こんにちは、木田です。
先日ORETSURIのイベント「ORETSURI東京湾マゴチバトル」に参加してきました。
今回は、はじめてルアーマゴチで釣果を出せた話です。
ルアーマゴチとわたし
船宿は金沢八景一之瀬丸さん。イベントの参加者は23人で満船。船は貸し切り(仕立て)。
釣りはじめてから2、3時間はやや強めの雨が降る状況でしたが、最終的には3人のハードラックな方以外はマゴチをキャッチすることができ、全体的に良い釣行でした。
また、ORETSURI名物?でしょうか?主催者の平田さんをはじめ、たくさん釣った方が他の方に釣れたマゴチを持って帰ってもらっています。
参加者は自分で釣れなくても魚持ち帰れるチャンスが広がりますので、とてもよい習慣ですね。
「どうしても食べたい」というときがありますから。
今回、私はマゴチをルアーで狙いました。
サイマキと呼ばれるエビ餌で狙ったことは何回もあるのですが、ルアーマゴチは人生2回めです。
とはいっても、初回は2年前。
その時は2馬力の船外機付きボートでしたので、今回とは条件がかなり異なります。つまり、ほぼ初めてみたいなものですね。
ちなみにそのときはボウズでした。つまりルアーではマゴチを釣ったことがないのです。
ルアーでチャンレジするのは4人。私はくじ引きで決まる釣座で、左舷の一番前の釣座でした。幸先いいぞ。
ルアーマゴチの基本「ストップ・アンド・ゴー」からはじめる
朝早いうちは「警報級か?」と言われるほどの南西風の予報がありましたので、釣り場は近場。
八景沖の水深15mから22mくらいの海域です。
海は釣りづらい程ではないものの少々うねりがあります。
YouTubeで予習していましたので、ルアーマゴチの釣り方はおおよそ分かっています。
ルアーを投げて、着底させたあと、基本はリールをゆっくり巻き続ける「ただ巻き」もしくは、リールを数回巻いて止める、いわゆる「ストップ・アンド・ゴー」。
この釣りはルアーをマゴチに見てもらわないと話になりません。
マゴチは海底に貼りつくように生息している魚
マゴチは海底べったりにいるので、ルアーが海底から離れすぎてはマゴチに見てもらえません。
そこで、マゴチに見てもらえる範囲でルアーを動かすことが必須になります。
経験がほぼないので、「ただ巻き」だとルアーが海底からどのくらい離れているか分からなくなる懸念があったため、ストップアンドゴーで狙います。
マゴチ釣れない。アタリもない。
「投げる」「着底」「巻く」「止める」を繰り返すとルアーが足元まで来る。回収。
「投げる」「巻く」「止める」の繰り返し。
ポツポツとサイマキチームがマゴチを釣り上げていますが、ルアーチームは私も含め、誰も釣っていません。
ただ、私の先生筋にあたるAさん(ルアーマゴチのベテラン)にはアタリはあったとのこと。
うーん、私にはアタリもないな。
その後、ワームのせいかな?と思ってワームを切り替えます。
こんな感じ
それでもアタリはありません。そのうち、ルアーチームでもマゴチをキャッチする人が出てきました。先生筋にあたるAさんも、もちろんキャッチしています。
焦りが募ります。まさか、ボウズ!?
・・・
・・・
・・・
正午を回りました。雨もやみ、うねりも完全に消え釣りやすくなっています。気分転換におにぎりランチ。でも、アタリすらありません。Aさんは3本くらい上げています。
ジグヘッドを重くすることにより明確な底取りが可能に
そんな私にAさんが声をかけてくれます。
「木田さん、ジグヘッド(オモリと針が一体化しているもの)何gですか?」
「30gです。」
「底取れてますか?(=ルアーの着底は分かるか?という質問です)」
「はい、なんとか!」
そうなんです、マゴチにルアーを見てもらうのに必須条件である、「ルアーを海底から離さず動かす」ためには底が取れなければいけません。
ですが、その着底はごくかすかな感触としてしか分かりませんでした。
着底かな?と思って竿を送るとラインが弛むので、着底と確認する。そのような状態です。
しばらくすると、Aさんが「木田さん、これ使ってみますか?40gのジグヘッドです」と貸してくれました。
わらにでもすがりたい気分だったのでお言葉に甘えてお借りすることに。
「おぉ、底がちゃんと取れるぞ」今度は、テンヤが底につく「コツン」という感触がしっかりと感じられます。
しばらく「投げる」「着底」「巻く」「止める」を繰り返していると・・・。
「ゴツン!」
生まれて初めて感じるアタリ。
反射的に竿を立てて合わせます。
掛かった!!ルアーでの初めてのマゴチキャッチです。(ページ最上部のマゴチがそれです。)
一回アタリを感じて掛けることができると、そこからはコツを掴みました。
やっていることは同じく「投げる」「着底」「巻く」「止める」なんですが・・・。
結局、その後2匹追加し、合計3匹で納竿。大満足です。
ジグヘッド(テンヤ)を変えるまでには何が起きていたのか?
ジグヘッドが30gの時は釣れず、40gに変えたら釣れた。
一体、何が起きていたのでしょうか?
現場で分かった訳ではないのですが、多分次のようなことが起きていたのではないかと思います。
30gのときはリールを巻いた時にルアーが、瞬時に高く、おそらくは海底から2mくらいにまで浮いてしまったのではないかと思います。
というのは、ジグヘッドが30gだったとき、わずかに感じられる着底も、ルアーを巻くのをやめてから5~7秒後だったんですね。
つまり、ギリギリ底が取れるという状態は、リールを巻いた時に高く浮き上がる状態だった。
そこで、ジグヘッドを40gに変えてからは浮き上がらなくなり、マゴチに見てもらうことができた。と。
きっとAさんは全部それを分かっていたんだと思います。すごいや。
こちらがグラム別ジグヘッドの大きさ比較。
一番上がお借りした40g(お返ししようとしたら、「記念になるからあげるよ」と貰っちゃいました)、真ん中が30g、下が25g(これでは底が取れませんでした)です。
後日譚1(ワームのセッティング方法が逆だった)
釣れたから良かったものの、下の画像のようにStaggerのワームをセットしてました。
こちらは上下逆。平を上にする。シャッドテールの向きにもかかわる
こちらが正
が、ルアーを浮き上がりにくくするために平たい面を上に向けるんだそうです。勉強になった。
後日譚2
釣れたマゴチは薄造り(真ん中は胃袋の湯引き)と揚出しマゴチで。どちらも美味しかったです。
それでは皆さん、ハッピーフィッシング!
寄稿者
木田 和廣(@kazkida)
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。
お世話になった船宿
当日のイベント動画
関連アイテム
▼各メーカーからルアーマゴチロッドが販売されています。スピニングリールは3000番のハイギアタイプが手返しもよく人気。PE0.8号~1.5号にリーダー4~5号を装着。ジグヘッド(テンヤ)は夏・秋以外で遊漁船の場合深場もやるため、30~40gは持参したいところ。浅場では20グラム前後が一般的。フッキング率を高めるためにトリプルフックのアシストをつける。ワームはただ巻でアクションする波動が強いタイプが人気。
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