おじいさんは夜の磯へイシガニとりにいきました。

イシガニ
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むかしむかしあるところに、蟹とりが好きなおじいさんがいました。

おじいさんはとにかく蟹とりが好きで、蟹がよく取れる季節になると、やれイシガニだ、やれタイワンガザミだ、やれモクズガニだと、河口や磯にむかったそうです。

その年の或る日のこと。

おじいさんは、梅雨時なのにイシガニやタイワンガザミとりにいってないことに気づきました。

おじいさんの得意な蟹とりは、トングでつかむかタモ網ですくうという餌を使わないスマートな方法だったのですが、この日は、餌袋をセットしてためしてみることに。

これがおじいさんが用意した蟹とりセットです。

袋は潮干狩り用のネットですが、そこに、アジのアラを入れて、イシガニやタイワンガザミなどのワタリガニを発見したらその目前に網をするするするー、と落とします。

すると、元来蟹は猿蟹合戦で猿にさっくりだまされるぐらいあんまり頭がよくはない生き物ですので、魚のアラのニオイに興奮してしまい、ネットに抱き着くという流れです。そこをたも網ですくうという、これもまーよく知られた技なのですが、とにかくやってみることにしました。

オジサンは、鉄馬を飼っていましたので、駐車場にいって、スイッチをいれてこれに点火すると、年甲斐もなく風のように、蟹がいるポイントへ到着しました。

・・・

あたりはすっかり闇。

真夜中です。

えっちらほっちら、と、おじいさんはとった蟹を入れるつづらとたも網をふりふり進みます。

すると、警察官が気怠そうに検問をしており、まるで不審人物をみるかのようにおじいさんを見つめてきます。

たしかに警察官からすると、深夜に謎の装備をして歩いてくるおじいさんは、職質まったなしの人物です。

ここでおじいさんは、意外と論理派でもあるので、警察官との間合いが進むにつれて、脳内で、警察官との問答を想定します。

警察官「こんばんはー。どちらにいかれるんですか?」

おじいさん「こんばんはー。蟹とりですよ。ははははは」

警察官「蟹ですか?こんな深夜に?」

おじいさん「ははははは。蟹は、夜行性なんですよ」

警察官「(あ、なんかこいつめんどくさそうだな)あ、そうですか。気をつけてくださいね」

みたいな想定問答を、おじいさんは悪いことをしてもいないのに組み立てて道を進みます。

・・・

すると、

警察官は昆虫のような表情でおじいさんを一瞥して、一言も話しかけませんでした。

おじいさんはよくわからない勝利感をまといながら、先に進みました。

・・・

そこで気づきます。

あ、オラ、ヘッドライトの電池買わないと。

幸いなことに、コンビニという便利な店がありましたので、おじいさんはそこにむかい、電池を買うことに。

が、

ここでも、あることに気づきます。

ぎゃ。

単4の4本で484円もすんのかよ。おい。

100均で買っておけばよかったなあ。ぐー。

まーでも、仕方ないか。暗いと蟹が見えませんからなー。

ここでおじいさんはお金が払えないというわけではないんです。

無駄なお金を払いたくないというロジックなわけです。

100円で買えるものを4倍以上の値段で買うことの屈辱。カノッサの屈辱。

そんなことを感じながらも、おじいさんももういい大人なので、単4電池を購入して磯へ。

夏の磯は、冬場と比べてニオイが濃く、夜風はぬるくおじいさんの肌にからみつきます。

わけのわからん虫に吸われなければよいんだが。

おじいさんはそう思い、自家製ハッカスプレーを身体に吹き付け、早速餌の用意をしました。

網に、大量のアジを投入し、足で踏みつぶしてエキスがよくでるようにします。

これを、蟹の目の前に、投下して。

これを、蟹の目の前に、投下して。

これを、蟹の目の前に、投下して。

これを、蟹の目の前に、投下して。

はて。

まったく蟹がいないぞ。

いても、イシガニの小型かイソガニぐらいしかいないという。

なんじゃいな。

・・・

・・・

・・・

これは例のごとく記事にならないパターンの展開じゃないか。

あれか、これを強引に記事にするのはかなり大変だぞ。

これを記事にするのは、釣れた記事の25,000倍は難しいぞ。

大したネタもないことだし。

じつによくない。

あーどうしよう。

と、

いうわけで、おじいさんはさらに血眼になり、鼻息あらく磯を行ったり来たりして蟹を探しました。

・・・

すると、捨てる神あれば拾う神ありとでもいうのでしょうか。

ぬお。

いた。

大きくはないですが、

持ち帰れるサイズ(自主規制)のイシガニを発見しました。

これは絶対逃せないやつだ。

今ここで、絶対負けられない勝負がはじまった。

神々よ照覧あれ!

勝利の栄光を君に!

この勝負、絶対に取る。

と、

餌袋を慎重に投下するおじいさん。

しゅるしゅるぼっちゃーん。

ライトを直にむけると蟹は逃げてしまうので、明後日の方向にライトを照らしつつ、そのすみっこの光でイシガニを目視。

すると、どうでしょう。やはり猿蟹合戦で、猿にだまされてしまうだけあって、このイシガニはあっさり餌袋に抱きついています。

そこでおじいさんは匠の技で、このイシガニを岩場から、離し、

南無侘喪網大明神。

と、一声発したかとおもうと、

・・・

無事、イシガニをゲットしたのです。

お見事。

実にお見事。

が、

何事も油断したときが一番あぶないと申します。

このイシガニをつづらにいれてホクホクしたあとに、おじいさんの右足をフナムシorイソガニが触ったのです。

そこで、「痒」と、思いふり放った瞬間、おじいさんはバランスを崩して、右足が岩と岩の間の海へドボーン。

幸い数十センチの水深したかないので溺れることはないのですが、ついでに手の平と肘と脚をフジツボがわんさかついた岩にぶつけてしまいました。

わ。やべー。

この角度は。

右腕折れてないよな。。。

痛くないから大丈夫か。

ご存知かわかりませんが、こうした怪我をしたときは、脳がアドレナリンを流すため、興奮して痛みなどはわかりません。

浅い海から右足をあげて冷静に患部をチェックしてみたところ、擦り傷ですんだようです。

ああ、よかった。油断してはだめだなー。

ああ、よかった。油断してはだめだなー。

おそらくおじいさんはこのセリフを、自分の慢心にむかって投げかけているわけですが、おじいさんは、あと何度このセリフを吐くのでしょうか。

そんなことは、もちかえったイシガニもしりません。

やがてイシガニは、かつて猿に青柿を投げつけられたときのように、泡を吹いていたので、水でゆすいだ後、冷凍庫にしまいましたとさ。

味噌汁だろうな。ちがいないな。

おじいさんは確信して、床につきました。

みなさんも夜の海は気を付けてね

ではでは。

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