【新種】琉球列島固有種の深海魚「ハナアマダイ」を釣って食べた話

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ハナアマダイ
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ハイサイ、沖縄のニッシーです!

一般的に知られている「アマダイ」

国内で「食用となるアマダイ」は大きく分けて3種類います。

赤色の一般的な「アマダイ」、魚体がやや白い「シロアマダイ」、顔や尾が黄色がかった「キアマダイ」に分類出来ます。

ところが2012年、沖縄県で「新種のアマダイ」が発見されたのです!

しかも、その魚体は美しい「黄金色」なんだとか!

ニュースを見て、僕もいつか「釣り上げたい&食べてみたい」と思っていました。

今回は、そんな伝説級の魚である「黄金色の新種アマダイ」を釣り上げたお話です。

目次

「シルユー(シロダイ)」狙いで、船釣りへ

この日は、友人とポイント調査のために沖縄東海岸の某港から出船していました。

「流し釣り」と呼ばれる、「船をアンカーで固定せずに、ゆっくり流していく釣り方」で美味しい魚を狙います。

「流し釣り」で美味しい魚を狙う!

使用したタックルは、シマノ「エキサイトゲーム CI4+ TYPE73 H185」とシマノ「オシアコンクエスト リミテッド400HG」です。

愛用している「EXCITEGAME CI4+」は「細くて、よく曲がって、粘り強い」という3拍子が売りのロッド。

「ロッドを極限まで曲げて魚との駆け引きを楽しみたい」方に超絶オススメしたいロッドです。

仕掛けは「天秤のカゴ仕掛け」。

カゴに「撒き餌」を詰めて、針には「活きた島エビ」をつけます。

海底付近に仕掛けを下ろしたら、竿を大きくシャくり上げて「カゴに詰めた撒き餌を放出」させ、「撒き餌の煙幕の中に針についたエビを同調させる」釣法です。

アタリがあったら、鋭く大アワセをしてフッキングさせて魚を釣り上げます。

「シルユー(シロダイ)」が釣れた!

「餌取りの小魚のアタリ」に悩まされながらも、目標の「良型シルユー(シロダイ)」を仕留める事が出来ました。

黄金色の新種「ハナアマダイ」が降臨!

潮が止まって反応が悪くなったので、ポイント移動。

海底が「砂地」、水深が「150メートル前後」にうつりました。

着底後に竿をしゃくり、撒き餌を効かせて誘っていると、竿先にコツコツした繊細なアタリ。

鋭くアワセを入れて巻き上げてくると、海面に浮いたのは、これまで見たことがない「黄金色の魚体」

ハナアマダイ

こいつは、ハナアマダイだっ!!

この魚こそが、僕がひそかに追いかけていた「伝説の黄金アマダイ」です!

まさかまさかの「ハナアマダイ」

今回釣り上げた個体は、全長40センチ。

想定外過ぎる出会いに、まるで「ゴールドラッシュ時代に金脈を掘り当てた」ように、僕と友人は船上で叫び倒しました!

新種「ハナアマダイ」ってどんな魚⁇

「ハナアマダイ」は、沖縄近海に生息する「琉球列島固有種」の魚です。

2012年に新種として登録されたばかりで、詳しい生息地や生態はほとんど分かっていません。

ジギングで釣れた「ハナアマダイ」

「水深100メートル〜300メートル」に生息するとされており、砂泥地に巣穴を掘る生態があります。

新種登録される以前から、沖縄では釣り上げられた事例が複数あるようです。

「ハナアマダイの顔」

 

「ハナアマダイの尾鰭」

黄金色が混じり「カエル」のような大きな目を持つユニークな顔、白金色がかった魚体と濃い黄金色の背鰭、灰色と黄金色のハイブリッドな尾鰭。

観察すればするほど、興味深く美しい魚です。

そして、「ハナアマダイ」は「アマダイの仲間」なので絶対美味しい魚のはず‼︎

まず市場に流通する魚ではありませんし、魚類を研究している専門家の友人に聞いても、味は未知数だそうです。

僕は「キャッチ&イート」がモットーなので、釣れた「ハナアマダイ」を持ち帰って食べてみることにしました。

「ハナアマダイ」を捌く

それでは、釣り上げた「ハナアマダイ」を捌いていきます。

「ハナアマダイ」を捌く

丁寧に鱗を落とし、内臓を取り出してから身を3枚におろしました。

「ハナアマダイ」を3枚におろした様子

 

身は柔らかくて綺麗な白身。

「ハナアマダイ」の身

このままでも十分美味しそうなのですが、より美味しく食べるために、塩を振って4日間熟成させました。

「ハナアマダイ」の黄金の輝き

「アマダイ」は皮も美味しい魚なので、皮を炙ってお刺身で頂くことにしました。

耐火性のトレーに身を置き、バーナーを使用して皮を炙って、氷水にさらして身を締めていきます。

「ハナアマダイ」の皮を炙ると、見た目に美しい変化が!

炙った「ハナアマダイ」の皮が、黄金色に光り輝いたのです‼︎

バーナーで炙ったことでより輝きを増した皮目は、僕がこれまで捌いてきたどの魚よりも綺麗でした。

惚れ惚れして、見とれてしまう美しさ

包丁で身を切り分けながら、黄金色に光輝くその美しさにしばらく見とれていました。

「ハナアマダイ」を食べる

それでは、お皿に盛りつけた「ハナアマダイのお刺身」を実食していきます。

黄金色に輝く皮が本当に綺麗で、食べるのが本当にもったいなく感じます。

炙った皮の香ばしい匂いに我慢が出来ず、観念して食べてみることにしました(笑)

旨すぎるっ!!

熟成された身は、まさに「白身の大トロ」

歯ごたえのある香ばしい皮と、甘く柔らかい白身の組み合わせがたまりません!

「ハナアマダイ」出汁の沖縄そばを食べる

そして、この激レアな「ハナアマダイのアラ」を持って向かったのは、いつものお店。

僕のブログでは毎度おなじみの「帆掛きそば」まえとーさんを訪ねました。

帆掛きそば

「帆掛きそば」さんでは、沖縄の地魚から抽出したダシを使用した「沖縄そば」を頂くことが出来ます。

過去に色々な魚を持ち込んできましたが、今回も「ハナアマダイのアラ」を使った絶品の「沖縄そば」をお願いしました。

「ハナアマダイ」からダシを抽出する

「ハナアマダイ、アカマチ、マダイ」ダシのブレンド

今回は「ハナアマダイのアラ」だけだと少なかったので、「アカマチ、マダイのアラ」と一緒に煮込んでダシを抽出。

まえとーさんに「渾身の一杯」を仕上げて頂きました!

「ハナアマダイ、アカマチ、マダイ」ダシの沖縄そば

完成した「沖縄そば」のお味は…

これまた、超絶品!!

スープにややトロミがあり、魚の香りが強くて力強いはっきりとした味わい!

個人的にオススメしたいのは、サイドメニューの「くずれ肉混ぜご飯」にスープをかけること!!

「くずれ肉混ぜごはん」との反則な組み合わせ!

これは食べた人にしかわからない、本当は誰にも教えたくない超絶美味しい楽しみ方です。

今回の「ハナアマダイ」出汁も大好評で完売したとのことでした!

それでは、また!

寄稿者

ニッシー

ニッシー

※本記事はニッシーさんの「【沖縄冒険記】しままや~」を再構成したものです。

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