オシアコンクエスト購入からはじまる物語。はじめての「寒サワラ」ジギングにいってきた話

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サワラ
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こんにちは、上月です。

今回は東京湾の「サワラジギング」に初挑戦してきた話です。

実は僕、そもそもジギング未経験で、なんなら「餌を使わない釣り」ジャンルは、エリアトラウト・タイラバ・エギスミイカ程度の経験しかないんです。

ただ、これまで慣れ親しんできた、一つテンヤマダイやタチウオなんかは、微妙にルアー的な要素も含んでいると思うので、きっと嫌いじゃないと思ってたんですね。

でも、他にやりたい釣りモノもあるので「まあ、いずれ」と、一生やることのない典型的パターンにはまっていたんです。

とまぁ、そんな感じでジギング自体は縁遠かったんですが、どうしてここにきて挑戦してみたのか、そのあたりからお話します。

目次

きっかけはオシアコンクエスト。募るサワラへの想い

もう、そのまんま。

今年の頭、オシアコンクエスト201HGをテンヤスミイカ用にポチったんですね。購入経緯は初テンヤスミイカ釣行の記事に書いてあるんですが、ORETSURI編集長平田さんにそそのかされたわけです。

で、ぽちった結果、前評判通りとてもいいリールだったと。

そうなると、巻きパワーが必要な他の釣りにも展開していきたいとなるわけで。

で、翻って、サワラについての想いもありまして。

サワラってとても足の速い魚で、お店だと限られた一部の店でしか食べられないんです。もしくは、釣った人に分けてもらうか。

僕はどちらのパターンでも食べたことありますが、いずれにしろレア物には違いないです。

そして、冬のサワラ は、めちゃくちゃうまい。皮付きのまま炙った刺身を4切れほど食すと、幸せな気持ちに浸れます。

これは釣ってみたい、となってしまいますよね。

ただ、サワラを釣るといっても、手持ちのタックルを流用して狙えるエサ釣りは、少なくとも関東近郊では展開されていないわけで。そうなると、ジギングかキャスティングルアーに限られます。

多分、あまり群れにならない、かつワラサ・イナダに比べてコマセにも寄りづらいんでしょうね。強靭・鋭利な歯で、仕掛けもすぐに切られるだろうし。

たまに、天秤餌タチウオでゲストとして釣れるようですが、まあ確率は限りなく低いです。

というわけで、オシコン購入と、あふれ出るサワラへの想いが出会い、今回のサワラジギング釣行に至ったわけです。

準備編

とはいっても、リールだけじゃ釣りはできませんよね。

ええ、ジギングロッドもしっかり揃えましたとも。

なお、「サワラジギングは今後も続ける気がするけど、同タックルを流用できる他のジギングはやらないだろうなー」と考えていたので、ある程度お安くすませることを念頭に揃えました。

まずはロッド。

メジャークラフトの「クロステージ ジギング CRXJ-B58/3 5.8フィート」です。

決めては価格と見た目のバランスですね。実売価格は1万円前後とお手頃。

次にジグ。

これも、メジャークラフトからチョイス。

ジグパラバーチカルショートと、ジグパラバーチカルロングの100,120gをポチポチ。

色は定番カラーがあればどうにかなるようなので、アカキン・シルバー・ブルピンあたりを混ぜて購入しました。

当初は「高くない?」って思ったんですが、他メーカーはその1.5倍とかがザラなんですね・・・恐るべしルアーの世界。

小物はこんな感じ。

スプリットリングやフックサイズは、ネットに情報が載っているものの、意外と書いてることがバラバラだったりするので、実店舗にて店員さんに相談して購入しました。

ちなみに、リールの道糸はPE2号、リーダー10号です。ロッドとリール本体以外の仕様は、エリア・状況・人によって違いそうなので、あくまでご参考に!

その他、意外と大事だなと思ったのが、スプリットリングを開くプライヤーです。

昔エリアトラウトで使っていた物は、明らかにサイズが小さすぎるので、ネットで新たに購入しました。

が、リングは開くものの、微妙に幅が狭くトリプルフックに着けられない・・・

これが釣行前夜に判明し、急遽、近所のキャスティングへ駆け込むことに。

既に「蛍の光」が流れている店内で物色した結果、これを購入。

シマノ パワープライヤー CT-561Pです。

実売は3,500円程度と中々お高いですが、とても使いやすく、リングもしっかり開くのでおすすめです。

オシコン購入をきっかけにこんな感じに揃えましたが、商品の合計金額は計算したくないですね・・・思ったより金がかかりました。

ともあれ、道具は揃ったわけです。

あとはどこで釣りをするか?

これは以前一緒に釣行した(タチウオの記事に登場)「よーへー君」におまかせしました。

というのも、実は彼、サワラフリークで、数年前からやり込んでいるんですね。こういうのは任せてしまうのが吉だなと。

ロッドやジグ購入でも相談し、船宿予約時にいま使っているジグサイズや道糸ルールを確認してもらいました。とても助かる。

当然、そのまま予約をしてもらいーの。

船は、横浜 八幡橋の鴨下丸です。

「なんでここに通い出したの?」とよーへー君に聞いてみると・・・

「そもそも乗合メインで出船している船宿が少ない」

「ボート系がメインになるが、調べるとどこも内輪感が強くて一人だと辛い」

「数少ない船宿の中で、鴨下丸が一番サワラメインで出船していて、雰囲気もいい」

とのこと。

なるほどなるほど。

というわけで、準備万端の上月はサワラを釣ることができたのか!?

いざ、根岸から出陣

当日は、5時に船宿集合。

こういうときは大体5-10分前に着くのがセオリーなので、4:50に船宿到着です。

女将さんが店前に待機しており、車をどうすればいいのか等を確認して、とりあえず釣座を確保しました。

鴨下丸はホワイトボードのマグネット式です。

四隅は右ミヨシが空いていたので、そこを並びで確保。

さて、5時を過ぎても「よーへー君」がこないのでLINEを見てみると「すまん、道間違えたので遅れる」とな。

何度も来てるんじゃないの・・・?

と、一抹の不安を抱えましたが、結局20分ほど遅れて「よーへー君」が到着。

店のすぐ近くにあるセブンイレブンで色々購入し、朝ごはんをたべーの、荷物を船につみこみーの。

船は店の前に係留されています。

船に乗り込み、タックルを準備しーの。

恐らくどんな釣りでも定番であろうアカキンをチョイス。ジグパラのロングです。

7時にいざ出船!

主戦場は浦賀〜久里浜沖

鴨下丸は、「掘割川」という横浜の人工河川に係留されており、まずはそこを降っていきます。

船首が上流を向いているのでUターン。

橋を超え。

東京湾を南下。

浦賀沖あたりへ。

写真右の階段型になってるマンション周辺が、浦賀ですね。

なお、この日は終日、浦賀から久里浜あたりをウロウロしてました。

40分ほどで到着したんですが、そこから15分ほど船長がポイントを選定し8時前に「やりましょう。サワラ狙いの方は、底から水面まで探ってみてください」のアナウンスでスタート!

底までフォールさせ、そこから生まれて初めてのワンピッチジャークで海面までさぐり、2回目のフォール。

・・・

・・・

・・・

アレ?

まだ中層あたりなのにフォールが止まったな・・・。

「これはもしや?」と思い、すかさず思いっきり合わせを入れてみる。

すると、ぐわーーーーーーーん!!

と、勢いよく曲がるロッド。

それと同時に、カリカリとドラグ音を鳴らして放出される道糸。

「なんだこの引きは!クッソ重たいぞ・・・!?」と、普段この釣り物をやってる人なら当たり前なんでしょうが、最近大きな魚を釣っていない僕にはとても衝撃でした。

サワラの場合、走らせると「同時多発高切れフェスティバル」が発生するので、とにかく巻きまくるという事前情報を得ていたので、ドラグフルロックで巻こうとするも・・・。

あれ?1mmも巻けない。

仕方ないので、スプールを指で抑えてポンピングに持ち込みますが、重たすぎて、腰を入れて持ち上げないと浮かせられないくらい。

なお、船長が隣でタモをスタンバッていたんですが、「浮いてきたら呼んでください!これはエイかもしれないなぁ・・・」と不穏なことを言い残して去っていきました。

えっ。

と、一瞬全身から力が抜けかけるものの、なんとか気合を入れ直して、ひたすらポンピング。

ひたすらといっても、重すぎるので動きはとてもスローですが。

何度かポンピングしてると、相手も体力尽つきたのか、強い引きはなくなったので、なんとか海面まで持ってきたところ・・・

でっかいサワラや!!

リアのトリプルフックが、がっつりスレ掛かっていたわけです。

そりゃ重くなるわと。

船長がタモ入れした瞬間にフックが外れたので、恐らくギリギリのとこで上がってきたんだなーと。

90cmのサワラ 

どーん。

君に会いたったんだよ、サワラ君。

サワラは基本的にスレがかりが多く、フォールだと余計にそうなると聞いてましたが、まさにその通りの展開。

というわけで、僭越ながら船中1本目をゲットです。

体力を使い切ったので、お茶を飲みつつ一服。

ジャークさせるだけでも体力つかうのに、掛かったらそれはそれで体力つかうので、なんともハードな釣りだなーと。

こちらは船長が撮ってくれた写真。そろそろ髪を切ろう。

休憩も終わり、「さあ、もう1本いっとこう!」と投入したところ、またもフォールでヒット・・・!

がしかし、数秒でフックアウト。悔しい。

とはいえ、1本あげたことで心には余裕があったり。

釣果情報をみてると、高確率で坊主が出ているし、船中数本という日もあり、よーへー君も「過去、なんどもクーラーボックス空のまま帰ってる」と。

このあたり、厳しいときのテンヤスミイカと通じるものがあるなと。

それをよーへー君に伝えたところ「そうだね、イカより全然価値があるしね!」と言っていたので、馬鹿野郎!釣りに貴賎なし!!(意訳)と伝えときました。

悶絶タイムに突入

さてさて、船は細かな移動を何度も繰り返しながら、ポイントを探っていきます。

移動ごとに、5~10分程度で誰も釣れなかったらすぐに移動するペースですね。

写真では遠くに見えますが、周りには小型ボートがたくさんいて、みんなサワラなりの青物を追いかけているようです。

僕は、調子に乗って船首(お立ち台)で釣りをしてみたり。

これも初体験。

タチウオ船になると、ジギングの人だけお立ち台にいたりするんですが、自分がそこに登る日が来るとは思っていませんでした。

近くでナブラが立つと、船長の合図でみんなキャスティングタックルに持ち替えて投げまくったり。

僕はジギンルタックルしか持ってないので、アンダーでキャストして、早めのタダ巻きで引いてくる具合。まぁ、釣れませんけどね。

ナブラのおっかけについて、船長は「うちは東京湾一遅いルアー船だから!ナブラに追いつけない!!あははー」とコメントしていました。あははー。

まあ、小回りきく小型のボートには敵わないですよね。

ジグをショートタイプのイワシカラーに変更。

が、釣れず。

みたいなことを繰り返していたら、10時前によーへー君が1本目をゲット。

お見事!

「やっと安心して飲めるわー」とな。わかる。

が、その後調子は続かず、移動の繰り返し。

「サワラ&タチウオ七不思議」の一つ。いつの間にか血だらけ問題

気づけば指が血だらけで、手を洗ってみたら穴が二つあいていたり。

ここまで、船中もまだポツポツ程度でしたが、見渡すとアカキンのヒット率が高そうなので、次はショートサイズのアカキンジグに変更。

次こそ頼むぜ、本当に、マジで

色を問わず、たまにフォールでアタリはあるものの、フックに持ち込めないまま時間が経過。

で、ピンクの人が釣ったのを見たんですよね。

すかさずジグチェンジ。

次こそ・・・次こそは・・・!!

バイトされた歯形はあるんだけどねー。

でも、のらない。

そして・・・15時20分、納竿。

戦いは終わった

おい、終わらせるの早すぎるだろうと。

はい、わかりますよ。

ただ、ジグだと明らかにフォールでしか当たらない日でしたし、僕はフォール&各種ジャークを繰り返しているだけなので、これ以上書くことがないわけですよ。

なんなら、元々よーへー君から「14時過ぎ納竿で、15時前後には船宿に戻ってるよ」と聞いていたので、後半はジャークしながらその後の予定変更を色々考えたり。

みなさん、もう一度書きますね。

鴨下丸は15時20分納竿です。(日に寄るかもだけど)

まあ、よーへー君の方が焦って奥さんに電話してましたけどね。

そんなこんなで、初めてのサワラジギング体験は、サワラ 1本で終了!

まとめ

持ち帰り後のサワラです。

クーラーに入らないんで、がっつり曲げて押し込みーの、そのまま死後硬直した上、それを無理やり元に戻しーのだったんで、なんか情けない見た目になってますね。

その身はというと・・・

脂がにじみ出るサワラ

これはうまいやつ。間違いない。

さて、船中の結果はどうだったか。ちょっと気になる人もいると思います。

0-6本でした。

ちなみに、よーへー君は2本。

6本の人は、ナブラ時のキャスティングを確実にモノにしていたようで、やっぱり準備とスキルが明確に違うなと実感しました。キャスティングタックルがあるっているのは、面で勝負できるわけです。

ジギングではどうだったのかわからないですが、全体を見渡してもジギングのみで釣れたのは1-3本/人程度じゃないですかね、多分。

というわけで、ジギングの「アタリを出すまで」については、ある程度の準備さえできて、よっぽどカラーやシルエットを外さなければ、あとはほぼ運だったんじゃないかと。

だって、フォールしか当たらないんだもん・・・。

運ですよ運。

一応、フォールスピードを落とせばフックに持ち込めるかも、なんて考えて試したりしたんですが、むしろアタリが減るような状況だったり。

これが、巻き上げ時に多少なりとも当たる日であれば、そこに工夫の余地があった気もするんですけどね。

ただし、アタリからフッキングに持ち込むスキル、ここは不足していたと思います。

フックの種類やサイズ、フッキングしやすい合わせ方などなど、次回挑戦するならその辺りも考えていければなと。

その他、タックル面での感想は以下の通り。

オシコンの200サイズは、通常のサワラ ジギングでは十分なスペックですが、今回のように大きなサイズがスレ掛かりすると、まったく太刀打ちできず。

本格的にやりこむなら、もう少しパワーがあるものを選んだほうがいいかもですね。

メジャークラフトのロッドは、適合サイズ表記が100-180gとなっているものの、100gだと竿先が若干曲がる程度の、かなり固めなロッドでした。好みもあるでしょうが、本来は150g前後のジグが向いてるんじゃないかと。僕は好きですよ!

今のところ、今シーズンは再度サワラに挑戦する予定なしですが、来シーズンは改めて挑戦してみたいと思います。

では!

上月@sakana10bike

当日のタックル

お世話になった船宿

八幡橋「鴨下丸」

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