので安全。
蓋をしめると、ゴムのOリングがあるので、雨風程度では中に水が入りません。強めのシャワーをかけてみましたが、中に浸水はしませんでした。
が。
蓋をあけると写真のようにUSB充電用の凹部があるんですね。
実際やってないですが、この部分に水が入ってしまうとおそらく故障するはずです。いきなり使えなくなるというよりも、端子が錆びて充電ができなくなるということになりそうです。
大雨やあからさまに波しぶきがかかる場所などで使うのはちょっと控えたほうが良い気がします。背中で壁をつくるなどであればよいかと。
ライト部もOリングで保護されています。
こちらが仕様。
- 充電は1.5時間以内
- 満充電でライトは2.5時間使用可能
- バッテリーは300回程度充電可能
といったところでしょうか。
この手のアイテムは「だいたい」でとらえておいたほうがよいと思います。記載スペックを信じるのではなく、「こんぐらいなんだなー」と。
前述のトモライトなんかも「1万ルーメンある!」とかいって売っていたのが、一気に3000ルーメンぐらいになりましたし。そのあたりはTwitterで検索してみてください。
売っているほうも、メーカーから仕入れて販売しているだけだったりするんですよね。
さてこのライター、防水と防塵については等級の言及がないのですが、Amazonで販売されている別の商品(パッケージは同じ)では「IP67級防塵・防水」とあります。
本当にIP67なのかは不明なんですが、そうであれば「粉塵が内部に侵入しない(耐塵型)」&「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)」ということになりますね。
が、それは蓋をした状態だと思うので、大雨のなかや波風をかぶるところであればやはりUSB端子がやられると思われます。
▼実際にPEラインに焼きコブをつくってみました
リーダーの焼きこぶをつくるイメージ動画。口笛は妻ですね。 pic.twitter.com/nJWrYlpxRv
— 平田剛士|ORETSURI(俺釣) (@tsuyoshi_hirata) January 21, 2021
▼こちらは強風時のイメージ
こちらは人工強風バージョンでの焼きこぶ作り。 pic.twitter.com/CeQ52MNmxB
— 平田剛士|ORETSURI(俺釣) (@tsuyoshi_hirata) January 21, 2021
実際に使ってみた様子はこちらの動画の通り。
風が強くても火と違って放電が止まることはないのがよくわかりますね。
まとめ
今回はUSB充電式の電子ライター(アーク放電式)を紹介しました。
電熱式のライターのほうが安いのですが、デザインがかなりイケてないんですね。そこにきて、1500円ぐらいだけど持っていても違和感がないラミーっぽいデザイン。
これなら釣り場でも気兼ねなく使えるなーと思いました。
1か月ほどつかってみて困ったことは感じていないんですが、気づいた点があればまた追記していきます。
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