どうも平田です。
「釣り納め」っていう言葉がありますね。1年の釣りをなにで納めるか。
これって、けっこう迷いますね。
わたしの場合、2020年は12月27日に「テンヤスミイカ」で終えました。結果的に。
というのも、ほんとは「年忘れカワハギでもいってみよか」って思ってたんですね。とはいえ釣果や天気など様子をみて「直前に予約すればいいか」と思ったわけです。
そのときのお前にいいたい。
年末を甘く見ているのか。
そういうことです。
27日に貧果のテンヤスミイカを涙をふきながら終え、前をむいて歩こうと、各船宿の予約具合をみたら、どこも一杯だったのです。南無三。
「後るれば則ち人の為に制せらる」
そういうことです。
すこし巻き戻して、今回はテンヤスミイカの話をします。
振り返ると、特にトピックはないんですが、ほんとうにトピックがないのかと問い詰めてみたところ3つほどありました。
人類に訪れた空前の「テンヤスミイカブーム」到来について
トピック1はテンヤスミイカブーム到来について。
この日は「ORETSURIテンヤスミイカ部」というのをやっつけでつくってみて、いろんな人を巻き込んでの釣行でした。全体で9名。
で、蓋をあけてみれば・・・。
カワハギ船とスミイカ船の席札を比較してほしい
お分かりになっただろうか。テンヤスミイカ2隻出しという。
このご時世に何がおきたのか。
テンヤスミイカとは東京湾の釣り物でもマニアック中のマニアックな釣りであり、もともとやる人も少ない&今年はあんまり釣れててなくてボウズも続出なのに、この盛況ぶり。
これはもしかしてORETSURI効果なんじゃないだろうか。内心思った。
というのも、最近まわりでテンヤスミイカをはじめた人に聞いたら「ORETSURIで記事を読んでやってみようとおもったんです」という人がいたんです。
そうですかそうですか。
まさに修行のような釣りですが、どんどんやりましょう。
自分の書いた話が少しでもだれかのきっかけになっている。うれしいもんです。
モンゴウイカは獰猛なので盛大なバラシ後もヒットする!
もともとコウイカもモンゴウイカも、2度目の攻撃がある釣り物。
いざアワセ損ねても、テンヤが1m以上あがっていなければチャンスがあって、すぐ落としなおせばまた抱くもんだと思っています。
特に、モンゴウイカはかなり獰猛&鈍感。
なので、巻あわせでテンヤが1m以上あがった状態で盛大にバラしても意外に抱きます。
二つ。 pic.twitter.com/lt65QkV9Sa
— 平田剛士|ORETSURI(俺釣) (@tsuyoshi_hirata) December 27, 2020
この日も2杯目のモンゴウイカは「かすった」というレベルではない交通事故的なバレ方をしたんですね。
明らかに体当たり的なバレ方。
なので、いけるだろうと、巻あわせによりテンヤが底上2mぐらいまで上がってしまったんです。
が、こんな状態でも、そのまますぐ落としなおしたら釣れました。
ちなみに落としたあとはすぐにしゃくりなおさないのがオススメです。
10秒ぐらいは、「おーいテンヤはここにあるよー」ってな具合に竿先でかすかにテンヤをゆすってアピールするとよいと思います。それで合わせるとモンゴウイカだと高確率で釣れるなと。
一回スイッチが入ったモンゴウはそうそう逃げません。
なにもないときにしゃくって釣れるのもドキドキするし、所謂「チップ」で掛け損ねた状態で、「いるぞいるぞ、そこにいるぞ、」という状態で掛けるのも大興奮。
あと、掛け損ねでも、同じ場所で10回ぐらいはしゃくったほうがいいですね。
底上でステイしているときに、触腕だけで恐る恐るさわるようにしている個体はほぼ釣れません。
諦めて投げなおしましょう。
あとは、みんなやっているとは思うんですが、テンヤの針はどんどん研ぎましょう。親指の爪の上でハリが滑らない程度に。
新品のテンヤもすべてチェックして研ぐ。基本ですね。やすりはダイヤモンドシャープナーがお手軽。
スッテに乗らなくてもスッテの影響でテンヤに乗る傾向があるのでは
この日は左舷ミヨシの方と右舷トモ(jomoさん)が4杯でトップだったんですが、ふたりともスッテ&テンヤだったんですね。
わたしは2杯だったわけなんですが、この日はテンヤ主体でした。潮がほぼ流れていなかった状態で、テンヤ単体でロングキャストして釣りたかったんですね。
船の動きはあったものの、イカはスッテに反応していたのかなと思います。
でも、ヒットしていたのはテンヤ。
スッテをつけている人が釣れているが、ヒットするのはテンヤ。
これもしばしばある現象なんですが、以下のように考えています。
- スッテ装着によって沈下速度をゆっくりにしやすい
- やや底上に浮いていたイカがスッテを視認しやすく、その後のシャクリでテンヤに気づいて抱く
はい、想像ですね。
「テンヤ一本槍」へのこだわりがなければ、釣況によって柔軟に変えていくのも一つだなと。
おまけ。海面までついてきたイカはテンヤだとかけられない
おまけだけど海面にゆらゆらしているイカはテンヤでかけるのは困難。スッテなら高確率でいける
中盤、気が緩んでいるときにふと海面をみたら、ノートPCサイズのモンゴウイカが海面に。
水深1m程度で船下側から現れて、トモ側にゆっくり移動していくではないですか。
きっとフッキングしないまま誰かのテンヤを追って海面まできたんでしょう。
このとき、すかさずテンヤ単体をモンゴウの顔にやると・・・。
テンヤが消えた→抱いた!
おしおし。と、7秒ほどまって、合わせる!
・・・
スポ。
ぬけました。
シャコは噛まれていたのでしっかり抱いていたとは思うんですね。
が、テンヤが浮いている状態ではどうしてもフッキングしないようです。
前回は浮いてきたモンゴウをスッテでかけられたんですが、こういうときはスッテを使おうと思いましたね。仕掛けを交換する間にいなくなってしまうから、ダブルスナップあたりでテンヤのヘッド部分にスッテを速攻で装着して落とすだけでも違うかなと。
まとめ
触腕だらーん
釣果はモンゴウ2杯。
2隻出しで、こちらの船はTOPが4杯。
ORETSURI勢としては、9名で挑戦して、残念ながらボウズになってしまったのが3名。
個体数が少ない年+ちょっとアタリが出なすぎましたね。午前中の中ノ瀬はほんと辛かった。
これから深場主体になるにつれて、沿岸部の個体が集まってきて、ちょっとは良くなるんじゃないかと想像してます。
ではでは。
平田(@tsuyoshi_hirata)