【釣り場の怖い話】暑い夜|カーディフウエダさんの話

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釣り場の階段 暑い夜
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あれは、今から10年くらい前のこと。

房総半島の河川に通い詰めていた。そこは昔からランカーが釣れ、自分も良い思いをしていて、すっかり魅了されていた。

また、千葉なのに四万十川?とは言い過ぎだが、自然の残る風景が否応もなしに未知なる巨大魚を連想させた。

その日は長潮。

水位が高いまま下がらない。

ポイントにつくと、いつもの足場は水没している。

ポイントに降りる階段で、ウナギ釣りのご夫婦がいた。しばしお話をしたら、釣れないので帰るとのことで、ありがたくポイントを譲っていただいた。

正真正銘の独りぼっち。

20151129多摩川シーバス夜釣り

真夏の真夜中特有のむせるような闇。

すると、100メートルくらいある川幅の中心付近で、巨大なスズキが爆音とともにライズをした。

「アイツを釣ってやる」

闘志を燃やし、一人きりということを忘れていた。

こちらが燃えるほど、巨大なスズキはあざ笑うかのように水位の高い川を神出鬼没といえるタイミングで移動していく。

「クソッ届かないな…」

そう思い、少し冷静になるため川の護岸にある階段に腰をおろした。

周囲からは草が茂り、完全に私のことも見えなくなる状態だった。すると、背後の闇から、

バチバチバチ

と、激しいラップ音が近づいてくる。

「なんだなんだ?」と思っていると、ラップ音はすぐ脇の橋脚をラップ音は登っていく。

そのまま橋を伝ってラップ音は進んでいく。少し進んだところで、ラップ音はパタッと消えた。

虫とは違い、バチバチバチという音がかなり強く石つぶてをぶつけるような音だった。

一体アレは何だったのだろう。

そう思い立ち上がると、下流側の水の中に誰かがいるように見える。

ウェーディングポイントでもあるので、釣り人だろうと思った。

さっきの巨大なスズキのライズもおさまってしまったので、帰ろうとしてふと下流側をまた見ると、さっきの釣り人はロッドを持っていないように見える。

あまり気にせず帰り支度をして、車に戻り、ゆっくりその場を離れようとして川を見ると、なんとその釣り人がいない!

川から上がったのなら必ず一本道の自分の前に出てくるはずだ。

ポイントを移動したとしても、見える範囲くらいしか移動出来ない時間しか目を離していない。

これはなんかまずい、と思いその場を急いで離れた。

幸い何事も起きなかったが、夜の水辺は明らかにいつもと違う世界になることもあるのだ。

そういうことを肝に銘じた夜だった。

※投稿いただいた釣り場の怖い話は編集部で編集して紹介しています。

俺の怖い話はもっと怖いから聞けという方は、コチラから話をしてください(釣りに関するもの)

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