多摩川六郷テトラのテナガエビ調査
多摩川のテナガエビ釣りは、小型が目立つもののすでにシーズンインしているということが前回のガス橋釣行でわかったところで、5月1日の夕方2時間ほど多摩川テナガエビ釣りの聖地(勝手に命名)六郷テトラ帯の調査をしてきました。
雨上がりの多摩川下流域
この日は午後から天候が不安定になり雨がふっていて、晴れ上がったころを見計らい向かいました。
エサのアカムシは小型タッパーに水をいれ水槽に浮かべて適宜水を変えていたものですが、みたところ元気そうなので、購入せずこれを持参します。テナガシーズン中に短期間で数度いく方は、アカムシを使いまわすのもいいかもしれませんね。
買っても200円程度なので安いといえば安いのですが、どちらかというと餌を買いにいく手間がめんどくさいというやつです。釣り具屋というのは恐ろしいところで、アカムシを買いにいっただけなのに、いつ行くかわからない沖釣りの道具がほしくなり、気づいたら5000円、1万円と散財していることもしばしば。。。
写真は上記Googleマップの多摩川河口からの6キロポスト地点下流です。みえている橋が六郷橋。第一京浜が通っていてこの橋付近もテナガエビ釣りのポイントですし、夜になると明暗がでてくるので、シーバス釣りのポイントでもあります。シーバスを釣る際は、真ん中の橋げたあたりまで遠投が必要とのこと。
六郷橋界隈は護岸際が浅くなっているので、少し上流のテトラ帯へ。ここには下流から京急、東海道線×2本が通っていて、川崎駅も近いため列車が頻繁に通り、慣れないうちはかなり騒音に感じます。
また、川崎側は、河川に住んでいる方々が多いので、いろいろと気になる方もいるかもしれません。住居の外壁に世の中への呪詛というか電波文章を掲げた方も住んでいるものの、これまで特にトラブルにあったことはないので、まー安心してよいでしょう。あと、住民の方々が餌付けしている矢鱈に裏声をつかう猫ちゃんたちも背後をよくとおります。
今回の仕掛けはこんな感じ。テナガエビ釣りの仕掛けはシンプルが一番です。2メートル程度の延べ竿をリュックから出して、しゅっと伸ばして、道糸1号とタナゴ用の小型ウキを付けて、板オモリを巻き、タナゴハリス止めとエビ針をつけます。
針は、タナゴ釣り用のものか、海老針の小型のものをつけておきます。写真では、ハリス止め下が長めですが、それこそ5センチ以内にしたほうが、テトラの穴釣りでは操作をしやすいです。
また、のべ竿は、テトラ主体であれば1メートルくらいのものがこのエリアでは釣りやすいかもしれません。わたしは、いつも2.4メートルの延べ竿の穂先1メートルくらいを利用しています。
テトラ帯のテナガエビ釣りスタート
こんな感じのテトラの穴をねらいます。水が澄んでいるときは、テナガエビが見つかりやすいのですが、この日は雨上がり&ゴミが流され、テナガエビを捕捉するのが容易ではありません。偏光グラスもあったほうがよいですね。
前回の記事でもお話しましたが、ウキは水面下に沈めて、エサは板オモリ&ハリス止めを支点にして完全に沈めておきます。潮や川の流れにもよりますが、オモリは重めのほうが、流されず釣りやすいように感じます。
エビが警戒心をもつという理由でおもりを中通しおもり等の遊動式にしている方もいますが、まー、ふつーに板オモリの固定式で問題ないです。板オモリの場合は、オモリをちぎって減らすことも容易にできるので便利です。また、根がかった場合も、形状が曲がりやすいので、仕掛けロストも少ない気がします。
…なんだか臭いなーとおもったら、腐敗ガスで体がパンパンになったマルタウグイが・・・諸行無常ですね、これがリアルな都市河川です。このほかに下流にドラゴンゾンビ化した鯉がいて参りました。。。
と、テナガエビ釣りうんちくを語ってきましたが、一向にアタリがありません。フラットなテトラに慎重におりて、岸際の水深40㎝程度の穴を観察してみると、テナガエビがいるのが見えました、が、ちょっと仕掛けをいれるのが難しいところで諦めることに。このような穴にはだいたいテナガエビが群れているで不思議なもんです。
移動。だんだんと水が満ちてきて
上げ潮で水が満ちはじめ、下流部分の岸壁際が水深30㎝ぐらいになったので、杭周りを狙ってみました。すると、エサを落とすとひったくるようなアタリ&魚影が・・・
もちろん、チチブです。。。
沈み石の際に投入すると、またウキがすぐに沈んで・・・
チチブくん。
このポイントはチチブしかいなそうなので、京急線より下流へ。
どさくさに紛れてうなぎのぶっこみ釣りをスタート
雨上がりなので、ウナギの活性もあがっているかもと、ミミズを房掛けにして投入しておきます。仕掛けのうち一つには、先ほど釣ったチチブをつけてみることに。ここは、ゴロタエリアなので、仕掛け回収時に鯉オモリでは根がかるため、軽めのジェット天秤で投入。竿先に鈴をつけてアタリに備えておきます。
テナガエビの見釣り
このタイミングで潮もだいぶ満ちてきて、暗くなり活性があがったのかテナガエビを数匹釣りました。とはいっても、これは護岸の上からヘッドライトで水深30センチぐらいのゴロタ場を一瞬照らし、良型のテナガエビを捕捉し、そこに餌を落とすという見釣りです。
ライトをテナガエビに当て続けると、警戒してゴロタ石の裏に隠れてしまうので、ぎりぎりライトを当てず、良型のエビの影をとらえたら脳内で残像の位置を想像して仕掛けを闇に投入するという幾分マニアックな釣りでもあります。
暗くてウキも見えないものの、活性が高いときのテナガエビは触覚の範囲内にアカムシを落とすとほぼ必ずむさぼり食べるので、だいたい仕掛けを落として15秒したら竿先で聞き合わせし、テナガエビ独特のビビっという反応があった場合は、いったん竿をもどして、さらに20秒くわせて釣り上げると釣れています。
このあたりは干満の状況にもよるのですが、護岸に降りられるところもあり、時折護岸に空いている穴をヘッドライトで照らしながら釣るのもまー卑怯ながらもボウズのがれにはなります。護岸は濡れているとかなりすべって足ぼちゃになるので注意ですよ。もう、お魚キラーで一網打尽にしたくもなりますね。
ブッコミ竿に異変が!?
と、ここで、ブッコミ竿の鈴が鳴った気が・・・
リリン♪
あれ?鳴った…
リリン♪….ザー(竿とリールが護岸を引きづられる音)
わ!あぶね!
咄嗟に、護岸から川に引き込まれそうなシーバスロッドへむかって反復横跳び的にとびかかりますと、何か巨大なものがかかったもようですが、が、すぐ、根に巻かれたようで・・・
うーむ。チチブをつけていたので、シーバス!?巨大ウナギ!?巨鯉!?と妄想がつきません。ブッコミ釣りをする際はいつもドラグをゆるめておくのですが、今回は余裕をこいていたため、危うく多摩川に竿とリールを持っていかれることになるところでした。。。ブッコミ釣り恐るべし。泳がせ釣りと同様、この釣りは何が釣れるかわからないのでドキドキの釣りだなと。
暗くなったので帰宅
自宅の洗面所に持ち帰ったテナガエビを放してみたところ、たった5匹でした。まだまだ最盛期までは時間があるようですね。今回は数日泥抜きしてみることにします。
まとめ
思い立ったときにいける釣りがテナガエビ釣りなのですが、潮の干満の影響をうける河川の場合、下げ潮で流れがあるときのほうがよさそうです。それとテトラ帯は、ゴミがたまるとかなり釣りにくいので、雨上がりのテナガエビ釣りは困難だなーと思いました。