真冬の夜でも手軽に狙える巨大魚!「クロアナゴ」釣行記@東京湾

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クロアナゴ
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~この記事は約 6 分で読めます~

皆さんこんにちは、大井です。

2月はとても寒くて参ってしまいますね。夏が待ち遠しいです。

実際この時期は釣り物も厳しく、堤防などの岸からはいい釣果は望めませんよね。そんなある日、ふとある釣り物を思い出しました。

でっかくて、重くって、なんか何時でも釣れそうな、普段は「貴殿」扱いの魚を。

そうだ、俺たちのアカエイ氏がいるじゃないか。

そうとなればこの手の釣りに精通する人と一緒にいったほうがいいだろうなと思ったわけです。思い浮かんだのは、ORETSURIにもフィールドレポーターとして大物釣りを寄稿している、まつともさんです。

大井:「まつともさん!エイって今釣れますか??」

まつともさん:「エイは厳しいですねー。とりあえず狙ってみて、ダメだったらクロアナゴ狙ってみましょう」

はて………クロアナゴ??

このとき、真冬の深夜に繰り広げられたこのクロアナゴ釣りでどれほど興奮するか、全く予想もしていなかったのです。

目次

冬の根岸湾は沈黙の海

根岸湾はカレイ、アナゴ、アジなどでも人気の釣り場

まずはじめに訪れたのは横浜の根岸湾。

夏場は特にアカエイが多くいるそうです。冬でも、温排水の影響もある釣り場なので、ある程度は期待できそうな気も。

タックルは以下の通り。

竿 :3.9mの投げ竿
リール :5000番のスピニングリール
道糸 :PE4号
オモリ :ジェット天秤28号
ハリス :ナイロン6号、途中から同素材の10号に変更
ハリ :チヌ7号

南方延縄結びは大物狙いの定番

要はシンプルで強い仕掛けです。

まつともさん曰く、ハリスや鈎はもっと強くてよいそうです。

ポイントに入ったのは11:00頃。仕掛けを投入する前に、オモリだけつけたものを狙うポイントまで投げ、海底が岩礁帯なのか砂地なのかを調べます。

どうもこの港はちょいちょい根があるくらいで基本は砂地のようでした。

状況も分かったところでエサをつけて気合の一投目。

エサは塩サバです。竿先には鈴をつけます。

……

………

…………

釣れん。

地元のおじさんと話しながらのんびり待つものの、うんともすんともしません。

風はあるものの、昼間の暖かさがとてもやさしく、私もまつともさんも昼寝を始める始末。

雲一つない快晴です。気持ちいい。

エサを2時間おきくらいのペースで変えながら待つこと4時間半。

ジィィィィィィィィッ!!

大井「まつtっ……ドラグ!!糸っ!!!でてててえるううぅ!!」

生来の敏感さからか、些細なことにもとんでもなく興奮する私に対し、うんざりしたような表情のまつともさん。

それもそのはず、これは魚ではなく、隣の投げサビキをしている釣り人があらぬ方向に投げてオマツリしてしまったのです。あるあるながらもがっかり。

おなかがすいたので、パスタをゆでてたら圧倒的に水が足りず鍋を焦がしたり。

古い道糸の塊でカニ網をつくってみたり。

竿を立て掛けているガードレールを揺らされ「本気でなんか掛かった!」と思い込み焦りまくる私を見てニヤニヤするまつともさんがいたり。

そんなこんなで、アタリなく17時。

まつともさん「大井さん的には、このまま粘るのと、クロアナゴのポイントいくのはどっちがいいですか?」

正直、今回の寄稿は『エイ釣って食べてみた』にしたかった。だからこのまま粘ってドラマを作りたい、ここで粘ってエイ釣って食べられればきっと濃い記事が書ける!!

ということを0.05秒くらい考えた私は「もうクロアナゴの気分っす」と答えてました。はい、即答でした。

18:00。

買い出しとポイント移動のため片付けをし、車に乗り込むとまつともさんがこう言いました。

まつともさん「いやぁ~~やっぱ……釣りはフィッシングだね!」

大井「そうですね!?!?」

そうですね????

東京湾のクロアナゴは2種類いる

クロアナゴ釣りにいく前に、すこし説明を。

実は東京湾で「黒アナゴ」と呼ばれる魚には「ダイナンアナゴ」と「クロアナゴ」がいます。両方マアナゴよりは大型になるんですが、「ダイナンアナゴ」の方が巨大になり、最大で1mは優に超え、10キロ以上になることも。

いずれも横浜から横須賀近辺の沿岸部に多く生息しています。

夜行性のため、夜釣りでぶっこみ釣りでマアナゴを釣っている際にヒットすることがほとんど。横浜近辺では専門に岸から狙っている人はほとんどいませんが、だれでも簡単に大物が釣れるという面白さから遊漁船が出船していたりします。

定置網や底引き網などで混獲されても商品価値がないとされ廃棄されることがほとんど。巨大なダイナンアナゴにいたっては「アナコンダ」とも呼ばれて、漁具を壊すほどのパワーから敬遠されていたり。

以上がだいたいの説明なんですが、ここから先の話、釣りでいう「黒アナゴ」は「ダイナンアナゴ」と「クロアナゴ」両方を総称として指すんだなーと覚えておくとよいと思います。

八景島で釣ったアナゴの調理

マアナゴ。食味がもっともよく一般に流通。釣りでも一番人気

ぶっといクロアナゴ

クロアナゴと思われる個体。全長1mを超えるがダイナンアナゴよりは細身。

ダイナンアナゴと思われる個体。クロアナゴより頭部付近から下が太い

干からびたクロアナゴ

ダイナンアナゴ??相模湾に打ち上げられたもの。小型の場合、クロアナゴかダイナンアナゴかは見分けづらい

真夜中の横須賀。釣れればいいな「クロアナゴ」

ところ変わって横須賀へ。

クロアナゴが狙えるポイントについたのは19:30頃。海が時化ている上、潮の流れが速く、さらに根も多い場所。難しい状況です。

私はオモリを50号にし、エサをまつともさんから分けていただいたマイワシにしてみます。

イワシの頭丸々使った節分スペシャル餌。時期は過ぎましたがそんなのは気にしません。実際、骨がしっかりしている頭はエサ持ちが良いですね。

仕掛けをぶっこんで約10分。

ジリジリジリリリ…………

大井「えっ何?俺のドラグ??」

まつともさん「あっ鳴ってますね」

大井「待ってどうすればいいんですか!?アワせていいんですか!?」

まつともさん「ドラグ締めて大きく合わせればいいですよ~」

大井「なんでそんな落ち着いてんのっ!?!?ドラグ締めっ…」

秘技、鬼もドン引き鬼合わせ。

スポーン!!

大井「抜けた」

初ヒットは惜しくもすっぽ抜け。針が小さすぎたために口にかからなかったようです。

節分スペシャル餌は無残な姿に。無念。

続いて、まつともさんの竿にアタリが。

まつともさん「おっきましたよ~」

ビシッとキレある合わせと同時に大きくしなる竿。

えっ?えっ?でかくない??

困惑する私をよそにゴリゴリ巻くまつともさん。

まつともさん「あんまり大きくなさそうなので抜き上げますね~」

大井「あっはい~(抜き上げサイズか…)」

えっ?

えっ??

イヤめっちゃでかいクロアナゴですやん。測ったところ89㎝くらいだったような。というか太い。

にゅるんと、デカい。

なんだこれは。なんだこれは…………。東京湾って、こんなのいるのか。怖いわ。普通に怖いわ。

まつともさん「ここいらじゃ小さいほうですね~」

なるほど小さいんですね~なるほど~もっとデカいのいるんすね~。

う~ん………。なるほどわからん。

まつともさん「持って帰ります?」

大井「あっはい、頂きます」

人生初のクロアナゴとの戦い

まつともさんの1匹目の後、氷を買ってきて釣りを再開。するとまたもやまつともさんの仕掛けにアタリが。

まつともさん「アッこれデカいよ!!」

大井「マジですか!!タモ入れます!!」

まつともさん「そっちじゃないもっと下!!動かさなくていいから!!」

プツン!!

ハリス切れ。やってしまいました。

不慣れすぎるタモ入れ作業に苦戦してしまいました。もっと修行しなくては。

まつともさん「波がすごいからね~対策考えないと」

大井「すみません…」

優しいまつともさんに頭が上がりません。

ここで一度長い事仕掛けをぶっこんでいることを忘れていた私の竿をあげてみることに。

大井「……ん?根掛け?」

いや、いやこれ動く……UGOKU!!!!!!

大井「かかってますまつともさん!!!」

最終奥義、地獄の鬼アワセ。

ゴッ!!!ゴゴッ!!!

うわあああああぁぁぁ!!!なんだっこれっ!!!!

まつともさん「テンション緩めちゃだめですよ!強引に巻いたほうがいいですよ!!」

大井「うおおおおおおおっっ!!!!!」

初心者丸出しファイト。必死すぎて何も考えてません。

苦労の末上がったのは……。

うええああああぁぁぁぁ!!!デカい!!!!!

太い!!

人生で初めて魚を見て恐怖しました。大きさは98㎝。これでも中の小とのこと。怖いよ。

まつともさん「楽しいでしょ。」

大井「楽しいっす。」

その後、釣り人の兵糧「カップ麺」で身体を温め、車内でアタリを待ちつつ眠りにつきましたが、一度アタってバラしてしまいました。残念。

めっちゃ寒い中、大アナゴと格闘した後に食べるわかめラーメンは最高の味でしたね。

ハマってしまったクロアナゴ釣り

翌朝。

深夜は結局アタリなしでした。夜半に時合があるっぽいです。マアナゴと一緒で暗くなって巣穴から抜け出し餌を探し回る時間帯があるのでしょう。

強い風で大シケ。

まつともさん「こんな中釣りしてたんだね」

大井「……ですね。」

極寒の中片付けをし撤収。

帰りの車内で今回の釣りを思い返しながら、まつともさんに竿や仕掛けなどのことをいろいろ教えてもらいました。

私、クロアナゴ釣りにすごくハマってしまいそうです。やっぱり強いタックルや仕掛けが必要なわけで、ちゃんと竿からそろえようと本気で考えましたね。この感覚。めっちゃ楽しい。

さて、今回の釣行で大きなクロアナゴ2本お持ち帰りなわけなのですが、これからが本番なのです。

次回!捌いていろいろ料理します!!

お楽しみに!

大井(@KT_Fishing1018

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▼クロアナゴ釣りは強いハリスと鈎が重要です。エサはサバやサンマの切り身、イカやタコなどでチャレンジしてみましょう。

ORETSURIフィールドレポーターについて

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