釣り人は2つの種類に分かれるという。
一つ、アラを活かす釣り人。
一つ、アラをゴミとして捨てる釣り人。
あなたはどちらの道をたどっている釣り人だろうか?
ということで本日もアラ劇場のはじまりはじまり。
目次
アラの下処理
まず魚のアラは下処理が大切だ。
- 魚の鱗をとったあとで、内臓とエラを抜き、血合いは綺麗に流しておく
- 塩を全体にふって、ドリップ(魚の身からでる液体)を出して軽く水洗いしておく
- 全体に熱湯をかけて、臭みを湯に流す
この3つの工程。
これをやっておけば、間違いない。
これ、ほんと。インディアン嘘つかない。
ベースの濃厚白濁アラ汁を作る
鍋に以下の材料をいれて蓋をあけてまずは強火で炊きだそう。
- 長ネギの緑部分
- 人参
- 玉ねぎ
- リンゴ
- ショウガ
- タイショウガ(あれば)
- パクチーの根(あれば)
- 塩少々
- 日本酒
- みりん
※リンゴを入れると甘みと酸味が加わりいいスープができる。ラーメン店の寸胴のスープとりでもよくみられる。
強火で炊き上げ、アラの生臭みをまずは飛ばそう。
次に弱火にし、数時間煮だす。時間がないときは1、2時間でもいい。
炊きあがった汁を、ザルで濾す。
すると、こんな白濁スープがとれる。
トムヤムクンを仕上げる
ここに具材をいれて、昨今増えたアルゼンチン産解凍赤エビ(刺身用)の頭部をはずして入れる。
気になる人は、背ワタをぬいておこう。
<トムヤムクンの具材>
- エビ類(赤エビ、車エビなどなど)
- キノコ類(袋茸がベスト。その他しめじ、エリンギなども合う)
- 鶏もも肉
- 玉ねぎ
- にんじん
- レモングラス(トムヤムペーストで代替可能)
- コブミカンの葉(トムヤムペーストで代替可能)
- タイショウガ(トムヤムペーストで代替可能)
さらにココナッツミルクをいれて、火を加える。
そこにトムヤムスープ
ようやくトムヤムクンっぽくなってきた。
盛り付けパクチーを飾る。
アラ汁をベースとしたトムヤムクンの味
トムヤムクンを作るとき、ベースに市販のスープを使うと簡単でそれはそれでうまいのだが、今回のアラ汁の濃厚さも実に味わい深いものであった。
濃厚アラ汁をつくったあと、冷蔵庫や冷凍庫で保存すればある程度はもつので、ラーメンやらつけ麺やら鍋の汁やらにつかえてよさそうだ。
いつもアラをすてている人も実にいいスープができるのでためしてほしい。
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藤原昌高(ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 主宰) 高橋書店 2010-05-26