夏はやっぱり大物釣り!回想の相模湾キハダマグロ・カツオ釣り

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カツオをさばく
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さて、季節はあっという間に冬、そこからさかのぼること真夏の8月1日。

この日がなんの日かご存知でしょうか。

ご存知、小野妹子が第2回遣隋使として派遣された日ですね!

「隋」は、今で言う中国の一部分ですが、あんなところまで手漕ぎでいこうと考えるだけでも正気の沙汰では無いですね。こちらは少しでも風のある日にボート釣りしただけでこの有様だと言うのに。

どうも船酔い寄稿氏「なかけん」です。

もし中国まで船で行くことになったらキチンと酔い止めを持っていきます。

さて、話を戻しますが、8月1日はキハダカツオ船のコマセ解禁日なのです。

というわけでORETSURIに寄稿しようと思いつつ、時の移り変わりというのは早いもんで本格的な冬になってしまったこの時期ですが、年末の回想として、今年の夏にマグロ釣りに奮闘したお話しでもしようかなと思います。

目次

対マグロ決戦兵器(仕掛け)の準備

さて、マグロ釣りと言ってもピンと来ない人が多いのではないでしょうか。

釣りに興味のない人は「え?マグロなんて釣れるの?」と思うかもしれませんね。

よくテレビでマグロ漁師の戦いを描いた特番が放映されていますが、あれは【クロマグロ】というマジのマグロで、体重も400キロ程にもなる種類です。

漁師が「1000万円」とかいってよろこんでいる映像を一度は見たことがあるかと思います。

おそらく「マグロを釣りに行ってくる」と聞かされた人の9割は、テレビで見たようなマグロ、もしくは伝説の松方弘樹氏を頭に思い浮かべるのではないでしょうか。

松方弘樹のスーパートローリング」面白かったですよね。

もちろんあのようなマグロは釣れません。

あれはマグロ漁業を生業としている方や、社会の上層に君臨しながら税金をたくさん収めている方々の壮大な趣味の世界なのです。

ところがどっこい、しがない一般市民でも普通に釣れるマグロがおります。

それが相模湾の夏の風物詩【キハダマグロ】なのです。

キハダマグロはサイズも30キロ程度とマグロ界では小ぶりです。

とはいえ全長は1.5mくらいあり、マグロの解体ショーで出てくるマグロくらいはあるのですが、そんな魚が普通の魚と同じように、釣り竿とエサがあれば釣れるのです。

これはもう溢れ出るロマンを感じえませんね。

そんな魚を釣ろうというので準備も大変。

ではまず仕掛けの紹介です。

元住吉のいきつけの居酒屋に生息されている諸先輩方々にいわれた針とハリスを購入。

ハリス:万鮪20号

針:ジャイアンとキハダ14号

普段ライトタックルで、ハリス3号や5号やらで釣りをしているので、太すぎて未知の世界です。

そんな戸惑いをよそに師匠たちの教示は進む。

仕掛けは「坂本結び」、ハリスは4メートルだけど浮力を持たせるためにああだこうだ、カツオを狙うなら2メートルがいいけどハリスも針も太いから、ああだこうだ、とご教示いただきましたが、結局良くわからないので4メートルの仕掛け2本作って寝ました。

ちなみに何度も失敗し、仕掛け2本作るのに2時間かかりました。

▶キハダマグロとカツオ実釣!

鐙摺港長三郎丸のコマセキハダ・カツオ船にのってみた

乗船した船は鐙摺港にある長三朗丸さん。

数年前に一回乗船したことがあったのでスタンプカードを出したところ

「めちゃくちゃ古いやつ持ってきましたね」

と言われました。なにかスミマセン。

さぁさぁ今年初のコマセはどうなることやら!?

ここで今回の武器を見てみましょう

ごつい竿と電動リール。

こちらは師匠にお借りした電動リールです。これを一日中しゃくったりするわけですね。

今回はオキアミをコマセとした「コマセマグロ釣り」です。釣りかたはざっくり言ってしまえばアジ釣りと同じです。

指示ダナまで落としてしゃくって待つだけといういたってシンプルな釣り方。

これでマグロが釣れるのです。

気をつける点と言えば、マグロがかかるとラインを切られてしまうので、しゃくった後はドラグをユルユルにしておくことくらい。

アタリがあればラインが勝手に出て行くので、

「カツオだったら強引に巻き上げ、マグロだったら走り終わった頃に合わせる」

という前情報だけを頭に入れてひたすらコマセをしゃくってればOKです。

さぁ、それでは釣ってみましょう。

よくわからないうちに魚がヒット

早朝から数回流してますが、魚も船内も様子見ムードが続いていました。

先程ざっくりと説明しましたが、一応釣り方にもパターンがあるので各々探っているという感じです。

そんな中、仕掛けを落としている最中にちょっとした違和感がありました。

ん?

これとなりとオマツリしてるなぁと思いながらも、真下に落としただけでオマツリとはおかしいと思いつつ、お隣さんにオマツリ解除作業をして頂いていたところ、なぜかどんどんと出て行くライン。

・・・

???

「ラインを出さないで」といわれるも、

何故か意識を持つかのように海へ海へと出ていくPEラインを眺めつつ、

「ダイワの電動リールもいい加減なものだなぁ」と、モノのせいにしようとしたところ、

「それ、あたってるね」との指摘を受けました。

さすがダイワの竿とリールだね、落としている最中のアタリもとれていたんだね。

さっさと巻き上げればオマツリすることも無かったろうに。

などと偉そうに思慮しながら、お隣様がオマツリの解除を完了。

ふおおおお!

とうとう私もマグロゲッター!!!

頭のスイッチと電動リールのスイッチを瞬時にMAXにして引き上げを開始!!

「釣った感が無いけど、なんかしてやったりという感じぃぃぃ。」

というわけで、これが今年はじめのカツオを釣ったときの感想でした。

というわけでカツオは釣れたものの、その後の頑張りも虚しくコマセ解禁直後ということもあり船内非常に渋い状況。

そんな中でもカツオを4本釣り上げ、気づけばカツオの竿頭になってしまいました。

正直まだぜんぜん感触を掴めていないぞ。

そしてマグロも掴めていない!

というわけで、この日の経験を糧に後日再チャレンジをすることにしました。

▶2回目のキハダ・カツオチャレンジ!

2回目のキハダ・カツオチャレンジは爆釣ムード?

というわけで、2回目もおなじく長三朗丸さんに乗船。

この日はレンタルタックルで望んでみたのですが…

なにか違和感があるなと思い、よくよく見てみるとリールシート(竿とリールをつなぐ部分)がずれるではありませんか。

写真をみても分かる通りリールがまっすぐになっていないのですが、竿を持ちリールを回そうとするとリールシートがずれて力が逃げていきます。。。

そういえば、ORETSURIに「釣り初心者が船宿のレンタルタックルでチェックすべき4つのポイントを伝授!」とかいう記事があったなー。

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この時点でマグロがかかっても戦えないということを皆さんご察し下さい。

とはいえ一縷の望みにワクワクしながら出船しました。

ポイントに到着して、一流し目。

しゃくりしゃくり。

 

ガツン!!

 

イットウメデアタッタ!!

 

明らかにに前回と違う引き!

 

モシカシタラ、コレ、マグロカモシレナイ!!

 

マグロカーモシレーナイヨー!!

 

テマキシテルウデモ、スデニPANPANダーヨー!!

カツオでした。

前回と違うと感じたのは手巻きだからでした。

あらためて電動リールって凄いなと思いましたよ。

そして、この日は一流し毎にカツオが釣れる釣れる。

結局開始1時間でカツオ5本をゲット。

「このままだとクーラーボックスに入らなくなるわねぇ」

などと一緒に釣行した友人と話をした途端、確変が終了。

釣りにもモテ期というのがあるのかもしれません。

その後1本追加したくらいでクーラーボックスうんぬんの心配はご無用となりました。

3度めの正直!とうとうキハダが出るか?

さてさて、ここまで全くマグロが登場していませんね。

全く心配はご無用です。

大概カツオの群れのさらに下にいるんですよね、マグロ君は。

なのでカツオのタナをスルーして、その下にいるマグロだけを狙えばいいわけです。

イージーイージー。

これが勝ちパターンというやつだね。

というわけで3回目はカツオを狙わず、マグロオンリーの狙いです!

さぁ、結果はいわずともおわかりですね!

こんちわ!俺たちカツオです。

では、釣れたカツオたちを捌いていきましょう。泣

▶カツオのさばき方について

カツオのさばき方と特徴

カツオは釣ったその場で血抜きをしているのですが、それでもさばくときに血がたくさん出ます。

というわけでキッチンが血生臭くなることは覚悟して下さい。

家庭内で魚料理の了解がとれてない場合、事後の修羅場は必至です。

そして身がゆるいので、切れ味が悪い包丁だと身がズブズブになります。

一般的な魚のウロコとは違うので飛び散らないのはよいところですね。

それではご家庭でさばくカツオ編、行ってみましょう!

家庭で捌くにはデカイ。

まずは胸鰭より尻尾側にある硬いウロコと一緒に頭を取ります。

そして内蔵を取り出し洗うところまでは他の魚と一緒です。

次に背中にある硬いウロコを、鉛筆削りをするようにシャシャシャと削りとります。

この作業はちょっと楽しいです。

ウロコがとれて包丁が入るようになった背中(背びれ)に両側からVの字で包丁を入れて、

背びれをビリビリと引っ張って剥がします。

最後に大名おろしで3枚に卸すのですが、尻尾側から包丁をぶっ刺し、尻尾側掴んでカツオをたてて、まな板に叩きつけるようにトントントンと衝撃で身を切り離していきます。

ほうら!グズグズに捌けたでしょ!泣

3枚におろしたら、真ん中の血合いの部分を切り離します。

炙る。高知では藁焼きといって最後に藁で炙るらしいのですが、家庭内では青いガス火1拓です。

氷水で冷やす。この工程で身を締めましょう。

ということで、カツオのタタキです。

カツオに火を入れた調理をする場合は皮をつけたまま調理することでパリッとした食感とともに楽しめますが、刺し身などにする場合は皮引きしてくださいね。

その他、カツオは、

刺し身、なめろう、ニンニクバター焼き、カルパッチョ

などと色々楽しめますが、初日、二日目であれば刺し身が美味だと思います。

正直カツオは沢山釣れても食べきれないので処理に困ります。

ご近所さんにお裾分けをするときは、カツオのタタキなど加工した状態でお配りすると喜ばれるかと思います。

この夏は中島なのにカツオと呼ばれるのじゃないかとヒヤヒヤものでした。

■アングラー
なかけん
Twitter:https://twitter.com/tsurijima
Facebook:https://www.facebook.com/kenji246

■利用した船宿
葉山鐙摺港 長三朗丸
http://www.chozaburomaru.com/

■当日のタックル
タックル:先輩の借り物とレンタルタックル
仕掛け:自作
ハリス:万鮪20号
針:ジャイアンとキハダ14号

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