SNSの「○○が狙えるポイント教えて厨」についてどう思いますか?(平田が答える)

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人間は常に問いをもっている生き物。

釣り人も一緒です。

今日も世界では多くの問いが生まれ、答えが見つかっています。

そんな中、インターネットでは確かではない答えがいろいろと流布され、それがまことしやかに拡散されたり。

そんな、ウェブ上に転がっている『釣りのなぜ?どうして?』について、釣りメディアORETSURI編集長の平田が勝手に回答する本シリーズ。

目次

今回の質問

いつも更新を楽しみにしてます!TwitterやFacebookで面識がないのに、唐突に「○○が釣れたポイント教えてください!!この夏にどうしても釣りたいんです!お願いします(>_<)」みたいなメッセージを送ってくる人(ポイント教えて厨って呼んでます)がしばしばいるんですが、平田さんはどう思いますか?よかれと思って教えてあげたこともあったのですが、教えるとそれ以来返事もきませんし、なんだかイライラします。

質問者:ショアジギ坊さん

<平田の回答>

「ポイント教えてくれ虫は、本能のままに生きている」

平田剛士 ほろよい白いサワー

どうも、平田です。

SNSやYouTubeをやっていると、否が応でもコメントやメッセージをもらうことがありますね。心地よいものもあれば、

「なんだこの野郎、めっちゃ腹立つ!うちの社員だったら殴ってますわ!!」

みたいなのもある。

さて、今回の質問なのですが、SNSあるあるですね。

パターンとしてはこんな感じかなと。

青物やタチウオ、アジなどの回遊系の魚が特に多いかなとは思うんですが、釣ってうれしくて、SNSにUPする。

「びびった!いきなり堤防からブリが釣れた!シーバス狙ってたんに・・・」

みたいな。

すると、魚のレア度などに応じて、「いいね!」と一緒に賞賛系の「リプライやコメント」が寄せられる。

そんでもって、しばらくして、DM(ダイレクトメッセージ)が送られてくる。

ん?誰だろ知らない人からのメッセージだけども・・・

とりあえず開いてみる。

すると、

「ブリの投稿拝見しました!お見事ですね!!○○のルアー、僕も好きですwwwちなみにどこで釣れたんでしょうか?」

「ブリすごいっすね!ちなみに○○港ですか?」

「ブリの投稿、まじすごいですね!○○県の方なんでしょうか?僕は○○でシーバス狙ってますwwよかったら場所を教えてもらえないでしょうかwwwデカい青物を釣ったことがなくて、なんとかこの夏に釣りたいと思ってますwww」

みたいなのが来る。

よくあるパターンです。

いちいち馬鹿の一つ覚えみたいに「www」とかつけるのが腹立つ。浅薄な野郎が。どうせスマフォに真顔で「www」とか打ち込んでんだろこの野郎。ひとりで笑うなよ。

そういったご指摘もよくわかります。

「ちなみに」じゃねーよ。

そのご指摘もよくわかります。

こうしたメッセージなのですが、パターンがありまして、だいたい最初は丁寧です。が、丁重に教えるのを断ると「逆ギレ」したりします。また、丁寧に教えたとして、お礼メッセージがくることもあるわけですが、だいたい教えた途端返信が途絶えたり。

なんなんでしょう。

これをわたしは、「樹液理論」と呼んでます。

え?釣り場と樹液に何の関係があるのか?

すこし、落ち着いてください。慌てる乞食はなんとやらですよ。

いまから説明しますんで。

岸釣りの場合、船釣りと異なり、ポイントが限られていますね。それに、回遊魚などの場合、たまたまその場に回遊していなかったら、どんなに朝駆けをしても、超絶タックルをつかっても、マッチザベイトまったなしのルアーでも釣れません。

だって魚がいないから。

「あたり前田のクラッカー」

とはよくいったもんですね。あれは素朴で美味しい。

同じようなことが樹液にも言えるのです。

夏場、カブトムシやクワガタを探したことがありますか?

そうですかそうですか、あると。

やっぱりそうですか。だいたい誰しも一度はあるもんですよう。

カブトやクワガタは、クヌギなどの樹液が発行したいわゆる樹液酒場(樹液BAR)に集まるんですが、よくみるとクヌギなどでも、樹液が流れていないところのほうが多いんです。

これは樹液が木の体液なわけで、皮が剥がれたり、誰かが傷つけたり、カミキリムシや一部の幼虫などがやらかしたりしない限りはまっさらなんです。なのでタチが悪い昆虫マニアになってくると、木に石をなげたり鉈などでえぐって傷をつくり樹液をわざと流したりします。あれは木が弱るのでよくない。

え?釣り場と樹液に何の関係があるのか?

すみません、つい、クワガタとりが好きなので夢中になってしまいました。

もうすこしわかりやすく説明します。

クワガタやカブトは樹液に集まる。青物は季節やベイトの有無によって釣り場に集まることがあるわけです。

  1. 青物が集まると、釣り人が集まる。
  2. 釣りをする
  3. 一定数がSNSにUPする
  4. 場所特工作員が風景や護岸のパターンや、投稿者のタイムラインの過去投稿から釣り場を推理する
  5. さらに釣り人が集まる
  6. 釣り人の中にはマナーなどを守ることができない昆虫人間が一定数いる
  7. ゴミのポイ捨て、違法駐車、漁具への立ちションなど、近隣住民や漁民とのトラブルが増える
  8. お待たせしました。「釣り禁止」でございます!ごゆっくりどうぞ

 

お待たせしました。「釣り禁止」でございます!

ごゆっくりどうぞ

 

「そんなん頼んでないし待ってもいないけど」と思っても、残念なことになってしまうわけです。

かなしいかな、かなしいかな、倉科カナ。

樹液の場合、樹液自体のニオイを感じ取って、カブトやクワガタやカナブンは飛んでくるんですが、釣り場の場合、釣り場のニオイというよりも、釣り場にあつまった釣り人の言行によってさらに釣り人が集まり、そのなかに昆虫人間がいるということなんです。

ネット時代を経て、SNS時代になってこの動きは加速度的に悪化してきています。樹液は釣り場だったのが、SNSやYouTubeに樹液が散在するようになったのです。

それにしてもこの人はさっきから「昆虫人間」っていっているけど、なんなん?

そう思いましたね。わたしにはわかるんです。

説明しよう。

「昆虫人間」とは本能のままに動き、自己欲求を解消し、他人や場に配慮できない思慮の低い人間のことである。

はい、わかりましたね。

釣り場って、誰のものでもないので、独占するのでなくて、みんなで譲り合って楽しむということができればよいとは思うんです。社会的なマナーやルールをふまえた人ばかりであればよいんです。

が、やっぱりどこにでも、自己中心的、利己的、独善的の権化みたいな人はいるんです。どの釣り場にもいます。

そういう人もググって釣り場を調べたりもするんですが、最近ではSNSにはりついて、質問者さんみたいなポストがあると、とりあえずメッセージを送っているわけです。

でも、こういった人にとって、情報を教えてくれた人との関係性や釣り場がどうなるとかは全く興味がないことなのです。とにかく釣りたい。とにかくヤリたいというアレです。SNSでは、矢鱈に釣りをやっている女性アカウントにDMで「会おうよ、飲みにいこうよ」みたいなメッセージを送るひとがいるんですが、アレもおなじです。

質問に戻ると、こうした人に情報を教えてあげると、その後は音沙汰なしになったりします。昆虫人間の方々は情報の獲得には熱心なので、情報元と接触するための裏アカも複数もっていることがほとんどです。だからたまに、やりとりをキャプチャにしてUPして糾弾している人もいますが、「ポイント教えてくれ虫」の方は痛くも痒くもありません。

ここで一つ考えてほしいのは、自分が樹液になっていないかということなんです。

釣り場は独占するものでもないですが、昆虫人間の襲来を招く要因になっていないか。これはSNS時代における全アングラーが今一度考えたほうがよい問題なのかもしれません。

特に、青物、タチウオ、アジなどなど、釣った楽しく食べて楽しい釣り物の場合は注意が必要です。

DMでなんの文脈・関係性もない状態で、いきなり、「○○の釣りを教えてください!」みたいに来る人はだいたいまともではないわけです。たまに中学生とか高校生などの、発達が未熟な子からの連絡もあるとは思います。こういうのは躾とか教育の問題なのでしようがないところもあります。そういう子には「うちの社員だったら殴ってますわ!!」と丁寧にいっておけばよいのだと思います。

が、明らかに大人なのに、こういった連絡をしてくる人はかかわるだけ無駄ですし、釣り場環境にとってもよくないわけです。なので、こういった連絡をもらったら、「やさしくミュート、神速ブロック」をおすすめします。

そろそろ保育園に息子を迎えにいくので、終わりにしたいと思います。

ご清聴ありがとうございました

今後ともよろしくお願いいたします。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

>>平田に回答してほしいことはこちらに質問を

※質問がないとエンドレスでYahoo!知恵袋などの質問を勝手に回答していく仕様です。子育て繫忙期のため、これはという質問のみ回答します。出前はしておりません。

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