わ!ハリスやショックリーダーが切れてしまう9つの原因と対策

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切られたハリス
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釣りでは、魚に近い道具ほど重要といいますね。

「釣り針」「餌」や「ルアー」の次に、魚に近いのがハリスやショックリーダーです。

どんなによく釣れるルアーや高級タックルでも、魚と釣り人を繋ぐハリスやショックリーダーが切れてしまったら、勝負はそれまで。

今回は、ハリスやショックリーダーが切れてしまう原因と対策を紹介します。

目次

①根ずれ・根がかりで擦れる

うみかぜ公園の岩場

沈めたら根がかると容易に想像できる地形

ハリスやショックリーダー切れの原因で多いのが、いわゆる「根ずれ」です。

岸釣りであれば「根」が見えていたりしますが、船釣りの場合は水深があり、沈み根が直接見えなかったりします。

また、海底に沈んでいるゴミとすれたり、引っ張りっこをすることでもハリスは容易に切れてしまいます。

<対策>

  • 底のタナを避ける
  • オモリやルアーの重量を軽くする
  • ハリス、ショックリーダー、PEラインを太くする
  • リーダーを長めにとる

②魚の歯、棘、鱗などで傷む

イシダイ

イシダイに飲まれたら細ハリスは一瞬

歯・エラブタ・棘が鋭い魚がいます。

また、真鯛のように鱗が大きい魚も、やりとり中にハリスやショックリーダーとすれることがあり、ラインブレイクの原因になります。

<対策>

  • ハリス、ショックリーダー、PEラインを太くする
  • リーダーは長くする(狙う魚の全長×2倍以上)

③魚の引きに負ける

ワラサ

ヒット後のやりとり時に、ハリスの号数負荷を超えることで、どうしてもラインブレイクします。

特に青物・真鯛・石鯛など、引きが強いとされる魚や瞬発力を発揮しがちな魚種には注意が必要です。

<対策>

  • ハリス、ショックリーダー、PEラインを太くする

④オマツリ・手前マツリによる擦れ

船釣り

船釣りの場合はオマツリがつきもの。

やっとのことで無事にほどけても、リーダーはハリスに傷がつき劣化してしまうことがあります。

特に細いハリスほど、リスクがあがり、ラインブレイクの原因になります。

また、自分の仕掛けと手前マツリした場合も、サルカンなどの出っ張りや駆動部分にハリスが挟まると傷がついてしまいます。

<対策>

  • オモリ、ルアー、PEラインの号数指定を守る
  • 潮を読みつつ、隣の人と違う筋を流し、オマツリを避ける
  • ハリス、ショックリーダー、PEラインを太くする
  • スナップなどの突起をできるだけ少なくする
  • リーダーを長めにとっておき、傷がついた部分を随時カットしていく

⑤船底との擦れ

イナダ

特にPE1号前後の細糸は船底で擦れると瞬断しやすい

乗合船では釣り座が固定されているため、船底とハリスとのスレがしばしば起こります。

ハリスやリーダが短い場合はPEラインがすれやすいわけですが、コマセ真鯛やワラサ狙いの長ハリスや、タイラバでリーダーを長くとっている場合は、ハリス部分がすれることになります。

特に青物がライトタックルにヒットすると制御できず、反対舷に回られると、オマツリ以外に、船底擦れが生じやすいと言えます。

ライトアジなどの釣りでも、大サバやイナダがヒットすると、細ハリスのため反対舷に回られてしまうことも。

<対策>

  • 青物のヒットが想定される場合、強めのタックルを使用しておく
  • ハリス、ショックリーダー、PEラインを太くする
  • リーダーを長めにとっておき、傷がついた部分を随時カットしていく

⑥ハリスやリーダーを踏んでいる、踏まれている

意外にありがちなのが、ハリスやリーダーを自分で踏んだり、誰かに踏まれてしまい傷んでしまう問題です。

これも細ハリスほどリスクが上がります。

足元にハリスを放置すると、自分で知らない間に踏んづけてしまいます。

また、釣り座に放置すると、船の移動中にトイレに立った他の釣り客に踏まれてしまうことも。

もちろんハリが絡んでしまうというリスクもあります。

<対策>

  • ハリスは足元や座席に放置せず、バケツにいれたり、船べりに磁石などで固定する
  • 投入前に、ハリス全体を必ずチェックし、傷を確認する

⑦道糸との結びが甘い

PEライン

リーダー自体が直接きれるわけではないものの、PEラインとの接続が切れてしまっても、やはり魚はとれません。

リーダーの接続は、自分がきれいに結べるものを選び、あらかじめ強度の確認もしておくと安心です。

<対策>

  • リーダー接続は自信があるもので
  • 結び目の強度チェックをしておく

⑧経年劣化・吸水劣化

切られたハリス

ナイロンハリスは使用にともない強度が劣化しやすい

ハリスやリーダーでは、フロロカーボン主体ですが、あえて伸び率が大きいナイロンを使う人もいるかと思います。

ナイロンはフロロカーボンと異なり吸水性があるため、リーダーをPEラインにむすんだまま使い続けると劣化しやすい傾向にあります。

いざというときに備えて、結びっぱなしのリーダーを使用するのは避けましょう。

<対策>

  • リーダー接続は釣行ごとに行う(特にナイロンの細ハリス)
  • 購入してから長期間経過したハリスは使用しない
  • 店舗に長期間保管されていたハリスは使用しない(特にワゴンセールなどで紫外線を浴びたナイロンハリス)

⑨リーダー(ハリス)自体の強度が高くない

アカエイを釣った時のハリスはフロロ5号

一口にフロロカーボン製のリーダやハリスといっても、メーカーごとに強度が異なります。

また、同じメーカーのハリスでも、素材や製法に違いがあり、芯部分と外殻の階層構造など、様々な工夫がされています。

出典:クレハ合繊株式会社

たとえば、細ハリスで大物を釣り上げる場合は、より耐摩耗性が高く、結節強力の高さも必要です。

そうなってくると、各メーカーが販売しているなかではグレードが高いハリスを選ぶ必要がでてきます。

<対策>

  • リーダーやハリスを選ぶ際は、用途にあったものを選ぶ
  • 強度や号数などで信頼できない製品はシビアな釣りでは選択肢しない

まとめ

「釣り針」「餌」や「ルアー」の次に、魚に近いハリスやショックリーダー。

いざ、ラインが切れてしまうと、魚は当然釣りあげられません。

太目のハリスであれば割とラフな扱いでも、問題なかったりしますが、「細ハリス」と呼ばれる号数だと、わずかな傷が命取りになることも。

毎回つなぎっぱなしのリーダーを使っている人も、ぜひ、チェックしてから次の釣行にでかけてみてください。

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