「コレマゴチセンデスカ」の呪文を唱えることができず、マゴチのエサ釣りの装備でタチウオジギングの船に乗り込んだ勲章を持つ、木田です。こんにちは。
今度は、タチウオジギングの装備でタチウオジギング船に乗り込んできました。はい、普通ですね。やっと普通のことができるようになりました。
お誘い頂いたのは、どちらもアラフィフの釣りの先輩下衆大将と、ピュー青山さんのお二人です。年齢は私が一番高いですが、3人ともアラフィフという共通点があります。
この釣行に先立つ6月某日に下衆大将と青山さんはタチウオジギングのデュエル(決闘)をし、下衆大将が勝利を収めたとのことで、この釣行は青山さんのリベンジデュエルとのことでした。私は誰ともそんな因縁はなく、ただただ、「正しい船に乗れますように」と願うばかり。
タチウオジギングとは
タチウオジギングとは何か?
もう、百も承知の読者の方もいらっしゃると思いますが、最近、私が釣りにハマったことを喧伝しているせいか、釣り初心者の方もORETSURIを見ているので、少しだけ説明します。
タチウオジギングとは、メタルジグと呼ばれる金属製の魚に模した疑似餌に釣り針を付け、海中に投入後、リールや釣り竿で動きをつけることで、タチウオに「餌=魚」(bait=ベイトと呼んだりします)と錯覚させ、食いつかせて引っ掛ける釣りの方法です。
タチウオジギングの場合、メタルジグにつけるフックが最大4本程度と多いため、針が口にかかることもありますが、体の一部に引っかかって釣れることもよくあります。(タチウオのエサ釣りの場合は1本針が主流)
メタルジグは、色、形、重さの異なるものが多種販売されていまして、海水の濁りや天気、棚の深さなどで最もタチウオにアピールする色が変わるとされています。
また、潮の流れの強さや、狙ったタナ(海中の魚がいる層を指します)次第では重い方が良かったり、軽くても大丈夫だったりするので、数種類持ってゆくのが一般的です。
ラインこと釣り糸をタチウオに切られたり、お祭り(=自分で、もしくは他の釣り人と糸が絡まること)でラインが切れたりしてなくすこともままあります。
タチウオ攻略、当日の軍備を紹介
私の当日の軍備は、こちら。
左側の1列3つが100g、真ん中の1列4つが130g、一番右の1列2つが160gのジグです。フックの着いていない新兵もいますが、9万の精鋭で立ち向かいます(1つ=1万人換算)
当日は150gのジグが推奨されましたのですが、私はご覧の通り2本しか持っていないので、軍備から言うと、160gのジグをあと2本くらい装備しておけばよかった。というところです。
釣宿は安定の深川吉野屋さん
お世話になる船宿は、自宅からチャリで20分で到達できる、深川吉野屋さんです。
この日は晴天の土曜日ということで、たくさんの釣り人が来ています。家族連れはきっとアジのコマセ釣りですね、タチウオジギングに家族連れの方はだれもいませんでした。
吉野屋さんは、複数の船をお持ちなので、間違った船に乗らないように気をつけましょう。
でも、船乗場にはこのような看板があるので、普通の人が普通にしていれば大丈夫です。
不安だったら、例の「コレマゴチセンデスカ」や、それを応用した「コレアジコマセセンデスカ」の呪文を唱えてみてください。
船を一組で貸し切る仕立ても入れるとタチウオ釣りの船が3隻でていますね、人気の釣り物のようです。
今回私達は3人なので、乗り合い(全く知らない釣り人と同じ船に乗り合わせる)で、タチウオ23号船にお世話になりました。
さて、釣果はいかに
場所を移動しながらも、常時水深40m~60mを狙いました。船長さんから推奨されたメタルジグの重さは150g。
タチウオジギングに使うジグとしては重い方だと思いますが、この海域はそれでも潮の流れが早く、宿命とは言えお祭りが多発していました。
3人中、最初の1匹はビギナーズラックで私が上げたものの、その後は青山さんが終始リードを保ちます。終わってみれば、青山さん13匹、下衆大将6匹、木田10匹。という結果に。
途中、青山さんが紐を引っ張ると空気が入って膨張するタイプの救命胴衣を膨らませるというアクシデントもありましたが、仲良く楽しく釣ることができました。(ご本人いわく、誤操作でなく、誤動作とのこと)
膨らむときに「ぴゅーーーーー」という音がしたので、お名前が「ピュー青山」に。
沖上がり後、下衆大将は「木田さんに負けた」と悔しそうでしたが、私の場合、ビギナーズラック味方につけたかたちです。
ちなみにこちらが出船直後の下衆大将です。タンクトップが決まっています。日焼けしていた方がモテるそうです。はい、46歳の御本人が直接おっしゃっていました。
今回の釣行のまとめですが、私としては、「コレマゴチセンデスカ」のリベンジを成功させ、生まれて初めてタチウオジギングでツ抜けをしたのは予想以上なので、で大満足です。
ただし、最初の1匹を釣り上げた次の投入で、またタチウオが掛かった時にラインを切られてパープル160gを喪失、さらにそこから挽回しようとPEラインとショックリーダーを結び、メタルジグも付けて、さて投入というとき、なんということでしょう、結んだオルブライトノットが甘く、目前で虎の子の「赤金160g」のジグを、一度も釣りに使わないままロストしました。
釣りを開始して30分もたっていない初期段階で、160gのジグを2つともロストする痛手です。
ラインやラインとスナップの結び方など、ジギングで必要となる船上の作業については、もっと自宅で練習して上手にできるようにならないといけない。という反省を持ち帰りました。
ジグで言えば、タチウオ10匹の成果を得たのは良いものの、生き残った我軍兵士はなんと5万。つまり、4万の兵士を失ってしまいました。生き残った帰還兵は次の通りです。
メタルジグは一つ700円から900円しますし、フックなどの武装にも費用がかかっていることもありますが、やっぱりそれぞれ愛着も出てくるので、もう少し帰還させてあげたかったです。
さらに、海水に長時間浸かったり乾いたりして、ふやけた親指でサミングを繰り返していたので、親指の腹に擦り傷ができました。
これが、意外と痛いんです。KNN(怪我なくニコニコ)をモットーとする私としては、反省点です。
ただ、どうすればよかったのか?
に、まだ、解はありません。
その後のタチウオくんたち
タチウオはお刺身が美味しいのは知っていましたので、お刺身、なめろう、そして、下衆大将が帰り際「天ぷらも美味しいですよ」と教えてくれたので、天ぷらにしました。
途中、比較的小さなのが1匹釣れたので、それはリリースしたんですが、どうも死亡してしまったようで、スレでかかった魚はリリースしないで食べちゃった方が良いのだと学びました。この季節はタチウオを狙う水深も深めが多いので水圧の問題もあるようです。
さばいて、10匹を真ん中でぶつ切りにして、そこから2面とるので、合計40切れのフィレにしました。一人リストランテORETSURI状態です。それだけやれば、さばくのもだんだん上手になっていきます。
フィレにしてしまえば、あとは簡単です。
お刺身をそぎ造りで。
たたいて、ネギ、大葉、生姜、味噌を加え、タチウオのなめろう
そして、天ぷら。
家族の評価としては、天ぷらが断然高かったです。ふんわりして、あっさり、でもほんのりと甘い味があって、とても美味しくいただきました。
翌日、いつもの通り出刃包丁を研いで、ついでに家族に「釣りへの理解」が高まりますように、、、と願をかけながら自宅常用の三徳包丁3本をついでに研いで、今回の釣行は終了となりました。
お誘い頂いた、下衆大将、青山さん、ありがとうございました。楽しかったです。
データ
船宿:深川吉野屋
日:2018年6月30日
竿:Abu Garcia(アブガルシア) OFSC-632M/150 (ルアー最大180g / PEライン2号まで)
リール:DAIWA プリード150SH-DH
メインライン:PEライン1号 GOSEN GBN02010
ショックリーダー: VARIVAS フロロカーボン 40Lb.
寄稿者
木田 和廣
オフでは水泳と釣り。オンではGoogle アナリティクスによるWeb解析コンサルタント、Tableauによるビジュアルデータ分析コンサルタントをしています。Web解析に関する本も書いてますよ。
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