小鮎の群れる川がいたらどうするか?
スーパーに買い物にいったら目の前の川に小鮎の群れがいたのです。
ふむ。
さて、どうするか。
だいたいの人は、あーなんか魚がいるわねー、いるよねー、じゃいこか、帰ってAmazonプライムで「メンタリスト」の続きでもみようよ。そうしようよ。という流れになるわけです。暑いし。
小河川
エサも多いようでカモがたくさん
ふむ、降りられる梯子はあるな
小鮎だな。平打ちしたときの色艶質感でよくわかる
これも鮎。川幅小さいので苔がすくなく大きくならないんだろうな
こういった淵にも、鮎がうようよよ
無数に鮎がいるな。オイカワなども混じってはいるとおもうけど
誰も釣らないからひしめいているんだろうな
こういった情景をみて、ちょっと釣りをしたいと思った人も、そうじゃない人も、実際に釣りをしてみるとこうなるよというのが今回の記事です。
じゃ、続けますね。
別日、陣形を立て直してから鮎釣りに
或る日、瞬く間に溶けていく「ガリガリ君コーラ味」をかじって川面をじっとり眺める男がいた。
鼻息が荒い。わたしである。
オッケーおけまる。今日も鮎いるようですな。
柵をのりこえ颯爽とエントリー。
たも網があるのは、鮎がつれなかったときにガサガサにきりかえて目的を果たすというプランBなわけです。大人の男はいつだってプランB、いやC、いやDぐらいまで持っているもんです。
エントリー地点より下流は淵になっていて、屁鯉(へごい=都市河川にむれている鯉を指す)たちの住処になっている様子。水質も上流よりよどんでいる様子。
名目上、下水道普及率は100%ながらも、まー栄養になるものが流れ込んでいるんでしょう。この苔具合は。
そして、上流へ・・・。
ときおり歩道を歩く人の視線を感じながらも、そこはやむにやまれぬ大和魂ってやつです。
ひとり焼き肉ができて、男は初めて大人になる。
ひとり釣りができて、男は初めて心に向き合える。
のべ竿2.3mぐらいにはナイロン1号。
仕掛けはオーナーの新鮎エサ。
地域によっても異なるものの、稚鮎やら小鮎やらと呼ばれる完全に苔食になってない鮎を食わせて釣る用の針。
タナゴ釣り用につかっていた小型のウキを道糸に通したら、ハリス止めと連結して鮎針。ハリス止めに部分には板オモリを少々。
板オモリは糸を傷つけにくいし、オモリの分量を調整しやすいのでオススメ。
エサは、目の前のスーパーで買った、釜揚げシラス。たしか愛知産だったかな。
こちらを手で前方に投擲して撒き餌にしつつ、針を上流から流すという釣法。
本当は、シラス配合の練り餌をらせん仕掛けにつけて数本の針を流すというのが各地で行われている小鮎釣りらしいのですが、そこは用意がないので、できる装備で成果を出すという熱意が見て取れますね。
仕事で目標を達成するために、「○○がないから」「○○があればできるんだけどなー」みたいなことをいっている人はだいたい何もできないで、あっという間に爺さん婆さんになって死んでいくのです。
そこにきて、無から有をどう作るか。
0から1をどうやるか。1から100にするためにはどうするかを、有限資源からなんとか導き出しリードするような人材はいつの時代も引く手あまた。
それが俺だ。
いいんだよどんどん引き抜こうとしてもらっても。
・・・
じゃ、いきますか。
水深20~60cm程度。
壁際をそって鮎やらが右往左往移動。
最大サイズは15cm前後。
前方の上流側に呪文のようにシラスをまいてみる。
・・・
食べるのか?
・・・
たべ・・
たべ・・
あ、食べた。食べてるよー。うれしい。
シラス爆弾が水面につきささり、だいたい中層までくると何かが食べているようで、白いシラスが不規則に揺れて消えていくという。
ふむ、これなら釣れるな。
この勝負、もらったな。
シラスを投げて、のべ竿をのばしてシラスのついた針を上流へジェントルに流し込む。
無心になる。
よし、食え。
よし、食え。
はやく、食えや。
無心になりたい。
あ、なんか食ったな。
・・・
どうもー俺(ゴクラクハゼ)です。
貴殿でしたか(ゴクラクハゼ小型)。
続いて、
ゴクラクハゼ中型。
ううむ。
あれ、鮎が食ってこないね。
手前まで狙ってみる。
極楽鯊。
とりあえず漢字にしてみました。
ふぅ。
極楽ハゼが嫌いなわけじゃないんですよ。むしろきれいなので好きです。
一方で、狙いとしては鮎なんですよね。こちらは。
鮎を釣って、鮎醤油とかにしたいんです。天ぷらにしたり。
ちょっとバレてるかもと思いながら、しゃがんで釣りをしたり。
隠れても食いが変わらないのでうってでた図
ついばんではいるものの、釜揚げシラス独特の針持のわるさから食い込まない様子。もしかして、ミミズとかのほうが針持的にはよかったかもなー。
と、思っていたら、頭上の、「ザ・おっさんみたいな中高年の男性」とエンカウント。
「何釣ってんの?鮎?デカイのいる?エサ何つかってんの?オキアミがいいよ」
というアドバイス。
一瞬、知ったような口を利くな!と、思いつつも、わたしももう37歳です。
平和でいたい。争いたくはないんだ。
にこにこしながら、オキアミかーしらなかったっす。というように、対応してやり過ごす。
さて、どうしようか。
何を?
鮎を。
どうやって釣ろうか。
いや、もう網の出番じゃない?
先輩、そろそろ我が軍の兵力を見せつけるときなんじゃないですかね。
岸際にはミントの類が。
モヒートにパクッていこうかと思いながらも、生食で使用すると、肝蛭とかいそうだなと思い遠慮しておくことに。
クレソンとかもその辺の都市河川に生えているものの、気安く生食すると呪われる可能性があるので注意です。馬路で。
川をふさいで、ガサガサ軍にて殲滅作戦
だいたいにおいて、鮎の分際で一切釣れないなんてどうなんでしょうかね。
そっちがその気なら、こっちはこの気ですよ。おほほ。
無敵の罠。もともとの地形を活かした一品
と、もともとあった地形をすこし改修し、たも網でやなをつくることに。
あとは上流側で、猿騒ぎをまきおこして、下流に混乱した鮎たちを追いこみ一網打尽にするという作戦。
投網がなくてもこれでなんとかなるはず。
バチャバチャddgabnaosdうむあ婆©のアウガdgw婆あcばだばの!
あ婆©のうぇうgな欧亜ページ遷移リンク削除だんさg^あ!
あばげあんぼあちゃんばあいちトリエンナーレ2019の展示とかバカなんじゃないのbかあ舷あおfはんbざ!
よし。
実によし。
これで網に鮎が入るは、
・・・
あ、一尾も入ってない件について。
ギィィ。
ということで正統派ガサガサに宗旨を切り替えました。追いこみ漁ははいつか二人がかりでやりたい。
エビとハゼ類でも取るか。
岸際の根っこに逃げ込んだ鮎がとれるかもだし。
ウキゴリ。
ヌマチチブ。
謎貝。石巻貝だと思う。
ヌマチチブ。
石をひっくりかえして、
モビルアーマーモクズガニ。
もう、帰ろうかな。
夕まずめで活性があがってきた気配がしたので再度、釣る
帰ろかな。
そう思っていたら魚の活性があがって水面をライズしはじめたんです。
というのは、川釣りだったり湖沼の釣りではよくある話。どんな釣りでもある話ですね。
夕暮れどきには、水生昆虫がハッチしたり、蚊柱みたいなものが舞ったりしてそれを食べるのでしょう。明らかに魚たちが川面を意識しはじめた気配です。
今度は下流にむけて釣ることに。
足元にシラスをほぐしたものを投下。
流れていくあたりに、針を流す。
ウキが、す、っと斜めに沈む。
ちょ、「極楽」か?
いや、ちょっと鋭い引きだな。
・・・
オイカワでした。
おーし。うれしい。
さらにオイカワ。
このあたりで、老夫婦が頭上から声をかけてくる。こういうときに釣り人の役目としては努めて丁寧に答えて、釣り場をなくさないために努力することなのです。
「何釣ってるんですか?ウナギ?」
「オイカワです」
「え?ウナギいませんかね?」
「ウナギもいますよー。でも、今はオイカワです」
「じゃ、頑張ってください」
「はい、頑張ります」
という会話。
釣りをしているときって、最後に「頑張ってください」って言われるよなー。
ほんとは鮎をとりたかったんだけどねー。
最後に、上流でガサガサを完遂。
そのあとに、濁った川。
これなら魚にとっても視界がわるくなるわけで、動きの速い鮎もたも網を見切れず、すくえるかも。
このように、ビッグデータを解析しつつ、鮎の行動ルートを予測して網を配置。
後は待つ。
待つ。
待つ。
キタ。
という具合に、やっとぴちぴちの小鮎がとれました。
天ぷらサイズだなー。
この淡水魚たちは、しっかりキープして食べてみたんですが、それはまた別の話で。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)
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