釣り船の常連になるためにはどうしたらよいんですか?(平田が答える)

リンクにプロモーションが含まれます
相模湾は富士がきれい(大磯沖)
スポンサーリンク

~この記事は約 8 分で読めます~

人間は常に問いをもっている生き物。

釣り人も一緒です。

今日も世界では多くの問いが生まれ、答えが見つかっています。

そんな中、インターネットでは確かではない答えがいろいろと流布され、それがまことしやかに拡散されたり。

そんな、ウェブ上に転がっている『釣りのなぜ?どうして?』について、釣りメディアORETSURI編集長の平田が勝手に回答する本シリーズ。

目次

今回の質問

いつも楽しく拝見してます!関東の沖釣りメインで週末釣行を楽しんでます。もう2年通っている船宿があるんですが、今でも新規客のような扱いで、常連として認められてません。どうやったら常連になれるんでしょうか?ちなみに月1回は必ず釣行してます。

質問者:オキアミ魂さん

<平田の回答>

「釣行回数を増やす。自分からもコミュニケーションをとる」

平田剛士 ほろよい白いサワー

「はい、どうぞー。水深20m。この辺、ちょっと根が多いところなんでね、気をつけてやってみてください。底つけちゃうと根がかりますからねー。先週カンパチとかも出たんでね。上からタナとれる人は、18mぐらいからコマセをふって、15mぐらいで待ってみて。それからハリスは3mまでで。4号がベスト。3号以下はとれないかもしれません。じゃ、やってみてくださーい。」

どうもこんにちは。ORETSURI平田です。

今回は釣り船の船長のアナウンスからはじめてみました。

え?

なんで、釣り船の船長のマネをしたかって?

そんなにすぐに感情を高めないでください。着席して静かにメモを取りながら聞いてもらえればと思います。

実は、これには深い意味があるんです。

だって、今回の質問は釣り船の常連になるためにはどうしたらよいか?って趣旨ですよね。なので、わたしもイタコ能力を発揮して、船長の生霊を召喚して、どうやったらみなさんが船宿の常連になれるかを真剣に考えてみたいと思うんです。

じゃ、いきますよ。

ここからは一人二役でいきます。

—————————————-

平田「あ、船長、今日はお忙しいところ、ありがとうございます。なんか機嫌がいいっすね」

〇〇丸船長(生霊)「そうそう。最近お客さんが増えてね。うはは。で、今日はどーしたの?」

平田「あのですね、今日は質問がありまして。船宿って、いわゆる「常連」っているじゃないですか。あれって、ある意味称号みたいなもんだと思うんですが、あの常連衆の一人として認識してもらうのって、どうやったらいいんですか?」

〇〇丸船長(生霊)「え?常連?うーん、そうだなー。なんでそんなこと聞くの?」

平田「あ、はい。ORETSURIの読者って月間20万人ぐらいいらっしゃるんですが、中には沖釣りをする人も多いんです。今回そういった質問がありましてね。こういうのって、誰も答えてくれないじゃないですか。そこはやっぱり、お答えしたいなって思ったんですよ」

〇〇丸船長(生霊)「そだねー。ちょっと飲みながら話そうか。マスター、熱燗2合。それと塩辛頂戴!」

平田「お、熱燗いいっすね。じゃ、カンパーイ!」

〇〇丸船長(生霊)「うーす!」

<しばし歓談(30分)>

平田「あ、船長、さっきの常連衆の一員になるための裏技攻略法の話なんですが・・・」

〇〇丸船長(生霊)「あーそうだったねー。常連かー。これって、たぶん船宿っていうよりも、サービス業全般のお客さんとしての在り方なんじゃん?って思うよ」

平田「ふむふむくん」

〇〇丸船長(生霊)「たとえばさ、ラーメン屋にいくとするじゃん。そうだな、俺、最近はとんこつとかより、中華そば系のさっぱりしたのが好きなんだけどね。そう、しなそばってのかな。家系とか正直胃がもたれるんだわ。歳かな(笑)で、よくいくラーメン屋があって、もう2年以上通ってるんだけどね。週1回はいってると思う。いや2回いってるかな。で、そこの店長が山下君っていう変態なんだよ。あ、いい意味でよ。ラーメンの変態っていうか。まーマニアなんだけど。俺、いつからか彼のこと、ラーメンマンって呼んでんだけど、リスペクトして。これが、けっこう仲いいんだわ。いろいろ世間話したり。たまにサービスしてくれたりするんだわ。おつまみセットとかね。俺、ビール必ず飲むからさ」

平田「ふむふむくん」

〇〇丸船長(生霊)「で、2年以上通ってんだけどさ、同じく2年以上は通ってんだろうなーってお客さんって他にもちらほらいるのね。見るからにラー猛者っぽい人もいたり。そのお客さんたちをみてるとさ、山下君と打ち解けてる人と、そうじゃない人がいるんだわ。あ、いや打ち解けてない人が悪いとかじゃなくて、ふつーにラーメン食って、ふつーに帰るんだけどさ。そのときに、山下君とだいたいのお客さんって、挨拶ぐらいのコミュニケーションしかないんだわ」

平田「ほーん」

〇〇丸船長(生霊)「で、これってなんでだろうなって考えると、やっぱり、山下君と仲良くなっているっぽいお客さんって、自分からも結構話しかけたりするんだよね。毎回、ラーメン食べた感想とか伝えたり。まーそれは『すんごくうまかったっす』とかなんだけどね」

平田「ふむふむくん」

〇〇丸船長(生霊)「これを考えたときにだよ。『常連』っていう言葉がサービスの提供側と仲良くなっている状態、名前を覚えられて、ワントゥワンのコミュニケーションでやりとりがある状態だとする」

平田「船長って、『ワントゥワン』とかいう単語口にするんすね。ちょっとビックリ」

〇〇丸船長(生霊)「おうよ。まー俺も、釣り船の商売だけ考えてたらさ、これ以上ビッグになれないと思ってるからさ。一応先代から引き継いでやってっけど。そこはマーケティングの本とか読んで勉強してるんだわ」

平田「すごいっすね。マーケ船長っすね!」

〇〇丸船長(生霊)「うん。でね、ワントゥワンのコミュニケーションを船宿側と取りたい場合なんだけど、よっぽど船宿側が真摯でひとりひとりの顔を覚える努力をしてくれてるところだといいと思うんだけどね、船宿もキャパシティにもよるけどさ、ひと月でものすごいお客さんが来るんだよね。うちとか有難いんだけどさ」

平田「流石のマーケ船長っすね!」

〇〇丸船長(生霊)「お、おう。で、大体の船長とか船宿のスタッフの人も、日中はクソ忙しいから、どっちかっていうと、一人一人に向き合うっていうよりも、どうしても『流す』ような仕事をしちゃいがちなんだよ」

平田「それは『トヨタのかんばん方式』みたいなもんですか?」

〇〇丸船長(生霊)「まー、そうかも。ライン作業みたいになっちゃうんだよ。誰しもそうしたいわけじゃないんだけどさ。結果的に忙しくなればなるほど、そうなっちゃう。『忙』って字はさ、心を亡くすって書くじゃん。だから忙しすぎちゃダメなんだよなー」

平田「船長、いろいろ語っているところすみませんが、そろそろまとめに入ってもらっていいですかね。お時間の関係っていうか、あとでこれ文字打つのも大変なんですよ」

〇〇丸船長(生霊)「あ、めんごめんご。まとめかー。そうねー。これ、俺がいっちゃうのもあれなんだけど、もしその質問してきた人が本当に通っている船宿の常連として取り扱われたいんだったら、まず短い期間で顔を覚えてもらうように回数通ったほうがいいと思う。心理学には『単純接触効果』ってのがあってね、その人、月何回通ってる人なの?」

平田「えーっと、1回みたいっす。釣り船って、船代も釣行コストもけっこうかかるじゃないですか。なので、家庭ごとにいろいろなルールがあるんだと思いますよ」

〇〇丸船長(生霊)「まーそうよねー。それはそうとして、短い期間で回数通うとやっぱり、顔が覚えられると思うんだよね。なんかあの人やけに来てるなーって。まー自然と好意はもたれるよね。あとはさ、悪ノリしない感じで、服装や道具で目立つとか。『全身ダイワの人』とか『シマノのハイエンドタックルしか使ってない人』とか。釣果もそうよね。必ず結果を出すとか。そうすると船長もスタッフも自然と覚えていくんじゃないかなー」

平田「なるほー。衆のなかで目立つってわけですね。とはいえ、世の中にはあんまり目立ちたくない人も多いと思うんですよね。そういう人はどうしたらいいんですか?」

〇〇丸船長(生霊)「うーんそうだねー。あとは自分からも積極的に挨拶して、コミュニケーションをとっていったりするとよいかも。いきなりなれなれしくする必要はないと思うんだけどね。俺もいつもお客さんにはきちんと挨拶するのが当たり前だと思ってるし、スタッフにもそういうルールにしているんだけどさ、お客さんからも話しかけてくれると嬉しいよね。釣り方とか仕掛けとかさ、聞かれたり。今日はどんなポイントですか?とか、最近釣れてますか?とかでいいとは思う」

平田「なるほー。質問するって、たしかに相手に興味があるってことですもんね。わたしもよく妻にいわれるんですよ。人から質問されることがあっても、質問を返さないって。これはもしかしたら他人に興味がないのかなと悩んだりします。正確には悩んだふりをします」

〇〇丸船長(生霊)「ま、平田さん家のことはどうでもいいとしてさ。質問って、ただぼんやりと、『ハリス何号がいいっすか?』みたいな感じでくるより、自分のなかでさ、仮説をたてた上で、『ハリスはやっぱり〇号のほうがいいんでしょうか?根ズレとかもあると思いますし』みたいなのが好感触だと思う。そうすると、船長側も、お、この人、いろいろ調べてんなーとおもって、注目するんじゃないかな。よく来てくれてる人だなー、ちゃんとアドオンの情報を提供しないとなーって。」

平田「はーん。なんか勉強になります」

〇〇丸船長(生霊)「そろそろまとめるけど、釣り船の常連になるには、①釣行回数を増やす②自分からコミュニケーションする③目立つ(悪ノリせず)、この3つを意識していけばいいんじゃないかな。あ、ごめん。一個増やしたい」

平田「あ、はい」

〇〇丸船長(生霊)「あのね、来るたびにお客さんを紹介してきてくれる人は自然と顔と名前覚えるよね。正直有難いんだわ。うちも、新規のお客さんを紹介してきてくれた方には特典を考えてるんだわ」

平田「なるほー。ありがとうございます。よくわかりました」

〇〇丸船長(生霊)「でね、最後にこれはいっておきたい。うちの話なんだけどね、別に常連じゃなくても、来ていただけるお客さんは、みんな同じに有難いと思ってるよ。だから、常連じゃないお客さんにもちゃんと気配りをするっていうのをできる限り心がけてる。電話対応とかの受付対応とかから、沖上がりの後までも。その辺は、スタッフ全員も理解しているはず。だって、みんな、わざわざ高い金を払って朝早くから来てくれてんじゃん。すごいうれしいよね。正直、名前や技量を見知っている常連のみなさんは有難いんだよ。なんども来てくれて、うちの発展にも貢献してくれてるし。お客さんを誘い合わせてきてくれたり。でも、やっぱりそういった常連のお客さんにばかり気を使っていると、そうじゃない人からするとあんまり気分よくないよね。常連の人とは口をきくけど、初心者でレンタルタックルの人は馬鹿にするとか、そういうのがあってはだめだと思うんよね。さっき話した、ラーメンマンの話。山下君なんだけど、彼の店もすんごい繁盛してるんだけど、それって、いつでも安定した中華そばをお客さんに提供しているからと、すべてのお客さんに一定以上のホスピタリティを提供してるからだと思うんだよね。だから、俺、ラーメンマンとかちょっと冗談いれちゃってるけど、彼のことは、すげーリスペクトしてるんだわ。だから通ってるのかも。ってことで、これだけ話したわけだからさ、最後にPRタイムいいっすか?ORETSURIをご覧の方におきましては、ぜひとも○○丸に遊びに来てほしい。御新規の方&この記事をご覧の方、限定でORETSURI割引、船代から2,000円お値引き&仕掛けプレゼント!合言葉は『オレツリ』って、のせておいて!ね?」

平田「(長げーな)あ、はい。編集長と相談してみます(むしろ俺が編集長だけど)。それじゃ、船長、ありがとうございました!」


<結論>

船宿の常連になるには、

  1. 釣行回数を増やす
  2. 自分からコミュニケーションする(釣り方などの質問は自分で仮説を立ててからがベスト)
  3. 目立つ(悪ノリNG)
  4. 釣行するときに新規になるお客さんと行くようにする

以上、質問者の方におきましては、○○丸の船長の生霊がおっしゃったことを参考にしていたければ、いつのまにか見事常連衆の仲間入りです。やりましたね。

でも、最後に船長が言った通り、あんまり常連衆が特別扱いされ過ぎている『猛者宿』みたいなところよりは、全体的にソフト面のサービスレベルが高いところにいったほうがいいと思いますよ。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

>>平田に回答してほしいことはこちらに質問を

※質問がないとエンドレスでYahoo!知恵袋などの質問を勝手に回答していく仕様です。子育て繫忙期のため、これはという質問のみ回答します。出前はしておりません。

関連記事

これまでの質問一覧はこちら

あわせて読みたい
釣り船の船長が海にゴミを捨てる場面を見かけますが、どう思いますか?(平田が答える) 人間は常に問いをもっている生き物。 釣り人も一緒です。 今日も世界では多くの問いが生まれ、答えが見つかっています。 そんな中、インターネットでは確かではない答え...

関連アイテム

<お知らせ>
🌊Amazonタイムセール! 釣具も安い!
🌅楽天スーパーDEAL-人気アウトドア商品もポイント高還元!
🐙Yahoo!ショッピングならPayPay毎日5%還元!竿とリールが超得!
相模湾は富士がきれい(大磯沖)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事をシェアしよう!
目次