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「釣り人はなぜスズキのことをシーバスと呼びあたかもブラックバスの海版のように言うのでしょうか?」【平田が勝手に答える!】

スズキの兜煮

人間は常に問いをもっている生き物。

釣り人も一緒です。

今日も世界では多くの問いが生まれ、答えが見つかっています。

そんな中、インターネットでは確かではない答えがいろいろと流布され、それがまことしやかに拡散されたり。

そんな、ウェブ上に転がっている『釣りのなぜ?どうして?』について、釣りメディアORETSURI編集長の平田が勝手に回答する本シリーズ。

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今回の質問

釣り人はなぜスズキのことをシーバスと呼びあたかもブラックバスの海版のように言うのでしょうか?そのくせ料理するに至ってはスズキにしれっと呼びかえるのはダブルスタンダードと言うべきでむしろブラックバスのことをヌマスズキ、淡水スズキ、スズキモドキと呼ぶべきなのではないのでしょうか ぜひスズキ、鱸の名称の地位向上に力を貸してください

質問者:寿々喜さんより

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<平田の回答>

「カタカナ言葉はかっこいいものとおもわれがち」

平田剛士 ほろよい白いサワー

風邪をひいておりまして、この質問をいただいたとき、一瞬、しらねーよ。と、思って放置しようとしたのは事実です。

が、インターネットにのっておらず、全能神Googleも決して教えてくれない『釣りの悩み・どうして?』について回答するのがわたしの役目だとおもって今回も頑張って回答します。こころして聞いてください。

まず、『鱸(すずき)』という名称の由来はいろいろあるので、これはどれをとるかは自由ですのでネットで探してみてください。

『シーバス』という名称。

これは、故西山徹氏がつけたものが広まったといわれています。実際のところはわかりません。

が、なぜ、みんなそろってシーバスと呼ぶのか。

よく観察すると、エサ釣りの人は『スズキ』と呼ぶことが多く、ルアー釣りの人は『シーバス』と呼ぶことが多いことに気づきます。

これはルアー釣りの多くが海外から入ってきた文化であるためです。

よく、バス釣りなどのルアー釣りをする人のブログや動画をみていると、カタカナ言葉が多いですね。

知らない人からするとなんのことだかわからず、まるで隠語のようにも聞こえます。

ストラクチャー。

マンメイドストラクチャー。

シャロー。

ディープダイバー。

コアファイター。

ビグ・ザム。

ア・バオア・クー。

などなど。

こういったルアー釣り用語については、もともと米国でそのように呼ばれていたものもあるのですが、大体が和製英語でそれっぽく名付けられたものなんです。

黒船来航でペリーが、「カイコクオネガイシッマース!」と押し売りにきた時分から、だいぶたちましたが、あれ以降、日本人は欧米に対した鬱屈したコンプレックスがあるんです。

そのあたりはエレファントカシマシのガストロンジャーを聴いていただければと思います。

ペリーがごり押しで、弱体化した江戸幕府に開国を承認させ、それ以来、英語がどんどんこの国に入ってきました。

すると、それまで日本語をメインに利用していた人たちも、もはや日本は終わりだなと思い、先んじて英語をつかいはじめたんです。

誰しもオワコンと呼ばれたくはないもんです。

その後、月日は経て第二次大戦で敗北。子供たちが「ギブミーチョコレート」といって米兵にチョコやチューインガムをねだりました。

かつての鬼畜米英が、圧倒的な力で日本に浸透し、やがて文化面でも敗北したかに見えました。

が、この国の強さは、すべて染まるかに見えて、うまい具合に人の文化を取り入れて融合させるという点にあったのです。

儒教、仏教、キリスト教、英語、バターや肉をつかった濃い味の料理、コーンフレーク、コーラ、ハンバーガー、スタバなどなど。

これらはみすず学苑並みの怒涛の勢いで入ってきたものの、日本人を染めつくすことができなかったわけですね。

やっぱり、コメとみそ汁が食べたいときはありますしね。

・・・

あれ、なんの話だったか。

そうでした。

シーバスの話でしたね。

それぞれ答えていきます。

釣り人はなぜスズキのことをシーバスと呼びあたかもブラックバスの海版のように言うのでしょうか?

これはですね、欧米から入ってきたルアーフィッシングで釣るときには、なにかとカタカナ言葉をつかったほうがそれっぽく見えるからです。

グループで釣行する際に、仲間に「鈴木」というメンバーがいたときも、

「よーし、鈴木の野郎、釣ってやるぞー!わ!鈴木に見切られた」

「ふはははは。鈴木の活性があがってきたようだな」

「鈴木がボイルしている」

というように『スズキ』を使うことにより、不要な友人・知人間のトラブルが生じることも避けることができます。

その点、和を以て貴しとなすと教わってきた日本人の知恵なのかもしれません。

そのくせ料理するに至ってはスズキにしれっと呼びかえるのはダブルスタンダードと言うべき

これは確かにけしからんことなのかもしれません。

釣りのときにシーバスっていうのであれば、料理するときも、シーバスのムニエルとか煮付けとか言えばよいのに。

が、

ルアーフィッシングをしている人の多くはシーバスを釣って持ち帰ることをしません。

リリース主体の釣りがゲームフィッシングであるという認識があるからです。

また、ルアーフィッシングはエサ釣りと違って手や服などが汚れにくいものです。そのため、料理も含めて自分の手が汚れるのを好まない人が多いような気もします。

特にスズキやブラックバス釣りは、場所によって臭いが強い個体も多いため、持ち帰らない前提の釣りであるのかもしれませんね。

むしろブラックバスのことをヌマスズキ、淡水スズキ、スズキモドキと呼ぶべきなのではないのでしょうか ぜひスズキ、鱸の名称の地位向上に力を貸してください

ブラックバスは、スズキ目・サンフィッシュ科で、スズキの仲間です。

日本には赤星鉄馬氏が食用に持ち込んだものが各地に広まりました。

かつては、食用としてのイメージを定着化させるために『黒鱒』と呼ばれたこともありました。ほかに『川鱸』など。

最近では知られてきましたが、実はブラックバスも食べて美味しいものなんです。

マスメディアが「泥臭い」「まずい」という刷り込みをしたのに加えて、特定外来生物として指定されたため、密放流をした人間ではなく魚自体に『悪』のイメージがついてしまい食用として広く展開することが難しくなってしまいました。

以前、東京の井の頭公園のかいぼりで、水をぬいて外来魚をとる行事のポスターをみたのですが、そこにはブラックバスやライギョが凶悪犯のように怖い顔で描かれ、『池のギャング』を退治しようというようなメッセージが子供向けに書かれていました。なんだそれは。

このあたりは長くなるのではしょりますが、ブラックバスはもっぱら釣りの対象、それもルアーフィッシングの好対象魚としてのみ存在して、結果的にカタカナで呼ばれることが一般的になっているわけです。

山間の野池でとれたものや栃木の渡良瀬川や渡良瀬遊水地でとれたものを食べたことがありますが、まー旨いです。

シーバスにしろブラックバスにしろ、その用語にしろ、カタカナ用語が多いのはたぶん、

カタカナ言葉はかっこいいものとおもわれがち

だからなんだと思います。

たとえば、よく使われる『シャロー』は、浅場とか浅瀬でいいとは思うんですけどね。

なんとなく響きがいいんでしょう。

ではでは。

平田に回答してほしいことはこちらに質問を

※質問がないとエンドレスでYahoo!知恵袋などの質問を勝手に回答していく仕様です。

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