船でいく東京湾三番瀬のマテ貝掘り!塩をかければザックザク

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マテ貝
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~この記事は約 7 分で読めます~

こんにちは、jomoです。

今夏、ORETSURIの書き手陣に突如として湧いた夜アナゴブーム。

同志が増えて嬉しい限りです。

夜アナゴはとても楽しい釣りなのですが、船宿によっては「ちょっとピリピリする雰囲気」が漂う釣り。

釣行時間が少なく、数を狙う釣り物なので、息をつく間もないんですよね。

先日、夜アナゴの貧果で消耗した心身を癒しにマテ貝掘りにいきました。

これが予想以上に楽しかったんで、1日の流れやとり方のコツなどを紹介します。

目次

たかはし遊船から三番瀬のマテ貝掘りへ

江戸川放水路界の船宿は「○○遊船」という屋号が基本のようで

今回は船橋市沖合の浅瀬「三番瀬」での潮干狩り。船宿はたかはし遊船を利用しました。

釣友の真衣さん、志賀さん、スーザンと共に挑みます。

船宿がある場所は、江戸川放水路に面した船宿街の一角。

無駄にイキったところのない接客で、ファミリーでも安心して楽しめそう。

マテ貝掘りの渡船は男性3,300円、女性2,750円。

子ども割引料金もあるとのこと。

公衆トイレや水場は船宿正面、川原の土手を越えたところにあります。

助っ人「貝おじさん」の教えで出船前からお土産ゲット

ところで我々4人は皆、マテ貝経験値がほとんどゼロ。

獲れ高に不安があるわけです。

そこで、スペシャル講師に来ていただきました。

私の定宿常連、「M浦さん a.k.a. 貝おじさん」です!

にじみ出るベテランのたたずまい

胸まで浸かってますからね。ただならぬ雰囲気を感じるわけです。

この界隈の船宿の桟橋にはハゼが着いているんですが、料金を支払えばハゼ釣りを楽しむことができます。

たかはし遊船の桟橋もハゼがわんさか。

貝おじ曰く「ホンビノスもいる」とのこと。

それではどうやって獲るのか。

真衣さんと志賀さんが挑む

桟橋にうつ伏せになり、手でまさぐるんです。

ちなみに、牡蠣殻があるので軍手を装着したほうがよいです。

さて、アドバイス通りに泥をかき分けてみる。

・・・

・・・

・・・


ホンビノスと牡蠣(牡蠣は大きさの参考です)

出船前からすでにお土産を確保することができました!

なお、桟橋からのホンビノス獲りを行う場合は、念のためスタッフに声をかけておきましょう。

それと、ハゼ釣りを楽しむ人もいるので、邪魔にならないようにするのもマナーです。

マテ貝掘りに出陣!

さて、そろそろ出船。

沖合の潮干狩りスポットが露出する干潮に合わせて船が出るのですが、当日は午前10時発。

出船時間は船宿のウェブサイトで確認できます。

予約をしよう!

時間に余裕を持った到着を心がけましょう。

桟橋から小型船に乗り、江戸川放水路を下ります。

川の中なので揺れは皆無。船に乗ったことのない人でも、船酔いの心配はほぼなさそう。

鉄橋下をのんびり進み…

干潟が見えてきた!

現場までは30分ほど。

到着後は散開し、好みのポイントでマテ貝掘りを開始します。

マテ貝掘りの道具

ちなみにマテ貝堀りは一か所で集中するというよりも、移動しながら掘っていきます。

アクセスの良い地点にベースを作り、重い荷物はそこに置いて置くのがよいです。

<持ち歩きアイテム>

  • 塩。プラスチック製のドレッシングボトルなどに入れる。フライパンで煎るとサラサラになり手返し向上
  • バケツ(海水とマテ貝を入れる)
  • クワ、コテ、スコップなどの堀り具
  • 飲み物

あたりをもっていきましょう。

ちなもに塩なのですが、2kg持っていきました。

ところが貝おじ曰く「もっとあっても良い」とのこと。

実際、途中で塩がなくなり、貝おじの塩を使わせてもらいました。

ガチ掘り希望の方は3kg~4kgあると安心だと思います。

<置いておくアイテム>

・クーラーボックス
・予備の塩

これらを置いておきましょう。

マテ貝の掘り方

ここで貝おじは「別の貝」を獲りにどこかへ消えていきました。

ということで、貝おじ夫人+我々4人でマテ貝を掘ることに。

掘り方の手順は以下の通り。

貝おじ夫人から乗船前にレクチャーいただきました。

  1. 砂浜の表面を鍬などでかき取る
  2. 露出した穴に塩を振る
  3. マテ貝が飛び出てきたら、貝殻を掴んで引き抜く
  4. マテ貝が強く潜ろうとした場合、無理に引き抜かずにその場で耐える(引き抜くと千切れる)

ちなみに、マテ貝が「なぜ塩に反応するか」については、いろんな説があります。

  • 満潮と勘違いする説
  • 塩分濃度変化に敏感説

などなど。

まー、いずれにせよ、巣穴に塩をまくと濃い塩分にマテ貝が反応して、ぴょんと出てくるんだと思ってください。

オレンジベスト着用でレクチャーに集中する我々

ちなみに、同じように見える広い干潟でも、マテ貝が多数生息しているエリアと全然いないエリアがあります。

私たちはご夫人にポイントを選定してもらったのですが、自信がないなら船宿の人に聞いておくとよいでしょう。

さあじゃんじゃん掘りましょう!

最初はどれがマテ貝の穴だかよく分からないのですが、「まん丸」はハズレです。

ゴカイ類があけた穴は、「細くて真円に近い」と覚えておいてください。

長細いおにぎりのような形の穴にマテ貝はひそんでいるんです!

これがマテ貝の穴。楕円。穴のサイズと個体の大きさは比例します

ここに塩を振りかけて数秒~数十秒待つと、マテ貝が飛び出してくるという仕組みです。

いざ、ぴょこっとでてきたマテ貝を待ち構えておき、手指で捕獲します。

こんな感じです。

慣れている人は、周辺の穴にどんどん塩をまきつつ、出てきたマテ貝をひょいひょい捕まえていきます。

ちなみに、捕まえたマテ貝は海水を張ったバケツに入れておきましょう。

ところが、ポイントに入って連チャンでゲットできていると、そんな暇はありません。

手返しをあげたくなり、ついつい砂浜に置いておきたくなります。

すると…

こうなります。

マテ貝を砂泥の上におくと、かなりのスピードで逃走するので、気をつけましょうね。

要領が分かってからは、4人で無心に掘り続けます。

体勢的に中年の関節が悲鳴を上げるのですが、楽しさが止めさせてくれません。

どんどん掘って塩をかける

腰痛持ちでもやめられない楽しさ

マテ貝の獲れ高を伸ばすコツ

はじめてマテ貝を掘りにいく場合でも、たくさん獲る方法はあるのでしょうか。

釣りと一緒ですが、一番大事なのは場所です。

マテ貝が見つからなくなる時もあるのですが、その時はすぐに小移動したほうがよいです。

いないところには全くいないですし、いるところには10cm四方に5本も6本もいるんです。

なので、岸からのルアー釣りみたいに、「ランガン」で攻めましょう。

船釣りだったら「流し替え」ってやつですね。

また、たまーにこれまで掘ったエリアを振り返るのもアリ。

時間差でマテ貝が飛び出ているケースがあります。

これで10本以上回収できました。

グループでマテ貝堀りをする際は良いポイントを発見したら仲間を呼び集めましょう。

効率よく獲ることができます。

マテ貝含めて大漁!

潮が上げはじめました。

渡船に戻るよう指示があります。

マテ貝は船に乗る前に、海水で砂を洗い流すとよいそうです。

この日の潮干狩りは正味3時間ほど。

われわれ4人で獲ったマテ貝はというと…

大漁のマテ貝。デカいのはホンビノス

大漁!いやー、嬉しい!!

さらに、別ポイントに行っていた貝おじは何をとっていたんでしょうか?

・・・

・・・

・・・

大量のアカニシ。アサリの天敵。めちゃくちゃ重い

大量のアカニシ

す、すげぇ…。

そんなこんなで、桟橋に帰着。

いやー、今日はお土産たくさんで嬉しいなー。

そう思っていたら、貝おじがさらに桟橋で獲る!

ものの10分で大量のホンビノスをゲット!

ホンビノス!

アカニシもホンビノスも、たくさん持ち帰らせてくれました。

もはや「貝神」と呼ばせていただきたい。

貝の食べ方と保存方法

さて、帰宅して実食です。

リールや竿を洗わずに済む嬉しさよ…。

マテ貝、ホンビノス、アカニシともに砂抜き無しで大丈夫です。

ただ貝神によると、「桟橋のホンビノスは独特のにおいがあるから殻をよく洗ってから砂(泥)抜きをした方がよい」とのこと。

当日、マテ貝はバターとニンニクで炒め、醤油で仕上げました。

こってり

バターとニンニクを凌駕するマテ貝の味の濃さ。おすすめです!

冷凍庫へ向かうマテ貝。後日食べたが味に劣化なし

残ったマテ貝は洗ってからフリーザバッグに入れて冷凍庫へ。

このまま料理に使えます。

一方のアカニシ。

この貝は肉食性で、アサリや牡蠣などの2枚貝を襲って食べるのですが、唾液腺というものがあります。

茹でても焼いても美味しいのですが、その前に「唾液腺」を取り除くとよいでしょう。

▼以下ORETSURI過去記事からです。

真ん中にみえる鶏の脂のようなクリーム色の器官が唾液腺(有毒)写真はつぶ貝

カゴボラの唾液腺

こちらはカコボラの唾液腺

巻貝の唾液腺については以下の記事に説明があります。

それとアカニシは強烈なぬめりがあるので、塩などでぬめりをとると料理をしやすいですし、臭みも軽減します。

なおアカニシとホンビノスはすぐ食べない場合、加熱して貝殻を外して冷凍できます。

東京湾奥を代表するレジャーが潮干狩り

今回初めて三番瀬での本格的な潮干狩りを経験したわけですが、楽しさ・成果とも想像以上でした。

  • 河口部にも大量に生息し青潮にもめげないホンビノス
  • 塩を仕掛けて獲る楽しみがあるマテ貝
  • アサリを食べてしまい潮干狩りの天敵だけど食べれば旨いアカニシ

どの貝の味も最高です。

釣りとはまた違う趣のあるレジャーですので、皆さんもぜひ遊びにいってみてください。

 

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