先日、午前タチウオ船にいったんですよね。
え、釣果ですか?
釣果なんて飾りですよ。
さて、そうこうして沖上がりに隣席男性の武勇伝に笑顔で合いの手をいれつつ、船上で竿をそそくさと片すわけですよ。
で、遭遇したのが深刻な竿固着なんです(後述)。
今回は竿固着と便利なジャクソンのロッドエッグについて紹介です!
全体的には「ロッドエッグ」の商品インプレだと思ってください。
この餌付けで釣れないタチウオがいるだろうか
竿の継ぎ目が呪詛レベルに固着!
まじでこの固着が取れない
わかっていた。
最近、アナリスターライトゲームの継ぎ目が消耗して機嫌が悪くなっていたのは知っていたんです。
なんどか固着して二人がかりで、えいえい外したこともたしかにあった。
直近、わたしと一緒に釣りにいった人はみんなアシストを経験したはずです。
「竿が外れないんだよー」
「じゃあ一緒に外してみましょう」
ってね。
ということで、とれなくなってしまったんですね。竿が。
これまで35年以上釣りをやってきて、固着はなんども経験しているんです。
のべ竿から、テレスコ、マルチピースの竿まで。
淡水から海水までありとあらゆる固着を経験してきて、そのほぼすべてを解決してきました。
むしろ、人が固着させてしまった竿を直すことも何度もあり、或る意味固着外しのプロと呼んでも過言ではないレベルだったんです。
そう、外し方は一通り心得ているんです。
- ブランクが滑らないようにロッドベルトで巻く
- ガイドを持たないでまわしながら外す
- 手だけでなく、ひざの裏にまわして脚の開く力をつかう
- 二人でそれぞれのピースをもって引っ張る
- 固着部を冷やす
ほらね。
が、これが現地では全部だめだったんす。
この固着、まさに呪いレベルだな、そう思いました。
氷水につけたタオルで巻いて呪われた固着部を冷やしてみたが、とれず
なにがむずかしいかというと、アナリスターライトゲームって穂先側のブランクがつかむには細く、かつガイド間が短いんですね。
なので、バット側は固定できても、穂先側をきちんと固定できず、なんです。
竿を固定できないということは回して外す技が使えない。
二人がかりでやっても、同じです。
穂先側を持つ人が怪力でも、回転してしまうんです。参った。
ジャクソン「ロッドエッグ」をつかってみた
この丸い形状が握りやすい
はい、ソリューションの話に移ります。
当日は次兄の車に1ピース状態の竿を持ち込んでなんとか帰ってきたわけです。
電車じゃなくてマジでよかった。
で、あーだーこーだ家で外そうとしたんですが、埒が明かない。
そこで四の五の言わず、物に頼るしかないと思いジャクソンのロッドエッグを買ってみました。
ロッドエッグ自体の存在は知っていたんですが、これ、実際のところちょいお高いんですよね。
1個600円強。
固着外しではこれが2個必要です。
すると1,200円ちょっとか。ほーん。
でも、よく考えると、竿の永久固着という呪いが、たった1,200円でとけたら安くないですか?
なんか、ジャパネットというか、営業マンっぽくなってきましたね。
はい、この通り、しっかり竿を固定できそうです。
ロッドエッグにはノーマルサイズとSサイズがあるんですが、船竿のライトゲーム程度の竿であれば、穂先側を固定するのにSサイズがあったほうがよいです。
付属の説明書きをみると、対応サイズは以下の通り。
- Sサイズは5~12mmに対応
- ノーマルは7~15mmに対応
早速引っ張ってみる。
するとどうだ。
バット側は引っ張る側が太くなるわけで、固定できるんですが、穂先側はその逆なのでやはり完全には固定できないんです。
知る人ぞ知る固着外し術
脚の開く力をあわせてやってみるも、外れない。
ここまでくるとあっぱれな固着ぶり。
って、感心している場合じゃあない。
再度できることはないか。
- 油の神を召喚=シリコンスプレーを吹く(そもそも隙間に浸透するかは謎だが)
- 氷神を召喚=氷で冷やす(まだそこそこ室温も高いので膨張している部位に隙間をつくりたい)
二つ思いつきました。
まずシリコンスプレーを継ぎ目に吹いてしばらく置く。
次に冷やす。
冷やしてます
冷やすといっても、前もってやったような氷海水につけたタオルで覆った方法よりも、もっとダイレクトに冷やすことにしました。
キッチンペーパーで氷をつかんで、固着部(穂先側が入り込んでいると想定される部分全体)をさするように冷却。
そして再度、竿を腿裏にもっていき、脚を開きつつ、思いっきり引っ張る。
急に力を入れるのではなくて、じんわり徐々に引っ張り力を強める。
まっすぐひっぱると穂先側のロッドエッグがやや滑るので、やや角度をつけて斜めに引っ張ることで固定できる模様。
じわり。
じんわり。
じんわり。
む、
・・・
・・・
・・・
すぽん!(success !)
いやー抜けました。
まじでよかった。
抜いた後って実に爽快ですね!
もともとアナリスターライトゲームの継ぎ目は劣化で怪しかったので、リップクリームを塗っていたんですが、ティムコのフェルールワックスを縫ってみました。
これも高いし、リップクリームでいいんじゃん?と思っていたんですが、ワックス成分がより固めでしっかり塗れるような気がします。
この後、継ぎ目をおもいっきり押し込んでみて外そうとしたところ、やはり素手では外しづらいんですが、ロッドエッグ利用なら、手だけで外せる程度にはなりました。
ロッドエッグの使い道は他にもある
さて、ロッドエッグですが、ロッドのコミ部固着以外にも用途があるようです。
この通り、レンコンみたいに謎の窪みがたくさんありますね。
こうしてロッドを束ねるようにつかうようです。
個人的には竿を束ねる用途ではあまり使わないと思います。
一方、たとえば少しでも傷を付けたくない高級竿などを車で運ぶときに、ロッド同士の干渉による傷を避けたい、カシャカシャ音を無くしたいというようなケースにはよいかもしれません。
あとは岸釣りをしていて、岸壁にロッドを立てかけたいけど、傷が気になる場合にもよいですね!
今までタオル敷いたり、ガムテープを貼っていたが・・・
まとめ
タチウオ釣りたい
今回は2ピースやマルチピースなど、多くの釣り人がいつか経験する竿固着を解決できる「ジャクソンのロッドエッグ」を紹介しました。
釣り竿の固着は誰しも経験することだと思います。
Twitterで聞いてみたら、未解決事件の竿固着を抱えている人もそこそこいるようですね!
質問、釣り竿の継ぎ目がめっちゃ固着して心底困ったことがある人いますか?
— ひらっさん (@tsuyoshi_hirata) October 5, 2023
釣り場で竿の固着が外れないと持ち運びが大変ですよね。
そんなときに、ロッドエッグを2個持っておくと、大ピンチもすぐに解決ですよ。
周りの人が困った時にも貸せますしね!
ではでは。
平田 剛士(@tsuyoshi_hirata)
<ロッドエッグについて補足>
- エストラマー素材なのでワーム類と一緒に保管しない(溶ける)
関連アイテム
▼ライトゲームなどの船竿であればバット側はノーマルサイズ
▼同、穂先側はSサイズが最適