様々な釣りでライトタックル化が進み、より細いPEラインが利用されるようになってきています。
今回は細いPEラインのメリット・デメリットを解説します。
細いPEラインのメリット
潮受け
海で使用する場合、同じ編み数であれば、細いPEラインほど潮受けしないで釣りができます。
PEラインが潮受けすることでオマツリが増えたり、感度が下がったり、タナがぼけてしまうことも。
深場や潮流の速いエリアでは、適切な範囲で細目のPEラインを選ぶメリットがあります。
飛距離
同じ編み数であれば、細いPEラインほど空気抵抗が減るため飛距離が出ます。
岸釣りであれば竿抜けポイントや駆け上がりを狙うことができます。
船釣りでも、投げる釣りであれば、人と違う筋を流すきっかけにつながります。
細いPEラインのデメリット
高切れしやすい
当たり前の話ですが、同じ編み数であれば、細いPEラインほど直線強力が下がります。
リーダーをつけることにより軽減できますが、細いPEラインほど、キャストや合わせ、魚の強い引きなどで高切れしやすくなります。
傷つきやすく強度がすぐに落ちる
PEラインは比較的傷がつきやすいラインですが、細いものほど小さい傷でも致命的な強度劣化につながります。
たとえば、冬場になると手指が荒れる人も多いと思います。
こちらの画像は1回だけ使用した8本編みのPEラインなのですが、オマツリをしていないのにラインのほつれがあります。
ずばり原因は、サミングをする親指の手荒れです。
両軸リールではサミングをする親指が、スピニングではフェザリングする人差し指に手荒れがあると、PEラインはほつれやすくなってしまいます。
1号以下の場合、このほつれで強度が劣化し、知らず知らず高切れの原因になるので注意しましょう。
オマツリや結び目(コブ)ができると修復しづらい
PEラインはその性質から結び目ができやすい道糸です。
釣りをしていれば、しらないうちにPEラインに結び目ができるもの。
この結び目は細糸ほど解きづらくなります。
苦心のすえ、結び目のコブをほどいても、その箇所がほつれてしまい劣化するため、細糸ではPEラインを詰めることも多くあります。
まとめ
PEラインは釣りのジャンル・状況にあったジャストな号数を選ぼう
様々な釣りのジャンルでライトゲーム化が進み、時には必要以上の細いPEラインが利用されるようになった今日。
細いPEラインをつかうときはデメリットも理解したうえで、合理的な判断ができればよいですね!
関連アイテム
▼PEラインの結び目は、シリコンスプレー等で発生率を軽減できます。
▼PEラインの傷が生じたら天地返しをするのも一つです。ただし、細糸は巻替えるだけで傷がついたり弱くなる可能性もあります。
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▼PEラインにも寿命があります。特に1.5号以下は頻繁に巻き替えるのが無難です。
▼8本編み以上の細糸は特にほつれに注意
▼船釣りの場合、適したPE号数が決まっています
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