1958年に登場した世界初の即席麺といえば日清食品の「チキンラーメン」
いまでもロングセラー商品ですね。
その後、日清食品からカップに入った「カップヌードル」が登場。
当時は食べ歩きなど行儀がわるくてあり得ないという時代。CMでは、街中をカップヌードルを食べながら歩くというものがあったそうですね。なんというかもはや食というか人々のライフスタイルを変えてしまったというかそんな商品だったと思います。
その後も多くの袋めんとカップラーメン類がうまれては消えていきましたが、なんというかそれほど驚きのないのが即席麺界隈だったわけです。
が、
2011年にマルちゃんブランドの東洋水産から、彗星のようにあらわれたのが、「マルちゃん正麺」ですよ。
もうね、すごかった。
消費者が、なんだか新しい商品でたけど、どうせ袋めんでしょってな具合にあなどっていたわけですが、その期待値を3段階ぐらい超えてきましたからね。
- 揚げてない
- 麺がつるつるしこしこ
これ。
いやー、もうもうびっくりしましたよ。あのとき、日本中が沸いたと思うんですよね。
そのとき歴史が動いたっていうか。
とにかく即席袋めんの世界が広がったのは事実だと思います。
みなさんもはじめて「マルちゃん正麺」を食べたときに思ったでしょ。
あ、これ、
その辺のラーメン屋よりうまいし。
そう。いきなりずぶの素人が適当に片手鍋でつくった即席めんが、ラーメン屋と同等のものになってしまったんです。
そうなると、消費者は考えるわけです。
ラーメン一杯650円ぐらいだけど、「マルちゃん正麺」だったら、5食で298円~368円ぐらいで買えるという。一体全体一杯あたりいくらかよ。ガス代とかいれなければ、60円ぐらいなんじゃねーのと。場所やタイミングとしての価値はもちろんあるけども。
大してうまくないラーメン屋で食べるラーメンも650円。
自分でつくれてうまい60円。
カップラーメンは便利ながらも、具を煮るには向いてないので、カスタマイズ性が限られてくるものの、袋めんであれば具材を先に煮ることで無限の可能性がでてくるのです。
マルちゃん正麺が開拓した市場に対して、日清食品が「ラ王袋麺」を、サンヨー食品が「サッポロ一番 麺の力」投入してきていますが、まーやっぱりその道を切り拓いてきたパイオニア感がマルちゃん正麺からは感じられるんですよね。
名前も「正麺」とついていて、パッケージをみると具がわきにあって麺が主役なんですよね。
マルちゃんの考える正しい麺はこれなのだという自信がうかがえます。
と、べた褒めしてきましたが、今回はマルちゃん正麺のカスタマイズ法を紹介します。
用意するのはマルちゃん正麺醤油味とマルハのさばの水煮(月花ブランド)
このマルハのさばの水煮(月花)はサバ缶のなかでも特に良質な国産サバをつかっているんです。
コストは割高ながらも、ジムに対してのガンダムみたいな位置づけと考えてもよいと思います。量産されているので、ガンダムが量産されていると考えてもらえればよいです。それだけすごいんだと。
そんでもって今回はラーメン鉢を用意しました。
どんぶりもこだわると、ラーメン屋感が出るかなと。
マルハの月花サバの水煮缶の話に戻ります。
これがすげーんだ。
ほらね。
身の厚さ。トロ具合。
この汁を水500ml(今回は2人前なので1L)の中に投入します。
とろとろの鯖自体は後ほどチャーシューというか角煮トッピングのような使い方をするのでいれません。汁の中にいれると麺のほぐれにも干渉するかなと。
そんでもって沸騰させる。
いいぞいいぞ。ところどころ脂が浮いている鯖湯になった。
ここに麺を入れる。
箸でほぐさず片面で一分放置。
その後、ひっくり返して、すこしほぐす。
きっちり3分たったら、この茹で汁ををどんぶりに入れる。
この3分というのはストップウォッチではかったほうがいいです。
スープが冷えるので、どんぶりはあらかじめ湯煎しておくのがベスト。
液体スープの素は脂肪分もふくめて最後まできちんと絞りいれておきましょう。これ大事。冬場は特にこういった液体スープの脂肪分は固まるんですが、これが入るか入らないかで風味が大分変わるので、かたまっていたら湯煎しましょう。
さらに裏ワザとしてユウキのネギ油をひとたらし。これで風味がさらに増します。
あとは事前に準備しておいた具を盛り付けるだけ!この具を準備しておくというのも麺が伸びないためのコツです。
そうして出来上がるのが、
・・・
これだ!
名付けて、
マルちゃん月花さば水煮正麺。
長い。
ちょっといいづらいので、「マルちゃんさば正麺」でもよいでしょう。
具材は、
- 長ネギスライス(万能ねぎ系よりは長ネギが合う)
- ゆで卵(味付け卵にするのもありながらも、時間がかかるので)
- 茎ワカメ
- マルハのさば水煮(月花)
さ、食べてみましょう。
もともと完成されたマルちゃん正麺のスープながら、そこにサバ由来のコクが加わり、所謂『ダブルスープ』化に成功。
とにかくまろやかで旨い。
麺も生麺に近いし、煮るときにサバの水煮汁を加えているので、なんとなく旨みがある気も・・・
そんでもってチャーシュー、じゃない、サバですよサバ。
これだ。
こうしてみると、もはや良質の豚バラの三枚肉を角煮にしてとろとろに仕込んだように見えなくもないという。
これが醤油ラーメンでも全く違和感なく調和するわけです。
サバの水煮の上にトッピングした隠し味は・・・
ユウキ食品のザーサイジャン。
OKストアで99円ぐらいで売っていたので、ほくほく2つ買ったのですよ。これがね、ラーメンやチャーハンによく合うのです。
みじん切りにしたザーサイに各種香辛料が混ざっているという便利な調味料。
冷奴にトッピングしても旨い。
ザーサイ独特の発酵風味ってメンマと近しいものがあるんですがこれが加わることによりスープの奥行きと深みが増すという。
今回メンマは使わなかったんですが、茎ワカメは食感が出るのでアクセントにむいています。味付けはしなかったものの、ザーサイ醤で和えてからトッピングすればさらにラーメンっぽさが増すかもしれません。
ということで麺は秒速で完食。
残ったスープに白飯を投入してスープも完食。
サバの水煮の脂肪分の影響なのか、マルちゃん正麺の醤油味がさらにまろやかに丸くなったような味だったなと。
みなさんもやってみてください。
ではでは
平田(@tsuyoshi_hirata)
メーカーサイト:マルちゃん正麺公式サイト、マルハ月花シリーズブランドページ、ユウキ食品