船釣りは、よい船宿と出会うことで充実度が増していくものです。はじめのうちは船宿の選び方もわからないもの。
今回は、船釣り初心者が「よい船宿」を選ぶためのコツを紹介します。
①ウェブサイトの情報が初心者目線の船宿
初心者にとってよい船宿は、電話で確認しなくてもウェブサイトに必要な情報が整っているところです。
- 現在出船している釣り物と正確な乗船料
- 必要なタックルや仕掛け
- 釣果
- 予約方法
など。
サイトをみても、どんな釣り物で出船しているのかわからず、値段も正確ではない船宿はあまりオススメできません。
他に細かい言葉遣いの端々に、船宿ごとの性格が見えてくるのでチェックしておきましょう。
船宿の事情もあり、船宿のサイトではなく外部のブログサービスで情報を更新しているところもあります。それはそれで必要情報がしっかり掲載されていれば問題ありません。
②電話対応が丁寧な船宿
電話対応が丁寧な船宿は、それだけで期待が持てます。
なぜかというと、釣り船が客あっての商売だと理解しているからです。
- 態度や言動がとげとげしい
- 聞かないと教えてくれない、聞いても教えてくれない
- とにかく早く電話を切ろうとする
こういった電話対応をする船宿は、あとあとトラブルにつながりやすいので、予約を控えたほうがよいでしょう。
基本的に船宿の男性スタッフの場合、電話対応が苦手の方も多く、話し方が雑なことがほとんどです。ので、女将さんが対応していないときについては、そこは差し引いて受け止めておくとよいでしょう。
他に、船宿が忙しい時間、つながりにくい時間帯は避けたほうが無難です。
<船宿が忙しい時間>
- 朝の出船前後
- 午前、午後船、一日船の帰着時間前後
- 夜20時以降(就寝するため)
- 休業日(船宿ごとに異なり、連絡可能時間帯などが決まっていることもある)
③受付のスタッフが丁寧な船宿
朝船宿に到着してみると、受付スタッフが笑顔もなく、釣り客の顔も見ようとせず殺伐としているところがあります。こうした船宿は初心者に向いていません。
こうした船宿では基本的な質問もしにくいのはもちろん、ささいなことで説教されがちで、不快な思いになりがちです。
受付や地上スタッフが丁寧な船宿を選びましょう。
④レンタル道具が充実している船宿
初心者にオススメの船宿は、レンタル道具が充実しているところです。
- 竿とリール
- 長靴
- 雨具
- クーラーボックス
- キーパー
など。
はじめのうちはいきなりすべてそろえるのも難しいはずです。こうしたレンタル道具を網羅していて、情報としてウェブサイトに掲載している船宿は初心者にオススメです。
⑤船長や中乗りスタッフに思いやりがある船宿
船釣りでもっとも長時間一緒に過ごすのは船長や中乗りスタッフです。
最近では少なくなってきましたが、釣り船が客商売であるということを本質的に理解できていない船長や中乗りスタッフもいます。
船釣りになれていないうちは、初心者に対しても丁寧で思いやりがある船長がいる船宿に通いましょう。
覚えておきたいのは「船宿予約サイト」などの人気ランキングなどは「全くあてにならない」という点です。今のところ、Googleレビューが一番参考になります。
Googleレビューの評価を鵜呑みにはできませんが、星の数だけでなく、内容をチェックして初心者や女性・子供にやさしいと思われる船宿へ問い合わせてみましょう。
このときに前述のウェブサイトや電話対応をチェックしておきます。
⑥常連客が悪ノリしていない船宿
初心者にむいている船宿は、常連客が威張ったり、悪ノリしていないところです。
どんな船宿にも通い続けている常連客がいます。それ自体は悪いことではなく、船宿の経営を支える重要な存在です。
一方、あからさまに初心者をバカにする常連客が威張っていたり、ルール違反をしている常連客がいるとします。それを船長などが見て見ぬふりをしている船宿は、初心者にとってむいていません。
こうした船宿に通うと、あとあと不快な思いをすることが多くなることでしょう。
常連客に挨拶をしたときに、よい返事が返ってくる船宿はだいたいよい船宿です。よい船宿にはよい常連客が集まると覚えておきましょう。
⑧女性や子供を大切にしている船宿
船釣り初心者にむいている船宿は、女性や子供へのサービス提供に意識がむいている船宿です。
未だ船釣り人口は男性メインですが、相対的に立場が弱い存在である女性や子供に配慮している船宿は、船釣り初心者にも親切であることがほとんどです。
たとえば、女性と子供の料金が割安であったり、ウェブサイト上で女性や子供へ配慮したコンテンツがあるところを選ぶとよいでしょう。
⑨売り上げ至上主義ではない船宿
船宿も商売なので、利益を出さないとやっていけません。そのため、釣り客を多く呼び込み売り上げを作る必要があります。
一方、中には、売り上げ至上主義の船宿も存在しています。
- 必要以上にコミュニケーションを効率化しようする
- 細かいことにも追加費用をとろうとする
- 不必要な仕掛けなどを買わせようとする
- 釣り客をとにかく早く帰らせようとする
- 虚偽の釣果報告を続けている
- 「釣れない釣り物」でも「あたかも釣れる」ような集客をする
などです。
こうした船宿では本質的に釣り客を「歩くお金」だと勘違いしてしまっているので、通っていくうちに、不快な思いをすることが増えてきます。
Googleレビューで星が低いレビューを中心に理由をみていきましょう。実際に通ったと思われるユーザーからの具体的なネガティブレビューで同じ理由が重なっている場合は予約を控えたほうがよいでしょう。
まとめ
今回は、船釣り初心者が「よい船宿」を選ぶためのコツを紹介しました。
ウェブの時代でもあるので、ウェブサイトやネットのレビューをみれば粗方の良し悪しがわかるようになってきました。
一方、情報発信やハード面はよいが、実際釣行してみると、大切なソフト面が欠けている船宿もあります。
はじめのうちは船宿の選び方もわからないものですが、いろんな船宿に通ううちに、きっと自分にあったよい船宿が見つかるはずです。
船釣りは、よい船宿と出会うことで充実度が増していく。
よい船長、よいスタッフがいる、心から愛せる船宿に出会えるとよいですね。