社会人になると、いろいろな壁に直面する。
社会は一見紳士の集まりにみえるが、その本質はマッドマックス怒りのデスロードである。気を抜いていると、死角からボーガンの矢が首筋に撃ち込まれて、ジ・エンドというわけだ。
そうなると、物事には常に本気で臨まないことには生き残ることができない。気が抜いてボーっとしていると、いつの間にか人の下にひれ伏す羽目になる。
ひとも動物も生き残るために必要なのは同じだ。
それは、すなわち「力」
それは、すなわち「変化」
つまり、人生ではパワー&チェンジが重要と赤線を引いて覚えておきたい。じゃあ、昨今流行りの「筋トレをしろ」とか、「炭水化物抜きダイエットをするんだ人生が変わる」みたいな浅はかなことをいいたいわけではない。
あなた方にはもっと本質的な話をしたい。
今回、このわたしも社会における一つの壁に直面したのだ。
何の壁か。
料理の壁である。
おい、はやく何の壁か言え。
いいだろう。言いましょう。
その壁は、
その壁は、
「アサリの佃煮の煮汁をどうしようか」という壁
である。
アサリの佃煮の煮汁はジュースとカクテルになるんだ
家族総出で潮干狩りにいったあと直面するのは、「ちょっとこのアサリ短期的には食べられないから中長期的に食べたいよね」という話だ。このORETSURI、そのあたりの痒いところに手が届きまくるサイトではあるので、アサリの佃煮ソリューションについて解説した。まだ読んでない人は一人3回ぐらいは読んでおいてほしい。
アサリは佃煮にすれば保存もきくようになり、冷蔵で2週間。冷凍庫ならば1~2か月は余裕綽々という話だった。このアサリの佃煮作りではドンピシャリな分量でない限り煮汁が余る。
この煮汁をどうするか。
運命の分かれ目である。
一つ、排水溝に流す。
一つ、ほかの料理に活用する。
捨てるか拾うか。
あなたが神ならば、捨てる神になるか拾う神になるかという話である。
わたしは拾う神が好きだ。ということで、今回はアサリの煮汁の活用方法を解説していく。
こちらは佃煮にしたアサリと、佃煮に炊き込む前にとりわけた味付けしていないアサリの煮汁。
このノーマル煮汁は、深いコクがある。この煮汁でトマトジュースを割る。すると、クラマトジュースというものができあがる。
クラマトジュースを知っているか?
クラマトジュースは欧米で愛されているアサリの煮汁とトマトジュースのブレンドドリンクだ。
缶で販売されているものをみるとひと缶200~300円ぐらいする。これはぜひ飲んでほしい味だ。旨い。で、このクラマトジュースをウォッカで割るとまたいい。レモン汁をしぼって黒コショウをかます。タバスコやクレイジーソルトを少量いれると風味も増す。
これは「ブラッディー・シーザー」というカクテルだ。
アサリの煮汁すげーな。
アサリの煮汁を蕎麦に入れると圧倒的な旨さ
次に佃煮に加工したアサリの煮汁。
こちらは生姜の風味が効いた甘辛い風味だ。これはそばつゆにブレンドするといい。
麺つゆは、スーパーやコンビニで一番安い、「こんぶこんぶ昆布つゆ~こんぶを ぎょうさんつこてるの」なアレでいい。
昆布つゆはあれだけでもちろん旨いが、これにアサリの煮汁を50%ほどブレンドする。
して、そこにオタフクの揚げ玉(天華)と七味唐辛子をかます。いいぞ、準備はOKだ。
あとは、乾麺のそばを固めに茹でて、みずでよく締める。
茹で汁はつゆで割って飲むと旨いのですこしは残しておきたい。体にもいい。
できあがったのが、冷やしあさり蕎麦というわけだ。
たれには柚子胡椒がよく似合う。
アサリの佃煮も傍にトッピングしてしまえば豪華。
味は、
もうご覧の通りですよ。
昆布出汁にアサリの旨みが加わり、旨さの奥行と幅が広がっているという状態。「違いがわかる男の、アサリ蕎麦」である。せっかくいただいた命だし、煮汁はコク100%なので捨てず使いたい。
平田(@tsuyoshi_hirata)
関連アイテム
▼アサリ出汁は買うと高い。あまったら頑丈なジップロックにいれて冷凍して使おう。麻辣鍋やラーメンのスープにブレンドするのもよい。
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