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ガサガサのやり方を徹底解説。法律やルール・マナーをまもって楽しもう!

三浦半島の河川でガサガサ

ここ数年メディアで、魚とり=「ガサガサ」という用語を目にすることが多くなったかと思います。

少年時代から「魚とり」として親しんだ方もいるとは思いますが、釣り以外で、これほどワクワクすることもなかなかありません。

そんなガサガサの楽しみ方や注意点を子供の時から遊んできた立場から解説していきます。

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目次

ガサガサとは

三浦半島の河川

ガサガサとは、比較的流れが緩い河川や湖沼などでタモ網をつかって魚類を中心とした水生生物をとる遊びです。

底石をひっくり返したり、水草や葦などの根際をタモ網ですくうことによって、主に小型の生き物をとり観察することを目的としている人がほとんど。

水辺の生き物に親しみつつ、なにがとれるかわからないというワクワクをもたらしてくれる遊びですが、中には、持ち帰って生き物を飼育したり食べるような+αを楽しむ人もいます。

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ガサガサにオススメの季節

三浦半島の河川

ガサガサにオススメの季節は、5月~10月ぐらいまでの比較的水温が高い季節です。

初夏から秋までは、水に足を踏み入れても心地よい水温であるのと、魚類などが浅場で積極的に活動しているため、比較的成果が出やすいためといえます。(秋以降、淡水魚は深場や水草の奥などでじっと固まっていることがしばしば)

体も濡れるので、主に春夏の遊びと考えておきましょう。

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ガサガサにオススメの場所

三浦半島の河川でガサガサ

ガサガサを河川でやる場合は、以下の条件が重なっているところを選びましょう。

  • 法的拘束力がない場所(後述します)
  • 水深が浅い
  • 流れがゆるい。または、ゆるいところがある
  • 幅が細い河川

これらの条件がそろっているところであればガサガサに適しているといえます。

都市河川でも問題ないですが、生活排水等であまりにも汚濁が強いところは、人によって皮膚等に影響を受ける可能性があるので控えておいたほうがよいでしょう。

ガサガサで用意したい道具

三浦半島の河川をさかのぼる

タモ網

ガサガサで遊ぶのに最も重要なアイテムがタモ網。

網の目が適度に細かく先端が平らになっていて金属のガード付きのアイテムがオススメです。

虫取り網レベルの細かさは不要ですが、魚釣り用のタモ網では小魚がすり抜けてしまいますので注意してましょう。網目は数ミリ程度が適しています。

<ガサガサ用タモ網の優劣>

  1. 底が平らで金属のガード付き=◎先端部分がこすれると網が切れるのを防ぐ
  2. 底が平らになっているもの=〇(障害物にあてたときに隙間ができにくい)
  3. 網の枠が丸型=×(障害物にあてたときに隙間ができ魚が逃げやすいため)

他に、枠が柔らかすぎるものなどは、使用するうち二まがってしまうので注意です。

いざガサガサをやってみると熱中してしまい、枠を曲げてしまったり、先端をこすってしまうこともしばしばなので、できるかぎり丈夫なものを選びましょう。

伸縮するたも網の場合、長くして利用すると、力が入りにくくなります。特に、水生植物の下を奥まですくうときなど力が入りにくいのでで、できるだけ短くして使いましょう。

観賞魚ネット

必須ではないですが、あると便利なのが観賞魚ネットです。

細かい川虫やプランクトン類、魚の稚魚などを観察するときにはこのネットを使うと見やすく、触れずに放すことができます。

バケツ

つかまえた魚をしばらく活かしておく場合は、バケツを用意しておきましょう。透明タイプの水汲みバケツは、横から魚体が確認できてオススメです。

アクリルケース

魚をためておかず、観察してはリリースしていくスタイルの場合は、定規付きのアクリルケースがオススメです。幅が狭いため、魚が常に側面をみせる形で写真の見栄えもよくなります。

意外におすすめなのがスーパーの濾過水容器

三浦半島の河川でとった川魚たち

スーパーで濾過水のサービスがある場合、その容器をつかうと比較的水量が入り持ち運びも便利です。透明なため、魚の様子も見やすいです。密閉している場合、一定間隔で水を交換しましょう。

エアレーションと氷

バケツで魚を活かしておく場合は、酸欠と水温の上昇に気を配る必要があります。真夏の場合は、あっと言う間に水温があがり魚が死んでしまうので、持ち帰る際などは配慮することオススメします。

タオルやウエットティッシュ

ガサガサでは何かと濡れるたり汚れるのでタオルやウェットティッシュをもっていきましょう。

日焼けや熱中症を防ぐ服装と飲み物

特に真夏のガサガサは日焼けは、陽ざしや暑さにも注意する必要があります。

ガサガサは一度はまると熱中してしまいがちです。気づいたら気分が悪くなってしまっていたということにならないように、服装に気をつけましょう。また飲み物も電解質を含んだスポーツドリンクを中心に補給していくことをオススメします。

足元はアクアシューズがベスト

ガサガサはほとんどの場合、水中に足をいれています。水中には石・ガラスの破片・蛇籠(石を針金で束ねたモノ)などがあり、つまずくと危険です。つま先が保護できるウォーターシューズか使い古しのスニーカーを履くのがベストです。

子供はライフジャケット必須

ガサガサを水深がひざ下程度の流れの緩やかなところ以外で行う場合や、近くに深みがある場合など、状況によって子供にライフジャケットをつけてあげましょう。

箱メガネ

水中の観察をするのに箱メガネがあると便利です。ガサガサ以外にも清流で、ヨシノボリやカジカ類を見釣りするときや、磯遊びでも利用できます。

ガサガサの基本知識

河川の場合、上流より中・下流がオススメ

三浦半島の河川でガサガサ

河川上流部は魚が少ない。

河川の上流部は水温が低く、堰によって遡上できない魚が出てくるため獲れる生き物が少なくなります。また、底石が中下流より大きくなるため、たも網も使いづらくなるためガサガサにはあまり向いていません。

常に障害物を狙う

魚は流れの真ん中で泳いでいるようなもの以外に、障害物(植物・石)に隠れているものがいます。ガサガサでは、流れのなかで泳いでいる個体は動きも速く逃げ場もたくさんあるためたも網ですくうのには適していません。

ガサガサでは基本的に障害物を狙いましょう。

魚が逃げる方向を読んで網をいれる

三浦半島の河川

魚はでたらめに泳いでいるようにみえて、規則性をもって動いています。基本は、上流にむいて泳いでいますが、逃げる時には下流や横にも逃げます。

網を入れる際には、魚がどちらに逃げるか、また逃げやすいかを考えながら動いていくと獲物が増えます。

ガサガサで狙うところ

次にガサガサで特に狙いたいところを解説します。

流れが弱くなっているところ

三浦半島の河川

川には流れがありますが、その流れが弱くなっているところは小魚などがすみやすい環境にあります。また泳ぐのがそれほど得意ではないハゼ類(ヨシノボリ・ゴクラクハゼ・ウキゴリ)も多く生息しています。

水草が生い茂っているところ

川に生きている魚は常に、外敵に襲われる危険があります。代表的なのがサギや鵜ですが、水草が生い茂っているところはこうした外敵から身を守るのに適しているため、多くの魚が生息しています。

※水草は魚が卵を産むエリアでもあります。無配慮に踏みつぶしたりするのは控えましょう。

岸辺の植物が水面に広がっているところ

アシなど岸辺の植物が水面に根を広げているところの下は水草同様、多くの生き物が潜んでいます。根をさけながら奥までたも網を押し込みすくいあげてみましょう。

ガサガサで覚えておきたい技

根っこさらい

植物の根は細かく広がっていて、エビや小魚の隠れ処になっています。この根っこを利き手でないほうの腕でもちあげて、利き手で網を最奥まで入れて根っこを軽くふって下から網をすくいあげます。

ガサガサではもっとも生き物がとれる方法です。

足追いこみ・棒追い込み

ガサガサをやりはじめると、やたらに網を突き出すのではなく、待ち伏せ式の攻め方を考えるはずです。一方を壁や土手に阻まれた地形で、壁にぴたっとタモ網をつけ、上流側から足や棒で魚を追いこみます。

タッグ追いこみ

これは足や棒をつかった追いこみの発展形ですが、壁にぴたっとタモ網をつけ、仲間に上流から魚を追いこんでもらいます。この方法では、比較的動きが速い、ウグイ、アブラハヤ、オイカワ、小鮎類が獲りやすくなります。

岩持ち上げすくい

持ち上げられるぐらいの大き目の岩があり、流れに対して魚の隠れ処になっていそうな場合、水がゆるんでいる方から岩を持ち上げ、たも網ですくいます。上流部でアブラハヤなどが岩に隠れているときには有効な技です。

※もちあげた石はもとに戻しておきましょう。

ガサガサで獲れる魚やその他の生き物

ガサガサでとれる魚は多種多様です。河川で獲れる代表的な生き物を紹介します。

  • 上流域:アブラハヤ、サワガニ、ヤマメやイワナの幼魚
  • 中流域:ナマズ、モクズガニ、ウナギ、オイカワ、カワムツ、鮎、ドジョウ類、亀類、淡水エビ類、雷魚
  • 下流域:セイゴ、マハゼ、テナガエビ、ゴクラクハゼ、ボラの稚魚、コトヒキ、メッキ類(ギンガメアジなど)

※ウナギやモクズガニ、ゴクラクハゼなどは河川の河口と上流を行き来しますのでどこでも見られます。

知っておきたいガサガサの危険

楽しいガサガサですが、水遊びには危険がつきものですので代表的なものを覚えておきましょう。

雨後等の増水時はガサガサをひかえる

台風等、雨後に増水しているときはガサガサを控えましょう。川の地形は変わりやすく、いつもは浅いところがえぐれていたりすることもあり危険です。慣れている場所でも油断は禁物です。

上流部の場合、天候変化に注意しよう

上流部でガサガサをする人も多くはないと思いますが、上流部だから獲れるエビやドジョウ・ハゼ類もいます。河川の渓流と呼ばれるところでは、鉄砲水やダムの放水に注意する必要があります。

鉄砲水

鉄砲水は上流で土砂によって川がせきとめられてしまい、許容量をこえたタイミングで下流に一気に水が流れるものです。あたりが曇り暗くなって、川に濁りがみられたり、水の量が急に少なくなった場合は鉄砲水が発生する予兆かもしれません。速やかに川から離れましょう。

ダムの放水

こちらも上流部でみられるものですが、雨後にダムが放水を行う場合があり、水かさが増すことがあります。放水前には、警報がなりますので、よく覚えておきましょう。

落雷

夏の15時以降は、特に夕立ちを伴う落雷が発生します。ガサガサをするのは午前中から、昼ぐらいまでにしておいたほうがよいでしょう。

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子供から目を離さないように

子供連れの場合、ライフジャケットを着用させるのは前述の通りですが、常に目の届く距離に子供がいることを確認しましょう。判断能力が低い年齢の場合、いつの間にか深場に進んでしまい流されてしまう危険性もあります。

ガサガサで配慮したいこと

オイカワのオス

生き物を持ち帰りすぎる

川などでガサガサをするとたくさんの生き物がとれます。それをすべて持ち帰ろうとしていませんか?

飼育できる量、食べられる量などをきちんと考えてから持ち帰るようにしましょう。また、小さい個体や抱卵個体は逃がすなどの配慮も状況に応じて行うことが望まれます。

特に子供連れの場合は、獲れたいきもんをすべて持ち帰りたいという声が上がると思いますが親の責任として、言い聞かせることが求められます。

希少な生き物がいた場所をネット等で公開すること

ガサガサをしていると、希少な生物が生息していることに気づくこともあります。

これをネットで発信することにより多くの人がみると、一般の人だけなく販売目的で捕獲する人が登場します。結果的に、集団的に生物がとられてしまい、生息地として壊滅してしまうこともあります。

ゴミを放置すること

どんな外遊びでもそうですが、自分が出したゴミを持ち帰ることができない人がいます。環境への影響もそうですが、景観を損ねるため必ず出したゴミは持ち帰りましょう。

【重要】ガサガサをするときに必ず確認したい法律・ルール

ガサガサはタモ網をつかっておこないますが、漁法としては『さで網』というものに当てはまります。

たも網やさで網は「すくい網」とも言われていますが、袋状の網地の口縁を木、竹及び金具等で、三角形、円形、楕円形、半円形等の様々な形状の枠に結び付け、水産動植物をすくい取る漁具をいいます。

出典:水産庁

都道府県ごとの内水面漁業調整規則、または漁業権が発生している河川によっては第五種共同漁業権遊漁規則 によって『さで網』をつかった遊漁が禁止されているところがあります。

関連する法律やルールは大枠で以下の通り。

  • 水産資源法
  • 内水面漁業調整規則
  • 第5種共同漁業権と遊漁規則

水産資源法

(漁法の制限)
第五条 爆発物を使用して水産動植物を採捕してはならない。但し、海獣捕獲のためにする場合は、この限りでない。
第六条 水産動植物をまヽ ひヽさせ、又は死なせる有毒物を使用して、水産動植物を採捕してはならない。但し、農林水産大臣の許可を受けて、調査研究のため、漁業法第百二十七条に規定する内水面において採捕する場合は、この限りでない。
第七条 前二条の規定に違反して採捕した水産動植物は、所持し、又は販売してはならない。
(公共の用に供しない水面)
第八条 公共の用に供しない水面であつて公共の用に供する水面又は第三条の水面に通ずるものには、政令で、第四条から前条までの規定及びこれらに係る罰則を適用することができる。

内水面漁業調整規則(神奈川県のケース)

第6条 次に掲げる漁具又は漁法により水産動物を採捕しようとする者は、当該漁具又は漁法ごとに、
知事の許可を受けなければならない。
(1) やな(相模原市緑区青根道志ダムから上流の道志川で使用する場合に限る。)
(2) さし網
(3) 四手網
(4) まき網
(5) う飼漁法
(6) うなわ漁法
一部改正〔昭和45年規則135号・54年79号・平成18年11号・22年78号〕

<中略>

第27条 次に掲げる漁具又は漁法により水産動物を採捕してはならない。
(1) やな(やななわを含む。ただし、相模原市緑区青根道志ダムから上流の道志川で使用する場
合を除く。)
(2) 張切り網(瀬張り網)
(3) 発射装置を有する漁具
(4) 投網(日没1時間後から日の出1時間前までの間において使用する場合に限る。)
(5) びんづけ漁法
(6) 瀬干し漁法
(7) 水中に電流を通ずる漁法
(8) 火光を利用する漁法
(9) 水中眼鏡(のぞき眼鏡を除く。)を使用する漁法
(10) 眼鏡かき漁法
一部改正〔昭和41年規則57号・平成18年11号・22年78号〕

内共第12号第五種共同漁業権遊漁規則 多摩川漁業協同組合・川崎河川漁業協同組合

(漁具、漁法の制限)
第3条 漁業権漁場区域内で遊漁を行う場合は、手釣、竿釣又は投網以外の漁具、漁法に
よって遊漁してはならない。
2 前項に掲げる漁具・漁法であっても、かけ釣り中リールを使用しないあゆのころが
しを除き、俗称ひっかけ又はさくりに類似する方法で遊漁してはならない。
3 手釣、竿釣により遊漁する場合は、道具は2本以内とする。
4 遊漁に使用する投網の目合は、15cmにつき13節以下とし、網の全長は6m以
下でなければならない。

こちらは多摩川の一区間のケース。

漁法の中に、「さで網」がないためガサガサは禁止。

一般の遊漁者からすると首をひねる部分もありますが、現時点ではこうした法律のもとガサガサを楽しめる場所は限られています。

遊漁者の中には、個人・もしくは組織的に稚魚等を捕獲して販売する人もいるため全体的にこのような法令がしかれているのでしょう。

楽しいガサガサですが、これらのルールを守った上で楽しみたいですね。

参考情報:水産庁

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