どうも平田です。
今回は、長年愛用してきたノース・フェイスのスクープジャケットとゴアテックスハットの染め直しについての話です。
スクープジャケットはノース・フェースでもマウンテンジャケット同様に人気のアイテム。
コンパクトジャケットより防寒効果があり、しっかりとした作り。
スクープジャケットは、たしか20代のころに吉祥寺のオッシュマンズで買ったんですが、いまだに釣りやアウトドアの作業着として現役。
撥水効果はもうないので、主にコマセとかで汚れそう&雨が降らない場面で着ています。
ゴアテックスハットは2019年5月から4年ほどかぶっています。防水効果はかなり落ちたものの、紫外線を防ぐ帽子としては有用。
この2つの色あせが目立ってきたんですよね。
問題なくつかえるんだけど、あまりにも色あせしてくるとやっぱり見栄えも気になる。
そこでネットで調べてみたら、自分でも衣料の着色はできるということなので、実際にやってみた話です。
色褪せたスクープジャケットとゴアテックスハット
まずはご覧ください。
こちらが愛用のスクープジャケットです。
めっちゃ色あせていますね!
同じノース・フェイスのマウンテンジャケットの廉価版で、ゴアテックス素材ではなく、ハイベント素材を使用しています。
では、袖をみてください。
さすがに、退色が過ぎるだろ。
もともとは鮮やかな青だったんですが、塩や紫外線、排気ガスなどにくわえて、繰り返しての洗濯によりこのとおりグレーっぽくなっていますね。
長くノース・フェイスのアウターを着ている現場仕事の方々をみると、だいたいこういう色になっている気がします。
これはこれで労働着的には良いんですが、ずっと気になってはいたんです。
この傷は船釣りで他人のタモ入れに走ったら、船の出っ張りによって大きく裂けたもの。
あのときはテンションめちゃ下がったな。
それを妻に修復してもらったんですね。有難い。
捨てようと思ったんですが、直したらつかえるかもと。
その他、同じく釣り由来の穴が数カ所あったんですが、これも修復して長年愛用してきました。
たぶん日本国内に限れば、いや、世界でも、こんなにスクープジャケットを長年つかっている人はいないんじゃないだろうか。
そう思います。
続いてゴアテックスハットにいきましょう!
このとおり。
これも色褪せが過ぎるだろ。
もともとコズミックブルーというカラーなんですが、今やだれがどう見ても、色褪せブルーですね!
ゴアテックスハットは梅雨から秋雨時の釣りに適していて、雨を強力に防ぎつつ、つばがひろいので顔も焼けにくいという優れもの。
これは買った方がよいです。
▼が、それは別の話で
それにしても、こんなに色あせたノース・フェイス、
家庭で復活させることなんて出来るのかしら?
ノース・フェイスを青く染め直そう!
ネットに染料はいろいろあったのですが、諸々調べ、販売されている色ではネイビーブルーがあっていそうなのと、ナイロンを染められる染料を買ってみました。
▼こちら!
なんとなく色合いがあいそうですね!
自分でもよくみつけたと思いました。
さて、説明書通りにすすめていきます。
まず染めるスクープジャケットとゴアテックスハットをよく洗って濡らしたままにしておきます。
このとき、油分などの汚れがあると色むらの原因になるのでしっかり洗いましょう。
尚、油脂系の汚れは食器洗い洗剤でピンポイントに洗ってから洗濯機がおすすめ。
次に染料(粉末)を耐熱ボールにあけて、熱湯を500ml注ぎます。
で、菜箸などでよく粉を溶かす。
ここで注意点なのですが、菜箸は色でそまってつかえなくなります。これほんと。
あと、染料はよく溶かしましょう。
これが溶けきったとおもっていても、意外に溶けていない小さいダマになり、染ムラの原因になります。
それこそ、濾し器をつかったほうがベター。
次に7リットルが入る染色容器を用意するんですが、そんなものあんまり一般家庭にはないですよね。
色がついたら困るし。
ってことで、用意したのはこちら!
・・・
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どの家庭にも一つぐらいはあるプラケースです。
これはケースに色もつかないので便利。
プラケースに完全に溶かしきった染料を入れ、30度以上の湯を7リットル注ぎます。
実際は温度が高いほうが色が鮮やかに染まるようなので、給湯器の温度設定を60度にして注ぎました。
絹とか毛のような動物繊維は急な温度変化で繊維が縮むので注意!
そして、ナイロンの場合、食酢(ふつーの醸造酢です)を100ml加えるのもポイントです。
ここで、「おーい染めたいものはある?」と妻に聞いたら、次男の汚れた靴下と服が登場。
ほんとは妻のお疲れ気味のブラトップもでてきたのですが、本記事では自粛します。
この泥汚れが落ちないから捨てようと思っていたとのこと。ほうほう。
つづいて、ひつじのショーンの服。
これも汚れがぜんぜん落ちないから捨てようと思っていたとのこと。
よしきた、俺にまかせておけ。
あらよっと。
どんどん染色液にぶちこみましょう!
大事なことですが、手袋は大切。
あとで後悔します。
▼この食器洗い用手袋を愛用してます
全体にまんべんなく色が染まるように上下左右に動かして20分程度染めました。
このとき、動物繊維は粗目の洗濯ネットにいれてやさしく漬け込むと縮みを防ぐことができるとのこと。
そうですかそうですか。
あとは流水で軽く流した後に、食器用洗剤をといた「ぬるま湯」に漬け込みます。
その後、洗剤の泡に色が出ない状態まですすいでいきましょう。
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・・・
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助さん格さん、もういいでしょう。
干す前に重要なのが、屋内干しをせず、しっかり水気を手で絞ってから屋外に干すという点です。
これは単純に生乾き臭を防ぐためにやったほうがよいです。
ついにノース・フェイスのジャケットとゴアテックスハットが復活か!?
この日は風がめちゃ強く、数時間干しておくだけで、ジャケットとハットともに乾燥完了。
釣りのときはこまるけど、こういうときは風ナイス。よくやった。
では、ご覧ください。
お!おもったより鮮やかに染まっているじゃん!
御一同、染める前の褪せ褪せジャケットをもう一度思い出してみてください。
これが!
こうなるぜ!
すごい。
控えめにいってすごい。ほぼ新品だなこれは。
iPhoneフィルターなしの色合い
これならぜんぜん色あせが気になりませんね。
ちなみにこの写真はiPhoneのデフォルトで撮影しているんですが、Twitterに用意されている彩度高めのフィルタを通したらこうなりました。
スマフォアプリで鮮やかさ強めのフィルターを通した色合い
青がすぎる。
そうそう、ゴアテックスハット氏も・・・
これが・・・
このように素敵なブルーに蘇りました!
いいじゃん!
尚、ノース・フェイスのタグはそれほど青く染まらなかったんですが、ゴアテックスの商標タグは結構青くなりました。
これはこれでいいんじゃないかな。
まとめ
よい染まり具合やんけ
今回はノース・フェイスのスクープジャケットとゴアテックスハットの染め直しについての話をしました。
日本人は特にノース・フェイスが好きなわけで、長年愛用しているファンはかなり多いはずだと思います。
家でくすぶっているかつてのお気に入りジャケットがあったら、ぜひ色染めをやってみてください。
染料はAmazonで550円で買ったので食酢100mlとお湯代いれても、600円ぐらいで染めることができたわけですね。
圧倒的なコスト感。
実際のところ、「染め直すとかw、貧乏くさいwww、ふつーに買い替えるでしょwww」という人もいるとは思うのですよね。
それはそれで人それぞれなんですが、個人的にはどうせ使えるなら、「無理して買い替えなくてもよいなー」と思ってます。
長年つかったことによる愛着もありますしね。
<おまけ>
ひつじのショーンもよい具合にブルー。
泥汚れが目立った子の靴下もうまくごまかせていますね。
ちなみにナイロンは不要なんですが、綿は色落ちを軽減するために、色止めを使う必要があります。
紹介した染料の場合「色止剤ミカノール」というものです。
関連アイテム
▼基本同じ系統の色で染め直すのが無難ですが、元の色と混ざることにより、まだ世にないカラーがうまれるのも面白いかも。
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