ハリが壊れたエギも改造OK!格安タコエギの作り方

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タコエギ
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ORETSURIをご覧のみなさんこんにちは、jomoです。

6月に入り、東京湾のマダコ船が本格始動しました。

昨年は異例とも言える魚影の濃さでしたが、今年はどうでしょうねー。楽しみです!

個人的には、テンヤを使った手釣りが好みなのですが、シーズン初期など、活性が高いときはエギも使います。

ただこのタコエギ。シーズン中は売り切れにより、入手できる色が限られてしまうことが多いんです。

そこで今回は、安価なイカ用エギをタコエギに改造してみました。

これなら種類の多いイカエギを使い、好みのタコエギを作れますからね!

さらに、気になるコスト。

市販のタコエギより安価に仕上がるかについてもチェックもしていきます。

目次

メイン材料は「イカエギ」と「シワリ針」

材料となるエギと針は、タックルベリーで買ってきました。

左下から反時計回りに、エギ、「太刀シワリ針」17号、ニッパー・ペンチ、エポキシ系2液混合接着剤、タコベイト

オリーブシルバーは澄み潮用。派手な色が主流のタコエギですが、たまにこんな色が当たったりします。

一方のピンクケイムラは、ケイムラのエギが手元になかったため買ってみました。朝イチに投げてみようかと。

シワリ針については、18号の方がタコエギには良いと思うのですが、店頭にあったのは17号のみ。ばれないよう、大きくゆっくりとしたフッキングが重要になりそうです。

このほかに、精密ドライバー(100均にあります)と補強用の糸(ここでは竿を作るときに使用する「握り糸」を使いました)も用意します。

意外と簡単・イカエギ→タコエギの改造方法

それでは改造していきます。

火や針を扱いますので、怪我に気を付けていきましょう!

イカエギに付いている針を外す

エギと針を繋ぐ部位の接着剤を、弱火で温めて軟化させます。炎からの距離は4~5cm程度。あまり近いと焦げてしまいます。

エギ本体を触って「温かいけど熱くはない」と思うくらいで十分です。

弱火でゆっくり温めればOK

次に針軸をペンチでつかみ、エギ本体をゆっくりと回します。

針はアツアツなのでお気をつけください。

接着剤が柔らかくなっていれば容易に回るはず。もし固いようなら、再度温めましょう。

こんな感じでつかみ、エギをじわーっと回します。

続いて、エギの内部に入り込んでいる芯棒ごと、針を引き抜きましょう。

芯棒は柔らかいので、折らないよう注意!

針(かんな)が抜けました。

「太刀シワリ針」をタコ用に加工する

次に、タコエギ用の針を準備していきます。

しわり針の先は鋭いので、手を怪我しないよう慎重に。

まずはアイをニッパーで切り取ります。

赤線でアイを切り取り…

この状態にします

バリ(断面がギザギザ)がひどいようなら、ヤスリで削ったほうがよいのですが、意外ときれいに切断できることがほとんどです。

続いて、3本ある針の角度をタコエギ向けに調整。

指とペンチを使ってゆっくりと、左右対称の形を作ります。

こんな感じで曲げていく

改造タコ針を取り付ける

いよいよエギに針を取り付けていきます。その前に一度、エギの穴に針軸を入れてみましょう。

このエギ穴にはぴったりはまりました

こちらは穴径が小さすぎますね。

穴が小さく針軸が入らない場合は、精密ドライバーを使い適切な大きさに拡張しましょう。

これで大丈夫!

以上で、ハリ取り付けの準備が整いました。

あとは針の軸にたっぷりとエポキシ系接着剤をまぶし、エギの穴に入れ込みます。

また、エギと針軸の隙間も接着剤で埋めましょう。

接着剤は、穴を充填するイメージでたっぷりと

その後、針とエギの中心が合うように調整します。

背中のラインと中央の針が一直線になるようにします。

針を取り付けたエギは、アイに糸を通し吊り下げて乾燥させます。

床においてしまうと、針が接地し中心からずれてしまう可能性があるので気を付けましょう。

すぐ固まりますが、念のため1時間ほど放置

これでひとまず完成です。

夏に釣れる小型のタコならば、このエギで余裕を持ってぶっこ抜けます。

ただ、シーズン初期は昨年から生き延びているであろう、大型も釣れるんですよね。針が脱落してこれを逃す、なんてことになったら悲しい…。

そこで今回は念のため、補強もしておきます。

針を補強する

仕上げに、握り糸を使って補強をしていきましょう。

まず、エギ本体の尻から5mmほど上から尻に向かって、しっかりと糸を巻きます。

針先で怪我をしないよう、ゆっくり確実に

糸が針軸まできたら、針の股にかかるよう巻きつけます。

絵左右のバランスが悪いか…?

巻き始めの点に向かって戻るように巻いていきます。

ここもしっかりと

巻き終わったら、糸の部分をエポキシ系接着剤で固めます。

この時も針先に接着剤が付かないよう慎重に…

あとは、乾燥させて完成です。

タコエギのできあがり!

姿勢はケツ上がりでよさげ!

できたタコエギを、海水と同じ濃度の塩水(3%強)に沈めてみます。

まさに海老か小魚

いい感じの姿勢ですねー。

針が本来のものより大きく(重く)なっている上に、後部に接着剤や糸を使っているため、バランスが崩れケツが下がってしまうケースもあります。

この場合はシンカーの後ろ側を少しずつヤスリで削ってバランスを取るとよいでしょう。

なお、お手ごろ価格でよく釣れるタコエギ「サイコオクトパス」は、デフォルトでケツが下がるタイプです。

サイコオクトパスは実績多数。そうかんがえると、ケツが上がらなくてもタコは釣れるようなのです。

ただし、根がかりのリスクが出てきますので、イカエギを改造する場合はケツが上がるように調整しています。

自分で作るタコエギは安いの?

最後に気になる自作タコエギのコスト感について言及しておきます。

完成したタコエギは4個。

人件費は含まない原価は以下の通りです。

  • イカエギ(オリーブシルバー)@200円×2個=400円
  • イカエギ(ピンクケイムラ)     @260円×2個=520円
  • シワリ針(4本入り)   @580円×1パック=580円
    合計=1,500円(全て税別)

つまり1個当たりの材料費は375円ということになります。

先に触れた「サイコオクトパス」より、さらに安い場合が多いマルシン漁具のタコエギ「オクトパスタップ」と同じような価格といえそうです。

とはいえ、仮に100均で買ったイカエギを使い、シワリ針代580円を加えると単価は245円。

ここまで下がれば「格安!」と言ってもいいのではないでしょうか。

注意点として、糸や接着剤、工具類は既に持っていた物を使ったため計算には含めていません。一から揃えると、そこそこの単価になってしまいそうですね。

ただ、安売りワゴンに好みの色のイカエギがあればそれをタコエギにできるのは、大きなメリットだと思います。

それに、ハリが破損したり甘くなったエギング用エギやタコエギを修理すればリサイクルできてよいですね。

釣り具を作るところから釣りを楽しみたいという「自己満足」に浸りたい方はぜひ、お試しください。

私は自己満足最優先、セルフ改造エギとテンヤ手釣りで挑みますよ!

釣果?…そこはまぁ…その…楽しめればOKです笑。

今回お伝えしたタコエギへのチューン方法は、SNSや現場でいろいろな方に教えていただいたものを取捨選択してまとめたものです。

もっと良い方法もあるかもしれません。ご存知の方はぜひ教えていただければと思います!

寄稿者

マゴチをもったjomoさん
jomo

東京湾・相模湾の船釣りがメイン。小物釣りなら何でもウェルカム。江戸前物としてカテゴライズされる、マダコ、マゴチ、スミイカあたりの船が好き。

Instagram(@jomo.nivsky)

過去の寄稿記事はこちら

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▼タコエギの補修や自作に必要な道具は以下の通り。タコベイトを付ける場合はカットしてハリ部分に接着します。

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