自分で釣ったハゼで挑む東京湾マゴチ釣り

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釣ったソゲとマゴチ
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最近、釣りに行くだけでなく、行ったあとフィールドレポーターとして記事の寄稿までしないと釣りが終わった気がしない木田です。こんにちは。

先日寄稿した『はじめてのハゼ釣りをジギングタックルでやってみた』という記事の最後の方にも書いたのですが、「家の近所で釣ったハゼをマゴチの泳がせ釣りの餌にできないか?」という妄想をしてみました。

一度妄想すると、どうしてもやってみたくなるものです。

泳がせ釣りとは、エビやハゼを生きたまま針につけ、いわゆるフィッシュイータと言われる肉食魚に食わせて釣る釣法です。

という訳で今回は横十間川で釣ったハゼをマゴチの泳がせ釣りに使ってみた報告です。

目次

まず横十間川でハゼを釣ろう

まず、ハゼを釣らなければ話になりません。

そこで、最寄りの釣具店キャスティングに駆けつけます。

前回の寄稿後、「ハゼをジギングロットで釣ったんですか?(汗」という平田編集長のツッコミがありました。

はい、確かにジギングロッドとベイトリールはハゼ釣りには向いてませんでしたね。釣り物と環境に合わせて道具を揃えるって大事。

今回は、前回の釣行から学んだ通り、2.7mの延べ竿を中心に揃えます。購入したのは、以下の写真の釣具一式です。

これらが全部セットに入っており、お値段は1500円(税別)。お手頃、お手頃。

これも前回からの学びで横十間川だと仕掛けはミャク釣りが良いかと思ったのですが、セットに入っているのは浮き釣りの仕掛けでした。が、「ま、浮きは使わなければいいや」と思い購入です。(風が強く川の水面が波だち、また、濁っていたので結局浮き釣りをしました。浮き釣りは小学生のときにやって以来40年ぶりです。)

合わせて、紐付きのバケツと、エアポンプも購入しました。ハゼくんたちには翌日まで元気でいていただき、東京湾のマゴチくんたちに最大限アピールしてもらう必要があるためです。

さて、釣果は?というと、前回のジギングロッドでの釣り(ロッド、リール、仕掛けの実売総額およそ3万円)では3時間で8匹だったのに対し、上記の実売総額1,500円のセットでは1時間で6匹。時間的にも経済的にもなんという生産性の向上でしょうか。これが釣りに適した道具を使った効果です。

ポンプも順調に動き、釣行前夜はこんな状況です。

ハゼの大きさは、大きいもので10cm程度。小さい個体は7cm程度。

ポンプは単一電池2本で稼働するもので、8時間程度連続運転した翌朝も、まだまだエアをバケツに送り込んでいます。ハゼ君たちも皆、元気です。これは期待が持てます。

さて、マゴチの泳がせ釣りへ

マゴチと言えば、

コレマゴチセンデスカ?の呪文を唱えることができずに悲劇に陥ったり

初めてのマゴチ釣りでは「マゴチをばらして崩れ落ちる釣り人」のモデルになったり

と、何かと私にとっては、因縁浅からぬ魚さんです。

三度目の正直。となるか。

今回の釣宿は、金沢八景の一之瀬丸さんにお世話になりました。自宅から電車の始発で出て、船宿には6:30に到着したのですが、すでに、釣り座の札は「9番」しか残っていません。出足の速さから他の釣り人のみなさんの気合を感じます。

一之瀬丸さんが用意してくれる餌は、サイマキ(車海老の幼体)とハゼ。サイマキは船の上で買えるのですが、ハゼは海には連れて行けないということで、出港前に欲しい数を申告して貰うという段取りでした。

横十間川のハゼ部隊が不発だった抑えとして、船宿から5匹のハゼを購入しました。

ここで写真が欲しいところですが、釣行当日、なんとスマートフォンを自宅に置き忘れるという事案が発生し、なんと、釣行中の写真が一切ありません。

なので、言葉を駆使してお伝えするしかないのですが、船宿から購入したハゼは、全長12cmから15cmはありました。横十間川部隊より確実にデカイ。

マゴチの立場になってみると、大きい餌って魅力あるとは思いますが、食べづらいというか、食べるのにも体力を使うというか、負担が大きいのではないか、小さな餌の方が食べやすいのではないか?ということ。

一方、大きな餌の方が目立つでしょうから、目立ちにくいというデメリットはあるように思います。

さらに、ハゼ釣りセットを買ったキャスティングの店員さんからは、「横十間川のような汽水域(海水と淡水が入り混じった水域)で釣れるハゼを海に入れると弱りが早い」と言われました。弱ってしまうとマゴチくんたちへのアピール度は下がります。その点も懸念点ではあります。

マゴチは釣れたのか?

釣果は、まず船全体ではサイマキをエサにしている方のほうが釣れているようでした。

が、船中トップのマゴチ6匹を釣った人が隣の隣にいたのですが、この方は、サイマキでもハゼでも同じく釣れているようにお見受けしました。

ですので、腕が良ければ餌の種類はあまり関係ないのかもしれません。そうでない場合には、周りを見て、釣れている餌を使うのが王道のように思います。

私の釣果は、というと

ソゲ2匹、マゴチ1匹!

なんとか念願のマゴチを釣ることができました。人生初マゴチです。

ちなみにソゲとは全長40cm以下のヒラメのことです。なので、ま、ヒラメを釣った。とも言えます。マゴチだけでなく、ソゲも初めて釣りましたので、釣ったことのある魚が一挙に2種類も増えました。

数は3匹と少々ショボ目ですが、船中ボウズの釣り人もいた中、善戦とも言えます。個人的には大満足の成果です。

ちなみに2つの魚とも、全く同じ釣り方をします。アタリがあったあとの反応も非常に似ていますので、リールを巻いて、魚が水面近くに姿を現すまでどちらかわかりませんでした。

肝心の餌ですが、ソゲの1匹とマゴチはサイマキで、もう1匹のソゲは持参の横十間川部隊所属のハゼで釣ることができました。ワーイ!

ただ、「次回また横十間川のハゼを持参しますか?」と、もし、聞かれたならば、持参しないと思います。

汽水域生まれだから、なのか、そもそも体が小さいからなのか、それとも、東京から金沢八景まで電車での部隊移動が負担だったのか、もしくはそれらの要因全てが影響しているのかわかりませんが、キャスティングの店員さんの言う通り、持参したハゼは少々弱りやすいように感じたからです。

また、餌の大きさもサイマキが15cmくらいあって、それでもマゴチは食いついていたので、ハゼが大きいから捕食が負担。ということもないように感じました。

仕掛けとして、オモリがついているので、餌は海中で泳げはするものの自由には動けないということもあるかもしれません。

まとめ(今回の釣行からの学び)

エアポンプは持参した方が良い

エアポンプとはこんなものです。乾電池別売りで一個680円なり。

船中でマゴチ釣りに慣れている方は、エアポンプを持参していて、サイマキとハゼを溜めておくバケツにエアを送っていました。

確かに朝7時から15時までの8時間という長丁場の釣りなので、バケツの中で数時間過ごすハゼやサイマキがでてくる可能性があります。

海中でできるだけ元気でいてほしいので、エアポンプを持参すると良いかと思いました。

で、私の場合、エアポンプは前日購入済みでしたが、釣りには持参しませんでした。忘れたのではなく必要性に気づかなかったんですね。若さゆえの過ち、、、でなく、経験値の低さゆえの過ち。です。

水くみバケツを持参した方が良い

上端の一辺に重りが入っていて、海に投げ入れた際に水が入りやすいようになっています。一個520円なり。

一之瀬丸では、船の中で追加餌として購入できるサイマキを数百匹入れてある大きめの発泡スチロールの箱があるのですが、その箱の海水温は比較的低いのです。そこから考えると、サイマキが元気でいるにはある程度海水の温度が低いことが必要なように感じました。

一方、釣り座に備えてあるバケツは小さいので、新しい海水を供給しないと、この季節すぐに水温が上がってしまい、餌が弱ってしまう原因になるように思いました。

船によっては、海上では常時海水が釣り座に供給されている場合があります。が、船によってはされない場合もあるでしょう。一之瀬丸の場合は、常時海水が流れるのではなく、流すときとそうでないときがあります。このあたりの理由は不明です。

また、これも船宿によるのかもしれないですが、海水を汲む紐付きバケツが一人1つ提供される場合と、2、3人に一つ提供される場合があると思います。そのような場合、自分が使いたいタイミングで使えないことがあります。

船が止まっている間はいつでも海水を追加で注ぎ込めるように、水汲みバケツは持参した方が良いように思います。

魚すくいの柄付き網は持参した方が良い


サイマキは動きが鈍いので、手元のバケツに手を突っ込んでも簡単に捕まえられるのですが、ハゼはバケツの中で必死に逃げるので、なかなか捕まえられません。

その度にハゼを追いかけてバケツを手でかき回すことになります。スマートでなく手返しはさがりますし、なにしろ、ハゼをむやみに疲れさせてしまいます。

そうしたことのないよう、柄付きの網を持参した方が良いと思いました。

次回マゴチ釣りにゆくなら、そして餌がハゼであるなら、ぜひ持参したい一品と思いました。

サイマキを選ぼう

前述の通り、最初に供給される、代金に含まれているサイマキ5匹釣っている途中でなくなってしまいますので、船中で追加購入をすることになります。1匹100円。買うたびに船長に代金をお支払いします。

今回の釣行では、結局5匹づつ3回。合計15匹を追加購入したのですが、最初、元気さに個体差があることがわからず、ランダムに選んでいました。すると、どうしても少々元気のない個体が混じります。海中でサイマキが元気に動いた方がマゴチにアピールする(極端な話、泳がせる餌が死んでたら食わない。と言われています。)のでしょうから、できるだけ元気なサイマキに活躍して欲しいものです。

私の購入したサイマキ兵たちで言うと、海中で元気に活躍したけれど武運拙くマゴチに出会わなかったため、退役した兵、私の針の付け方が悪く短時間で退役させなければいけなくなってしまった傷病兵(ごめんね。)、あまりにも元気がないため数分の実戦投入で引退してもらった兵や、そもそも元気がなく実戦投入に至らなかった兵など、回収できる兵はすべて回収したところ、この日の我が家の夕食の食卓に、エビのガーリックソテーという一品が加わりました。

結構いますね。(汗

ソゲは美味しい。ヒラメですもの

沖上がりし、船長が生簀に入れて生かしておいたすべてのマゴチとソゲを神経締めして釣り人に配ってくれたあと、海の男ですから比較的口数の少ない船長が、「ソゲは、今晩、是非、刺し身で食ってください。絶対うまいですから。」というので、そのようにしてみました。

そしたら、これが本当に美味しいかったのです!

釣ったばかりの魚の身はコリコリしすぎていて、新鮮なのは分かるけれどあまり美味しくない場合もあるのですが、ソゲのお刺身(念のため、コリコリ避けに薄造りにしてみました。)はそんなこともなく適度な歯ごたえ。もちろん変な臭みなどまったくなく、うっすらと甘く感じます。

薬味は小口ネギと(その日は時間なかったのでチューブの)もみじおろしです。

2匹を5枚におろしたので合計8枚のフィレが取れました。

身を取ったあとの中骨はこんな感じ。

1フィレはお刺身に、残りの7フィレはムニエル(自家製エスカルゴバターがあったのでそれで焼きました)にしたのですが、もっとお刺身で食べたかった。というのが感想です。

次回はそうしよう。

タックル類

お世話になった船宿

金沢八景 一之瀬丸
マゴチ船の船長はかなり気合が入っていてオススメ。

寄稿者

木田 和廣
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。

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