真冬の精神戦!「テンヤスミイカ」で底上の待ち時間は重要なのか?

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どうも平田です。

2020年秋冬シーズン3回目のテンヤスミイカ釣行。

この釣りは一日中キャスト&立ったまましゃくり続けるんですが、力まずしゃくれるようになっても疲労感高めの釣り。シンプルな道具立てで、シャクリの妙で差が出る釣りなので、精神力も求められます。

冬場のライトな釣りで比較すると、疲労度(肉体&精神)が高い順に以下の通りかなと。

  1. テンヤスミイカ
  2. カワハギ
  3. アマダイ

アマダイは深場というのもあるんですが、電動リールor高性能の手巻きハイギア&パワーハンドルリールならそんなに疲れないなと。カワハギは神経を研ぎ澄ませるので、そのあたりの消耗があったり。

テンヤスミイカの場合も、猛者は連日釣行するのかもしれないんですが、わたしは一回釣行するとすこしタイミングがあきます。イカも冷蔵庫でたまりますのでね。ボウズじゃない限りは。

12月も終わりの或る日、ふと、明日釣りにいこうと思い、一之瀬丸のスミイカ船を予約しました。

さて、釣れたのか?

目次

中ノ瀬エリアからスタート

午前5時20分頃、一之瀬丸に到着。

平日なので、それほど混みあっていないですね。釣り座は右舷ミヨシ1番を選択。

週末になるとお立ち台で釣る人もいますが、この日はたぶん広々と前を気にしないで釣りができるはず。

小潮で、10時18分満潮。そこから、15時35分干潮という具合。

北風微風なので、前半はミヨシ側に流れて、後半、トモ側に流れるという予測。とはいえ、ほぼ「流れず」と思われるので、遠投して攻める気満々。

冬の船着き場をみると、なんだか釣り船に萌えますね。息をひそめて休んでいる釣り船群。

金沢八景駅前には松屋ができたわけですが、24時間営業なので、出船前にその日のイメトレをしながら、牛めしごはん少な目をかきこむ。

たぶん、この店の早朝時間帯は釣り客率8割以上だろうな。

そのむかしは、朝でも余裕綽々で「大盛り紅ショウガの赤備え」で、「え?ごはん少な目とか誰が頼むのか」とか思ってたんですが、今やフツーに朝は「ごはん少な目」がよいというお年頃に。むちゃするとリバースしちゃうんでね。

そう、人間、自然と「腹八分目」を実践できるようになると、もう大人なのかもしれないなと。

もうがっつかない。

SNSで所謂「釣りガール」とかみても、なーんにも思いません。もう「がんばれ」ぐらいしか思わない。いや、かわいい子は好きです。

そうこうしていると明けてくる。

冬の平潟湾の夜明けもまたしみじみとするんですよね。

湾内にいたハゼはすっかり航路やシーパラのマリーナ沖ぐらいまで落ちたのだろうな。しみじみ。

で、桟橋に戻り、昇る朝陽に、「南無墨烏賊大明神、南無墨烏賊大明神」とよくわからない祈願をしていると、スミイカ船の渡辺直人船長がうしろから「いやー、平田さん、寒みーよ」と言う。

たしかに、このところ急に冷えて、最低気温も3度ぐらいになったり。

もう真冬ですね。

タックルは、サクラの金剛大潮スミイカ&オシアコンクエスト200HG。タナトル8の1号&フロロリーダー4号。

この取り合わせを使っていて、なんら追加ニーズを感じないんですよね。この釣りにおいて自分のなかでのタックルはここが到達点なんだろうなと。

あとは、水温・潮・個体数・活性に合わせた釣り方ができるかどうか。

これなんだろうなー。

テンヤスミイカは、カワハギとならんで東京湾独特の釣り物だったわけですが、それぞれ、最高難易度な気がするんですよね。

タックルも仕掛けもシンプルなテンヤスミイカ。

一方、カワハギは道具や仕掛けが細分化され、わけのわからないところまでいっている状態。

将来的には、さらに高感度・食い込みがよい穂先をもちながら、軽量な竿が登場し、リールも「圧倒的軽量!115g」とかになっちゃいそうな予感がします。

針とかも、「ハゲ針」や「吸い込み系」に加えて「ハヤテ7.0号」みたいなのが出そう。

カワハギが針に触った瞬間に神速で掛けられるとかなんとか。

そこにきて、テンヤスミイカはどうなんでしょう。

釣り人口は東京湾全体で、中高年のベテランスミイカ師を含めて500人ぐらいしかいなんじゃないですかね。だからシマノもそりゃテンヤスミイカ竿から撤退しますし、テンヤ自体も釣具店の端っこに申し訳なさそうに置いてあるぐらい。

スッテも、ヤマシタがトトスッテ系のを売らなくなり、ヨーヅリ一択になっている今日。

もう、仕掛けも竿も進化はなさそうです。

あとは、竿の長さがどうのこうのとか、自分でグラスソリッドの穂先を削ってシーズン初期に合わせるとか、オモリの号数がどうのこうのとかなんでしょう。

シンプルですね。

あとは釣技だけの世界。

だが、それがいい。

この日もスッテをつけてみて、反応をみることに。

中ノ瀬。

大貫界隈にいくとモンゴウイカ率が極端に高くなり、中ノ瀬はスミイカ率が9割強という印象です。

よーし。今日は投げるぞー。

と、しばらく釣っていたものの、あんまり流れないですね。

左舷ミヨシで2杯、トモ側でぽつぽつという具合。

ぜんぶテンヤにかかっているという様子。

こういうときは、速攻でテンヤオンリーに変えちゃいます。「テンヤ以外は認めない」とかそういうポリシーはないんでね。

するとやっぱりテンヤだけだと飛距離もでて、しゃくり時の潮抵抗も少なくなり疲労も少なくなるという。

サクサクしゃくれますね。

で、8時36分一杯目のスミイカ。

よしよし。一杯釣れると気が楽になるもんで。

その後もずっと、中ノ瀬で。

比較的南側。

10時23分、潮どまり前に追加。

これは良型ですね。500~600gぐらいありそうなスミイカ。

サイズを比べるとこの通り。

このぐらいのが掛かると、エキサイティング。

潮どまりだから、ちょっとペースを落としつつも、広く投げて探っていこう。

と、しゃくった瞬間、ヒット。

あ、泳いでいるからフグかな。

にしては、コイツ横にすげー泳ぐぞ。

もしかして、イナダのなぶらがそこかしこで発生していたけれど・・・。

・・・

・・・

・・・

貴殿でしたか・・・(イナダ)。

スレがかって傷もあるので、道義的にもこりゃ持ちかえってカルパッチョにでもしようかしらん。

そう、思ったものの、クーラーボックスに氷をいれてなかったんですよね。スミイカはそういうもんなので。

でも、たまにマゴチとかタコが釣れるんで、氷は必携かもしれません。

ともあれ、リリース。

魚は意外と頑丈なもんで、1か月ぐらいで体表はふさがって治癒するんでしょう。ゆるせよ。

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大貫界隈→中ノ瀬

大貫は 釣れる気がする 師走かな

そのまま中ノ瀬で、潮がやや動きはじめつつある、12時30分頃。

渡辺船長は千葉大貫界隈へ移動。

船中もちょっと停滞して、わたしも所謂「シャクリゾンビ」化していたのでちょうどよいタイミング。

たぶん、潮がさらに流れているところを探しつつ、モンゴウイカも拾っていこうという作戦なのかなとか推測。

モンゴウならスッテのほうが抱くよなーと、再度スッテ仕掛けをセット。

で、このフリだと、釣れると思うでしょ?

モンゴウイカが。

これが、釣れねーんだなー。

まわりではスミイカが釣れてましたね。

モンゴウイカも散々釣られてしまったのか。潮によるのか、顔を出さず。

そこから中ノ瀬へバック。

バック・トゥ・ザ・ナカノセってやつですよ。

後半は、比較的潮も流れるようになり、トモ側は、ポツポツ釣れている状態。

テンヤか、いやスッテかとか、血迷っていると、右隣の男性がテンヤオンリーでキャストして2連発ヒット。

これはテンヤだろうなーと思い、テンヤに。

残り一流しという状態。

これは投げる釣りあるあるなんですが、投げると気が焦って、どんどん投げたくなるんですね。

謎の手返しを早くしたい欲が出てくる。

が、今年のはじめの釣行を思い出したんです。

もしかして、テンヤをしゃくった待ち時間長めがいいんじゃないか。

そんなに活性が高くないときは、じっくりテンヤを見せたほうがいいんじゃないとか。

おまえ、そういう記事書いてたよな。今年。

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と、おもって、5秒前後の待ち時間で機械的にしゃくっていたのを、10秒ステイに変えた途端。

ズシン!

キタコレ。

あ、バレた。

船長「はい、これで上がっていきますねー」

まとめ

結果、アタリ3回のうち2杯。全体では1~10杯。

ふりかえると、前半1時間もスッテなしで、さらに遠投しておけばよかったなと。

あとは、底上での待ち時間(シャクリのテンポ)と、あとはテンヤの飛距離や道糸の張り具合と角度にあわせた、最適なシャクリ幅や速度調整という点で改善点はあったかなと。

前にも言った通り、カワハギでもタコでも、投げる釣りをしていると、いつでもテンポが早くなってしますわけです。

すると、「食い」とか「抱き」のタイミングがないまま、仕掛けを回収してしまっているという。

あと、「お前は船下を疎かにしがちなんじゃないか」というのはありそう。

つい癖で魚やイカは遠くにいけばいくほど釣れるという錯覚をしてしまう。

この日、中盤以降はトモ側に流れているわけで、トモのベテランのみなさんが船下にイカを寄せているとは思うんですね。

そんなときは、無理な角度でキャストしつづけないで、船下を慎重にさぐってみるのも一つかなと。

そんなことを考えながら、沖上がりに、船長の渡辺さんに聞いたら、「待ち時間っていったって、3秒ぐらいで釣っちゃう人は釣っちゃうかんねー」と。

3秒か。

さらに「釣れたのー?(笑)」という具合に一之瀬竜也船長とすれ違ったので、聞いたら「そもそもイカ居ないからしようがないよねー(笑)!2杯連れればいいよー。待ち時間もさ、3秒ぐらいで釣っちゃう人は釣っちゃうかんねー」と。

そっかー、速くても釣る人は釣るという。状況にもよりそうながらも。

ということで、底上でのステイ時間の謎は深まるばかり。

次回釣行でまた検証してみたいと思います!

ではでは。

平田(@tsuyoshi_hirata

使用タックル

お世話になった船宿

金沢八景・一之瀬丸

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