温かさと操作性は両立できる?シマノの防寒手袋「クロロプレンEXS 3カバーグローブ」インプレ

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「クロロプレンEXS 3カバーグローブ」
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~この記事は約 7 分で読めます~

どうも平田です。

毎年12月ぐらいになると、素手での釣りがきつくなりますね。

晴れている昼間はよいけど、朝夕に風が強くて太陽も出てないとなるとかじかんでしまいパフォーマンスを出しづらくなります。

そうなると毎年「グローブどうしようかしら」と考える。

みなさんも同じじゃないでしょうか。

というのも、クロロプレン(≒ネオプレン)系のグローブって、耐久力という点で1~1.5シーズンぐらいでボロボロになっていくからです。

もちろんボロボロになっても使えるんですが、見た目が悪くなりますしね。

ということで、今回は先日購入したシマノの新製品「クロロプレンEXS 3カバーグローブ」の使用感を紹介します。

いつもの通り、実際に感じたプラス面・マイナス面を紹介します。

購入検討の参考にどうぞ。

目次

釣り用防寒グローブの種類

まず釣り用防寒系グローブについてのおさらいです。

基本クロロプレン(≒ネオプレン)×化繊系で一緒なのですが、以下のような種類があります。

3カットグローブ

DG8520W ダイワグローブ

3カットグローブ(という名前なんだか知らないが)は、親指・人差し指・中指部分がカットされたアイテム。

頻繁に餌付けをしなくてはならない餌釣りや小さいルアー交換をするようなライトゲームに最適。

アサリを頻繁につけかえるカワハギ釣り、オキアミを何度も打ち返すアマダイの釣りは3カットグローブじゃないと難しそうです。

<3カットグローブの代表的モデル>

5カットグローブ

5カットグローブ(という名称なの?)は、すべての指部分がカットされた操作性重視のアイテム。

指の動きが自由になり、繊細なアタリもさらにとりやすくなります。

また、練り餌などを指でかき回す釣りでも、毎度グローブを脱がなくてよいのでおすすめです。

防寒面では、当然露出面が多いため3カットグローブに劣ります。

<5カットグローブの代表的モデル>

フルカバーグローブ

フルカバー状態のグローブ

フルカバーグローブ(これはよく使われている名称)は指全体が覆われているタイプです。

大きめのルアーをつかった釣りなど、頻繁に細かい作業を頻繁にしないような釣りに向いています。

極小ジグヘッドにワームを頻繁につけかえるような用途には適していません。

<フルカバーグローブの代表的モデル>

タイタニューム・アルファ素材

シマノのグローブ

使い古したタイタニューム・アルファ仕様のグローブ

タイタニューム・アルファは、完全独立気泡のクロロプレンラバー表面に、チタン合金を特殊コーティングし、その上に合成繊維をラミネートした5層構造の新マリンスーツ素材です。 図のようにチタン合金は、70ミクロンの超極薄のフイルム状で効果的な断熱、保温性を発揮し、従来品に比べ約40%保温力アップ。ヒートロスによる疲労を軽減します。

 

出典:山本化学工業

タイタニューム・アルファはクロロプレン素材をチタン層で挟み込み、さらにジャージ層でサンドイッチした新複合素材です。

一般的なクロロプレン素材のグローブより保温性が高く、かつ薄手でも保温性を保てるため、特に寒冷なシーズンに細かい作業をする必要がある釣りに最適。

たとえば、カワハギ釣りでノーマルクロロプレン素材の3カットグローブを装着していると手がかじかんでしまい動かなくなることがありますね。

一方、タイタニューム・アルファ素材のアイテムであれば、同じ条件下でも保温性がさらに高いと言えます。

冬場手が動かなくことがありますが、かじかむことが少なくなり手返しもあがります。

※もちろん人によりますよ

丈長め仕様

丈長め仕様という言葉はないんですが、袖口までグローブの素材があるのとないのとでは、防寒力が大きく異なります。

真冬に風が吹いているときに袖口があいているとかなり寒いんですね。

が、グローブの手首側の丈が長いと、上着と一体化することにより風が入ってこないんです。

防寒目的で買うなら丈長め。これほんと。

DG8520W ダイワグローブ

こちらは、ダイワ「DG-8520W カモフラ ルアーグローブ3本カット」。

丈短めタイプなんですが、真冬だと寒いです。

手首が冷えることにより手全体も冷える感があるんですよね。

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シマノのグローブ

こちらは丈長めのタイプ

上着と一体化しているので、隙間がなく、寒風が吹き込みづらい仕様です。

丈短めと丈長めはそれほどお値段も変わらないので、こだわりがなければ丈長めを買いましょう。

<丈長め仕様の代表的モデル>

さて、今回はシマノ・クロロプレンEXS 3カバーグローブを購入したんですが、以下の条件から選びました。

  • タイタニューム・アルファ素材である
  • 丈長仕様
  • 3本カットながらもカバーできる

もともと、シマノのクロロプレンEXS 3カットグローブという指3本をカットしてあるものをつかっていたんですね。

シマノのグローブ

が、ご覧の通りボロっぽくなってきたので、新しいのを買おうというわけです。

ちなみに古いのも補強して予備用として使ってます。

3カバーグローブは、一見フルカバーのグローブのようにみえて、3カットグローブのように指が出し入れできる仕様です。

背面はフルグローブっぽいが・・・。

くるりんぱ。

ほら、手のひら側はスリットがありますね。

つまり、細かい作業をするときは指出しで使用し、作業をしないときは指をつつんでフルカバー状態で使えるわけですよ。

なにそれ便利そう。

でも、実際どうなんでしょうか。

もし便利なら世の中の防寒釣りグローブが全部3カバーグローブになっているはずだしなー。

・・・

この日はテンヤスミイカにいきました。

まず細かい作業は指カバーをとって、3カバーを外した3指開放状態でやりましょう。

そうすれば素手なので作業も早く済むはず。

・・・

・・・

・・・

やりづら。

指を露出したあとに余ったカバー部分がめっちゃ邪魔だこれ。

どういうことか?

シマノの3カバーグローブの場合、上写真のように指を露出すると、カバー部分が指上にのっかる仕組みなんですね。

そこでラインを結んだり、テンヤにシャコを乗せてゴムを巻くとき、確実にこのカバーを挟んでしまう。

作業の手間取り半端なしという。

このようにラインが余った指側にひっかかりやすい

ラインも結び方によるとは思うんですが、指で輪っかをつくるような結び方をすると、このカバーが干渉してしまうという。

なんとも誤算。

スマフォを操作するという用途なら細かくないし、よいとは思うんですが、やっぱりラインを結ぶとかはキツイ。

同じコンセプトである、ダイワの「フィッシンググローブ フルカバーグローブ 3本カット DG-82008W」みたいに、3本カット部分をマジックテープで固定できたほうがまだ便利なのかもしれません。

▼これ

まさにつかってわかるところ。

次にフルカバー状態での防寒力はどうなのか。

こちらはフルカバー状態にしてリールをもっているところです。

もともと3カット&タイタニューム・アルファ&丈長でも十分保温性が高いわけですが、指が覆われることで鉄壁の防寒性。

この日も北風が強かったんですが、全く手はかじかみませんでした。

やはり風がある日は、指や手首がフルガードできるのはよいですね。

そんなこんなで700g級の今シーズン自己最大のスミイカをゲット。

結果、6杯でした。船中釣果は0~10杯。

さて。

実はこの日、イカの乗りはこの倍はあったんですが、何度も「かけ漏れ」してしまったんですね。

テンヤスミイカでいう「かけ漏れ」とは、シャクリの際にイカの乗りを感じたものの追いアワセできず、イカが落ちてしまうことを指します。

かけ漏れの理由はいろいろあるんですが、その一つに、フルカバー状態で瞬間的にリールを巻きはじめることになれていなかったというのがあります。

すごくマニアックな話ですが、深場のテンヤスミイカはイカがテンヤにのったら、瞬時に追いアワセをいれないとバレがち。

そのため、個人的にはハイギアリールで4回転ほど高速巻きして掛ける(このあたりは動画をご覧ください)ようにしています。

が、フルカバー状態のグローブだと、感覚的になれないのか巻アワセが遅れてしまったというわけです。

シングルハンドルのパワーハンドルだと、瞬間的にハンドルを探してしまうことが多く、そのときに素手よりハンドルにたどり着くまでの速度が落ちるのでしょう。

テンヤスミイカをやらない人にとっては何を言っているのかわからないと思うんですが、今後リールをダブルハンドル化したり、フルカバー状態にどんどん慣れていこうとも思ってます。

いやちょっと待てよ。

よく考えると、個人的に冬から春の釣りは、餌付けを頻繁にやる釣りをやりがち。

  • カワハギ
  • アマダイ
  • エビメバル

などなど。

そうなってくると、もともと指が3本カットされているアイテムがやっぱり合理的なのかもなーと思ったり。

まとめ

今回はシマノの新製品「クロロプレンEXS 3カバーグローブ」の使用感を紹介しました。

3カット状態の指を自由に開閉できて便利かつ防寒性抜群。

防寒と操作性を兼ね備える、タイタニュームα・EXSを採用のグローブ
寒い時期のアングラーにとっての悩みのひとつであるグローブ。繊細な操作を求めるのであれば、指ぬきのタイプが優れているが、指ぬきタイプでは手先がかじかんでしまう。こうした悩みに答えため、親指から中指までの3本の指先部分を出し入れ可能な仕様に。断熱保温性に優れ、伸びがよくフィット感の良いタイタニュームα・EXSと、肌触りがよく着脱もしやすい「パールフィット加工」を施すことで、冬の釣りでの快適性も向上。
グローブの丈も袖口を上からかぶせられるように長めに取られており、釣行中にずっとつけていられる機能性を追求している。

出典:シマノ

それはそうなのですが、実際に着用してみると、細かい作業は余った指先部分が干渉してやりづらいということがわかりました。

ラインを何度も結んだりと指で細かい作業をするときには、やはり3カットグローブ×タイタニューム・アルファ×丈長めが最適解だなーと思った次第です。

同条件のグローブはシマノで言えば、クロロプレンEXS 3カットグローブ

ダイワで言えば、DG-7620W 立体成型オールラウンド防寒グローブ3本カット等です。

温かいのは事実。まったくかじかみませんでした

ロゴの主張が抑えめなのは好きです。

フィット感は抜群

※クロロプレン素材のグローブはみんな独特の化学臭がするので苦手な人は苦手だと思います。

※縫い目がほつれやすいので、手洗いしましょう。洗濯機にいれてがーがー回すとすぐにボロボロになっちゃいますよ。

追記

指カバーを外した時に、邪魔になる問題については、写真のように指とのスキマに押し込んで固定すると改善されることがわかりました。

それにしても使用2回目ですが、既に縫い目がほつれてますね。

シマノのクロロプレンEXSグローブは、旧3カットモデルからそうなんですが、縫い目がかなりほつれやすいのが泣き所です。

素材特性ゆえなのか、縫い目がすぐにほどけます。

このあたりは前作から、Amazon等でネガティブレビューがついているので、そのあたりを今後改善いただくとありがたいです。

自分で補修しながら使える人であればよいんですが、そうでないとストレスが溜まるかもしれません。

わたしは補修しながら使ってます!

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