タングステンヘッドの「タイラバ」って実際どうなん?→つかってわかる優れものだった!!

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タングステンヘッドのタイラバ
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タイラバをはじめるとその存在に気づくものの、今一つ手を伸ばしにくい存在。

それが「タングステンヘッド」です。

実際釣れんの?

最初はだれしも気になりますね。

今回は、そんなタングステンヘッドの特徴や使用感について解説します。

目次

タイラバヘッドの素材と特徴について

タイラバ

鉛製のタイラバ150g

一般的に流通しているタイラバの素材は2つ鉛とタングステンです。

現時点であらゆる釣りのオモリで主要な存在なのが鉛です。

鉛の特徴は安価で加工がしやすく、なおかつ一定の比重である点です。

水に対して比重は11.4。鉄の比重が7.8に対しても重いのがわかります。

ディープ用のタイラバ(150~300g)ではシルエットがかなり大きくなり、潮受けしやすくなるというデメリットがあります。

タングステン

タングステンは銀色のきわめて高度の高い金属。

釣りのオモリとしては、マルイカやタイラバで使用されています。

比重は19.3。金と同等で、高比重。

中国で総生産量の8割を担っているレアメタルの一つで、融点と硬度が高いため加工難易度が高い金属と言えます。

実際は加工しやすいように純粋なタングステンに別の金属をまぜた合金(タングステン97%)のオモリが流通しています。

タングステン製タイラバのメリット

潮受けしにくい

鉛製の150gとタングステン製(97%タングステン)

タングステン製のタイラバは比重が重いため、同じ重量であれば小型で潮受けしにくいのが特徴です。

ドテラ流しやディープのタイラバでは、タイラバと道糸が潮受けし、垂直ではなく、斜めにラインがでていきます。

このとき、タングステンヘッドのタイラバを使用していると着底をとりやすいため、真鯛に見切られません。

結果的に、鯛がよく反応する底上5mまでの範囲を効果的にトレースできます。

鉛製のタイラバで軽量のものは、軽いのに潮受けするため、着底がわからず、延々とヘッドが着底したまま道糸が払い出されてしまうという現象がおきます。

フォールスピードが極めて速い

潮受けに関連することですが、タングステン製のタイラバはフォールスピードが速いのも特徴です。

フォールスピードが速いということは、その分、早く底上の真鯛が反応する層にタイラバを到達させることができるということです。

バーチカルな釣りでも、この沈下速度は効果を発揮することがあり、単純に1日釣りをしていても、鉛製のタイラバよりは手返しがよくなるのは間違いありません。

またアマダイなど底物を釣る際に、沈下速度が速いタングステンを使用することで砂泥底の煙幕が立ちやすくアピールが増すとされます。

※鉛製のタイラバにしてフォールスピードをあえて遅くしてアピールすることが効果的な場面もあります。

タングステン製タイラバのデメリット

お値段高め

タングステン製のタイラバのデメリットはコストです。

以下のようなコスト差があります。

  • 主要メーカーの鉛製タイラバヘッド150g=1,000円前後
  • 主要メーカーのタングステン製タイラバヘッド150g=3,000~4,000円前後
  • 無垢性タングステン製タイラバヘッド150g=2,000円程度

主要メーカーのタングステンヘッドの場合は、鉛製のヘッドに対して3、4倍程度の価格さがあるわけです。

150gを4つほどかうだけで、スタンダードクラスのタイラバロッドが購入できてしまうという。

これは、釣り人にとっても精神的に購入を躊躇するレベルだと思います。

もし、根がかりや、タチウオやサゴシアタックでリーダー切れ、道糸の高切れが起きたら・・・。

だれしもそう思います。

加工が自分でできない

タングステンはレアメタルという扱いで、一般的に流通しているものではありません。

多くの事業者が中国で加工をすませ輸入して販売しています。

たとえ未加工のタングステン玉が手に入ったとして、タングステンは高硬度で、融点も高いため、個人が気軽に加工できるものではないのです。

タングステンヘッドのタイラバのつかいどころ

 

ディープドテラではタングステンなしには釣りにならないことも

これまでの内容をふまえ、タングステンヘッドのタイラバのつかいどころをまとめておきます。

  1. 深場(水深80m~)
  2. ドテラ流し(特に風と潮が同ベクトルのとき)
  3. 潮が速い海域
  4. フォールスピードを人より速めたいとき

1~3の状況であったとき、乗合船であれば、まわりでもタングステンヘッドのタイラバを使用している人が多くなってくるはずです。

こういったシチュエーションでは道糸の号数が同じでも、鉛ヘッドをつかっているだけで、まわりと沈下速度が変わり、オマツリしやすくなってしまうというリスクもでてきます。

あらかじめ船長にタングステンヘッドを準備したほうがよいか聞いておくのも一つですね。

タイラバヘッドの色は無垢でも問題なく釣れる

タングステンヘッド無塗装の200gで釣れた真鯛

タイラバのヘッドはタイラバを構成するもののなかでも、大きな比重を占めるように見えます。

一方、実際はヘッドのカラーよりはネクタイ部分やワームトレーラー部分が真鯛にアピールしているといわれてきています。

実際に、タングステン無塗装のシルバーカラーでも多くの魚が釣れています。

主要メーカー品は、形状の点で魅力がありますが、ノーブランドのタングステンヘッドが安価なのでおすすめです。

まずはノーブランド品で沈下速度や潮受けの差を体感してみましょう。

必要に応じて、マニキュア+クリアコートやアワビやホログラムシートなど自分でカスタマイズするのもお手軽ですよ。

まとめ

様々な形状が販売されるタイラバヘッドのなか、今一つ手を伸ばしにくい存在である「タングステンヘッド」。

実際釣れんの?

ということなのですが、釣れる釣れないの前に、タングステンヘッドがないと釣りにならないシチュエーションがあるのは事実です。

  • ディープタイラバ
  • 潮が速すぎるとき
  • 深場のドテラ流し

など。

タイラバは着底がわからないと、どうしても釣りになりません。

いざ、釣り場で困らないように、主要サイズのタングステン無垢タイラバを少数ずつ準備しておくと安心です。

関連アイテム

▼主要メーカーから販売されているタングステンヘッドはカラー等でかなり釣れそうなのですが、どうしても高価。

一番のおすすめは「無垢のタングステンヘッド」です。無垢でも問題なく釣れるので騙されたと思って購入してみましょう。

主要メーカーのヘッドは形状にこだわりがあるので、カラー以外の恩恵を得たい場合は主力g数で購入してみるのも一つです。

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