【おとなの夏休み】肩の力をぬこう。三浦半島の川でガサガサをしてみた

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オイカワのオス
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永谷園には『おとなのふりかけ』がありますね。

いやはや、あれは炊き立ての白飯にかけると実にうまい。

どうやら商品コンセプト的には『おとなも子供も満足のふりかけ』であるようです。

今回ORETSURIから紹介するのは『おとなも子供もワクワクできる水遊び』

その名は、『ガサガサ』です。

目次

ガサガサとは

ガサガサとは、ざっくりいうと魚や水生昆虫など水辺にすむいきものを網ですくって楽しむこと。

とった魚などは鑑賞して生きているうちに逃がしたり、少量であればもちかえって飼育してみたり、ときには食べてみたり。遊び方は人それぞれ、無限大ですが、前提として川に負担をあまりかけないというのが推奨としてあります。

三浦半島の河川でガサガサをしてみた(中流域から)

今回訪れたのは三浦半島にある河川です。

神奈川郊外の小規模河川であれば、どこでガサガサしてもいろんないきものにあえると思います。三浦半島は地形的に河口から源流までの距離がかなり近いため、河口域から上流域までガサガサが楽しめるところも多く、幅広い生き物にであうことができます。

このような河川。洪水等の対策から護岸がかなり高く、気軽に親しめるというわけではないのですが、5月に訪れたときには稚鮎のような魚がいました。

このようにコンクリート底で、そこに苔が生えている模様。やや生活排水が流れ込むところがあります。

川に降りるためのルート。

かなり高低差があるの慎重に降りる必要がありますね。

今回は高校2年の甥っ子と、ガサガサをすることに。

きいてみると、ガサガサは初体験とのこと。まー東京23区で暮らしているふつーの高校生とかはそうだよなー。

無事、川へ到着。

護岸の高さは15メートルぐらいありそうですね。自然保護的な観点からは、こんな護岸こわしてしまえーみたいな意見があるかと思いますが、近隣住民にとってはやはり洪水による浸水を防止するという点で重要なんだろうなと。

ものごと、一方の見方だけで判断すると危険ですね。ときに自分の掲げ信じる正義のために、他者の考えだけでなく、他者自体を否定してしまったり。

この通り。見えますかね。

これはたぶん、鮎。

・・・

さっそくとろうとするのですが、手網だと無謀なスピード。

魚の動きはほんと機敏なんですよね。

ようやく、とったのがこちら。

8月に獲れた鮎としてはかなり小型で、これは餌の量や品質からなんだろうなーと。

琵琶湖の鮎は大きくならないというのがありますが、あれも栄養価の問題で、琵琶湖産の鮎を多摩川などの藻類が豊富な河川に放流するとかなり大きくなるという話があります。

このように河川には小さめの堰がたくさん。

このぐらいの堰であれば増水時などで頑張れば鮎も遡上できるようで、この上流域でも鮎が確認できました。八つ手網とか投網ではないので、ほとんどとれませんが。

下流側も段々になっています。ここをあがってきた鮎は偉いなー。

ほかにも海と上流を行き来する生き物として、たとえばウナギとかモクズガニがいますが、彼らは比較的遡上能力が高いんですよね。ウナギはほぼ垂直の護岸をのぼるっていいますし。

でも、ウナギも大きな堰があると、その堰を登っていく個体と、そうではない個体でわかれる印象です。

多摩川の丸子の調布堰の上下だと、調布堰の下がウナギが多くて、上流もいるものの数は各段に減ります。

このような流れの脇にある植物の根あたりは生き物の宝庫です。

ゴリ。

と、いってみましたが、ゴリって、淡水のハゼ類の総称みたいな呼び方なので、正式名称は不明。淡水のハゼ類や海老類の同定っていうのはほんと難しいなと。

ややでかいのは、ゴクラクハゼ。

ヨシノボリ類より、サイズがでかくて頭部が大きいのとカラーのパターンが特徴的です。体の側面の瑠璃色斑点みたいなのがきれい。

オタマジャクシ(カジカガエルかな)と、ヌカエビ類(このあたりもかなり難しい)

青年がガサガサしている遠景。

せっかくなので、このまま川の中を遡上してみました。

川で流れ着いたサトイモ(?)が元気に生きていたり。

堰によっては、このように端がけずれていて、魚が遡上できるようになっていたり。

でも、この下流がこういう形状じゃなかった場合はあまり意味がないような。

ヨシノボリ、ボウズハゼ、ゴクラクハゼ類。

いいサイズのにゅるんとしたボウズハゼを別の場所ですくったのですが、撮影中に、にゅるんと逃げていきました。

モクズガニ氏。

日中は隙間にいる個体のほうが多いとは思うですが、彼らも元気に生息しているようですね。これは小さいので見逃すことに。

これはノーマルドジョウかな。

ゴクラクハゼ、小型。

水槽で鑑賞するのはこのぐらいのサイズがよいですが、ハゼ類は縄張り意識が強いので、水槽で飼う場合は個体数と隠れ処を分散するのが重要です。

スジエビ。かな。

ウキゴリ。

個人的にすきな魚です。

ミミズなどのエサへの反応がいいので、釣ってみるのも面白い魚。

川が湾曲していて、淵になっているので、ハーフパンツ装備としてはここで一旦断念して、地上で休憩することに。

上から見ると、このような地形。

流れがあたるところの井状のブロックの隙間などには、うなぎやモクズガニが潜んでいるんだろうなと。ウナギの穴釣りやモクズガニをミミズで誘って手づかみするのも面白いんじゃないかなと。

上流域へ

近くのコンビニで、カップヌードルカレー味をすすって、上流へ。

とはいっても、上流も歩いて数十分なので、近いもんです。

段々川幅が狭くなる。

ここから山の中に入っていきます。

この堰の高さだと、鮎は遡上できないでしょうねー。ウナギがあがっていくのもかなり困難なんじゃないかなと。

イノシシ注意。

イノシシに背中を見せると危ういというような話が書いてあります。

念の為、

「前からきたら軸移動してかわそう」

「いやさ、ジャンプしてとびこえるのがいいんじゃないか」

というような会話を甥っ子とかわします。というかわたしが一方的に繰り広げておきます。

渓流っぽい。

水温がぐっと下がったなと。

うだる暑さの夏場はここちよい温度。

どんどん沢をのぼっていきます。

こういうのを沢登というんでしょう。たぶん。

マイナスイオン偏差値78。灘高校レベルということで。

ときおり、淵をさけて藪漕ぎ。

小規模河川なので、淵といっても1メートルぐらいがほとんどなんですが、念のため、安全を考慮して。

とはいえ、このようなジャングルエリアみたいなところも行軍したり。

ドバドバドッパーン。

きれいだなー。

この中に、魚がいるのが見えますでしょうか。

オイカワのオスがメスを争って、闘っています。

よいのか貴殿たち、もっと大局眼をもたないと、いけないぜ。

ここに吾輩がいる!

ぬわり。

ちっ。しくじったか。

オイカワも素早いよなー。

む。

オイカワのオスが石の間に頭を突っ込んで尻隠さずという状況。

・・・

・・・

・・・

これは手づかみだな。

ということで、手づかみしました。

オイカワのオスで婚姻色と追星がでているものって頭がゴツゴツしているんですよね。

うまそうだな。唐揚げにして食べるかな。

もうなんか無性にたのしい。

アブラハヤ。

基本かなり素早い魚なんですが、移動するパターンがあり、その移動経路を予測してたも網をおきつつ追いこむとすくえます。

アブラハヤ(たぶん。というのも、この魚はタカハヤとそっくりで地域差もあるので)

こういう穴には、ウナギがいそうだな。

さきほどの堰をまぐれでのぼってきた個体がいればこういったところの一番餌が流れてくるところにいるんだろうなと。

これはという岩場の下を網ですくうとこの通り。

アブラハヤ三連星。みんなぬるぬる。

甥っ子氏もチャレンジ。

うしろから見ていて、網の角度が甘いなとか思っているんですが、とりあえずそっと見守ることに。

甥っ子氏、今日一のアブラハヤをゲット。

唐揚げうまうまサイズ。

「なんか動きがとろかったのでとれた」とのこと。

この動きがとろかったってのは狭い渓流あるあるなんですが、網などで追いこむと、間違えて魚が岩場に頭をぶつけて脳震盪みたいになったりするんですね。たぶんそういうことかなと。

橋をくぐる。

そこにいるぞと、

言葉が響く。

流れで下側がえぐれている岩場。うなぎとモクズガニまったなし(堰さえなければ)

エビがいるのが見えますか?

こういったエビが。たぶんヌカエビかな。

こちらが今回の獲物。食べられそうなサイズは調理、飼育できそうなサイズは水槽で飼ってみることに。

今回ベンサンで沢を上っていったわけですが、指が隠れるマリンシューズなどがオススメです。

とはいえ、マリンシューズってグリップが弱いんですよねー。

ガサガサでとった魚を水槽で飼育してみる

持ち帰った魚たちを水槽にいれてみました。

左。ゴクラクハゼ。右は、先住で一人ぐらしをしていたドジョウ氏です。

それぞれ定着化。

水草がほしい。

奥から、鮎、アブラハヤ、ウキゴリ、先住民のドジョウ。

掃除をあまりせず苔をのこしえておいたのが吉と出るか。

藻類をメインで食べるヌカエビ、ヌマエビ、モエビ系の個体にはこの苔だらけの水槽は好条件だった模様。無心で苔をけずって口にいれている様子がユーモラス。

おとなのガサガサまとめ

ということで、『おとなの夏休み』として、三浦半島の川(中・上流域)でガサガサをしてみた話でした。

護岸の上から眺めるかぎりは、鯉とボラと鮎ぐらいしか目視できなかったわけですが、実際に川にはいってみると、たくさんの魚類・甲殻類・ときには小型のシマヘビ、なぞのチョコボ系の鳥(クイナ?)など、みんな元気に生きているなーという印象でした。

今回ガサガサをした河川は淵以外は、水深足首程度がほとんどで砂底だったのですが、多摩川などの都市河川の場合、エリアによってはヘドロ地帯などもあり、足元がとられて危険なこともあります。

子供ちゃんとガサガサをするときは、いろんな学びにつなげられると思うのですが、エリアによってライフジャケットをするなど十分配慮して遊ぶとよいと思います。

それと、子供ちゃんは、とった魚を「みんな持って帰りたい」というのがお決まりなんですが(わたしもそう言ってた)、そういったときに「なぜだめなのか」をきちんと話し合い、言い聞かせられると、今どこの釣り場でもみられるゴミを捨てるような残念な人間をうまなくてすむんじゃないかなと思うばかりです。

「奪うだけではなく、維持する」

これは、小さいときに学ばないと、一生自分ごととして行動できないことのような気がしています。

ではでは。

料理編はこちら。(オイカワとアブラハヤとイシガニ料理)

ガサガサ注意事項

  • 魚を持ち帰り過ぎない(特に網の種類では鮎類など100匹単位でとることもできてしまうので)
  • ゴミを残さない
  • 必要以上に騒いで川を濁らせない
  • 水辺の危険を常に考えて行動する
  • 車の場合は駐車場所に注意
  • 住宅街が隣接するところなど近隣の方々に配慮して行動する

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