どうも。日本のマルタ・アルゲリッチこと大谷賢史です。
【大谷メモ】
マルタ・アルゲリッチ:世界NO1と称される女性ピアニスト。大谷が女装をすると似ている
幼馴染みのE氏と釣りにいくと昔から釣れないというジンクスを更新中のため、平日単独釣りに行ってきました。
【大谷メモ】
尺上「ブルックトラウト」連発!誰も知らないマル秘ルアー釣方で@奥日光・湯川
今回狙うのは3月から関東の都市河川を遡上してくるといる「和製スチールヘッド」こと、マルタウグイ。それも大型の50cmオーバーを釣ります。
詳しく知りたい方は「オレツリ マルタウグイ」で検索してみてください。
実は、私がこのORETSURIを知ったのもマルタ釣行の記事でしたし、そらーもー、マイナー釣りを、せっせとたくさん経験した釣行記が書かれていて、YahooやGoogleなどの1ページ目がオレツリで埋め尽くされています。
編集長のド偏愛ぶりがあますことなく伺えますが、そこのあーたもそんなド偏愛ぶりがお好きなんでしょーwww
埼玉の清流「柳瀬川」について
東京・旧築地市場の横で東京湾に流れ込む隅田川は、北区・赤羽の岩淵水門より上流は名前が変わって、新河岸川と呼ばれます。
その新河岸川を、ずっと上っていき、埼玉県・志木市役所までゆくと、川が合流します。
これが柳瀬川。
ママチャリで「マルタウグイ」ランガンする!
ポイントを知らないので、新河岸川合流の最下流部から徐々に釣り上っていく作戦です。さらに駐車場も知らないので機動力を生かしてチャリで参戦!
え?あー、ロードバイクなんてものは持っていないんです。
ごく普通のママチャリを大宮のはずれから片道15km以上キコキコこいで、わざわざマルタウグイを釣りにいくオジサンを想像して読みすすめてみてください。
ホームセンター「ビバホーム」横の橋からまずは偵察。
うーん、チャラ瀬。魚影もなーし。
ついでに途中の水門回りもチェックするが、鯉さんが悠々と泳いでいるだけでした。流心は・・・見えません。
こりゃ、橋の上から見ないことにはわからないぞ、と、上流へチャリをキコキコします。
俺の愛車と赤い橋
すると、赤い橋が登場。上からのぞくと、何やら魚がいるようで。
むむむ。マルタウグイか!?
あれ、マルタ・・・だよねえ?
ムムムムムムッ。
あっ、ヒラうった。
ボラでしたぁ。
まあ、初の魚影も見えたことだし・・・。おっすオラ釣りバカ!いっちょやってみっか!
安定のミノーで、ファーストヒット!?
マルタウグイはできればバーブレスのシングルフックがいい
橋の下へゆくと、対岸に鯉釣り師さんが陣地を構築。なので、50メートルくらい下ったプールと、その下の流れだしを狙います。ちなみに、この方は超上手くてランカー鯉をバッシバッシ上げてます。さらにこの後仲良くなったりしますw
どんなルアーが釣れるかは全く知りませんが、色々な情報をネットから集めたところ、小さ目のミノーで釣っている人が多かったので、私もミノーから。フックは大物用に換装してます。
それ、アップ。
エーンド、ダウン。
アップ。
エーンド、ダウン。
アップ。
エーンド、ダウン。
うーむ。反応皆無。
えーい、ままよ!
アップへロングキャスト!からの、流れに任せて、コロコロ作戦!!
・・・
・・・
・・・
グン!!!!!
HIT!!!!
ひぃああ。
マスクかよっ!きもちわりーなー。
貴殿・・・ですらねー。
【大谷メモ】
貴殿:ORETSURI界隈でよくつかわれる「釣りの外道」への愛称。主に釣りあげたあとに「貴殿でしたか・・・」と表現される。ハッシュタグは「#貴殿でしたか」
あなたは、ウグイさん???
移動しようと赤い橋にもどり、再度川をのぞく。
ボラさん、ボラさん、鯉さん、鯉さん・・・・
鯉さん?鯉さん、だよね???なーんか白っぽいのと、茶黒っぽいのが並んでらっしゃるけど・・・。
ってマルタじゃね?あれ、マルタッパヤじゃね?マルタウグイさんじゃね?
釣る!釣る!釣る!私、釣ります!
アイ プレイ フィッシング ベリー ウェル!
つ、釣れねー!!!
再度橋の下にいき、橋の上から見えたラインを記憶に、丁寧に、丁寧に、丁寧に、丁寧に、高級ミノーさんを通してみる。んが、うんともすんともいわず。
ニッチもサッチも、どうにもブルドッグ。
あー、荒らしちゃったから、魚散っちゃったかなー、もったいねー。仕方ね。移動するか。
再度、橋の上へ・・・。
・・・
・・・
・・・
んが?
え!?居るじゃん!?むしろ、いっぱい居るじゃん!!
「群れ」ってほどじゃないけど、マルタウグイがたしかにいるし。
居ても釣れないことあるけど、居ないと絶対釣れない。
だったらここにマルタいるから、ここでマルタ釣る。
アイ フィッシュ マルタ ナウ。
ついに待望のマルタウグイHIT!!!
橋の上から見たら、マルタは、いーっぱいいる。
さっき、ルアーをさんざっぱら投げたのに、魚は散ってなかった。スレで掛かることも、ルアーやラインが魚に触れることもなかった。
とうことは・・・。
マルタさん、ルアー避けてらっしゃるよー(泣)。
ということは・・・これ、ミノーじゃないんじゃね?
だって、俺、ミノーで魚釣ったことあんまりないもん。
釣りプロが「〇〇が釣れる!」っていうから、たーくさん、たーくさんミノーさん買ったけどね。
結局、シーバスの5割がジグで4割がスピンテール。渓流釣りの9割がスピナー。エリアトラウトの9割5分がスプーン。
って、金属ルアーでしか釣れてないじゃんっ!思い返してみたら逆に衝撃っ!
んじゃ、やっぱ、川ならスピナーだよね~。
結局、この何を模したのかわからないスピナーなる舶来物の中古激安スピナーですよ。マッチザベイト?マッチザハッチ?
【大谷メモ】マッチザベイト/マッチザハッチ:魚がその時に食べている小魚や虫と同じ種類、同じ色、同じサイズのルアーや毛ばりを使うこと。
こちとら、魚なのか虫なのか、よーわからんスピナーだけで釣ってきたんでい。
えーと、上流から下流に風が流れているから、上流に投げて、糸ふけを出す。それで川にU字を書いて、平行に流すと、渓流魚さんは、いとも簡単に、この謎ルアーに食いついてくるんだよねー。
ということで、上流に向かってシュワッチ!
ビン!ビン!ビン!
!?
ふぁ?根がかりかな?
もう1度シュワッチ!
ビン!ビン!ビン!
こりゃアタリじゃわい!!
うおりゃーーー鬼合わせ!!!
グンっ!!!
キンキンキンキンキーーーーーーーーーーーーーン!!!
うおーーードラグが出る出る出るw
絶対獲る!絶対獲る!絶対獲る!絶対獲る!
釣りでも大活躍するダイビング便利アイテム「スナッピーコイル」を外して、いざランディーーーング!!!
いぇーーーーーーーーーーい
マルタウグイGETだぜ!!
やったやった!
婚姻色で身体が黒くなって、腹がオレンジ色になってる。オレンジの線が1本だからマルタウグイだ。
【大谷メモ】オレンジの線1本はマルタウグイです。個体差あるので後は釣り師の勘で。
マルタウグイが好むスピナーは??
よし、まだまだイケそう!
スピナーに変えたら、アタリがビンビン来ます。
ただ、さすがに投げすぎるとアタリは若干遠のくので、カラーや種類をチェンジ。
ベースが金のものはそこそこアタリあり。ベースが黒のものはパッタリとアタリがなくなる。アタリがあるのはベースが銀と金。
不思議なことに、フックにフェザーなどがついていると全くアタリなし。小型でシンプルなものがよい。
ここまで15バイト3フィッシュ。口掛かりが1本、スレが2本でした。サイズはどれも同じくらい。
ポイント移動・柳瀬川のマルタウグイをさらに調査
赤い橋での調査ができたので、ポイントを移動。
またママチャリをキコキコ。
藪をコキコキ。竿をフリフリ。ルアーを投げ投げ。
国道245号・川越街道あたりまでいってみて、数回バイトがありましたが、どれも単発。マルタか、ほかの魚かの確認もできませんでした。
小さな小川との合流で一発グンっ!ときましたが、
安定の・・・
雑巾でしたっ
やはり赤い橋で最後のドラマ
帰りがけに再度、赤い橋へ。
水は茶色く濁りを強め、夕日で水の中はよく見えなかったが、なんとなく魚がいる雰囲気はある。よし最後にやってみよう!と川に降りるが、風が下流から上流へ変わっており、川に平行にルアーを流せない。
試行錯誤するが、うまくいかない。
川に対して垂直方向に引いてきてもアタリは一度もありません。必ず川と平行に流さないとマルタウグイは食ってくれないようです。
そもそも、マルタがルアーを食っているのか、それとも防衛攻撃で甘噛みしたり、尻尾でたたいたりしているのかは不明。だけど、スピナーを川と平行に流すと食ってくる。
さすがに場荒れした感はあるが、風がやんだタイミングで川と平行に流せるとアタリはあり、スレがかりで1本足元でバラし。
対岸でバッシバシと、大鯉を釣っていたお父さんが、わざわざ私のところに来てくれて、柳瀬川のこと、鯉釣りのこと、マルタウグイのことを教えてくれたのです。
楽しく話しながら釣っていると・・・。
私「あ、風向きが変わった。上流から流れているから、これならきっと釣れますよ!」
鯉釣り名人「そう。釣ってみてよ。」
いつにもなく自信過剰な発言がスラリと出た2投目。
橋脚のピンに投げて、ルアーが沈んですぐ、クン!とうアタリ。
すかさず合わせると・・・。
キンキンキンキンキンキンキーーーーーーーーーン
私「来ました!」
鯉釣り名人「それだけドラグが出るんじゃ面白いねー。頑張って!」
リールを巻いては、ラインが出され、鯉釣り名人と楽しく話しながら格闘すること5分。無事、ランディングネットに収まったのは今日一番の大物。
鯉釣り名人がサッとポケットからメジャーを出してくれ、サイズを測ってくれたら概算で55cm。
その後、数投で今日大活躍してくれたルアーをロスト。暗くなってルアーの流し方が見えなくなっていることに気づかず釣り続けて、ルアーを川に残してしまった。これは大反省。
私「切れちゃいました。僕もこれであがります。」
鯉釣り名人「そうだね。それがいいね。マルタはGW明けごろまで釣れるから、また釣りに来なよ!」
名人は笑顔で颯爽と去っていったのです。
ORETSURIに寄稿をするようになって、こうして釣行記を残すようになったが、振り返ると私は毎回良い釣り人に出会って、うれしい気持ちにさせてもらっている気がする。
「一期一会」という言葉は知っているが、日々そういったことを感じないで生きている。鯉釣り名人とまた一緒に釣る機会があるかないかわからないが、名人のお陰で釣果以上に気分の良い釣りとなった。
今日も良い釣りができた。
釣り竿をしまい、また自転車を漕ぎ出す。
もう空は夕焼けに染まっている。
また15kmの道のりを自転車で帰る。
行きはワクワクした気持ちで漕げたし、帰りも充足した気持ちでまた漕げた。
釣りはやっぱり楽しいやね。
さあ。次は何釣ろうかな?
大谷 賢史