どうも平田です。よくいくスタバに蚊が出没し、いつのまにか血を吸われて痒いこと痒いこと。そんな素敵な季節ですね。
釣りほど人を狂わせる趣味があるだろうか
みなさんは、釣り師というのはたまに狂っているんじゃないかと思うときがありませんか?
クソ土砂降りのなか、
クソ極寒のなか、
クソカンカン照りのなか、
何かにとりつかれたかのように釣りに出かけ、
釣れもしないのに釣れるまで釣り場に立ち、
一歩間違えると命を失うほどの断崖絶壁の磯場に立ち、
月給をほぼ全部釣具屋に投資したり、
なんどもつきあった女に逃げられたり。
いろんな趣味が世の中にありますが、釣りって、この上なく、キチガイじみた趣味だなと思っています。
だが、それがいい。
実に、いいと思います。人間がもつ狩猟本能をもっとも身近に刺激する
釣り。
と、いろいろ考えてみましたが、自分もどうやら幾分釣りというヤツに狂っていたようでした。
即席自家製テンヤ、タワシ丸出撃!
江の島でのタコ釣り前夜。
むくりと起きた男は、「そうだ冷凍庫にイシガニがいるから、それを使えばタコが釣れるんじゃないだろうか」などと思い立った次第です。
えーっと、テンヤにつかえそうな蒲鉾板みたいなものはないし、うーむうーむ。
この時点であきらめればいいのに、だいたい釣りバカというのは懲りないので、以下の材料を集めてみました。
じゃーん。キャプテンスタッグのステンレス串。ダイソーの針金。30号のおもりとスナップサルカン。そして、タワシ。
タワシ。
ちょっと頭がおかしくなっている気配がします。
そんでもって組み合わせを考え、金串を折り曲げてフックにするという大胆な技を披露。
ストⅡのスペイン代表ことバルログのかぎ爪ができあがりました。
が、これ、強度が実に弱い。やわらかいのでキロクラスのタコがのった途端に、水面でばれて、
「うわーバレたーいまの1キロあった!ゼッタイ」とか、負け惜しみを吐くことが濃厚そうなので、却下で。
さらに材料をあさったところ、伊豆大島遠征のときにつかった餌巻きスッテを組み合わせることに。
なんだ、このジオン公国のモビルアーマーみたいな構成は!
よし、スッテをタワシに固定だ!
おーらしくなってきたぞ。いいぞいいぞ。もっとやれ!
ジオンのエンジニア:「少佐、タコ釣りにはアピール力が必須であります。アルミのひらひらやらをつけるとよろしいかと。」
シャア:「ふむ。いいぞ、もっとやれ!」
ジオンのエンジニア:「少佐、現在のジオンは圧倒的な資源不足です。低コストでPR力を高めるために、ゴミ箱から少佐が食べたベビースターラーメンのパッケージをもってきました!」
シャア:「ん?(なにそれ!?どうすんの?)」
ジオンのエンジニア:「は、ご覧ください。このとおり、裏返すと銀色に光っております!」
シャア:「うむ!見えるぞ!わたしにも見えるぞ!」
ジオンのエンジニア:「ご覧ください。このとおりです!このアルミ包装が、潮やロッドアクションにたなびき、マダコとやらを寄せ付けます!」
シャア:「うむ!貴様やる!実にやるようになったな!」
ジオンのエンジニア:「はは。実に光栄なお言葉。ジークジオン!」
と、脳内で妄想対話をすることも、キチガイ釣り師であればよくあることかと思います。
そして、冷凍庫からイシガニを調達。釣り師たるもの、いつなにがあっても平気なように冷凍庫にイシガニの一つや二つ保存しているのは当然の備えです。
そして、満を持して、タワシにイシガニを巻き付ける!
上から見た、タワシテンヤ。
シャア:「このモビルアーマーなのだが、実戦でこのたわし部分がどのような役割を担っているのだ?」
ジオン公国エンジニア:「はは。(よくぞ聞いてくれました!流石シャア様だ)このたわし部分ですが、砂底の海底をかき回し砂煙を上げる仕様です!サニー商事という民間企業のディグアームというアマダイ釣り向けの新型兵器があり、鹵獲した際にそのコンセプトを模倣しております。さらに、タワシの毛がタコの好む水流の撹拌をおこし、タコが抱いたときにも、タワシをなんとなく生き物かと思いなかなか抱いて放さないというわけです!」
シャア:「ふはははは。実にやる!で、このモビルアーマーの量産は可能なのか?」
ジオン公国エンジニア:「は。すでに量産を見越して設計しております。材料をさらに簡略化すれば、一つ200円程度で量産できる見込みであります!我々の工夫と努力で連邦を恐怖の海に落として見せます!」
シャア:「ふはははは。実にやる!君のような釣具エンジニアがジオンにいるとはな!勝利の栄光を君に!!!」
ジオン公国エンジニア:「ジークジオン!(感涙)」
午前2時、バイクで湾岸線をいく
自宅を出たのが午前二時。バンプオブチキンの『天体観測』であれば、望遠鏡を担いで踏み切りに見えないものを見ようとして向かう時間帯です。
ところが、わたしはえらい腹が減ったので、備えあれば患いなしというわけで吉牛に。
フハ!じつに旨い。地球上でもっとも旨い食べ物の一つですな。ビバ牛丼。
江の島着
今日は、高校生アングラーである、せいやくんと一緒の釣行なのですが、わたしはやむにやまれず前乗りで3時着。
どうだ、このわたしの早起き力は!
釣り場一番乗りにちがいない…
うわなんだこれは!
堤防で野営をしている釣りキチガイがたくさんいるぞ!
つ、釣り師というやつの馬鹿さを、な、なめていた。
これが敗北の味か。ふがいない。
と、準備をして堤防沿いにタワシテンヤをぶち込んでシェイクしているうちに夜明けが。
「地球上でもっとも美しい夜明けは釣り人がみる夜明けだ」
この名言は何を隠そうわたしが言った言葉です。
すっかり夜明け。
ここで、せいやくん登場。平塚から40分くらいかけてかっこいロードバイクでやってきました。
イケメンだな。
まずめを狙って、アオリイカと青物狙い
本命のタコを釣ろうとおもっていたら、せいやくんが、
「ひらたさん、あの潮目がこっちによってくると、アオリも寄ってくるんですよ」
みたいなことをいうもんなので、ジオン公国エンジニアとの約束をちょっとペンディングして、シーバスロッドにエギをつけて、やりづらいのにエギングをやってみました。
結論。やはり、エギはエギングロッドでやるべきですね。ちゃんと買おう。
堤防先端は戦場のようで、ガチ勢がイカやタコを狙っているようです。
が、どうやらイカはまわっていなかったようで、あきらめることに。
再度タコ釣りに。時刻はAM5時
AM5時、ついにマダコか!?
タコをねらうといっても、5時の段階でほぼ満席で、角あたりに入れていただき、サビキ釣りのファミリーの間でタコ釣りを。
堤防から5メートルくらいのところにせいやくんが投げ、
「お、平田さん来ましたよ!」と。
「む」
「ほらー」
おー。800g。ナイスタコ!
実にうらやましい。
やっぱりタコエギなのかなーと思い、ジオン公国エンジニアが開発したタワシテンヤからエギへ。
リーダーたるもの、やはり勝つためには時に非情でなくてはなりません。ゆるせよ。
せいやくん:「この季節のタコはつがいでいるかもしれませんよ」
わたし:「うむ(冷静を装う)」
と、さきほどせいやくんがねらった向こう側にラトル入りのタコエギ(30号シンカーで重量強化)をキャスト!
着底。
ちょんちょん。
ちょん。
ちょんちょんちょちょんがちょーん。
ぐにゅ。
ん?(ロッドアクションを停止)
竿先がじわーっと引かれていきます。
こ、これは!
よし、聞き合わせ!
ぐにゅーん。
よっしゃ!乗ったぞ!
ぬわ。重い。重いが巻いてこれる!
ワールドモンスター&WM60のパワーをみせてやる!
よし!もうすこしで姿が見えるはず!
・・・
あ、バレた。
うわーん。
その後、あたりなし。早朝なのに、ファミリー部隊が岸壁に続々とスタンバイ。
サビキでは、カタクチイワシと、小サバ、小メジナが釣れていました。
岸壁裏の外海に向いているポイント。ここはボードで足場はしっかりしていますが、海面からかなり高いところです。
潮目がいい感じに伸びていますな。真夏になると青物が釣れそうだ。
堤防先端では、カゴ釣りに勤しむ光の戦士たちがいらっしゃいました。シャイニングフォース。
その後も、タコ釣りを続行しようとするも、
人、大杉。
となりとの距離50センチという次第。
なんとか合間でタコを狙うも、まーったくアタリがありません。腰越漁港から出船している池田丸さんが堤防に40メートルくらい接近していてタコの手釣りをしているのが印象的でした。
乗船している釣り人は3、4人。
この距離だと、かけあがりが狙えるとしても、まー堤防と変わらん気がしますが、乗船料金は釣り座料みたいなもんでしょう。
目の前をちらつく池田丸さん。右隣りのパパさんが、「あの船邪魔だよなー」と愚痴っています。堤防上のストレスも徐々にフルになってきているようです。
力尽きて、たわしテンヤをぶっこみ寝てみる
と、ここでキューピーコーワゴールドαの効果が尽きたのか圧倒的な睡魔が。
堤防先端界隈でタコを狙っている歴戦のタコ釣り師のじいさま方のマネをしてぶっこみ放置釣りに入ることに。
ぐーすか。
ぐーすか。
ぐーすか。
うむ。40分くらいたったかな。
竿に変化は?
まーなにもないよねー。
タコがかかってもいないのに矢鱈に重い、このタワシテンヤを巻き上げてみると、
あれ、なんだか蟹の固定がずれているような気が?
よくみると左半身の脚が数本かじられている!
こ、これはタコの仕業に違いない!
ほらね。たこっぽいでしょ。完全になにかが噛みついた後でござる。
最近、釣れないのにこういう噛み跡があったとか多いなー。
おっさんが、大物を釣る?
と、みていると、堤防端のおっさん(わたしもおっさんだけどな)の磯竿が勢いよくしなっている模様!
なんだなんだ!と
野次馬のように駆け寄ってみると、中ボラでした。。。
ボラほど、大物なのに釣り人のモチベーションを下げる魚もまれだなーと
ということで、今回も釣れませんでした。
ジオン公国のエンジニアには申し訳ないのですが、タワシエギはちょっと格納庫に放置させていただき、まずはタコを釣り上げることを目的にタコエギを複数仕入れて釣り場にむかいたいと思います。
次の記事は、タコが爆釣!という、すがすがしい記事になるかと思います(でも釣れてなくても許してね)
お楽しみに。
ではでは。