「イシダダミ貝」を味噌汁にするときは貝殻ごとつぶしたほうがよい

イシダタミ貝
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「部長、折り入ってご相談なんですが、実は『イシダダミ』って貝がいるんですよ。ご存知でしたか?」

っていわれても、知らない人のほうが多いと思うんですよね。

たしかに、むしろ俺、部長じゃねーしってのもあるかとは思います。

外殻が石畳状。ローマ帝国に続きそうな貝殻

標準和名「イシダダミ」という貝は漢字で書くと「石畳」って書くんですが、要は貝殻の表面が石畳みたいだからなんです。思いっきりそのままだな。すごいわかりやすい名前でよいと思います。

今日は「イシダダミ(以下イシダダミ貝と呼びます)」を捕って食べた話です。

目次

もともと、逗子海岸に「フジノハナガイ」をとりにいっていた

いまのところ狩猟はしないんですが、筆者は東京で働く生活からフェードアウトしてからというものの、釣りと採集の生活というのをしていましてね。

スーパーで7,8割は買うものの、その他の2,3割は釣って食べたり、その辺の海や山でいろいろとって食べています。じゃあ、生活費がお安いでしょう?と思ったら大間違いで、釣りは釣り船率が9割なので、原価もかかっているんです。世の中なめちゃいけないよ。

さて、ある日の昼下がりのこと。

逗子市役所の公式アカウントから「ダイヤモンド富士がみえるぜ!レッツ海岸」ってアナウンスがあったので、18時に保育園に息子を迎えにいって、そのままダッシュで逗子海岸にむかってみたんです。これが本当のDASH海岸だねって。

するとどうだ。

写真を撮っている人はもう店じまいをはじめてるじゃないか。

そうだよ、とっくに太陽は富士山のうしろに隠れてしまっていたのでした。いつのまにか季節は移り変わって、日暮れも早くなっていたのだなー。

息子氏、すまんなー。

「ふざけんなこのやろいいますわ」

というのは冗談なのですが、広大な「無限砂場」で砂遊びをしたあとに、渚を散策してみたのです。

ダイヤモンド富士はみえなかったけど、夕焼けがきれいだね。

この季節の逗子海岸は海水浴場も閉幕したので、散歩している人や犬に配慮しながら釣りもできます。

そうですな、浜からジェット天秤8号ぐらいをつけて、キス仕掛けで100mぐらい投げると、シロギスのちっちゃいの(所謂ピンギス)、クロダイのちっちゃいの、たまにマゴチやイネゴチのちっちゃいの、そせと、定番貴殿のクサフグあたりが釣れます。

そんでもって、ふと足元をみたらこちら。

むむ。貝がいる。

あ、これフジノハナガイや。

由比ヶ浜、材木座あたりにもよくいるんですが、砂がなめらかな波打ち際に生息している貝です。満ち潮にのって移動して、寄せては返す波のなかで踊るように砂にもぐっては出てくるを繰り返す貝なのです。

▼ちょっとゾクっとする人もいるかもしれないフジノハナガイの動き。大量の貝が一斉砂からボツボツっとでてくる。

このフジノハナガイについては、鎌倉の由比ヶ浜で目撃したときにに、味噌汁にしたろっておもったんですが、やらんかったよなと。

それじゃチャンスは今だね。っておもったんですが、片手に息子氏がいて採集道具もなかったので、あきらめたのです。

だって、貝は逃げないだろうし、また来ればいいなと。

あせっちゃいけないよ。あわてるなんとかは、かんとか、っていうしね。

それにしても逗子海岸の波打ち際はけっこう不毛の地で、砂浜の維持のために砂をいれているので生き物がすくないんですよね。東京湾より餌も少ないようで。

とはいえ、鎌倉方面から稚貝が流れ着いて、砂が細かいので定着化したのかな。

リア充のなかでタモ網を装備する男があらわれた。

そんでもって別日。

上げ潮途中にあわせて、再度海岸にいってみたのです。

すると、この状況ですよ。

どうやらオープンウォータースイミングの大会だったようで。

諸君はこういった状況でも、たも網をふるう勇気をもっているんですか?

タモ網を装備した男があらわれた。

どうする?

たたかう
ぼうぎょ
まほう
アイテム
にげる
☞一緒にフジノハナガイを採取する

・・・

あれ、ちょっと満ちすぎてるかも。

たしかこういった細かい砂地にいたような。

・・・

が、一切いないという現実。

なんこれ。

この日は台風15号が直撃する日だったからなのか、潮が満ちすぎているのか、ちょっとわからんのですがとにかくいなかったんです。

ということでまた別日にチャレンジしてみることに。

猛烈な台風15号通過後の逗子海岸へ

三浦半島や千葉あたりに甚大な被害をもたらした台風15号のあとの逗子海岸。

海の家がふきとばされて海沿いの道路の電柱が折れたり酷いことになっていましたよ。鎌倉側と横浜側は停電したり。

で、フジノハナガイはいるのかな?

・・・

一切、おらず。

おらず。

むしろゴミだらけで候。

ちょっときついなー。

ということで、プランBの発動です。

護岸についている貝をとって帰ろうと。

イシダダミ貝をとる

イシダダミ貝は日本全国の護岸エリアや小磯に生息している貝です。

だれでも磯遊びでみたことがあると思います。名前はしらなくても一度はみたことがあるはず。要はどこにでもいるんです。苦みがあるイボニシと比べると食べやすい貝な気がします。

イボニシとイシダタミはこういう人工物にもよくついている。

これは小型のイボニシ。

今回は味噌汁をつくるので苦みがでるのでリリース。イボニシだけを汁にするニシ汁というのもあります。

カメノテ小型。

人がよく攻めてくる場所のカメノテは大きくなる前にとられてしまうので、このように小型。ちょうど潮が満ちてきていたので、触手を動かしてプランクトンをこしとってました。こういうのはあたたかく見守りたい。

で、こちらがイシダタミ。

ほらね。殻が石畳なわけですよ。

これはスガイ。

サザエのなかまです。

これは・・・

これもイシダタミ。

個体によってはこのように牡蠣がついていて共生しているようです。

ということで30分ほどで、味噌汁の出汁になる程度がとれました。

▼イシダタミは動きが速い。

イシダタミ自体は一般的に流通しておらず、そもそも誰も買わないので、共同漁業権に含まれていないのがほとんどです。よく似ているクボガイはたまに共同漁業権に含まれていたりします(神奈川だと、小田原と真鶴あたり)。小田原あたりじゃ地場で売っているのかな。

こういう小磯あたりでとれる貝は食用にもできるので子供と一緒に楽しんで学ぶ教材としてもよいですね。

イシダタミ貝で味噌汁を作る

こちらが持ち帰ってきたイシダタミ。

海水と一緒にもちかえってきたんですが、これには理由があります。

この通り。糞出しですね。

巻貝は砂をかんでいることが少ないながらも、糞を出したほうが雑味は少なくなるわけです。気分なものもありますけど。このあたり、淡水であればタニシあたりも一緒です。

糞出しをしたあとは、ザルでごしごし殻を洗いましょう。この時ステンレスざるがあると、強度があるので殻の余計なゴミが削れて落ちやすいです。

左が、イシダタミ。右が、スガイ。

殻の蓋が平らか、サザエっぽいかでわかります。

あとは、カツオ&昆布だし&みりんを少量いれて炊きだす。てきとうに顆粒出汁でいいと思います。ただあんまりカツオ出汁が強くなるとカツオの味しかしなくなってノーマル味噌汁になるのでほどほどにしておきましょう。

出汁感がでてきましたね。

磯風味。

火をとめて、白みそ+赤みそをブレンドして投入。白みそ3割ぐらいがオススメ。

イシダタミ汁のできあがり。

味は?

磯の風味がほんのりするうまさだなと。

だけども、アサリやしじみみたいな2枚貝の強力な旨みには程遠いんですよね。これはそもそものうまみ成分の量に加えて、炊きだすと貝が殻にこもってしまう仕様だからかも。

この通り、身は殻にこもってとれない。

こういった巻貝の汁をつくるには、糞出しをしたあとに殻ごと粉砕して炊きだしてから殻ごと濾すのが正解じゃないかな。そう思いました。

どこかに消えたフジノハナガイはまた別の機会にとってたべてみます。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

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