水深160m東京湾・下浦沖深場で手巻きテンヤタチウオをやるとこうなる

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タチウオ
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どうも平田です。

11月初旬、鴨居大室港五郎丸さんからテンヤタチウオにいってきました。

一緒にいったのは漫画家の佐藤秀峰さんです。テンヤタチウオが面白いという話をしていたら、佐藤さんもやりたいという流れになり、一回しかやったことがないレベル感のわたしが、あーだこーだ講釈しながら当日へ。

目次

テンヤタチウオはマイワシ餌の確保が必要

五郎丸さんのタチウオは午前船でテンヤ専用ではないので、餌の持参が必要なわけです。

1日船で必要なイワシ数は30尾程度。午前船ならば、20ぐらい用意して、あとはサバ短やワームあたりを予備餌にしておけばよいのだと思います。といっても、船テンヤの場合、ヘッド形状とあうワームはそれほどなさそうですね。

いざという分にエコギアのパワーシャッド6インチあたりが価格的にもよさそうです。細いけど。

ほかには、天秤仕掛けを用意。あらかじめ船長に相談して、餌釣りに切り替えるとか。

これは釣り座の問題も出てきそうですね。

それにしても、2020年に東京湾でテンヤタチウオ船もしくはテンヤOK船が一気に広がったわけですが、餌代込みのところとそうでないところがあるのでこのあたりは注意です。船宿で餌が買えるかどうかも要チェック。

乗船料+餌代の話をすると、テンヤタチウオに適した大羽イワシは新鮮なもので一尾50~100円程度はします。

それを1日船だと30尾ぐらいつかうので、50円/1M(マイワシ)レートで購入したとして、1,500円ぐらいは餌代にかかると思っておいたほうがよいです。餌持参の場合は。

さて、佐藤さんもわたしも、午前船とはいえ、必要十分なマイワシ持参して乗り込みました。

あらかじめ佐藤さんに「大き目のマイワシって意外と売ってないんすよ。○○と△△で売ってました」と助言しておいたところ、あれこれ魚屋を回ったそうで、中羽サイズを中心に50尾(一部食べたそうで)買ったとのこと。なんとも前のめり感が伝わってきますね。その気持ち、よくわかります。

わたしは、たまたまOKストアにていつも売ってない青森県産の大羽イワシが30尾手に入り、ほくほくしながら塩漬けして持参。

餌のマイワシは生のまま持ち込んでもよいんですが、やはり塩締めしておいたほうが、身持ちもよく、現地での仕込み工数が減ります。できれば自宅で塩締めしましょう。

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いざ観音崎沖と見せかけて船は下浦沖へ

釣り座は右舷胴の間。

どうやら、右舷は全員テンヤで左舷は天秤餌釣りという布陣のようです。

出船前に、テンヤにイワシを装着。

ダイワのパープルゼブラ50号から投入して、状況を確認しつつ、反応がなかったら、ハヤブサのイワシカラーもしくは釣り具のポイントオリジナル(ハヤブサ製)のマットブラックか、意外とシマノのシルバーヘッド系が釣れるかも。とかなんとか皮算用は充分です。

ということで出船。

鴨居大室港をでて、走水・観音崎方面は左(北側)、下浦=したうら沖方面は右(南側)なわけですが、このときはどっちでやるかという意識の前に、完全に走水・観音崎でやるイメージでした。

が、風があるからか、観音崎方面の反応が薄いからか、船は右手に向かい下浦沖方面へ。

説明しよう。

下浦沖とは、金田湾北側に位置する沖目で、水深が160m前後と深場なのだ。

わ。深場か。

このとき、このとき、船上でそう思ったのは、わたし一人だったんじゃないでしょうか。

なぜか。

船中、手巻兵なのはわたし一人だったからね。

いかにオシアコンクエスト200HGといえども、手巻きはちょっとつらいんじゃないか。

よく会社のMTGで、なんでもネガティブ発想でいるひとがいますが、一瞬そう考えたのは事実です。

が、やってやろうじゃないの。

オシアコンクエストの実力とやらをみたいし。

ということで、船は進むよ下浦沖へ。

えー、到着したようです。数船の船団があり、その最後尾につける船長。

下浦沖は小型タチウオが多いので、小さ目のマイワシをチョイス。

まずは、アタリを出したい。ただそれだけです。

黒い建物あたりが、ジオンの科学技術要塞YRP野比付近

ということで、ジオンの科学技術要塞YRP野比あたりですね。ここは。

船長「はいどうぞー。水深160mです。150mから135mぐらいまでやってみてください」

って、アマダイより深いやんけ!

シュルシュルシュル。

なにしろ150m沈めるのって、結構大変なんですよね。

PEラインは10mずつ数えるんじゃなくて、50mの色を把握しておいて、その色がブルーであればブルーが3回きたら150mだな、というようにするのが楽です。

さて、釣れるのか。

まずは、前回の釣行で釣れた、2回ジャーク&完全ステイ。

かすかなアタリ。

食い上げあたりなわけですが、サイズが小さく、テンヤだとなかなかフッキングしないサイズ。もしテンヤでやるなら食わせ系の小さ目のフックがよいんじゃないかなと。下浦沖でやるんならば。大きいのいないっていうし。

と、思いつつも1本!

指3本ぐらいですね。

2本!

次!

と、佐藤さんの手前、一応経験者として、2本先に釣って、「小型しかいない&深いので食い上げアタリがフッっとあるぐらいなので、全部即アワセがよいです!これは」みたいに共有。

すると、佐藤さんも「あーこれがアタリなんですねー。すごい微妙な感じですよね」みたいなコメントと共に深場タチウオをテンヤで初ゲット。よかったよかった。

その後に釣れるのも、みんな指3本サイズぐらいですね。

まわりも、みんなそれぐらい。左舷の天秤勢がどれぐらい釣っているのかわからないんですが、テンヤでも落とせばアタリが出る状態。

活性は高いんでしょう。ただ、サイズが小さいだけで。

テンヤなら大型のタチウオを釣りたい

それにしても、指3本なら「テンヤで釣っている意味があんまりないよな」みたいなことを隣の男性が言っていたんですが、確かにそうだなと。

これはポイント的に仕方ない感がありつつも、なんとか大型を釣ることができないのだろうか。

わたし「大きいの釣りたいですねー」

佐藤さん「そうですねーデカイの釣りたいですねー」

そこで、仮説を立てる。

本当にここには大型のタチウオはいないのか。という疑問。

もしかして、いるんだけど、2、3回ジャークしてステイという派手な動きを追わないんじゃないかな。あとは、夜光カラーのテンヤを敬遠しているとか。

ここは、思い切ってやり方を変えてみて、以下の通りにやってみることに。

  • テンヤはマットブラックで控えめカラーに
  • マイワシはデカイのを
  • アクションはデッドスローただ巻で、指示ダナ上5mぐらいまでやってみる

さて、どうだったのか。

最大サイズの大羽マイワシ。

指3本のタチウオには、鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん状態。

つまり、ちょっと大きすぎるサイズ感です。

これをトリミングしつつも、マットブラックヘッドのテンヤに装着。

釣れたな。

で、落とす。

指示ダナが145mから130mというときに、125mぐらいまで巻いてみることに。

ゆっくりゆっくり巻く。

所謂電動デッドスローを手巻きで再現するイメージです。ハイギアだから、思っている以上に移動はしていると思うですが。

145m。あたりなし。

135m。あたりなし。ジャークと違って小型のアタリが全然でなくなった感があるな。さっきまで毎投当たってたのに。

130m。無反応。

125、!!!!!!!!

ガツン!!!!!!!!!

キタコレ!

いままで当たってからサクサクあがってきたサイズ感と異なり、これはグイグイ引っ張る引っ張る。

明らかに今日イチです。

とはいっても、オシアコンクエストの剛性と巻き上げ力がすさまじく、すいすい上がってくるわけです。こりゃすんげーリールだな。

ということで良型タチウオゲット。

ドラゴン級は言わないまでも、1mは超えてます。

下浦沖でもいるんですね。

ガツンといいところにフッキングが決まってますね。ゆるせよ。

ではご覧ください。ドヤリングです。

どうやら船中で大型はこの1本だったらしく、船長に撮影してもらいました。ありがたし。

そんなこんなで12時付近に沖上がり。

さて、何センチあるかな。120㎝はないとおもうけど、110㎝ぐらいはありそうだけど。

わ。104㎝。。。

女将さん「うーん、幅はあるけど、尾っぽの先が切れちゃってるんでしょうねー」とのこと。

まータチウオあるあるです。

して幅は・・・。

お、長さの割に体高もあって、指5本ギリですね。

沖上がりに、女将さんから沖でとった写真をプリントしたものをいただいたんですが、こういうサービスっていいですね。

沖で船長が撮影してすぐに女将さんへ送信。で、女将さんがプリントしてお出迎え。

これをホスピタリティといわずして、何をホスピタリティというのだろうか。

この日の全体釣果は5~19本とのこと。

右舷のテンヤ勢の面々はそれほど数は伸びてなかったので、やはり天秤でやっていた方が19本なんでしょう。

あれだけアタリがあって小型主体ならば、2本針でやったほうが効率的なのかもしれないですね。

まとめ

ということで、下浦沖のテンヤタチウオ釣行でした。

東京湾ではあきらかに大型タチウオの個体数が少なくなり、テンヤタチウオフィーバーもやや収束。

これからは下浦沖など小型の数釣り主体になるわけで、天秤釣りが主体になるんでしょう。

それにしても水深が160mぐらいでしたが、しつこいんだけど、オシアコンクエスト200HGだとすいすいでした。

パワーハンドル以外に、明らかに剛性が高く、パワーロスがない印象です。

深場で手巻きをやるならパワーハンドル×高剛性のリール。

これは間違いないですね。愛機バルケッタレベルだとちょっときつかったと思います。

シマノならば、グラップラーやオシアコンクエストであれば間違いなそうだなーと。

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

使用タックル

▼アルファタックルのフネタツ深場タチウオは、1万円ちょっとながらも、テンヤタチウオも十分できる調子。9:1調子なので、エギタコやシーズン初期のテンヤ&スッテスミイカにもよいと思います。

オシアコンクエスト200HGはメーカーの垣根をこえて、手巻きカウンターなしリールの最高峰。タチウオならば200番で十分そうです。

▼PEラインはタナトル8の1.5号。五郎丸さんではテンヤはPE1.5号&オモリ50号指定なので注意。船宿によってはPE2号。潮受けを考えると8本編がよさそう。

▼リーダーはフロロ10号。それほど、リーダーにバイトはないので、太すぎない程度に。

▼テンヤはダイワ、ハヤブサ、シマノなど。大型には地味目カラーが効くような気も

関連アイテム

お世話になった船宿

鴨居大室港・五郎丸

ホスピタリティ高めな船宿です。

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