身餌というジャンルがありますね。
サバ、コノシロ、サンマなどを切り身にしてタチウオ・カサゴ・オニカサゴ・アナゴなどを釣るアレです。
常温保存可能なサバ餌『集魚戦隊 サバレンジャー』という商品がありまして、サバの切り身に味付けがされていて、赤・黄・青・緑などで色付けされています。
投稿が見つかりません。今回は、マサバから色付けした身餌をつくってみます。
マサバはやや腐らせておく
魚って、臭いのが好きなんじゃないかなと思っています。特に死んだ肉の種類も食べる魚は、ニオイによって集まってくるのではないかなと。
ということで、冷蔵庫で腐らせておいたマサバがこちら。正確には太平洋サバというのかもしれません。塩サバで買ったところ半身で100円。釣り餌として買うよりは安上がりです。
黄金サバか!?
と思うような皮目の色合いですが、脂が酸化した色です。はい。
身はこの通り、いい具合に腐っているというか発酵しているというか。サバの切り身を味噌漬けにしたような風合いですね。身餌にする場合は、腹骨部分を包丁ですきましょう。
それと重要なのが身を薄くすることです。
サバ餌の場合、その動きも重要なのですが、身(筋肉)がたくさんついていると水中での動きが少なくなってしまいます。
その点、身を薄くすると、水中でサバが魚っぽくうごくのでカサゴやらタチウオやら動きを好む魚には効果的です。オニカサゴなどになってくると鮭皮といって、塩鮭の皮だけをつけたり。
魚の薄い変わって水中で魅惑的に動くんですよね。
じゃあサバも皮だけにすればいいんじゃないってことになるんですが、少し身をつけておくことでそれが撒き餌となるわけです。
たとえば、夜のブッコミ釣りでサバの切り身を投げる。
すると、アナゴだけでなく小魚や蟹なども突っつくわけですね。
そのときの衝撃で切り身の身がほぐれて、潮にのって臭いを拡散するわけです。きっと。
魔サバを仕上げていく
適度なサイズに切り分ける。カサゴやムラソイを釣る際はこの半分ぐらいで大丈夫です。タチウオを船釣りで釣るときは、もっと丁寧にきったほうが餌が回転しないのでよいです。
もともと塩サバなわけですが、さらに塩で締めます。味の素もまぶしつつ。
20分ほどするとこのようにドリップがでるのでこれを捨てます。
そこで登場するのが、
こちら。
食紅です。
今回は赤色を利用。
食紅を適量垂らす。
ボールごと、ゆさゆさ振りましょう。
すると、
真っ赤。
これは釣れそうな。
魚の反応もよさそうな気もしますし、人間としてもなんだか一仕事をした気になり、士気が上がります。
釣りは多くの場合、精神の戦いでもあるので、自分が釣れると思った手法を取り入れれば取り入れるほど、集中力が高まるなと。
つまり、こうしたエサづくりは、精神修練的な側面もあるわけです。
追い塩+追い味の素。
塩を多めにすると、水分が吸い取られます。
できあがり。
名付けて魔サバです。
塩にまぶすタイミングでナンプラーに漬け込むというのも味と臭いがついてよいと思います。
この通り、ジップロックにいれておきます。
酢だこみたいですね。
おかっぱりから沖釣りまで、いろいろ使えそうです。
釣り船では餌支給があるわけですが、支給されたエサ以外にこういったのを自分でつくっていって使うのも一つの面白さですね。
釣りも、
当たるも八卦当たらぬも八卦。
ではでは。
※食紅の影響なのか、この工程で処理をすると家庭用の冷凍庫ではサバが凍りません。
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▼食紅は、赤+青で紫、赤と黄でオレンジなどいろいろとハイブリッドも可能です。深場の釣りでどこまで視覚が効くのかわかりませんが、タチウオの浅場の釣りなど、明らかに見切られているときに色を変えてみると面白いかもしれませんね。