【どっちが旨い?】『タマガシラ』と『チカメキントキ』の塩焼き決戦

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チカメキントキ
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秋冬になぜアマダイの釣りが盛んになるかというと、潮も澄んでアマダイが視覚的に餌を追いやすくなりやすいようです。

年中同じ場所にいて釣ろうと思えば釣れるものの、秋冬は釣り物も次第に少なくなることもあり、遊漁船にとっても釣り人にとっても専門的に狙う魅力がある魚ということなんでしょう。

ポイントが知られて、プレジャーボートで狙う方も増えてきました。急進な東伊豆や真鶴界隈ではボートやSUPなどでも十分にアマダイを狙うことができます。

乗り合いの釣り船でアマダイを狙う場合、基本的に天秤(錘60~80号)あたりに2~3本の針をつけてオキアミというのが基本ですが、仕立てやボートなどで釣る場合は、スーパーライトジギングやワームなどの釣りも知られています。

と、アマダイについて語りはじめましたが、この釣りでは、いろいろなゲストが釣れます。

釣りでは本命以外を『外道』と呼ぶのが一般的ですが、なんとなく勝手に釣っておいて外道呼ばわりするのもアレなので、ORETSURI的には『貴殿』『貴殿たち』と呼んでいます。みんなも試してみてくださいね。ハッシュタグは『#貴殿でしたか』です。

目次

アマダイ釣りのゲストたち

ここでアマダイ釣りに通うとやがては必ず釣れる貴殿たちを紹介します。

アマダイ釣りの貴殿たち(いろいろ貰ってきました)

  • チカメキントキ
  • タマガシラ
  • アカボラ(ヒメコダイ)
  • トラギス
  • ムシガレイ
  • イトヨリダイ
  • マトウダイ
  • アカタチ
  • オニカサゴ
  • 黄鯛(レンコダイ)

などなど

この中で、一番よく釣れるトラギスとアカボラは天ぷらにするとかなり旨いことが知られています。

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とはいえ、アマダイ狙いのまわりの釣り人をみていると、アマダイ以外はすべて海にリリースorカモメのエサにしていることもしばしばかなと。

それはそれで自由なのですが、それぞれ美味しい魚なので、アマダイと一緒に持って帰るのもよいと思いますよ。

タマガシラとチカメキントキについて

で、本題に入ります。

タマガシラとチカメキントキという魚がいます。

ともに、水深40m以深ぐらいからさらに深場まで生息している魚ですが、アマダイを釣っているとしばしば登場します。

タマガシラはイトヨリダイ科。

チカメキントキはキントキダイ科。

種類は異なりますが白身でそれぞれ旨い魚です。

今回はこの2種類の塩焼きを作って味比べをしてみることに。

まずタマガシラ。

この魚は中型アマダイぐらいの引きをするんで、わ、アマダイ釣れたかも、とか思ったら、ちわーすっと、揚がってくる気がします。

イトヨリダイ同様、鱗がしっかりしているものの取りやすい魚です。背びれ等の棘は鋭いので調理前にカットしておいてもよいと思います。

頭部が玉のようだからという名前の由来らしいのですがね。

塩焼きにするのであれば、特段注意点はなく、内臓ぬいて、エラと鱗をとって、塩をふって10分程度冷蔵庫でおいてから、水分をぬぐって再度塩をふって焼けばよいと思います。

塩焼きって、高級な塩をつかえばうまいんじゃないかと思われがちですが、ノーマル食卓塩で十分です。

次にチカメキントキ。

真っ赤な色合いで、アマダイのゲストで釣れるのは30㎝弱ぐらいが多いかなと。こちらも意外といい引きをします。

むしろ体高がある魚のほうが、同じ全長であれば筋肉量も多いですし、水の抵抗も大きそうなので、サイズよりも大物に感じられるかもしれません。

チカメキントキは、正面から見るとでっかい両目がくっついてみえるんですよね。

だから目が近い=チカメなんでしょう。

個人的には煮つけが一番うまいような気がています。

言葉は悪いですが貧者のキンメダイというか、色合いも赤いですし、目玉も大きいので甘辛く煮つけるとそれっぽいんですよね。

キンメダイ釣りって、道具も高いですし、何より遠いですしね。

その点、水深100mまでの遠征コマセ五目やアマダイ釣りであがってくるチカメちゃんはほんと持ち帰ってほしい魚です。

魚体が真っ赤なのは、より深い海域と水深100前後を行き来しているからなんでしょうね。

特徴として、鱗が細かくて取りにくい&背びれが強すぎというあたりです。

調理前に必ず背びれの棘をカットしておいたほうが身のためです。

鱗は包丁だと取りにくいので、皮目を活かしければ、専用の鱗とりがあるとよいですね。

その他のヒレも、やいばのよろい。

塩焼きにする場合、ヒレがのこっていたほうがサマになりますが、まーカットしておきます。

で、タマガシラとチカメキントキの塩焼きはどっちが旨いんだっけか?

他の料理をしながら魚グリルで焼いていたら見事に焦げあがった両者。

魚を焦がしてしまったときに、「多少は焦げたほうが香ばしくてうまいんだよ」とあなたは誰かに言ったことがありませんかね?

わたしは毎回そのような言い訳をして人生を送っている派です。

あらゆる結果をポジティブに受け止める。

そんな人になりたい。

さて、

タマガシラから食べてみましょう・・・

皮目はそれほど強くなく、白身はほぐれがち。

たしかにイトヨリダイに近い身質です。

味は・・・

やさしい旨みがありながら皮目の旨さ(香ばしさ)もいいね。焦がしてよかった。違うか。

本命アマダイと比べると旨み成分の量が劣りますが、これはこれでうまい。

みんな、タマガシラも持ち帰ろう。

次に近目氏、

これまた派手に焦げやがったな。

む。

皮目が強い。

ハタ類には劣るものの、しっかりとした皮目でタマガシラより、皮目力が高いということがわかります。

身は、

しっかりとした鶏肉系の白身。

石鯛などのマッスル系の身に近い気が。

かみしめるほどに旨味がわいてくる!

この勝負、

この勝負、

・・・

・・・

・・・

チカメキントキ氏の勝利である!

  1. 皮目力
  2. 旨味
  3. 身の歯ざわり

という塩焼き3要素でチカメキントキの勝利。

いやはや、みなさんこれは逃がしている場合ではないですよ。

ではでは。

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