こんにちは、木田です。
コロナで春の釣行が完全になくなってしまったのと、その後、目立った釣果も学びも少ない釣行が多くなってしまったので、ご無沙汰してしまいました。
ただ、釣りへのパッションはもちろん燃えています。
直近2回の釣行は連続でイイダコに行ってまいりました。
初めてのイイダコ釣りは、仕立船で南六郷(羽田)ミナミ釣船さんで、二回目は同じく羽田のかみやさんにお世話になりました。
かみやさんへの釣行は単独で、乗合船です。
初めての釣行のときの釣果は2匹。
船中トップが15~16杯、アベレージが5杯(いずれも推定)でしたので、自分としてはとても残念な結果です。
釣り座の有利不利もあったのでしょうが、隣に陣取った私の釣りの師匠は10杯前後上げてましたので、自分の未熟さによるものです。
初のイイダコ釣りを振り返る
イイダコテンヤ10号。巻いてあるのはラッキョウを模した疑似餌
貧果だった初回のイイダコ釣行の反省点をまとめてみました。
釣行前の反省点
- 獲物も小さいし、竿はなんでもいいんじゃない?ザッとネットを見たら「キス竿でOK」とあったので、無思考にキス竿で望んだ
- 手持ちのキス竿(SHIMANO キスBB)がスピニング用の竿だったので、リールも無思考でスピニングリールになった
- 事前にYouTube動画で釣り方を学習していかなかった
- PEラインは、0.8~1号がお勧め。という情報はあったが、1.5号が巻いてあったので、「ま、いいか」と1.5号で臨んだ
- 獲物は小さいし、軽いから・・・と面倒くさがって、リーダーを結ばなかった
釣行時の反省点
- (あとから考えればちょい投げが良いのに)スピニングリールだったのを良いことに結構キャストした
- 「テンヤのときは小突いたほうが良い(テンヤを水中で少し動かしたほうが良い)」という情報をもとに、マダコのテンヤのように小突こうとしてしまった
- 10号オモリ付きのテンヤで始め、釣れないのでスッテに浮気し、挙句の果てに「これ、実績出てますよ」と友達からスッテの仕掛けを借り・・・と、いろいろな仕掛けに切り替えてしまった
- 自分の中に「アタリは分かるはず、アタリを感知して合わせたい」という気持ちと「アタリがわからない、タイム釣り(=一定間隔で、アタリがなくても合わせる釣り方)をすべし」という気持ちが混在し、どっちつかずに・・・
と、こうして振り返ると、そりゃぁ釣れないなー。と思うことばかりです。
そのときはそうは思っていなかったのですが、「イイダコを舐めていた」というのが明らかです。
釣りの神様にも見放されそうな振る舞いでした。
二回目の準備
さて、2回目の準備です。
初回の反省を活かし、以下で臨みました。
事前学習
YouTube動画を見る。合計5本くらい見ました。
中でも、仕掛けメーカーのYO-ZURIさんの動画が以下の2点でヒントになりました。
- 仕掛けを小突くというのは、「ちょん、ちょんと、仕掛けが多少海底から離れても良いので、15cm~20cm動かすこと」
- その後、イイダコが仕掛けに乗るまでの待ち時間を作ること
タックル
ネット上の記事も数本読み、「穂先が柔らかい、先調子の竿」が必要だと理解しました。
その点で手持ちのキスBBは、意外と穂先が硬かったです。
そこで、手持ちの竿としては穂先が柔らかい以下の2本から、「アナリスター湾フグ」を選びました。
竿としてのランクが上なのと、湾フグのような微妙なあたりを手感度、目感度で出してくれるはずなのと、短い方が取り回しが良いだろうと考えたのがその理由です。
この竿はベイトリール用なので、リールは、「DAIWAタトゥーラ SV TW 7.3R」を合わせました。
このリールはもともとバス用に開発されたせいか、キャスティングに向いているとされます。マグネットブレーキがついており、バックラッシュをある程度防止してくれることが特徴です。
私の場合、ちょい投げしかしないですし、マグネットブレーキなしのリールでも軽くサミングすることで、最近はバックラッシュさせることはなくなっています。が、それでも、キャストに強いというのは安心材料です。
ラインはPE0.8号。これにフロロカーボンのリーダー3号を1.5m、FGノットで結束しました。
気持ちの問題かもしれませんが、なんとなく、マダコもイイダコも意外と目がよくて、PEラインは見切るのではないかと思っています。ですので、リーダーは、高切れ防止の「ショック対応」というよりは「見切り対応」として使いました。
また、仕掛けはたくさん持っていたのですが、船宿製作のイイダコ仕掛け(500円)を購入しました。
船宿仕掛けを購入した理由は2つあります。
- 実績がある仕掛けに違いない。前回あれこれ悩んでしまったので、「今日はこの仕掛を使う」と決め打ちするできる
- 仕掛け自体は簡単な作りなので、一度実物を目にすれば次回からは自分で作れる
船宿お手製イイダコ誘導スッテ仕掛け7号オモリ
こちらが船宿お手製の仕掛けです。
中通しオモリ(7号)を使った「誘導スッテ仕掛け」とでも呼べるものですね。
PEラインを切るハサミを大きさの参照として置いてますが、全長20cmほどでオモリが動く距離はそれほど長くはありません。
誘導式にするのは、イイダコがスッテを抱いたときの違和感をできるだけ少なくすることと、釣り人にイイダコがスッテを抱いた感触をよりダイレクトに伝えるためだと思われます。
ネット上には、スッテを付けるスナップにオモリも付けてしまうイラストがたくさんあります。オモリを付け替えやすいというメリットはあるとは思いますが、私は誘導式により多くのメリットがあると感じました。
で、二回目釣行の釣果は?
当日は、強い北風でうねりがあり条件的には最悪に近かったです。
いっときは、釣り座が(初心者の悲しさで、強風の予報がでていても、空いていると選んでしまいます)右舷みよしということもあり、お尻が釣り座から一瞬浮くかのような上下で釣りにならない時間帯もありました。
体感で、1.5m~2mくらい船が上下するので、仕掛けを安定させるのも結構大変です。
船長所感
当日の船長所感もこんな感じです。
厳しめな海況でしたが、実は釣り始めの小一時間程度、海がそれほど悪くなる前の時間帯がありました。その時間帯に「思ったとおりの釣り方」で2杯を釣り上げることができました。
そのときに意図した釣り方は以下です。
- ちょい投げ(3m~4mくらい)
- 着底確認。サミングしているので、親指にかるい衝撃が来るのと、PEラインがフッと緩むので分かります
- 糸ふけ回収
- ちょん、ちょんと1バウンド距離にして15cmくらい、海底からは最大でも5cmくらいしか離れないイメージで、仕掛けを動かしてアピール
- 10秒くらい動かさない。船が上下に動くので、上に動いたときは竿を思い切り下げて、PEラインをたるませます
- (船が上に動いたところで)PEラインが張った位置(=一瞬のゼロテンション)から、3cmほど聞き上げる(ゆーっくり、1秒で3cmほど竿ごと仕掛けを上げる)
- そのとき、仕掛けが空っぽなのか(100回に99回は空っぽなので、聞き上げるのときに空っぽな感じはすぐに分かります。)そうではない、違和感があるのかの感覚に全神経を集中します。
- 違和感があれば、短く鋭いアワセを入れます。(スッテが急に動くので、イイダコがずり下がり、カンナにかかるイメージ)
海がそれほど悪くなかった時間帯に上記の釣り方で釣れることが分かったので、海況が悪くなったときには、船の上下が激しく、理想的な誘いはできないものの、できるだけそれに近づけるようにしました。
上記のステップでは7番が一番難しい(=かつ面白い)ところです。違和感とは言葉にすると、以下の通り。
- ちょっと重い
- ちょっとニュルっとする
と言えるかもしれません。
違和感だと思ってアワセたけど空振り。というのは恥ずかしいことでもなんでもないので、「疑わしきはアワセる」で良いと思いますが、「これだ!」と感じた違和感に合わせてイイダコが掛かると、本当に嬉しいですね。
釣れたイイダコは、甘辛煮にして食べようと思います。
それでは皆さん、ハッピーフィッシング!
※イイダコスッテについては小型のイイダコが釣れるので、地域によっては使用が禁止されているので注意。例:富津地域(2007年より)
寄稿者
木田 和廣(@kazkida)
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。
お世話になった船宿
関連アイテム
▼イイダコは短めの先調子竿がオススメ。リールはブレーキ性能が良いものを。